第一次霞足聖杯戦争6日目 夜パート2
雪緒 : そういえば、ししょーをどうやって捜すかについて考えてたら、設定面では問題ないけど、 ルール的には問題のある探し方を思いついてしまった。
ランサー: なんだい?
雪緒 : 守り刀の記憶を辿る。
ランサー: ああ、雪緒は記憶喪失だけど守り刀は喪失してないかもって?
雪緒 : というかしてたら無窮の英知使えんわ(笑) どう考えてもどっか別のところから借りたものじゃないし、ししょーのいた神社に奉納されたと考えるのが妥当だろう。
ランサー: でもこの時代、師匠存在するの?
雪緒 : 可能性はある。もっとも、単純に時間遡行したとは思えないんだけどね… あとまあ単純に尾砥ちゃんに訊けば知ってるかもしれないが(笑)
6日目 夜 西部地区/美術館
GM : さて、それでは今回は西部地区の美術館を目指すのでしたね。
雪緒 : あ、そうだ。ランちゃんたちには一応ししょーのことはちょいちょい教えておこう。
ランサー: ふんふん。わかったぜ。
GM : 分からないということが分かったんですね。
雪緒 : とりあえず今生きてる可能性はある、とか。
GM : 英二の未来視通りの未来になると死ぬようですが。
ランサー: 見つかってもいないうちに死なれても。
雪緒 : 単純な時間遡行じゃないっぽい気はするんだけど、まあそれは置いとこう。
GM : まぁ、今は西部地区の美術館です。 現在はワイズ・ゲルテナ展が行われているその美術館は、場所こそ駅前という真新しい立地条件ですが、 その歴史は古く、わりかし古風な西洋建築な外観をしています。 もちろん、内装は空調の整った最新のものですが、それでも廊下や壁などに歴史を感じさせる様式を残した、 館そのものが大きな美術品のようなものでした。
ランサー: 「ふうん……幽霊屋敷って感じだな」
GM : 夜も更け始める刻限、既に閉館時間を過ぎた美術館は、警備員と美術品だけが活動している筈です。
ランサー: 美術品は活動しねえ!
雪緒 : ふむふむ。人払いかかってそうかな?
GM : なお、遠巻きにしてなお感じられる馴染みある結界の気配がします。
雪緒 : 踏み込んだら念話霊体化装備取り出し不可だね?
ランサー: OK.今のうちに取り出しておこう。 ブーツを脱いでサンダルをはく。起動はまだしない。
GM : ああ、そういえば真名看破には成功していたんでしたっけ。
雪緒 : はい。
GM : それじゃあ結界のデータを出しますね。
ランサー: わーい。
雪緒 : もしかしてガラテアUもわかっちゃう?
ランサー: ガラテア2はもうわかってたような。
雪緒 : 全部はわかってないよ。 『理想を形創られた人成らぬ物の世界(ピグマリオン・シンドローム)』 宝具ランク:A+ 種類区分:結界 発動区分:継続 対象区分:対軍 消費MP:8 ダイスボーナス:5an5 結界MP:20 プラス効果: 『通常武器宝具化』 『念話妨害(サーヴァント能力障害:念話)』 『霊体化不能(サーヴァント能力障害:霊体化)』 『装備の出し入れ不能(サーヴァント能力障害:装備収納)』 『魔力供給不能(サーヴァント能力障害:魔力供給)』 『魔力消去』 『令呪使用不能(サーヴァント能力障害:令呪)』 マイナス効果: 『喪失時死亡』 『使用制限:霊地数1(霊体化)』 『使用制限:霊地数2(装備)』 『使用制限:霊地数3(魔力供給)』 『使用制限:霊地数4(魔力消去)』 『使用制限:霊地数5(令呪)』 設定: 自らの手で現実(リアル)を否定し理想(ロマン)を完成させた男にちなんだ精神障害。 変態の多いギリシャ神話が世界に誇る妄想具現化(ギガロ・マニアックス)の極地。 全国三千万の人形愛好家(フィギュア・マニア)の同士諸君からの信仰の賜物。 【人であれ】という願いは人形を常人に、英雄を只人に落とす効果を持つ。 支持基盤(霊地)が多いほど多彩な効果を持つのはマイノリティの性か。 GM : こんな感じです。
雪緒 : ということは今、魔力供給ができなくなる段階まで来てるのか。
ランサー: ん? なんだこれ? 霊地をたくさん占拠してるほど封じれるものが増えるのか。
GM : そういうことですね、なので霊地を所持していない場合、 『念話妨害』と『通常武器宝具化』の効果しかありませんでした。
ランサー: 魔力消去じゃなくてラッキー! 今日から毎日霊地を焼こうぜ!
雪緒 : 焼くな(笑)
GM : 五つの霊地を全て占拠すると宝具も使えず令呪すら使えなくなるという、 まさにサーヴァントを只の人に落とす脅威の結界です。
雪緒 : そういえば、陣地を無効化(破壊)する方法ってルール的にどうなってるの?
GM : 陣地に向かって宝具をぶっ放すのがセオリーですね。
ランサー: 対城宝具をぶっ放すとか。
雪緒 : 物理的にどうにかする以外にはないの?
ランサー: 魔術で解除するとか?
GM : 魔術で解除、って要するに魔術で破壊するのとどう違うんでしょうね(笑)
ランサー: テレビごと破壊するのと、テレビの回線を切るのとの違い?
GM : 回線切る方が楽そうですけど、具体的なルールってありましたっけ?
ランサー: ないよ。
雪緒 : ないから困っている。
GM : 確か、物理的に破壊する際は、結界宝具のHPと防護点を抜かないといけない筈ですが。
ランサー: そうだよー。まあ適当に裁定してください。
雪緒 : あ、ランちゃん今MPどう?
ランサー: −3かな。
雪緒 : ……な、なら供給しなくて大丈夫かな。
ランサー: うん。
雪緒 : (マスターの方がサーヴァントより燃費が悪くて涙が出る現状)
GM : ランサーは燃費のいいサーヴァントですから。 例えそれが道具作成によって最大MPを圧迫する存在であろうとも(笑)
ランサー: えへ(笑)
雪緒 : 今のところ、私の分の道具作成コストは全部潰した。
ランサー: 「じゃあ行くか」
雪緒 : 「うん」
GM : 英二「おし! 気合入れていくで!」
ランサー: 何はともあれ陣地作成を邪魔しないとな。
雪緒 : そうだね。
GM : さて、それではどうしますか、現状美術館は電気が落ちている状態ですので、 正規の方法を取らず侵入することになるかと思われますが。
ランサー: 前も思ったけどあいつらどうやって入ったんだろう。
雪緒 : 便利魔術は便利だよねってことなのかな。
GM : 達成値が30近くなると便利魔術はほぼ万能だということです。
ランサー: 「けーほーは……ならないみたいだな」 とりあえず扉の前までいって押してみる。
GM : かつての市民ホールを再現するように、その扉には鍵が掛かっていませんでした。
ランサー: 槍を出して無言で侵入。
GM : そして、館内のいずこからか微かに響いてくる、どこか儚い歌声。
ランサー: 耳を澄ませて歌の中心を探る。 「こっちだな」
GM : 反響し、強弱もハッキリしない声に導かれるように歩みを進める一行。
ランサー: 先導する。どうせあれだろ。ホールなんだろ。 壁の地図を見て広い真ん中の空間を探す。
GM : やがて到着したのは、美術館のほぼ中心に位置する中庭の開けた空間でした。
6日目 夜 西部地区/美術館・中庭
GM : ノエル「―――、――、――♪」 姿は見えませんが、確かに声が聞こえます。 どこか物悲しく、感情の乗った歌声――それで居ながら、空虚で心を震わせる物の無い音の螺旋。 かつて聞いたのと同じ、虚ろなままに、ただ楽譜のままに、歌詞をただの言葉の羅列としか認識していない、 そんな歌。
ランサー: 「……そこか!」(びしっ)
GM : ちなみに、ランサーの指した先には、館内に音楽を流す為のスピーカーが設置してありました。
ランサー: 「ちくしょう馬鹿にしやがって!」
雪緒 : 最近のスピーカーは高性能だね。
GM : キャスター「くくく……来たか、塵芥ども」
雪緒 : そっちもスピーカー?
GM : はい、歌声のする彼方から、いつもどおり何処にいるのか分からない声が響きます。 キャスター「来るのは分かっていた。貴様らだけというのは予想外だが、飛んで火に入るなんとやらよ」
ランサー: っていうか電気落ちてるのにスピーカー動いてるわけないだろ!
GM : 同じことはホテルの時に既に突破しています。 というか停電してるわけじゃないんですから一部だけ動かすくらいできますよ(笑)
ランサー: 停電してなかったのか。 「博物館ごとぶったぎられなくなかったらさっさと出てこいやー!」
雪緒 : 「えー、そんな大勢で来られると思ってたのかな…」
GM : キャスター「戦況は把握している。バーサーカー、ライダーが続いて墜ちた現状、 居場所のハッキリしている我らは狙い目であろうからな」
ランサー: 「まあいいや。とりあえず時間稼ぎだろうし本体探そうぜ」
GM : キャスター「まぁ、そう急くな。具体的には歌が終わるくらいまで」
ランサー: 「えーとほーそーしつってところにいるのか?」
雪緒 : 「多分ね」
ランサー: 「じゃあ急いで行くか」
雪緒 : 「うん」
GM : キャスター「無粋な奴らめ。仕方あるまい――」
ランサー: 場所教えてくれればあたしだけで行くけど?
雪緒 : 案内板…だとわかんないか。まあ関係者以外立ち入り禁止のとこだよね。
GM : その前にキャスターが行動します。 何のために中庭に、そう広い場所に誘導したと思っているんですか。
ランサー: なんのため?
GM : 全てはこの時の為! キャスター「――顕現せよ!」
● 幕間『青銅の巨人』
ランサー: このときのために幕間を!
雪緒 : 大変!これだけでAパート終わっちゃう!
ランサー: 合体巨大ロボット!? もしかしてハジメが夢で見た巨人ってこれか?
雪緒 : なるほど… 「何これゲシュペンスト!?」
GM : 英二「ああー!? コイツやコイツ! あの時の巨人!」
雪緒 : 「え、えぇーっ!?」
ランサー: 「なんだあれー! もしかして青銅巨人!?」
雪緒 : 「じゃあ、今のうちに何とかできるならしないとだね」
ランサー: 「っていうか遠くね?」
GM : 飛んできて合体しました、大丈夫!(笑)
雪緒 : (笑)
ランサー: ここまで来たのかよ(笑)
GM : 何故か戦車とかも空を飛んでな!
雪緒 : 不思議不思議。
ランサー: 何が起こったんだろう。
雪緒 : そのときふしぎなことがおこった
GM : とりあえずデータを出しておきましょう。
ランサー: ちょっと思ってたけど、キャスター退治ならアサシンから木馬を借りてくれば良かったな。
雪緒 : 本人が使ってないのにどんどん使用回数が減って行く(笑)
GM : 巨人vs巨人! なにその胸が熱くなる展開!
ランサー: そうだアサシンを呼ぼう、今!(笑)
雪緒 : いや、呼んでも木馬出せないから駄目じゃん(笑)
ランサー: 出した状態で呼べれば…(笑) 『偽・青銅巨兵(ダイ・タロス)』 宝具ランク:A 種類区分:白兵装甲乗騎 発動区分:継続 対象区分:対人 消費MP:5 ダイスボーナス:5an5 攻撃力:5 防御力:5 IV:0 プラス効果: 『トループ』 『制限解除』(HPが半分になると判定の最終達成値が半分になる) 『制限解除』(スキル取得時ステータスの初期値以上に成長させるFP倍消費) 『絶対防御』(踵の釘(部位狙い−3)) 『剛性』(物理攻撃に対する防御力を1Lvあたり+1) 『異形・装甲板』(スキルレベル点受けるダメージ減少) 『破壊不能』 マイナス効果: 『使用制限:霊地数1(絶対防御)』 『使用制限:霊地数2(剛性)』 『使用制限:霊地数3(装甲板)』 『使用制限:霊地数4(破壊不能)』 設定: クレータ島を守護する青銅の巨人兵士像。 ギリシャが誇る女誑しゼウスが愛人エウロパを守護するために送ったと言われる。 が、一説によると名工ダイダロスがその建造に関わっていたとか。またお前か。 数多の英雄が挑んだがその青銅の無敵装甲には傷一つ付かなかったという。 唯一の弱点は踵に刺さった釘。これを抜くと体液が漏れて失血死するという。 雪緒 : ダイダロスさんはアストルフォもびっくりのトリックスターですね。
ランサー: あいつはいろいろやってるからな。ギリシャって職人系多いよな。
GM : 例えばバーサーカーの持ってた斧もダイダロス作ですよ。
ランサー: って、なんでお前がタロスもってんだよ! 明らかに関係ねえ!
GM : はい、鏡(笑)
雪緒 : (笑)
ランサー: てへ(笑) さすがのあたしも作れて礼装までだから…
GM : あ、これ宝具です。それに頭に偽って付いてるじゃないですか。 ちなみに前に使ったイカロスウィングも偽が付いてましたよ。
ランサー: とりあえず霊地3つだから絶対防御はないんだな。よかった。
雪緒 : 絶対防御から装甲板まで使える、んじゃないの?
ランサー: あ、ほんとだ。破壊不能がないだけかー。
雪緒 : まあ絶対防御は部位狙いで無効化できるし。
GM : まー、今の段階でセイバーが居たら一瞬で夢が潰えちゃうというアレな状態ですが(笑)
雪緒 : (笑)
GM : 奴はこん戦争で一番敵にすると面倒くさい!(笑)
雪緒 : 「とりあえず少しだけ様子見てからどうするか考えよっか」
ランサー: 「えー、もう普通に倒そうぜ」
GM : なんでそんな余裕なんですか巨人ですよ巨人でっかいんですよ!(笑)
ランサー: そういえばノエルがこれに乗ったの?
GM : いえ、トループ戦闘員が載ってます、プラス効果の一部ですね。 要するにパイロットがそのまま乗り込む戦隊物の合体ロボです。
雪緒 : 「その間に歌終わっちゃうかもじゃん?」
ランサー: 「じゃあ、あたしがこいつを相手にするから。雪緒とハジメはノエルを止めてくれば?」
雪緒 : 「それで済めばいいけど…やっぱちょっとは様子見たほうがよくない?」
ランサー: 「大丈夫大丈夫。あんなでくのぼうにあたしが負けるわけないって」
雪緒 : 「だからそういうフラグ立てるのやめようよ…」
GM : キャスター「貴様等、なぜそんなに余裕なのだと言いたいが、まあよい。 そんなに死にたいというなら引導を渡してくれる」(ウィーン、ガション!)
ランサー: 「ほらほらきたきた! 下がってな!」
GM : なお、タロスは単体トループによる運用なので一体です。
ランサー: ほーい。戦闘開始?
GM : そうですね、配置はランサーとの一対一でいいんですか?
雪緒 : ランちゃんが舐めプモード入ってる。
ランサー: こんな奴あたし一人で十分だぜ!
雪緒 : あ、GM。さすがに何ラウンドかかったらやばいかはわからないですよね(笑)
GM : 具体的にどれくらいっていうと難しいですね。
雪緒 : まあ1ラウンドくらいは大丈夫ですよね。
GM : 確かに、1ラウンド経ったら完成するってほど切羽詰まってはいないです。
雪緒 : じゃあこのラウンドは様子見で残るね。