第一次霞足聖杯戦争8日目 朝パート1

8日目 朝 南部地区/倉庫街


  GM  : 雪緒さんが寮へ出発しようとした、まさにその時、それを雄山が呼びとめます。         雄山「まて、小娘」
  雪緒  : 「はい?」
  GM  : 雄山「本質的に貴様ら陣営は敵に違いないが、一応今は休戦中ということなので特別に情報を渡しておこう。            いいか、別にお前の為ではないが特別に、だぞ」
  雪緒  : 何だこのツンデレムーブ(笑)
  GM  : 家系です(笑)
  雪緒  : 「ほんとですか?ありがとうございます」
  ランサー: 「なんだどうしたー」
  GM  : 雄山「うむ。昨夜、というより既に今日の未明(日の出前)、西部地区の美術館が何者かによって爆破されたそうだ。            十中八九、どこぞの陣営の仕業であろう。この事から、未だに戦意衰えぬ陣営があること、            建築物を爆砕するような能力持ちがいること、などが判る。ゆめゆめ油断するな」
  ランサー: 「えーと・・・・・・それってあたしたちのせいじゃないよな?」
  雪緒  : 「私たちはずっとここにいたじゃん?」
  GM  : 雄山「なにか心当たりでもあるのか?」
  雪緒  : 美術館って封鎖中だったよね?
  GM  : そうですね、戦闘痕があるので聖堂教会が隠匿のために封鎖している筈でした。
  雪緒  : 「美術館は確か…(私らとキャスター陣営のせいで)封鎖されてたはずですけど」
  ランサー: 多分犯人はマフラーだな。
  雪緒  : 多分ゲシュペンストが強奪された。
  ランサー: ああ、あれかー。いや爆破する必要はなくね?(笑)
  GM  : 雄山「方法はわからん。だが、現場は瓦礫の山だという。強力な火力を以て破壊したか、            あるいは巨大な質量で押しつぶしたか……まったく、秘匿をなんだと思っているのだ」
  ランサー: 「よくわからないけど霊地として使えるのか?」
  GM  : 雄山「上澄みとしてならばな。だが、一度陣を構築した物を無理に破壊したのだ、            おそらく地脈も乱れておるだろうし、霊地として活用できる状態ではあるまい」
  ランサー: 「えっ……神社も爆破されたし、残ってる霊地ってあるのか?」
  GM  : 雄山「神社に関しては根の部分は地下にある、おそらく其方は無事であろうが、            上屋敷に結界を張り直す為には土地の整備からせねばならんだろうな」
  雪緒  : うん?美術館は陣地化途中だったはずだけど、同じなのかな。
  GM  : 雄山「まったく、どこもかしこも瓦礫だらけだ。            霊地とは土地の血脈の集まる場の事、それを押し潰してどんな影響が出る事か」
  雪緒  : ほとんどはキャスターのせい。
  GM  : 雄山「話は以上だ。貴様等も、くれぐれも神秘の秘匿には気を使うのだぞ、わかったな」
  雪緒  : ぐさぐさ。
  ランサー: 最終決戦の場所は神社になりそうだな。         「タレコミありがとな」
  GM  : 雄山「情報提供と言わんか、馬鹿もん!」
  雪緒  : 「はい、ありがとうございました」(素直に頭を下げる)
  GM  : 雄山「フン! 別に貴様等がどこで野たれ死のうと構わんが、            御三家として借りを借りのままにしておくのは体裁が悪い。それだけのことだ」         肩を怒らせて雄山は倉庫の中に還っていきます。
  雪緒  : 「……被害状況、後で問い合わせたほうがいいかな?」
  ランサー: 「そうだな。寮に行くなら、ついでに教会に寄れるか?」
  雪緒  : 「時間あったら寄ってみるね」         お叱り受けるからあんまり行きたくないけど…(笑)
  GM  : 気分は計らずとも違反をしてしまって職員室へ向かう生徒のよう(笑)
  ランサー: 仕方ないな。お詫びというか償いに、全サーヴァントを倒すよ。
  GM  : アサシン殺害予告(笑)
  雪緒  : 倒す必要ないじゃん!?         ほら、アサシンさんはマスターとか守って散ってもらうとかそういう方向性で…(笑)
  ランサー: さておき話を進めるか         「じゃあいってらっしゃい。アサシンに襲われたら倒していいからな」
  雪緒  : 「うん」         まあそんなことないけどさ。
  GM  : アサシン「ふ、冗談はよしたまえ、レディ。無理強いはしない、合意の下だとも」
  雪緒  : つまりないってことだね。
  GM  : 英二「あんなぁ、アサシン。俺まだ令呪が残ってるんやで?            ……素手での去勢を実行したくなかったら少しは慎めや」         虎眼流に身を捧げるために素手での去勢を決行するアサシンの図。
  雪緒  : 「まあありえないことをどうこう言ったってしょうがないでしょ」         それにしてもこの女危機感ゼロである。実際にないけど。
  ランサー: ペルセポネーさえついてれば、黄金聖衣使いたいほうだいだよ(笑)
  GM  : 英二「ほな、俺らはあの子の様子を診とるさかい、なるべく早う戻ってな」         居ない間に目覚められると英二的に気不味いので。
  雪緒  : 「うん。頼んだよ」
  GM  : アサシン「では私はレディをエスコートするとしよう。なに、例えどの陣営が現われようとレディを守り抜いてみせるさ」         と、こんな感じでフラグを立てつつ、場面を学生寮へ移します。
  ランサー: おう。進めよう。

8日目 朝 北部地区/伝生学園・学生寮


  GM  : 西洋のホテルを思わせる学生寮、ここ一週間ほどの仮の宿としていたその場所は、         早朝だというのに既に何人かの学生達が集い初めていました。
  雪緒  : じゃあ、早々に認識阻害はかけておこう。
  GM  : お互い近況などを話しつつ、旧知の人間とかしましく会話をしている学生集団、         そして、いつぞや英二が座っていた受付には教師か管理人と思しき大人の姿。         今まで人気が無かったのがウソのように、学生寮は本来の活気を取り戻していました、空調付きで。         まず、正面玄関から入ると冷房の利いた冷たい風が心地よく雪緒さんを癒してくれます。
  雪緒  : 「(…うぅん、長袖でちょうどいいくらいだなぁ)」
  GM  : 冷え過ぎず、かといって外と比べれば断然過ごしやすい涼しさで、快適な空間を作り上げています。         マフラー「クーラーはいいねぇ。クーラーは人の生み出した文化の極みだよ。そうは思わないかい?」
  雪緒  : スルーする。
  GM  : なんて酷い(笑)
  ランサー: 倒すか?(笑)
  GM  : 旧知の相手と会ったら相殺(あいさつ)するものでしょう(笑)
  雪緒  : 無茶ゆーな(笑)
  ランサー: 雪緒が静かな怒りに目覚めてけいおん開放すればワンちゃん・・・(笑)
  雪緒  : というかここで戦闘すんな(笑)         あと既に怒りは一周して逆に落ち着いている。
  GM  : マフラー「おおっと、放置プレイかい。なるほど、無残に扱われるのは慣れてるけど、              流石の僕もそういう性癖は無かった、思わず何かに目覚めそうだネ」         ペラペラと喋りながら、雪緒さんに並走する形で着いてきます、勿論女子寮に。
  雪緒  : 仕方ないから止まろう。
  GM  : マフラー「やぁ、元気にしていたかい」
  雪緒  : 「まあ、一応ね。っていうか何か用でもあるの?」
  GM  : マフラー「おや、何か用がなければ挨拶もしちゃいけないのかい?」
  雪緒  : 「じゃあ、なんでここにいるのよ」
  GM  : マフラー「勿論、用があるからだよ。なにを言ってるんだい?」         フランクに肩をすくめるアメリカ人的ジェスチャー。
  雪緒  : 「何しに来たのよ…」
  GM  : マフラー「忠告かな? 尾砥の地下に封じられているものについて」
  雪緒  : 「ふぅん?」
  GM  : マフラー「はっきり言うと、早めに始末した方がいいネ。今、この土地の霊脈は狂いに狂ってる」
  雪緒  : 「あー…」
  GM  : マフラー「ただでさえ聖杯戦争の為に弄っていた霊脈が更に壊されたんだ。              ああいった物の怪の類、大地の気を吸ってる輩にしたら溜まったものじゃないだろうネ。              そう遠くない内に、アレは内側から封印を破って飛び出してくるだろう。絶対にネ。              その前に、こちらから先制攻撃するくらいのつもりで倒しに行くことをお勧めするよ。              なにせ、そうなるように霊地が壊れるタイミングを調整した僕が言うんだ。間違いないサ」
  雪緒  : 「ちょ、あんた何してんのー!?」
  GM  : マフラー「おや? 責任転嫁はいけないな、大半はキャスター討伐時に壊れたんだから、君の所為だろう?              まぁ、キャスター側にテコ入れをしてタイミングを見計らったのは僕だけどネ。美術館を壊したのも」
  雪緒  : 「基地の方は認めるけど他は知らないわよ」
  ランサー: 美術館の犯人はやっぱりお前かー
  GM  : マフラー「まぁ、僕がどういうつもりか何てどうでもいいじゃないか。              問題は放置しておくと沢山人が死ぬのと、聖杯戦争どころじゃなくなるってことサ」
  雪緒  : 「はぁ…何でいちいち私を動かそうとすんのよ」         特にライダーの件は頼まれなくてもばっさりやったのに!
  GM  : マフラー「説明しても今の君には分からないだろうネ。              まぁ、分からないならそれでいいんだ、重要なことじゃない。              ようは、運命は変わるのかってことサ」         じゃあ、僕はもう行くねー、と手を振りつつ、マフラーは現われた時と同様に唐突にその姿を消しました。
  雪緒  : 「二度と会いたくないけどまたね、フランちゃん」         まあタイミング的に消えてから言うけど。
  GM  : 返事はなく、なんの反応もありませんが、何処かで誰かがコケたような気がしました。
  雪緒  : 何故!?
  GM  : さぁ、何故でしょう。
  雪緒  : まさか監督さんが!?
  GM  : とりあえず、マフラーも消えましたが、雪緒さんは着替えその他を回収して、聖堂教会へ行くんでしたっけ?
  雪緒  : 食堂の冷蔵庫に突っ込んでた常備菜も回収してー。         アサシンさんはまあ出てきていいよ。ドアに鍵はかけてない。
  GM  : アサシン「やれやれ、熱烈なことだな」         霊体化を解除してアサシン登場。
  雪緒  : 「あ、今のがイレギュラーのマスターね」
  GM  : アサシン「実にらしいじゃないか。イレギュラー(異常な)のマスターとは言い得て妙だね」
  雪緒  : 「そんなのと大きく関わってる私としてはいい迷惑だけどね…」         うーん、とりあえず部屋に戻った時に、ランちゃんと念話する。         『ねーランちゃん、さっきマフラーに遭遇したよ』
  ランサー: 『マジか? 大丈夫だったか?』
  雪緒  : 『寮の中だからね。場所柄何か極端なことするつもりもなかったでしょ』
  ランサー: 『まあそうだけどさ。何か言ってたか?』
  雪緒  : 『それが、かくかくしかじかでさー……またお前か状態だよ』
  ランサー: 『ああまあやっぱりな。ちょっとは予想してたけど。          まあつまり、そろそろきつねを倒せって言ってきたわけか?』
  雪緒  : 『ま、そういうことね。教会寄って被害状況聞こうと思ったけど、すぐ戻ろっか?』
  ランサー: 『いや裏付け必要だし、やっぱり聞いておいてくれ』
  雪緒  : 『おっけい』
  GM  : アサシン「レディ、荷物は私が持とう。他になにかあるかね?」
  雪緒  : 「食料も回収したし荷物はこれで十分だし…」         ちなみに荷物は盗られて困るものは原則入ってない(全部自分で持ってる)         いやまあ、衣類が入ってるからそういう意味では困るけど…(笑)
  GM  : 衣類を持ったまま姿を消すアサシンの図(笑)
  雪緒  : あとでちゃんと返ってくれば何も言わないよ?(笑)
  GM  : さておき、それでは場面を聖堂教会へ移す形でシーンをカットしましょう。
  雪緒  : はーい。         「うん、大丈夫かな?ありがとうございます」
  GM  : アサシン「なに、他ならぬレディのためだ。お安い御用だとも」
  雪緒  : あ、そうだ。ドアに貼ってあった写真、何枚かもっていったままだけど、戻しておこう。
  GM  : ぺったぺった。
  雪緒  : 「(結局…全部終わってから、になるのかな)」
  GM  : 写真の中の雪緒さんは、どれも笑顔です。
  雪緒  : 「(本当に、これは私…コユキなのかな。           私じゃなくて、コユキが全部、忘れてるみたいで…           本当に、何があったんだろう?ここに来る前と、聖杯戦争が始まる前に。           ……知らなきゃいけないのに、取り戻さないといけないのに。           そう思えば思うほど、不安に押しつぶされそうになるけど。それでも、必ず)」         しばらく写真を眺めて、最後にもう一度部屋を見回してから、ドアを開ける。
  GM  : ドアの外はドアの内と同じく空調の効いた快適な空気です。         しかし、そこは境界線、確かな区切りがあったと、雪緒さんは感じられました。