R-055      6月18日(木)


        




      埠頭その後 〜紫苑と計都〜




紫苑    えーっと、他の人とかいると困るし、
   えーっと計都、紫苑、あの後送ってく?
   送らずに勝手に帰して、その後自宅での会話にするか?

計都    どーしましょうか?紫苑次第かね。

紫苑    んー。あのシーン的でいうなら、紫苑は一人で帰ろうとするな。
   手とかとると投げそう (笑)

宇佐美    (笑)

悠一    (笑)

紫苑    あの後の状態で一人でまた迷子にできるなら、
   それはそれで問題ないけど、どーする?

計都    じゃあ計都は少しはなれて付いていこうかな。

紫苑    うーい。えーっと、会話はどうする?
   自宅に帰宅後、幼なじみの特権、窓会話する? (笑)

計都    自宅に直帰かな?無事送り届けたら。

紫苑    じゃあ、カーテンはあいてるけど、
   窓に背を向けてクッション……は、この子もってなさそうだから、
   枕抱えて、ベッドの上座ってる。

計都    ノワールゴートについて考えてる。

紫苑    計都は部屋でどんなさね

計都    絵画コンクール用の絵の下書き中。





紫苑    「……」ちら。

   むかむかもやもや。

   「……」ぷい。

計都    「……。」

   無言でいつも通りの作業をこなす。

紫苑    さて。会話が進まない。
   どうアクション起こすべきか…… (笑)

計都    こっちから話題を振るか。

紫苑    ああ。たのんます (笑)
   紫苑的に会話がふれない (笑)

計都    だろうね (笑)

紫苑    「……計都の馬鹿者……」

   ぼそりとつぶやいてから、枕に顔をうずめて

   「ノワールゴート……か」

計都    「鷹羽紫苑。何をそういらついている?」

   純粋に疑問に思った声で聞く。

紫苑    窓は開いてるのん? そっち

計都    開いてる。

紫苑    そういや今夏だったな。こっちもあけてよう。
   クーラーは紫苑の家だと邪道なイメージがする (笑)

計都    絵の具は匂いがこもると悲惨だからな (笑)

紫苑    ああ。確かにやばいよね (笑)

   「……いつからフルネームで呼ぶ癖ついたの?」

   背中を向けたまま

計都    「癖ではない。
    そのような習性を持つ仮想人格を新たに形成したのだ。」





悠一    先生。中2病に見えます(汗)

紫苑    知らん (笑)

宇佐美    (笑)

計都    いや。だってまだこいつ15だし (笑)


ある意味間違っていない(笑)



紫苑    「……じゃあ、その人格は私のこと、嫌いなのね」

計都    「嫌いではない。
    「私」は鷹羽紫苑を守るために形成されたのだから。」

紫苑    「いらない」

計都    「だろうね。」

   ふ、っと微笑む。

紫苑    「自分の身くらい自分で守れます」

計都    「守れてたようには見えなかったけど?
    少なくとも前の事件に関してはね。」

紫苑    「……何も知らなかったからです」

   そっぽ向いたまま

計都    「知っていたらもっと別のやりようがあったかい?」

紫苑    「少なくとも素手の攻撃はしかけませんでした」

悠一    そういう問題か(汗)

紫苑    紫苑的には (笑)

計都    「紫苑ちゃん……素直に警察を呼ぼうよ。」苦笑。

紫苑    「意外な事を言いますね。警察に何ができると?
    確かにそういう力を持つ人も中にはいるかもしれませんが。
    それに目の前で傷ついている名取先輩を無視しろと」

計都    「僕は紫苑ちゃん以外の人間ならどうなっても良いからね。」

悠一    狩馬、ボクらもか! (笑)

計都    いや。見捨てないってば。安心して (笑)
   結局は何だかんだいって甘いんだよ。

紫苑    「……」

   その言葉に枕を握る手に力を込める。
   自分のところの窓に足をかけ、そして計都の部屋に乗り込む。
   で、胸倉掴む。

悠一    押し倒すんじゃないのか

紫苑    この間は投げ倒して杖つきつけたな (笑)

悠一    武闘派ヒロインだなぁ (笑)

紫苑    そりゃ私の好みだから (笑)

計都    「ん?」

   つかまれる。

紫苑    「ふざけないで」

   低く、にらみつける。

計都    「何をさ?」

   本当に疑問に思ってる口調で。

紫苑    「やなやなさんとか友達でしょう?
    名取先輩とだってそれなりに仲がよさそうだったじゃない。
    友人を切り捨てるの?」

計都    「切り捨てられるけど?それが何か?」

   うそ発見してもいいよ (笑)

紫苑    もってない (笑)
   ので投げ飛ばそう。
   正確にはベッドに押し付ける、が近いかもしれんが

   「ふざけないで……っ」

   怒気のはらんだ声

計都    「乱暴だなぁ……もっと優しく、ね?」苦笑。

紫苑    「愚かな事をいう愚者に手加減など必要ありません」

計都    「えー。もっと優しくしてくれよ。」苦笑。

紫苑    「なら、もっとちゃんと考えなさい」

計都    「何を?」

紫苑    「代替品の私が大事で、
    友達がどうでもいいなどという考えをです」

計都    「何処か改める必要があるようには思えないけど?」

紫苑    「あるでしょう。所詮代替品。
    本物の友人である人達より高い位置にいていいはずがありません」

計都    「高みから見たら等しくゴミのようなものだよ。」微笑む。

紫苑    力を込めて押し付ける

   「高み?何様のつもりなの……?」

悠一    いっそ首しめてしまえ(汗)

計都    「神様。」

紫苑    膝げりぃー(という名の上にのったとも言う

計都    「……。」

   ぐにゃりと曲がる。

紫苑    「……」

   (……やりすぎたかしら?)

   ぺちぺち頬叩く

計都    「紫苑……。」

   真面目顔。

紫苑    「何ですか」

   (よかった。やりすぎじゃなかったみたい)←少しほっとしてる

計都    「重い……しゃれにならないくらい重い……。」

紫苑    「……言うと思いました」

   ためいきをついて、ぐりりりりぃと足をぐりぐりやる

計都    「げふぅ!」





悠一    ガチャ

   狩馬母「計都ーお風呂……」

紫苑    いつもの事だけどな。これ (笑)

悠一    けど、上に乗っかってるんだろ? (笑)

紫苑    いや。どっちかってーと上に正座ってのが正しい?
   腹の上に。

   「こんばんわ」

   ぺこり。←踏みつけ中

悠一    狩馬母「あら、計都」

計都    「助けてママン!おいしくいただかれちゃうよ!」 (笑)

悠一    狩馬母「美味しく頂かれなさい」にっこり

計都    「ヘルプミー!」 (笑)

紫苑    「……おば様。私が食べたくなどありません」

   いいつつ、計都のほっぺたむにーっと伸ばす

悠一    狩馬母「紫苑ちゃん美味しくないかもしれないけど、
       存分頂いていいわよ?」

紫苑    「ご遠慮いたします」

悠一    狩馬母「あら、残念」

   残念そうな顔をして頬に手をあてる

計都    「分かったから降りてクレー。」

悠一    狩馬母「何を喧嘩してるのかわからないけれど」

紫苑    「ただいま少々込み合った話をしておりますので、
    お茶はいりません。
    なので出て行って下さるととても助かります。おば様」ぐりぐり

計都    「げぷぅ。」

悠一    狩馬母「お風呂空いてるから入りなさいよ?
       一緒に入ってもいいからね」

紫苑    「遠慮します。子供じゃないんですから」

悠一    狩馬母「あら、私から見れば2人とも子供よ」にっこり

紫苑    「……」ため息

計都    「やだよ!そんな狼の前に子羊を置くような真似をしないで!」

紫苑    「………」

   ぎろ、っとにらむ

悠一    狩馬母「それじゃお邪魔みたいだから、またね」バタン





計都    「まぁ、その、なんだ。そういう訳だから、
    いい加減愛想つかせ。そして良い男でも捕まえろ。」

紫苑    「……どうしてそういう発想になるんですか」

   ジト眼とりあえずベッドからは降りる。

計都    「んー。前々から考えてたからだな。」

紫苑    「どうして?」

計都    「俺が人間じゃないからさ。」

紫苑    「なったのは最近でしょう」

計都    「なったのは最近でも、成長するのは早いもんだった。」





紫苑    本当に。。。 (笑)
   40CPが気がつけば100CPオーバー…… (笑)

悠一    おかしいよなぁ (笑)

計都    一体この学校はどれだけ濃密何だ (笑)

紫苑    確か当初は卒業頃には150とかいっていた時期があたっと思う (笑)

悠一    150すら超える気がするぞ?

計都    200の大台が見えるな (笑)


最近はそれすら甘い世界になりつつある(笑)



紫苑    「……君が人間じゃなくなったから何だって言うの?
    体が別のものだとしても、魂は今まで通り、計都でしょう?
    それが何か問題なの?」

計都    「前も言ったが……俺のことなんか忘れちまえよ。
    そうすれば楽になれる。」

紫苑    「楽?何が楽だっていうの?」

   静かな怒りのオーラを噴出しながら。

計都    「その魂が変わってしまったとしたら……どうする?」

   怒りを柳に風と流しながら聞く。

紫苑    「―――じゃあ、聞くわ。真さんの事は大事?」

計都    「無論だ。」

紫苑    「私は?」

計都    「……代替品は所詮代替品だ。」

紫苑    「そう。けれど真さんが大事なのは、
    ずっと変わらないのでしょう?ずっとずっと昔から」

計都    「あぁ。変わらない。変わるはずがない。」

   ふと、在りし日のことを思い返す。

紫苑    「……なら、魂の周りは変わっても、
    根本はかわってないじゃない」

計都    「……。」

   無言で思いをめぐらせる。はたして本当にそうなのかどうか。

紫苑    「……入学式の頃、言ったじゃない……」

   顔をうつむかせる。

計都    「?……何、を?」

紫苑    「君が。今の関係が崩れるのが嫌、だと。
    ……あの時私は、変わるはずがないって言いました。
    変わるつもりなんてわたしにはなかった。
    ―――嫌っていった本人がどうして……」

計都    「もう崩れてしまった後さ。」

   諦めたように微笑む。

紫苑    「なんで……どうしてそんな諦めたような笑顔をするの?
    どうして?いったい何が変わったっていうの?」

計都    「神様になるって……真兄さんを、
    永遠以上にするって決めてしまったから……だから。」

紫苑    「―――なら……私は……たとえ万人が認めようと、
    世界中の誰もが認めようと、私だけは認めません。
    永遠などありえない。
    真さんを。貴方を神などと認めない。
    最後の一人になろうと否定する」

計都    「!?……紫苑……それだけは……
    それだけはやめろ……。」

   怒りとも苦悩ともつかない声を出す。

紫苑    「嫌」

計都    「やめろ……やめてくれ紫苑……。
    お前にそういわれたら俺は……。」

紫苑    「……私だって言いたくなんてない。
    君を否定したいわけじゃない……でも、そんなの間違ってる。
    ……間違っているんなら、私が君を否定しないと、
    君は止まってくれない……そんな気がする」

計都    「お前を殺さないといけなくなる……。」

   ふと、影がざわつく。

紫苑    「―――殺したいならすればいい。
    ……そうすれば君こそ楽になれるよ?」

   涙を瞳に浮かべながら不敵な笑み。





悠一    狩馬がオオカミになろうとしている!

計都    ならねぇよ! (笑)

悠一    もうなれよ、見てるこっちがじれったい

紫苑    殺すつもりじゃないと、紫苑には勝てないよ。計都は (笑)
   柔道家相手じゃな (笑)

計都    勝てないだろうなぁ (笑)

紫苑    音波使えば勝てるけどね

計都    音波削られた (笑)

紫苑    あや (笑)

悠一    狩馬は精神系のは持ってなかったっけか

計都    持ってなかったりする (笑)

悠一    ふふ、こっちは持つ可能性があるぞぅ?





計都    「出来るわけ……出来るわけないだろう!」

   怒鳴りつける。もう五年以上なかったことに。

   「真兄さんが俺の過去の全てなら、
    お前が今の俺の全てなんだ!」

紫苑    「……っ」

   一瞬びくっとする。

計都    「だから……そんなこと言わないでくれ……。」

紫苑    「……同じ事、言ってるの君じゃない」

計都    「同じ……事?」

紫苑    こくりと頷く。

   「私の、ずっとずっと……
    それこそ幼稚園の頃からずっと一緒にいる、
    君を捨てろって言ってるんだよ?」

計都    「……捨ててもらったほうが、きっと危険は少なくなる。
    その方が……良いんだ……。」

   自分に言い聞かせるように言う。

紫苑    「……私が今、君を切り捨てたとして……
    この間と同じ事件があったとして、何もしないとお思いで?」

   まっすぐ見て





計都    「何もしないで欲しい。
    ……っていっても聞かないんだろうな。」苦笑。

紫苑    「当たり前です。
    私は、自分の心に嘘などつきません。
    自分のなすべきと思ったことをやります」

計都    「嘘……か。
    嘘と言えば幾つもついたな……どれもこれもろくなもんじゃない。」

紫苑    「私が大事とかですか?」

計都    「お前が代替品だって言うことだよ。」

紫苑    「?」

   首かしげ

計都    「兄さんの代わりが、
    誰かに務まるはずがないだろう?」苦笑。

紫苑    「それはそうでしょう。
    人は人。個人は個人。私は私です。
    他の誰でもありません」

計都    「そう言われるとそうなんだけどね。」苦笑。

紫苑    「当然です」こくり

計都    「なぁ紫苑。」

紫苑    「なんですか」

計都    「俺の前からいなくならないでくれなんていうことは言わない。
    何があるかわからないしな。―――でも。」

紫苑    「いなくなれっていったのそっちです」

   憮然と

計都    「そういえばそうだっけ。」

   あー、そうだったなー。と言う感じで。

紫苑    むーーーっといった感じで見てる

計都    「分かった分かった。
    もうお前を突き放して、
    どうこうしようなんていうことは言わないよ。」

紫苑    「………」

計都    「ただ一人で危ないところに行こう、
    なんていうのはもう控えてくれないか?
    お前に何かあったら、俺はきっともう生きていけないよ。」

紫苑    「君こそ、今日危ない事やってたじゃないですか」

   視線をそらしながら

計都    「ん?何かしてたっけ?」

   心当たりナッシング!





悠一    気絶しただろーに(汗)
   星久保がこなかったらどうなってた事か(笑)

紫苑    紫苑が笑顔で誘拐された (笑)





紫苑    「……私の目の前で気絶させられてたじゃない」

計都    「あれは想定外だ。流行語大賞だ。」

紫苑    「却下です」

計都    「アウチ。」

紫苑    「大体、力を持ってる人が誘拐なんてされてみなさい。
    どう考えても人質といえど、
    死ぬ一歩手前まで痛めつけられるに決まっています」

計都    「あのなぁ……お宅本当に、
    俺の生きる理由の半分だって分かってその発言してる?
    お前が危険な目にあうよりはマシだよ。」

紫苑    「だって、私だったら女ですし、
    力なんて持ってないから相手も油断するでしょう。
    単純に戦力だって残りますし」

   いいつつ、計都の、生きる理由の半分〜、
   ってあたりに視線をそらす。

計都    「単純な打算とか駆け引きとか抜きで、
    紫苑には危険な目にはあってほしく無いんだよ。」

紫苑    「それは私だって同じです」

   視線はそらしたまま

計都    「だったら俺の気持ちも分かるだろう?」

紫苑    「ならば私の気持ちも分かるでしょう?」

計都    「いや……俺のほうが強いから。」

   ふふん。

悠一    子供か狩馬(汗)

紫苑    むか。

   「……私のが強いです」

悠一    駄目だ鷹羽も子供だorz

紫苑    大丈夫。紫苑も子供だ (笑) 。
   所詮15歳 (笑)

計都    「いや。俺の気持ちのほうが強いね。
    何せお前無しじゃあ生きる理由が半減だ。」

紫苑    「……」

   無言で手をひねる。
   で、視線そらしてる。頬がほんのり赤い。

計都    「いててて!何しやがる!」

紫苑    「……物理的には私のが強いです」

計都    「その強さが何処まで通じるかが問題なんだろうがよ。」

紫苑    「―――なら、強くなります」

計都    「は?」

   何言い出してるんだ?って感じで見る。

紫苑    「私が強くなれば何も不安はないでしょう?」

   そむけていた顔を戻してじっと見つめる

計都    「いや不安はなくならんが……
    まぁ、今よりマシになることは確かだな。」

紫苑    「でしょう?」





悠一    そして契約(爽)

紫苑    契約する気はないぞ (笑)
   浚われヒロイン続行中 (笑)

計都    俺が契約書になるとかどうよ? (笑)

紫苑    それもどうよ (笑)
   目覚めるなら母親の血で目覚める (笑)





紫苑    「そのうち、皆を守ってあげます」

計都    「む。白十先輩はやなやなが守るぞ?
    つーか勝手に守ろうとか言うと怒ると思う。」

紫苑    「それでも、です。
    すでに貴方たちは私に、危ないから、
    といって守ったつもりで隠し事をしてました。同じ事です」

計都    「やれやれ。紫苑はやっぱり頑固ですにゃー。」

紫苑    「そんな事、ずっと昔から知っていたことでしょう?」

   少し悪戯っぽく微笑んで

計都    「知りすぎてて、逆に気にならなかったよ。」苦笑。

紫苑    「あら。そうだったかしら?」

   くすりと。普段から感情が表には出づらいのに、自然な笑顔。

計都    「あ。今の表情良いな。」

   不意打ちだけど、写真記憶で覚えるぜー!

紫苑    「?」きょとん

計都    「なんでもない。今日も紫苑は綺麗だなー。」

   ごまかす。必要ないけど。

紫苑    「……」

   困ったような、怒ったような、混乱してるような、
   そんな感じで思わず黙る。

計都    「まぁ、言いたいことは分かった。
    好きにしな。きっとお前なら上手くやれるさ。」

紫苑    「……帰ります」

   顔そっぽむけて窓に足をかける

計都    「おう。また明日な。」

紫苑    「……ええ。また明日」

   自分の部屋に移ってから、背中を向けたまま

   「……覚悟もあっただろうし、決意もあったと思います。
    貴方なりにもやなやなさん的にも考えていたのでしょう。
    ―――けれど、今日会った男も、姿は違えど私から見れば人です。
    人間です……無論計都達も。
    ……そんな事を言ってられない場面もあると思います。
    でも……」

   振り返って



   「……人は殺さないで」





悠一    星久保の名前がでねぇ!(泣)

紫苑    ん? だって、星久保は殺そうとはしてなかったから。

悠一    ああ、そうか (笑)

紫苑    やなやなはすでに殺したー的なの聞いたし





計都    「え?誰か殺したっけ?」

   疑問。

紫苑    「……埠頭でのことです」

計都    「……あぁ、アレのことか。」

紫苑    こくり、と頷く。
   どこかすがるように、祈るように見る。

計都    「うーん。まぁ言いたいことは分かったよ。
    次からはちゃんと、許可を取ってから処理するね。」

紫苑    「……それはそれでどうかと思うんです」

計都    「ん?違ったの?」

紫苑    「殺すな、って言ってるんです」

計都    「誰を?」

紫苑    「人を。姿が変わっても、変な力を持っても、計都。君も人です。
    人間です。だからあの人達だって人間です、とさっきも言ったでしょう」

計都    「え?紫苑はアレが人に見えたんだ。……ふーん。」

紫苑    「そうです」

計都    不思議なものでも見るような視線。

宇佐美    宇佐美なんてなあ、もとから敵が人外なんだぞ (笑)

紫苑    迷わなくてすんでいいじゃん (笑)
   明らかに (笑)

宇佐美    うん

悠一    羨ましいよなぁ

計都    「ま……善処はするよ。」

紫苑    「……約束、だから……そうじゃなかったら、
    射線に入ってでも止める」

   いって、指をすっと窓から出す。

計都    「約束……分かった。」

   こちらも指を出す。

紫苑    小指と小指をからめて、軽くきる。

   「もう、寝る」

   手をぱっと離して、背中を向ける。

計都    「おやすみ。」

紫苑    「……おやすみ」

   いって、窓とカーテンを閉める。

計都    こっちももう寝るかな。




 カーテンを閉めて、小さくため息。
 自分は無茶を言ってる。
でも、命がけの事態だとしても、他の命を奪うのはきっと重い。
 重いと傷になる。
 それで苦しい思いをするのを見たくない。
 苦しんで―――苦しんだ先に真さんのようにはなって欲しくない。
 胸が締め付けられるように苦しい。重い何かがのしかかるように。


(でも……)


 それは、ついさっきのこと。
 約束を交わした小指。
 確かなものじゃなくても、信じるための小さな儀式。


(……なんだろう。体が少し、変……?動悸、早くなってる……?)


 思い出すと、動悸が早くなって、なんだか体が熱い。


(……ああ。そうか。
 ―――久しぶりに、触った計都の手……
 ……ずっと前より大きかったから、か……)


 ずっと変わらない、弟みたいな幼なじみ。


「……」


 でも、実際は自分の知らない、大人になっていく。


(……なんか、変。……ずるい)


 そんなことを考えながら紫苑はベッドに横になった。





計都    「さて……せっかくの紫苑との約束なんだ。
    守らせてくれよ……。」

   とか言ってる次の日当たりには律が来るんだっけ (笑)

宇佐美    (笑)

悠一    そして日曜には星久保から話。
   さあ、今の狩馬の心境は!? (笑)

計都    俺をダークサイドに引き込むなぁ! (笑)

悠一    え、引き込んでないよ(汗)

紫苑    紫苑がせっかくライトサイドに戻したのに (笑)

悠一    え、あ、あの星久保不味いこと言った?(汗)

紫苑    一番の原因は律かと (笑)

悠一    ああ

計都    「さてと。なるべく人は殺さないように心がけないとな……。」

   寝転がる。

悠一    お風呂はー?

計都    そういえばそうだった (笑)

紫苑    紫苑は朝シャワーだから問題なし。
   鍛錬するからな。朝から (笑)
   家の中だけど (笑)

計都    「んじゃ。風呂に入ってさっさと寝ますかねー。

    ただ。

    紫苑を傷つけようとするものは、
    誰であろうと許すつもりはないがな。
    その結果、約束を破ることになろうとも」





紫苑    うおう。やなやな並の決意が?! (笑)

計都    舐めるなよ。人生の半分をかけてるんだから (笑)

紫苑    残念。 やなやなはほぼ全てをかけている (笑)

計都    まぁ、やなやなはな (笑)

紫苑    家族も捨ててるからな (笑)





紫苑    とりあえず、紫苑と計都の立場というか関係ははっきりしたな。
   幼なじみ以上家族風味、恋人未満 (笑)
   今までと大差がないが (笑)

悠一    まぁそれでも新しい風は吹いたさ

計都    なんというか、これだけの結論を出すのに、
   どれだけ時間がかかったのやら (笑)

紫苑    本当に (笑)
   ゆうに三時間近くか? (笑)

宇佐美    (笑)

計都    何してんだ俺たちは (笑)


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