第一次霞足聖杯戦争6日目 深夜パート1

6日目 深夜 北部地区/尾砥神社


  ランサー: あ、とりあえず高速思考でモイライを整備しておく。雪緒も回復しておいたら?
  雪緒  : あー…何やるかわからないから保留にしておくよ。
  ランサー: わかった。じゃあ階段を上るか。
  GM  : 例によって例の如く、長い石段を越えると鬼門があって、そこにアーチャーが待っていました。
  雪緒  : 「こんばんは〜。ごめんね、また突然お邪魔しちゃって」
  GM  : 亜弓「おー、毎夜毎夜ご苦労だな。まるでオレがサボってるみたいじゃないか」
  雪緒  : これで4回目なのに一度も手土産なし…!
  ランサー: 明日は油揚げを作ろう。
  GM  : せめて酢飯を詰めなさい(笑)
  雪緒  : 何故油揚げそのものにこだわるのか(笑)
  ランサー: 「おじゃまします。なにかあったか?」
  GM  : 亜弓「いんや? セイバーも式神飛ばして呼べたし、オレは基本的にここで日向ぼっこしてたくらいだ」
  ランサー: 「アサシンも変なことしてないか?」
  GM  : 亜弓「アサシンなら、気を使ってるのか境界のギリギリ辺りをうろついてるぞ。警備のつもりなんじゃないか?」
  ランサー: 「普通に許可とればいいのに……          ハジメ、どうする? アサシンに会ってくるか?」
  GM  : 英二「あ、そうやな。俺は念話ができんし、会える機会で打ち合わせしとかんと。            ほな、俺はアサシンに此れまでの事と、今後の行動とかを伝えとくわ。交渉の時は居ても邪魔やろうし」
  雪緒  : 「それじゃ、またあとでね」
  ランサー: 「おー。仲良くな」
  GM  : では、英二はここで一時離脱します。         亜弓「前に使ったのと同じ居間で待ってて貰えるか? セイバーはまだ来てないんだ」         アーチャーの案内で中ほどまで進むと、申し訳なさそうにそう言ってきます。
  雪緒  : 「うん、わかった」
  ランサー: 「あたしたちのほうが押し掛けたんだから気にするな」         『っていうか雪緒。セイバーが来る前に聞くこと聞いておいたらどうだ?』
  雪緒  : 『あ、そうだね』
  ランサー: 誰に聞けばいいんだろ。九重?
  GM  : この伝説を知っているのは誰だー!
  雪緒  : 尾砥ちゃんはまだいないような気がしてた。         まあ正直セイバーさんが来る前に訊けるならそれでいいことだけど。
  ランサー: ゆうざんのほうが詳しそうではあるな。
  雪緒  : 「そういえば亜弓さんって、禍孤…だっけ?のこと、どれくらい知ってるの?」
  GM  : 亜弓「んー、系譜としては九尾の狐の派生、って感じなんだろうけど。物は見てないしなぁ。            オレとしては、自分もそっち系なものだから、下手に封印に近寄るのも危険だし」
  雪緒  : 「じゃあ、その封印にまつわる話とかは聞いてる?」
  GM  : 亜弓「定期的に新しい巫女を生贄、もとい花嫁として捧げてるってのは聞いたなー。            ついでに、次の花嫁役がマスターなのも」
  雪緒  : 「そっか……まあ、負の遺産って言っちゃうのも頷けるよね」
  ランサー: 「うちの地元にもそんな話はよくあったな。ガチ神様だけど」
  GM  : 亜弓「ただ、オレの立場からしてみれば、仕方がなかったんだと思うぞ?            当時はまだ人が対処し得ない幻想種が普通に道を歩いていたような時代だ」
  雪緒  : 「それ以上…っていうかそれ以外のことは聞いてないんだよね?」
  GM  : 亜弓「んー、まぁ、オレにとっては倒すべき敵ってこと以外は関係ないし。尾砥の家にとってはオレは外様だからなぁ」
  ランサー: 「やっぱり人間のほうが詳しいと思うぜ。人間の事情なんだし」
  雪緒  : 「そっか、ありがと。…やっぱ尾砥ちゃんに訊くしかないかな」
  ランサー: 「そだな」         マスターを呼べえ!
  GM  : 亜弓「御当主に聞くって手もあるぞ。多分、誰よりも詳しいと思う。……話してくれれば、だけど」
  ランサー: 「さすがにもう寝てるんじゃね?」
  GM  : 亜弓「叩き起こそうか?」         なぜかすこぶる笑顔で。
  ランサー: 「いあとりあえず九重に聞いてみるよ」         いや、仮に叩き起こしたところで話してくれるわけがねえ!(笑)
  雪緒  : 「あー、えーっと、割としっちゃかめっちゃかになりそうだから今はまだいいです」
  ランサー: 「九重どこにいる?」
  GM  : 亜弓「そーかそーか、残念だ。……あ、じゃあ、オレは門の所でセイバーを待ってる。マスターなら居間に居ると思うぞ」
  雪緒  : 「うん、ありがとね」
  GM  : そう言い置いて、アーチャーは来た道を引き返して行きました。
  ランサー: 今さらだけどマスター一人のところによこすな!(笑)
  雪緒  : ガチでなぐり合ったらランちゃんに勝てるかもしれないけどね。尾砥ちゃん。
  ランサー: ありそうだからやめてくれ(笑)
  雪緒  : では居間に向かいましょうか。
  ランサー: 「じゃあ、あたしは中庭あたりで作業してるよ。終わったら呼んでくれ」
  雪緒  : 「うん」
  ランサー: とまあ、一応戦力バランスに気を使ってあたしは離れておく。
  GM  : もはや定位置のように庭に行きますけど、深夜なんですから大きな音は立てないでくださいね。         それこそ当主が怒鳴りに着ますよ(笑)
  ランサー: 大丈夫大丈夫。編み物開始!         枝を軸にして絹糸を高密度に編みこんでいく。         この会合が終わるころにはけいおん!ができているだろう。
  GM  : もう完成ですか、なんというパワーインフレ。
  雪緒  : と言ってもそれを使えるようになるのはもっと先でしょうね。
  ランサー: 大丈夫だ。完成してもまだ使えないから。
  GM  : では、視点は居間へ向かった雪緒さんに移しましょう。
  雪緒  : はーい
  GM  : もう何度か通った道ですので、一人でも居間に到着します。
  雪緒  : 「失礼しまーす…」
  GM  : 雪緒さんが声を掛け襖を開くと、そこにはダルーンとばかりに畳に横になった九重の姿が。         九重「………」
  雪緒  : 数秒横を向く。         また向き直る。
  GM  : 正座をして、丁寧に入室を招く九重の姿が。
  ランサー: おい(笑)
  GM  : 九重「………コホン。どうぞ、田中さん、お入りください」
  雪緒  : 「うん、突然来ちゃってごめんね」
  GM  : 奥義・見なかった事にしようの発動を確認しました。
  雪緒  : 見事なコンビネーションだったね。
  ランサー: まあ話を進めるか。
  GM  : 九重「まぁ、色々あったみたいですし、ウチは構いませんよ」         暗に、美術館でのことは把握している事をにじませます。         九重「ほんで、今回はどないしたんです? これからセイバーとの交渉なんで、そう時間は取れへんのですけど」
  雪緒  : 「ん…それで、ちょっと立ち入ったことになるけど、お尋ねしたいことがあって」
  GM  : 九重「まぁ、半同盟状態ですし、休戦中ですからウチで答えられることなら」         とりあえず、どうぞ、と席を勧めます。
  雪緒  : じゃあ、勧められるままに席に着く。
  GM  : ふかふかの座布団、ちゃぶ台の上には煎餅が皿に盛られています。
  雪緒  : 「えっと……うん、禍狐って封印されてるけど、一緒に誰かか何かを封じたって話は聞いてる?」
  GM  : 九重「いや、誰かもなにも、初代からずっと尾砥の巫女が定期的に入ってますよ。            歴代の『九重』が一緒に封印されてるとも言えますね」         特に気負うことなく九重は言います、何事も無ければ自分も封印されることになるのでしょうが。
  雪緒  : 「なるほど…じゃあ、封印解いたら一緒に出てくるの?」
  GM  : 九重「あはは、そりゃ出てくるっちゅうか、前の巫女が入ったのって随分前なんですよ?            入ったと同時に……かどうかは分かりませんけど、もうとっくに死んでるでしょうし。            生きてたとしても寿命とかで死んでますよ。それは歴代のどの巫女も一緒やと思いますけど」
  雪緒  : えーっと、便利魔術でちょっとした幻影は出せるよね。         「ふぅん…でも、ある筋の情報では”一緒に眠ってる”って言ってたんだよね」
  ランサー: 冬眠?
  GM  : 九重「うーん、そのある筋っちゅうのも気になりますけど……            花嫁は、便宜上そう呼んでますけど、まんま生贄の事ですし……            可能性があるとしたら、初代の九重が納得づくで一緒に封印されてる筈ですけど」
  雪緒  : …ちょっと鏡を出して、コユキの記憶にある”尾砥の末裔”の姿を幻影で出してみよう。         「…じゃ、さすがにこの人は見覚えないよね」         と幻影を見せる。
  ランサー: 姿みてもな…
  GM  : 浮かびあがったのはショートカットでどこかぼんやりした表情の少女。         細かい所は違いますが、パーツパーツはどことなく九重に似ています。         九重「ないですけど……なんぞウチに似てますね。            いや、ふいんき(何故か変換できない)というか、パッとみた感じですけど」
  ランサー: まあとりあえず。やっぱり昔の魔術師の可能性が高いんじゃね?
  雪緒  : 「うん、だからちょっと混同しかけちゃって。          うーん…誰かがいたならその人のことはあとで教えてほしいんだけど、正直その頃は私がどうなってるかも怪しいよね…          もっと言っちゃえば立ち会いたいくらいだけど、さすがにこれからセイバーさんと交渉するんだし無理でしょ」
  ランサー: 条件通りなら、狐が解放されるときにはあたしは生きてない!
  雪緒  : だから無理だろうって言ってるんだ(笑)
  ランサー: なるほど。
  GM  : 九重「なんぞ不吉な事を言いますけど、それもこの交渉次第ですけどね。            まぁ、実際問題としてセイバーに交渉を受けて貰わんと、取らぬ狸の鍋奉行ですけど」
  雪緒  : 「来るって言ってるんだし余程のことがなければ問題ない気もするけど…」
  ランサー: つまり雪緒がここに来た理由は、その交渉をぶち壊す!ためか。深慮遠望だな……
  雪緒  : 「そういえば結局セイバーさんだけで来るみたいだね?」
  GM  : 九重「ええ。結局、誰がマスターなのかは判りませんでしたし。            まぁ、交渉を受けてくれたってことは、マスターも了承してはるんでしょうけど」
  雪緒  : 「ここまで来て姿を現さないってのもすごいよね」
  GM  : 九重「まぁ、田中さんらが目立ってたっちゅうのもあるんでしょうけど。すでに二騎も倒してるじゃないですか」
  ランサー: えへん。目標七騎打倒だから。
  雪緒  : 「まあ、そうなんだけど…っていうかどうしてこうなった」
  GM  : 九重「まぁ、ウチらはほとんど牽制の為にしか出てませんでしたけど、それにしたって凄い戦果や思いますよ」
  雪緒  : 「”勝ち抜くつもりなら”これからがめっちゃ厳しいけどね」
  GM  : 九重「おまけに、今度はキャスターとでしょう? この調子で全サーヴァントと戦ったりなんて……なんて」
  雪緒  : 「いや、それはない…よ」
  GM  : 九重「そう、ですよね……幾らなんでも……あは、あははは」
  ランサー: えー?
  GM  : さて、そろそろ質問事項はよろしいですか、そろそろセイバーがやってきますが。
  雪緒  : えーっとちょっと待ってね。         ここで立ち去るかセイバーさんとの交渉を見守るか…難しいところだな。
  GM  : どうぞ、ランサーとも相談してよく検討してください。         サーヴァントとマスターが相談……なんと正しい姿でしょう(笑)
  雪緒  : また第二次の時の何かが以下略。
  ランサー: ええと、まあ交渉を邪魔するなら居合わせたほうがいいんじゃね?         それが目的で来たんだろ?
  雪緒  : いや、一応それは副次的なものだ。         目的自体は封じられてるのが何かの確認だから。
  ランサー: じゃあ第一目的は果たしたんだな。         でもセイバーと同盟結ぶのを阻止するとか言ってなかった?
  雪緒  : 場合によっては、とは言ったけど。
  ランサー: うん。
  雪緒  : 一応ここで整理しよう。         可能性としては、初代九重さんがいるんじゃない?ってことだったよね。
  ランサー: そうだな。
  雪緒  : だとすると、なんで「大事な人」がその人になるのか、ってなる。         実のところ大事な人ってのが”ユキ”の記憶から来ているのか、         ノエルさん本体の記憶から来てるのかははっきりしてない。まあ前者だとは思うけど。
  ランサー: まあそうだよな。         120年後にも生きてたんだから、雪緒の親はもともと長寿なんだろう。
  雪緒  : いやちょっと待ってなんでそうなるの。
  ランサー: ん? 間違った?
  雪緒  : ししょーのことなら話の流れからして「大事な人」とは違うと思う。
  ランサー: え、そうなの? ししょーのことかと思ってたけど。
  雪緒  : ノエルさんが語った”ユキ”の記憶の方で、師匠って言ってるから。
  ランサー: うん。
  雪緒  : だから、思い出せない大切な人、って言ってる方は師匠と別人かと思ってた。
  ランサー: でも条件に合うのししょーだけじゃね?         狐と一緒に眠ってて、雪緒の大切な人、って。
  雪緒  : もうひとつ。初代九重が何らかの形でずっと生きることになった”尾砥の末裔”とか。
  ランサー: それ末裔じゃなくて開祖じゃね。
  雪緒  : そうか。         でもプレイヤーの感覚としては、ししょーだけを大切な人っていうことはないと思う。         お父さんと同等か、もしかしたらお父さんの方が上かもしれないし。
  ランサー: でもまあ初代九重と、小雪が何らかの関わりを持つんだよね。未来で。
  雪緒  : だと思う。
  ランサー: じゃあ話を進めよう。
  雪緒  : あと小雪じゃなくてコユキです(名前ネタ準拠)(笑)
  ランサー: コユキ。で、雪緒はその人をどうしたいの?
  雪緒  : 少なくとも一度は会ってみたい。会えばコユキの記憶にある人と同じかどうかはわかる。         ああ、そうか。
  ランサー: ん?
  雪緒  : 割とこの時点でいろいろと状況が変わってる気がするので、         「コユキがここに来なかった場合の時間軸」では、封印が解かれない可能性もあるんだよね。
  ランサー: いやどうだろう。どっちにしろセイバーがいるからとかれる気もするけど。
  雪緒  : セイバーさんと交渉できたかどうかもわかんない。         まあ、そうでなくても何とかしようとしてたから封印は解いたのかな。
  ランサー: たぶんな。九重もそんなこと言ってたし。
  雪緒  : しかしあれだ。コユキは時間遡行して過去を変えようとしたみたいだけど、         雪緒とまるで変わらないだろうから明らかに選択ミスを重ねて悪化させるか全く同じ未来になる予感しかしない(笑)