第一次霞足聖杯戦争8日目 夜パート1

8日目 夜 南部地区/倉庫街


  GM  : さて、それでは行動をセレクトしてください。
  雪緒  : 行動選択の前に、報告会かなぁ…(とおいめ)
  ランサー: そうだな。
  GM  : 雪緒さんが遠い目をしていらっしゃる、なぜだ。
  ランサー: あたしはハジメと次の拠点を探しに行くつもり。
  雪緒  : あー…こっちもはじめちゃんに用があったんだけど
  ランサー: ちょっと貸してくれね? あいつこの街に詳しいし。
  雪緒  : うーん。
  GM  : 端役英二、此処に来て人生最大のモテ期が。
  ランサー: 代わりに九重の親父をやるよ。
  雪緒  : いらない
  GM  : 勝手に譲渡された上に拒否られた、ひでえ!(笑)
  雪緒  : いや、記憶喪失の原因っていうか強度を調べるついでに探索魔術教えるつもりだったんだけど。         多分今回逃したらもう機会がなさそうだから。
  ランサー: ああそうか。じゃあ拠点を探すのどうしようかな……         じゃあ報告会で目星をつけてひとりで探しに行くよ。
  GM  : そもそも選択肢が乏しかった気がしますが。
  雪緒  : そういえばさ。ノエルさんの小聖杯とかってどうやって摘出するつもりなん?
  GM  : 抉れば抜けますよ、ノエルも死にますが。         令呪を使うと後遺症なく摘出できます、代替が無い場合はやっぱりノエルが死にますが。
  ランサー: ペルセポネーを埋め込んで、起動させてから丁寧に摘出する?         あ、医者とかいないな。まあ手先の問題ならあたしがやろうか?
  雪緒  : 設備が必要なら骨アフロのアジト探してみる、とか考えた。
  GM  : 高達成値なら回復魔術で代用可能ですよ。         必要達成値はクローズドです、まぁ高ければ高い程いい。
  ランサー: まあそんな感じだな。じゃあシーンに入るか。
  GM  : そうですね、雪緒さんは目覚めたところです。         ランサーはアーチャーと密談して、それ以外はバンダナを作っていたんでしたか。
  ランサー: バンダナじゃなくなるかもしれないけど、まあ布を編んでた。
  ランサー: 「おはよう雪緒。水浴びとかどうする?」
  雪緒  : 「設備あるなら借りようかな?あるなら」
  GM  : 従業員用の超ちっさい個室シャワーくらいならありますよ、すすけてますが。         畳半分くらいのシャワーだけある電話ボックスみたいな奴です。
  雪緒  : あるならよいよい。
  ランサー: きれいに掃除はしておいたよ。
  GM  : 水回りもキッチンと呼べるほどではありませんがそこそこ整っています。         まぁ、プレハブの簡易水場みたいな感じですね。
  雪緒  : 無いよりは全然いいよね。
  ランサー: まあ洗面台レベルだな。
  GM  : まぁ、どちらにせよここは出て行くんですよね(笑)
  雪緒  : 予定は予定だけどね。さくっと水浴びしてくるね。
  ランサー: じゃあ稲荷寿司を用意して食事スペースでハジメと一緒に待ってる。         「なあハジメ。相談があるんだけど」
  GM  : 英二「おぉ!? べ、別に覗きとかは考えてへんで!?」
  ランサー: 「何言ってんだころすぞ」
  GM  : 英二「コホン……ん、で、何や? 俺に相談て?」
  ランサー: 「いや。お前この街に詳しいだろ? ここを引き払ったらどこに腰を据えたらいいかと思ってさ」
  GM  : その質問には英二は顔をひきつらせます。         英二「幾ら詳しいちゅうても、隠れ家とかアンダーな所までは知らへんで……            ええと、具体的にはどんなんが欲しいんや?」
  ランサー: 「そうだな。まずちゃんと雪緒が暮らせる設備があって、あと戦ってもほかの人の迷惑にならないところかな」
  雪緒  : 難しすぎないかな。
  GM  : 英二「まず真っ先に普通に暮らせる設備があるような場所は周囲に人も居ると思うんやけど、            しいて言えば例外はこういう倉庫くらいやで。後は倒産した廃ビルみたいな」
  ランサー: 「きたねえんだよ! えーとそうだな。まあ廃屋……とか、          使われてない屋敷とか? あたしが頑張って大掃除してもいいしさ」
  GM  : 英二「廃屋……屋敷とまでは言えへんけど、この南部地区には【廃工場】が幾つかあるし、            中央地区の【幽霊病院】はガスはともかく水道は通ってるって噂やな」
  ランサー: 「あ、いいんじゃないか。幽霊病院。廃工場はなんか油くさそうで嫌だな」
  GM  : 英二「あー、あと西部地区に廃業した【ラブホテル】があるらしいで。            少なくとも寝床としては一番やないかな、浮浪者とか居るかもしれへんけど」
  ランサー: 「ラブホテル……変なこと考えたら殴るからな?」
  GM  : 英二「考えへん考えへん。やけど、食事は外で取らなあかんけどな、そういう場所と違うから」
  ランサー: 「わかった。じゃあ『中央区の病院』と『西区のホテル』だな。          GAISYOKUってやつか……そういうの好きじゃないんだけど仕方ないな」
  GM  : 英二「どっちも一長一短あるとは思うで。まぁ、掃除もやけど人払いも必要やろ。            浮浪者とか、不良学生の溜まり場になってるかもしれへんし」
  ランサー: 「そのあたりは適当に追い払ってやるさ(ぺぺん)。ま、情報ありがとよ」
  GM  : 英二「せやけど、なんでこの倉庫やとあかんのや? 一応、設備も整ってるし、不自由はないやろ?」
  ランサー: 「うーん。でもアーチャーたちもいるから。あたしたち間借りしてるようなものだし、近いうちに出て行かなきゃダメだろ」
  GM  : 英二「まぁ、なんだかんだで戦争相手やしな……ちゅうか、それを言うたら俺とアサシンはええんかい」
  ランサー: 「お前らは九重側の人間なんだからいいんじゃね?」
  GM  : 英二「いや、そうやなくて。俺が田中と一緒に居てええんか、ちゅうてんねん」
  ランサー: 「ああそういう。まあ……狐の件が片付いたら一旦お別れだろうな」
  GM  : 英二「そう、なるんやなぁ……いや、仕方のないことっちゅうんは分かってるんやけど。            まだ一週間程度やっちゅうのに、もう何年来の友人みたいな気分やったし、            敵味方に別れるんはしんどいなぁ」
  ランサー: 「それもこれも戦争が悪いんだよ。戦争終わって生き残ったら、普通に友達になればいいんじゃね」
  雪緒  : そろそろ戻りたいんだけど…(笑)
  GM  : ふやけるまでシャワーを浴びていてください(笑)
  ランサー: いや戻ってきていいから。もう雑談に入ってるし(笑)
  雪緒  : 戻ってき辛い話してるし…(笑)
  GM  : まぁ、とりあえずアジトの情報は提供しましたし、そろそろ雪緒さんの夢の話を共有しましょう(笑)         どこまで話すつもりかは知りませんが。
  雪緒  : まあいいや。ドライヤーもないし、タオルドライしながら戻ってくるよ。         「ごめん、お待たせ」
  GM  : 英二「お、おう。別にそんなに待ってへんよ」
  ランサー: 「おー。じゃあ食事にしながら相談会するか」
  雪緒  : 「うん…」         とは言うけど、考え事モード。
  GM  : 英二「一応聞くけど、それって俺も聞いてええ相談やねんな?」
  ランサー: 「雪緒が寝てるあいだ、アーチャーと少し話してたんだけど」
  雪緒  : 「…ん?」
  ランサー: 「九重はこの時間寝てて、アーチャーがノエルの聖杯を診察してくれるってさ」
  雪緒  : 「聖杯って、どっちの?」
  ランサー: 「頭の」
  雪緒  : 「そっか……丁度いいと言えばいいの、かな…?」(また考え込みながら)
  GM  : 英二「またなんぞ悩みでもあるんか?」
  ランサー: 「また変な夢でも見たのか?」
  雪緒  : 「ああ、うん。また普通じゃないところにお邪魔してて。          えっと、ノエルさんの、もう一つの聖杯の中…かな?」
  ランサー: 「えーっと・・・・・・なんだそれ」
  雪緒  : 「そうとしか言いようがないよ…」
  ランサー: 「まあうんわかった」
  GM  : 英二「つくづく不思議な縁につきまとわれとるなぁ」
  雪緒  : 「私自身は騒動の外側なんだけどなぁ。          で、そこにいる人に少しだけ話聞いてきて。えーっと何から話せばいいのかな…」         いつの間に書いたのか、手元のメモ帳を見ながら         「うん、まずあの聖杯は、第三次と第四次の聖杯戦争で使われたんだって。だから時間遡行で持ち込まれてるみたい」
  ランサー: 「へー?」
  GM  : 英二「なんや、使い回しかいな」
  ランサー: 「誰が持ち込んだんだ、それ。マフラーか?」
  雪緒  : 「多分、ね」
  GM  : 英二「前々から思っとったんやけど、マフラーっちゅうんは何者なんやろなぁ?」
  雪緒  : 「うぅん……」         少し話すかどうか迷って。
  ランサー: 「そいつも未来から来たのか?」
  雪緒  : 「私はたいしたことはわかってないけど。それを話すとはじめちゃんを余計に巻き込むことになるかもしれないよ?」
  GM  : 英二「いやいやいや、今更やって。ちゅうか、多分この戦争に関わる限り嫌でも巻き込まれると思うんは俺だけか?」
  雪緒  : 「そう、かな? ……あ、でも可能性はあるのかな…」(また少し考え込む)
  ランサー: 「まあ雪緒の個人的な事情に入ってくる話なんだな?」
  雪緒  : 「コユキや私自体はそうでもないんだけどね」
  ランサー: 「それなら、これからの行動に関係のあるところだけ話したらどうだ?」
  雪緒  : 「えぇっと…じゃあ少し関係ない話から」
  ランサー: 「うん」
  雪緒  : 「私の記憶がどうやったら戻るか訊いてみたら、簡単な方法はノエルさんの頭の聖杯を外すこと、だって」
  ランサー: 「それやったらノエルどうなるんだ…・・・さすがに新しい頭は作れないぞ、あたし」         パン職人じゃないんだから。
  雪緒  : えーっと確か、 人聖杯←小聖杯←→大聖杯、時聖杯 みたいな感じになってて、         時聖杯の情報を人聖杯経由で受信してた、ってことだったっけ?
  GM  : そうですね、小聖杯と大聖杯の繋がりは普通の聖杯戦争でもあることですが、         他の聖杯との繋がりはそんなバイパスを通しています。
  雪緒  : 「ただその時の口ぶりからすると、どうにも私の中には記憶が残ってないみたいな感じなんだよね」
  ランサー: そうすると人聖杯ってなんなんだ。
  雪緒  : 「まあ私のことは置いといて。あとそうそう、もう一つの聖杯についても少し」
  ランサー: 「うん。あれなんなんだ?」
  雪緒  : 「あれは……人聖杯って言って、聖杯戦争に関わった人の魂を集める器、なんだって」         言葉を選びながら。
  ランサー: 「人の魂を集める?」
  雪緒  : 「…うん。それ、から…          ここからが不思議だったり難しかったり面倒だったりする話になるんだけど」
  ランサー: 「うん。まあいってみな」
  雪緒  : 「聖杯の中で話してた人に、何者なのか最後に訊いたらね。          【聖杯戦争で死んだ特定の人物の魂の集合体】だって。          たとえて言うなら…私が聖杯戦争で死んだとして、そこに何人もの私がいるようなもの、かな」
  ランサー: 「ええと…・・・つまり第三次や第四次で死んだ人の魂ってことか?」
  雪緒  : 「うぅん…私の推測なんだけど」         あえてその質問には答えず。         「この聖杯は、ずっと同じ時間をぐるぐる回り続けてる…んじゃないかな」
  ランサー: 「ノエルが?」
  雪緒  : 「ううん、人聖杯の出所そのものは第三次…のはず」         それにノエルさんは、私の見立てでは造られて1年以内だしね。
  ランサー: 「同じ時間をぐるぐる回ってるか……でもまあそれって確証はないんだろ? だからどうしたって感じだし」
  雪緒  : 「言ってしまえばそれって、魂が集まり続けてるってことで…          ……いつか、器として完成するってことだよね?          あの野郎……フランちゃん(仮)もしっかり関わってるし、完成した人聖杯に用がある可能性はあるよ」
  ランサー: 「つまりノエルに、ってことか」
  雪緒  : 「それにまあ関係ない話ではあるけど、ライダーの言ってた”尾砥山の地下の大量の怨霊”って、          なんとなくこの繰り返しの中で出来上がった気がするんだよね。何となく」
  ランサー: 「OKOK.つまりマフラーはノエルをどっかの時点で奪いにくるってことだな。覚えておこうぜ」
  雪緒  : どのみち小聖杯は埋め込まれてるしね         「ノエルさんは一度死なずに済んだけど、未来視のこともあるからね」
  GM  : 着々と確信に近づいて行っている様が推理小説のようでwktkです。
  雪緒  : 「あ、そうだ……ね、はじめちゃん。未来視で見たことって、どのくらい詳しく覚えてる?」
  GM  : 英二「うえぁ!? き、期待されても……ええと、ほとんど夢みたいなものやったし、            前言った以外の周囲とかはボヤけててよう分からん感じやってん。            詳しくと言われても……相変わらず、視点が二転三転しとるなぁ、くらいしか分からへんけど」
  ランサー: 「絵でも書くか?」
  雪緒  : 「そっか…ま、ダメもとで訊いてみようかな。          えっと、私とフランちゃん(仮)がいて、聖杯に飲まれた…ってとこなんだけど。          私、このコート着てた?」         ランちゃんの作ってくれたコートね。
  GM  : 英二「ええと、最後の映像のことやんな? それやったら、コートは着てへんかったと思うで?」
  雪緒  : 「そっか…やっぱりね。ありがとう」
  GM  : 英二「今ので何かわかるんか?」
  ランサー: 「あ、そうか。雪緒が未来から来たなら、『未来視で雪緒の過去を見ることもある』のか」
  雪緒  : 「うん…あれは第四次の最後で、ほぼ間違いないよ」         繰り返し理論が本当なら、はじめちゃんはある意味では過去を視てることになるんだよね。         (どのビジョンでも)
  ランサー: 「それじゃあどうしようもないな」          『夢の話はこれで終わりか?』
  雪緒  : 「まあ、私の、コユキの過去は変えられないからね。ここの未来は、わからないけど」         『うん。亜弓さんが診てくれるなら、その結果次第でまたあるかもしれないけど』
  ランサー: 『それじゃ行動するか』
  雪緒  : そういえば、フランちゃん(仮)については誰もツッコんでないな(笑)
  ランサー: 「そこまでわかってるならアーチャーに診てもらうよう頼まなくても良かったかもな」
  雪緒  : 「ううん、細かいことはわからないし、外側の仕様もよくわかんないからやっぱり診てもらった方がいいと思う」
  ランサー: 「そっか。看てるだけなら大丈夫だと思うし、あたしはその間。寮の代わりの拠点を探してこようと思うんだけど。いいか?」
  雪緒  : 「うぅん……ランちゃん一人に任せることになるけど、いいかな?」
  ランサー: 「おういいぜ。ハジメに目星は付けてもらったしな」
  雪緒  : 「そうだったの?いつもお世話になりっぱなしだね、ありがとう」
  GM  : 英二「それこそ逆やろ? 俺なんか世話になりっぱなしや、情報くらい役立ててや」         テレくさそうに頭をかく英二ですが、未だなんの役にも立っていないことを歯がゆく思っているようです。
  雪緒  : なんかお世話したようなことなんてあったっけ?
  GM  : 英二視点では、自分一人だともうとっくに死んでるだろうに未だ生きてるのは雪緒さん達のお陰、という心境のようです。
  雪緒  : 私一人じゃどうしようもなかったよ。……っていうかね。         ここでこう言うのもあれだけど、ほとんどはじめちゃんを助けるためだけに召喚したようなものだと最近気づいたよ(笑)
  ランサー: 「じゃあ、あたしはそろそろ行くな。アーチャーに稲荷とお茶を出すんだぞ」         いわゆる関羽みたいなものだな。
  GM  : なぜ関羽?
  ランサー: 史実の関羽って作戦中の留守番多かったんだぜ。
  GM  : ああー(笑)
  雪緒  : (笑)
  ランサー: 呂布の時も曹操に追われた時も、大作戦の時はいつも別行動。         つまりナンバーツーだからこそ抑えを任されたってことなんだけど。
  GM  : そう考えると格好いいですけどね、他に任せられる人間がいないという意味でも。
  ランサー: でもこれといった戦果を上げたわけでもないけどな。
  GM  : 関帝様ぇ...(笑)         さておき、それじゃあそろそろ場面を動かしますか、というか情報の依り合わせしかしてませんよ今回(笑)
  雪緒  : 何を話して何を話さないかの選択が難しくて(笑)
  GM  : まぁ、実際情報の根底部分は雪緒さん一人に集約してますからね、取捨選択は重要ですが。         それはそれとして、手に入れた情報を他で調査するということはしないんですね(笑)
  ランサー: 調査してほしいことがあったら念話で頼むぜ。         というわけであたしは出かけてくるな。
  GM  : はい、ではまずそっちの拠点探索シーンを先にやりますか。
  雪緒  : ほったらかして別のイベント進める気だからね、私は(笑)
  GM  : 雪緒さんのガクガク魔術教室vol.2ですね。
  雪緒  : ほ、ほら、うっかり集中が途切れたりしなければ惨事は起きないから、多分きっと。
  ランサー: 魔術教室を先にやってもいいんだぜ?(笑)
  GM  : どっちにしろ半端になりそうな予感ですが(笑)         さておき、ではランサーはまず何処へ向かいますか? 意外と重要なんでちゃんと考えて行動してくださいね。
  ランサー: うん。率直に。幽霊病院とラブホテルどっちがいい?
  GM  : 究極の二択(笑)
  ランサー: あたしの感覚だと病院かな。         誰かに攻め込まれたとき。ラブホテルで戦うって、すごくしまらない。
  GM  : 翌日のニュースでラブホテルが炎上するんですね、わかります。
  雪緒  : いやな話だ(笑)
  ランサー: というわけで『中央区の病院』にいくぜー。
  GM  : はーい。
  ランサー: 誰か(浮浪者)いたら別に倒してしまってもいいんだろう?
  雪緒  : 追い出すなら穏便にね(笑)

8日目 夜 中央地区/廃病院


  GM  : それは病院というにはあまりにも廃れすぎた。暗く、汚く、重々しく、そして廃墟すぎた。それはまさに廃病院だった。
  ランサー: はいはい。
  GM  : というわけで、夜に来るなんて馬鹿なんじゃないですかっていうくらい雰囲気のある、         薄汚れて元は白かったであろう壁が灰色に変色した時代を感じさせる廃病院です。
  ランサー: 「おお、何か出そうだな……って、あたし自身そんなもんだよな」         とりあえず封鎖されてるなら蹴破って中に入ろうか。
  GM  : 入り口はもともとは封鎖されていたのでしょうが、今はそれらは開放されています。         浮浪者がこじ開けたのか、はたまた夏らしく肝試しでも行ったのかは判りませんが。
  ランサー: ある程度中に入ったら、糸を伸ばして人の気配を探るな。
  GM  : 病院内は、入って直ぐに待ちあ席と受付、正面に診察室と思しき幾つかの扉、左に階段、右にエレベータがあります。         当然ですが電気は着ていないようなのでエレベータは動いていません。
  ランサー: 「うーん。ここを使えるようにするには大変だな……あの倉庫と大差ないぞ」
  GM  : では、ランサーは探査魔術で判定をお願いします。
  ランサー: 8an4+10an5 探査魔術         (ころころ……) [4,2,2,1,6,3,4,1]+[4,3,1,4,1,1,6,2,6,1] = 15
  GM  : ち、少しは目があるかと思ったのに。         では、ランサーは探索の糸を巡らせた先、病院の一室に電気が通っていることに気づきました。         何の部屋なのかは判りませんが、スタンドアローンになった自家発電機が稼働しているようで、         他の部屋は沈黙している中、その部屋だけは今も生きています。         そして、探索の結果、浮浪者も肝試しの子供たちも見つかりませんでしたが、
  ランサー: 「お、使えそうな部屋があるんだな」
  GM  : その明るい部屋に干からびた死体が何体か転がっていることに気づきました。         ほとんどミイラ化していますが、死後三日程度ですかね。
  ランサー: 「んん?」         外傷はあるのか?
  GM  : 特に外傷はありません、ミイラ化も相まって精気を吸われたような死体です。
  雪緒  : あー……ライダー陣営跡地か…
  ランサー: そんな気がする。あいつが好みそうな場所だし。         「ライダーがいたところか? とりあえず埋葬するか……」
  GM  : 善弥は殺人鬼ではありますが快楽殺人者ではありませんよ。         どちらかというと戦いに意味を見出すバトルジャンキーです。         どちらであっても雪緒さんにはいい迷惑でしょうが(笑)
  雪緒  : まったくいい迷惑でしたよ(笑)
  ランサー: 「ケルベロスに脚をかじられず、ハデスの厳正な審判を受けなよ」         一体ずつ中庭あたりに穴掘って埋めよう。         まあ適当にスコップでも探してきて。ざっくざっく。
  GM  : とりあえず、死体が合ったこと以外はそれなりに快適な空間が残されています。         電気が来ているので空調も完備されていますし、一応、ベッドもありますよ。         なお、何故か未だに水道こそ通っていますが、飲めるかどうかは保証しかねます。
  ランサー: それは気をつけておく。
  GM  : というわけで、ランサーは「候補地1:廃病院」を確認しました、使用に問題はなさそうです。
  ランサー: 死体を埋めたら軽く掃除して糸で入口を封鎖しておこう。じゃあ次行くか。
  GM  : 流石に地区を移動するのを一時間軸で幾つも移動するのはどうかと思うんですが(笑)
  ランサー: それもそうだな(笑)
  GM  : なので、この廃病院を使用するか、それとも次は実際に引越しのさいにホテルへ直接行くか、ですね。
  ランサー: じゃあ深夜に備えて戻るか。作戦会議も長引いたしな。おっとその前に雪緒に連絡しておこう         『雪緒ー。とりあえず病院で使えそうな部屋があったから確保しておいたぜー。そろそろ戻ったほうがいいか?』
  雪緒  : 『え、あったんだ、驚きだね。うん、もういい時間だし戻ってきてもらえるかな?』
  ランサー: 『おうわかった』
  雪緒  : しかしライダー陣営跡地と知ったらすごく嫌な顔をしそうだ(笑)
  GM  : なにも痕跡とかは残っていませんよ、死体があったくらいです(笑)
  ランサー: 言うと絶対嫌な顔するだろうな……と思ってるから黙っておこう(笑)
  雪緒  : なんとなくトラウマになりかけてるからね。
  GM  : まぁ、その辺りはランサーの判断で(笑)
  ランサー: じゃあもどるな。
  GM  : はい、ランサーが実際に倉庫に到着するのは深夜の時間軸になります。