第一次霞足聖杯戦争7日目 昼パート1

  ランサー: あ、そういえば思ったんだけど、令呪使えばすぐにアーチャー取り戻せるんじゃないの?
  雪緒  : できない理由でもあるんだろうな。
  GM  : ああ、そういえば説明していませんでしたね。令呪を使えばアーチャーを呼び戻せますよ。         九重は襲撃時に令呪を全部使ってしまいましたが。
  雪緒  : あー…
  ランサー: え、なんで?
  GM  : それはまぁ、後で詳細を説明します。

7日目 昼 北部地区/伝生学園・学生寮


  GM  : というわけで、戻ってきた学生寮です。         この時間は雪緒さんが睡眠、ランサーが道具作成の続きでしたか。
  雪緒  : 緊急連絡がなければ寝るよ。
  ランサー: うん。とりあえずあれだな。攻撃が来ないように祈っておく。
  雪緒  : 来るなら本来こっちが先なんだろうに。
  GM  : そこはそれ、理由がまったくないわけでもありません。         ともあれ、例によって例の如く、雪緒さんの電波処理から参りましょうか。
  雪緒  : やっぱり電波かぁ……
  ランサー: 拒否する?
  雪緒  : 今は余計な情報入れたくないけどやっぱ受信しないといけないんだろうなぁーと悩んでる。
  GM  : そうやって雪緒さんが悩んでいると。         まるでラジオの受信チャンネルを無理やり合わせるように、吸い込まれるような感覚が雪緒さんを襲います。
  雪緒  : 予備チャンネルが!?
  ランサー: 手短に頼むぜ!
  GM  : むしろ電波ジャック? ポルターガイストもビックリな引き込みで引っ張る感じを覚えます。         雪緒さんとしては二度目の感覚ですね。
  雪緒  : うわーお。また抵抗しないといけないのかな?
  GM  : 何も考えずに身をゆだねてもいいのよ。
  雪緒  : またそういう怖いことをー。
  GM  : ちなみに抵抗する場合は前回と同じく目標15です。さぁ、どぎゃんしますか?
  雪緒  : まあ抵抗はするんだけど…ラック確実なのがきついなぁ。
  ランサー: ラック使うの?(笑)
  GM  : まぁまぁ、失敗しても悪いことが起きると決まったわけでもありませんじょ。
  雪緒  : えーっと、13an5+4an4+3an3だから、ちょっと厳しい。
  ランサー: いけるんじゃないかな。
  雪緒  : こないだ失敗したからさぁ…(笑)
  GM  : 行けなかったらその時はその時です(笑)
  雪緒  : と、とりあえず振ってから考えよう。
  ランサー: そうそう。
  雪緒  : 10an5+4an4+3an5+3an3         (ころころ……) [6,1,3,3,5,3,4,4,3,2]+[6,3,2,1]+[5,2,4]+[3,1,1] = 18         前回とは打って変わって(笑)
  GM  : 余裕で抵抗された。
  ランサー: やったね。
  GM  : では、前回と同じく、吸引力に抵抗することが出来、穴から覗くようにソレを感じ取る事が出来ます。         そこは乳白色の世界。バニラ色の空。牛乳を零したような大地。         遍く果てまで白だけが続く、濁りのないただ「白」が在る世界。         先代ランサー曰く、時聖杯。
  ランサー: 今度は誰が出てくるの?
  GM  : 周倉「これは俺の持論なのですが人生というものは変化の連続であり終わることのない問題集            に対して答えを出し続けるのが生きるということなのではないかと俺も若い頃は黄巾党            なんてはっちゃけてほあぁー!ほあぁー!とか騒いだものですがそれから山賊まがいを            経由して最終的には蜀が誇る五虎将軍の副官まで上り詰めているんですから分からない            ものでつまり今が最低であっても明日はハッピー!という流転する運命を俺なりに文化            的に分析してみたんですがどうでしょう気になりませんかそうですかすみません」
  雪緒  : 名前バレしてる(笑)
  GM  : ランサーだといい加減混ざるので(笑)
  ランサー: こいつが出てくるのはまあいいけど無駄話が長くなるんだよな。
  雪緒  : 「……あ、相変わらずね…」         さっきのアサシンさんも大概だったがラン兄さんの足元にも及ばなかった。
  ランサー: 宝具よこせ。
  雪緒  : (笑)
  GM  : なんて恐ろしい事を言うんですか、足の毛を寄越せだなんて、はしたない(笑)
  雪緒  : 言ってないよ(笑)
  GM  : 周倉「お久しぶりですお嬢さん前にお会いしたのは3日程前でしたかいやしかしこの時聖杯の            中が外の時間軸とまったく同じ時を刻んでいるとは限らないわけで実は俺が3日と判断            しただけで実は外では60年くらい経っているという可能性も無きにしもあらじという            わけで実はお嬢さんとみせかけてお嬢さんのお孫さんという可能性もあるのではないか            と愚考するわけですがお嬢さんで合っていますか?合っていたらマリー・アントワネッ            トの物真似ができる筈ですねヘルシングは読んでいたはずですからそれではどうぞ!」
  雪緒  : 何読ませてたんだよ(笑)
  ランサー: いいから本題進めようぜ。そもそもこいつに何か聞くことってあったか?         なければチェンジで。
  雪緒  : チェンジできるの?(笑)         「えー…ぶっちゃけ合ってるけど合ってない非常にめんどくさい状態なんだけど」
  GM  : 周倉「そうですか合ってましたかそしてさりげなくスルーしましたねお嬢さんで間違いないようです。            そして、確か話が途中でしたがキャスターのマスターの名前でしたね?」
  雪緒  : 「あ、覚えてたんだ」
  GM  : 周倉「勿論ですとも、アレからお嬢さんが来るのを一日千秋と待ちかまえていたのですが            いつまでたってもお嬢さんはやって来ずこれはひょっとして忘れられたのではない            かと戦々恐々とする毎日でしたが対にこの時がきたようです。            確か、フランベルジュ・ザミュエルと言いましたか、御三家の一つザミュエルの人間            だった筈ですが詳しい事は分かりませんなぁ」
  雪緒  : 「ふぅーん?(どっからどう見ても日本人だったけど…何か違うのかな。           ま、いいや。たぶん違うんだろうし)ありがとうね」
  ランサー: 用事終了?
  GM  : 周倉「召喚したのはイレギュラー・サーヴァントのアウトキャスト、のちにキャスターへと            クラスチェンジしたミュンヒハウゼン男爵カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスですなぁ。            いや、一般にはホラ吹き男爵と言った方が知名度は高いでしょうか」
  雪緒  : 「えぇー…クラスチェンジできるんだ。謎すぎるね。          ……うん?一応聞くけど、御三家ってザミュエルと尾砥と…ミュンヒハウゼンじゃないの?」
  GM  : 周倉「御三家のミュンヒハウゼン男爵の御先祖様ですなぁ。            いや、まさか敵対陣営に先祖を召喚されるとはいい面の皮だったでしょう。            斧を月まで投げたとか、それを取りに月へ行ったとか、とにかく口の回る男でしたが、            奴の宝具は『貫き通した方便』という言葉を現実にする擬似的な空想具現化を引き起こすものでした。            一体なんとホラを吹いたかわかりませんが、それが奴をキャスターへと変貌せしめたんでしょう」
  雪緒  : 結構詳しく知ってるね。
  ランサー: 斧を月まで投げた……だからあんな宝具持ってたのか?
  雪緒  : 溶かされちゃったけど。
  GM  : 溶かされましたね、ミュンヒハウゼン家に代々伝わる伝承宝具が(笑)
  ランサー: どうせ嘘なんだろ?(笑)
  GM  : 失礼な、嘘も方便と言う言葉を知らないのですか!(笑)
  ランサー: さておこう。ある意味どうでもいい情報だしな。
  GM  : 周倉「あるいは、ホラだと言われてきた冒険の数々は全て本当のことだったのやもしれませんなぁ。            そうあれば、彼の人類救済という願いも、ひょっとしたら本気だったのかもしれません。
  ランサー: ミュンハウゼンが世界救済教の教祖だったの?
  GM  : 人類救済ですよ、人類救済。そして、人類救済教の大本はアトラス院です(笑)         周倉「とりあえず、疑問には応えることは出来ましたでしょうか俺としても知っていることは            知っているにしても知らないことはまるで知らないので何でも聞いてくれとは言いづら            い状態ではあるのですが出来るだけ期待に応えたいという兄心といいますかそういう心            境なわけですが、何かほかにありますか?」
  雪緒  : 上で質問したけど御三家は今と同じでいいのかな。
  ランサー: 同じでいいみたいだな。
  GM  : 周倉「おっと、俺としたことがお嬢さんの質問をスルーしていましたね確かに御三家はその三者であっていますとも」
  雪緒  : 「…うん、やっぱそうだよね」         えーっと聞くことがあったような気がするのでちょっと待ってね。
  ランサー: なんだっけ?
  雪緒  : まあ聞くこと自体おかしいんだけど…未来のことなのはほぼ確定事項だけど一応確認しようと思ってね。
  ランサー: 西暦?
  雪緒  : 「あー……さっきも言ったけど私、今非常にめんどくさくて説明しづらい状況に置かれてて。          なので確認するんだけど…今、私がいるのは西暦2013年という認識をしてるんだけど、どう思う?」
  GM  : 周倉「なるほど、それはまた随分昔ですね。確か、第一次霞足聖杯戦争が起きた時期だったでしょうか。            俺も詳しくはありませんが、俺がマスターと共に参加したのが第三次ですんで、大分前ですなぁ」
  雪緒  : 「や、やっぱり?」
  ランサー: 実際何年なんだ。2073年とかなのか。
  雪緒  : ヘルシング、この時代まで語り継がれてるの?(笑)         「…ししょーはいるのかな、今」
  GM  : 周倉「神主さんですかい? あいにく、女性の年齢を聞くような命知らず……ゲフン、            失礼なことはしてないんで正確な所は分かりませんが、その頃はひょっとしたら            まだどこぞに封印されていた頃じゃないんですかねぇ?」
  雪緒  : 「封印って……」
  ランサー: やっぱりキツネと一緒に封印されてるのが師匠なんじゃね?         結局漫然としてるけど、確認したいことは確認できたのか?
  雪緒  : かな?
  GM  : おうけいですかー?
  ランサー: おうけいです。
  雪緒  : まあラン兄さんは封印のことは詳しく知らないだろうし。封印されてたってのを知ってただけで驚きだよ。
  GM  : 今までの調子で気になったことをまくしたてたら適当に説明してくれたのです。
  雪緒  : あ…一つ知ってるかもしれないことがあったな。
  ランサー: なに?
  雪緒  : 未来の尾砥一族の状況。
  ランサー: おー、じゃあ聞いてみれば?
  雪緒  : 「……封印っていえば…尾砥の家ってどうなってたっけ?          今…多分2013年の私が見る限りだと、結構大きいとこなんだけど」
  GM  : 周倉「それはまた難しい質問ですなぁ。尾砥の一族が何らかの理由で衰退し、            最後の一人になったというのは聞きましたが。生憎、俺が脱落した時はまだ生きていたようですし。            ただ、お嬢さんの家、あの神社は元は尾砥の神社があった跡地に再建されたものらしいですよ。            そんな事をマスターが言ってました」
  雪緒  : 「えぇぇぇぇぇっ!? あー……(思わず頭を抱える)          ……うん、うん。よくわかったわ。ありがとう」
  GM  : 周倉「お役に立てたようでなによりです」         他になにかありますか?
  雪緒  : もうないかな?
  GM  : 周倉「ではお嬢さん、そろそろお別れの時間のようです」
  雪緒  : 「うん…ラン兄さん。ありがとう…また、ね?」
  GM  : 周倉「聖杯戦争に何のために参加しているのかは判りかねますが、            御壮健であってください。きっとマスターもそれを望んでいる筈です」
  雪緒  : 「うん……そう、だよね。(コユキは…聞いてくれないと思う、けど)」
  GM  : 周倉「ええ、それが親ってもんですとも。それでは、御縁がありましたら、またお会いしましょう」         そう最後に言い残し、先代ランサーの気配は消えていきました。
  GM  : そして、浮き上がる感覚と覚醒する意識。         気づけば、起きるつもりだった時間ピッタリの目覚めでした。
  雪緒  : 「……」         いつもの暑さの中で、いつものように目を覚ます。
  ランサー: おはよー
  GM  : ランサーは相変わらず廊下を占拠しての道具作成でしょうに(笑)
  ランサー: えへ。
  雪緒  : 「……ど、どうしてくれよう…」         聖杯の傍でのことと同じように、頭を抱える。         「このタイミングでわかってよかったのかそうでないのか……」
  GM  : これが天の采配(ヘブンス・フィール)というものです。
  雪緒  : 「…やめやめ。目先のことにちゃんと集中しないと」         軽く頭を振って、ベッドから出る。
  ランサー: とりあえずどうしようか? 道具作成していい?
  雪緒  : ごーごー
  GM  : はい、では判定をどうぞ。
  ランサー: 3成功すればラックの消費はない!         4an4         (ころころ……) [1,3,6,4] = 3         わーい。というわけで、ザクロの花のコサージュができた。         最終的にはノエルの心臓の代わりに収まるだろう。
  GM  : 疑似心臓ですね。 『冥府の石榴(ペルセポネ)』(必要達成値3) 種別:道具 形態:常時 対象:対人 ランクA ダイスボーナス:0 追加効果  不死  MP回復4/地に足が付いているときのみ  喪失時死亡  行動不能/0℃以下 消費MP3+3 業物。ザクロの花のコサージュ(造花)。冥府の女神ペルセポネーの伝説にちなんだ礼装。 赤く染色した絹糸で構成されており、緻密な模様が一種の魔術刻印として機能する。 針がついており、胸に刺すことで魔力炉として働き、大地から魔力を吸い上げて体中に巡らせる。 外観上は素肌の胸の真中に、石榴の花が咲いている状態になる。 装備者の生命活動が停止しても強制的に機能するため(この装備を破壊しない限り)装備者は擬似的な不死になる。 1ターンごとに20点のMPを回復する。HPがマイナスになった場合は、 マイナスの充填を優先し、HP0以上になった時点で復活する。 地面に接していないとこの効果は発揮されない。 地面から優先的に魔力を吸い上げる関係上、草木を踏むとその部分を枯らしてしまう。 寒さに弱く、気温が0℃以下の場合は休眠状態に入ってしまう。なので冬は冬眠する。   ランサー: こんなん。ペルセポネ―っていうのは、ハデスの妻のことな。
  GM  : よもつへぐい喰らった人ですね。
  ランサー: 冥界のザクロを食べてしまったせいで一年の半分は冥界で過ごすことになった女神。
  雪緒  : 八重咲きのザクロの花ってきれいだよね
  ランサー: じゃあシーンに入ろうか。
  GM  : では、道具作成も完了しましたので、夜行動についての相談をお願いします。
  ランサー: 「ゆきおー、起きたか―?」         廊下から声をかける。とりあずご飯は作っておいたぞ。おそうめん。
  GM  : 前もそうめん食べませんでしたっけ?(笑)
  雪緒  : 一応ご飯炊いて下準備はしておいたんだよね、実は…
  ランサー: あれ? じゃあついにあれを作るか…稲荷ずし
  雪緒  : 向こうで作戦会議しながら食べるつもりで稲荷寿司を作るつもりだった。
  GM  : ついに言うな(笑)         そうめん稲荷でいいじゃない、大丈夫たくさんあっても英二が食べます。
  雪緒  : まあいいや。
  ランサー: じゃあ稲荷寿司を一緒に作ろうか。というわけでもう一回。         「ゆきおー、起きたか―?」
  雪緒  : 「うん、もうちょっと待ってー」         ドライヤーの音もする。
  ランサー: 「ハジメは起きたか―」
  GM  : 英二「女子寮に俺が居るわけないやろー」         と背後から。
  雪緒  : 「…いるじゃん!?」
  GM  : 英二「はっ!? しもた!?」
  ランサー: 「こいつめ!」         適度にぼこる。
  GM  : 英二「ぎゃー!」
  雪緒  : 早めに起きたはずなんだけどなー。まあいいか。
  GM  : というわけで、ところ変わって食堂です。
  ランサー: 「寝てる間は何もなかったぜ。もうすぐ日が暮れるな」
  雪緒  : 「……こっちはいろいろあったけどね…」         ひたすら油揚げにご飯を詰めながら
  ランサー: あたしも手伝おう。むぎゅむぎゅ。
  GM  : 英二「今朝の神社の件、ニュースになっとったで。ガス爆発やて。            ただ、所謂ニュースサイトとかだと光の塊が飛んでったのを見たっちゅうコメントもあるな」
  雪緒  : 「まああれは目立つもんね」
  GM  : 英二「秘匿とかガン無視やしな。            監督役が討伐令がうんぬんちゅうてたけど……その前に決着付けに行くんやろ?」
  雪緒  : 「あったりまえじゃん?」
  GM  : 英二「九重もやる気満々っぽいしなぁ。それにアーチャーも助けなあかんし……って、あ、そうや」
  雪緒  : 「うん?」
  GM  : 英二「あんな、考えたんやけど。九重が令呪を使えばアーチャーを直ぐに助けられるんとちゃうかな?」
  雪緒  : 「そりゃそうだよね…でもそうしないってことは…できない、ってことなのかな?」
  ランサー: 「でも令呪全部使い切るようなことあったか?」
  雪緒  : 「あの宝具が相当痛手だったとか…」
  GM  : 英二「一画は、俺を助ける時に使ったみたいや。他はちょうわからんけど」
  ランサー: 「でもまあ、普通だった令呪を使うだろうし、ないんだろうな」
  GM  : 英二「でな、俺は田中から借りた分も含めて三画残っとお。            せやから、俺の令呪を一画、九重に譲渡したいんやけど、あかんかな?」
  ランサー: 「そうそう。あたしも同じことを言おうと思ってたんだよ」
  雪緒  : 「いいんじゃない?っていうかはじめちゃんのなんだし気にしなくていいのに」
  GM  : 英二「いや、キャスターの討伐は俺らの共通認識やろ。            アーチャーの救助にさく手を少しでも助けになったら、思うてな」
  ランサー: 「あと、手慰みにこんなもの作っておいたぜ」         手を拭いてから、造花をテーブルに置く。
  雪緒  : 「あ、かわいい」
  ランサー: 「簡単に言うと人工心臓かな。人体に刺してつかう魔力炉みたいなもんだ」         仕様説明。         「ノエルの心臓の代わりになるかと思って作ってみたんだ」
  雪緒  : 「…そっか、代替品ないと困るもんね」         心臓にするのに令呪1枚必要なんだったっけ?
  GM  : 一応、そういう縛りは特にありません。         まぁ、令呪は一種のプチ奇跡ですから、使えばほぼ成功は間違いないのは確かです。
  雪緒  : まあその時になればわかるでしょう。
  ランサー: 「あと、別に心臓があっても使えるから。          キャスター倒すまでは雪緒が使ってもいいぜ。ただ……ちょっと怖いかもだけど」
  雪緒  : 「まあ、ね…どっちかっていうと維持が重い方が気になるけど」
  GM  : なんという礼装漬け(笑)
  雪緒  : 「あ、そうだ……キャスターとは関係ない話なんだけど…」
  ランサー: 「なんだ?」
  雪緒  : 「また寝てる間に聖杯まで引っ張られてって。……ラン兄さんからいろいろ、聞いてきたよ」
  ランサー: 「前のランサーだっけ?」
  雪緒  : 「私……違うね、コユキからすれば、ね」
  GM  : 英二「そこら辺、複雑なんやな。ほんで、なんか聞いたんか?」
  雪緒  : 「まあ、私が未来から来たってのはほぼ確定したっていうのと…          ししょーは昔…昔?封印されてたみたいで、その……」         言いづらそうに、一度言葉を切る。
  ランサー: 「うん」
  雪緒  : 「……ししょーが住んでる神社は、昔、尾砥神社があったところに建てなおした、って」
  ランサー: 「へー」         としか言いようがないんだけど。
  雪緒  : 「わざわざそこに住んでるってことは…やっぱ、尾砥山に封印されてたのかな、って」
  GM  : 英二「なんちゅうか、ベタベタなフラグを感じるんやけど、なんやこの展開は」
  ランサー: 「となると、そのししょーってのは。キツネと一緒に封印されてたのか? いや。されてる、か」
  雪緒  : 「その可能性が高いね。そうすると、ノエルさんの言ってることがびみょーに          食い違いがあるんだけど…向こうも、受け取った記憶が中途半端なんだろうね」
  ランサー: 「とりあえず今はキャスター倒そうぜ」         ぜ!
  雪緒  : 「うん」
  GM  : 英二「あー……まぁ、せやな。とりあえず、複雑な事情は棚上げして、今はキャスターの事を考えよか」
  雪緒  : あ、そういえば向こうから連絡あるかな。
  GM  : ん、ああ、九重からの連絡ですか。
  雪緒  : うい。
  GM  : じゃあ、データを渡す関係もありますからそっちにシフトしましょう。