第一次霞足聖杯戦争3日目 夜パート

3日目 夜 北部地区/聖堂教会


  ランサー: ともあれ教会に来た。
  GM  : はい、では例によって夜の聖堂教会です。         今日も今日とて外観のボロい教会ですが、以前とは違い光が漏れい出ているようなのに人は居るようです。
  ランサー: いるのはあたしと雪緒だけだな。
  GM  : そうなりますね、英二たちは既に別れて行動しています。
  ランサー: とりあえずホテルの件をどういおうか考えておこうか。         マフラーって奴が爆破したんだ!
  GM  : 誰ですかそれは(笑)
  ランサー: セイなんとかのマスター。         まあとりあえず。言うだけ言っておくかー、的な雰囲気でちくることにした。
  GM  : まぁ、その辺りは臨機応変でもありますね。
  雪緒  : 監督さんの出番のためにも。
  GM  : いや、そういう気遣いは要りませんから(笑)
  ランサー: ノックする!
  GM  : コンコンコン。
  ランサー: 「おーい、だれかいるかー」         声をかける。
  GM  : フラン「どうぞ、お入りください」         中から声が帰ってきます。
  ランサー: お邪魔します。
  雪緒  : 「し、失礼しまーす」
  ランサー: 「おじゃまします」
  GM  : フラン「ようこそ、迷える子羊。この神の家に何の御用でしょう?」
  ランサー: 「今日は監督役って奴はいるのか?」
  雪緒  : 「この人が監督さんだよ?」
  ランサー: あれ?
  GM  : 今日はきちんと監督役であるフランシスカ・ザミュエル本人が居ました。         フラン「若輩の身ではありますが、私が今回の戦争の監督役を務めさせて頂いております」
  ランサー: ああ、あたし見たことないから。
  GM  : ええ、前来た時はシスターが対応しましたからね。
  ランサー: 「子供……?」
  GM  : フラン「よく言われますが、こう見えても成人しておりますので」         下手をすると中高生くらいに間違われそうな見た目のまま、慇懃にお辞儀をする監督役。
  ランサー: 「神の血でも引いてんのか……? いやまあいいや。あたしはランサーだ」
  GM  : フラン「ええ、下の者から話しは伺っております。私はフランシスカと申します、フランとお呼び下さい」
  雪緒  : 「あ…その節はありがとうございました」
  GM  : フラン「お礼を言われるような事をした覚えはございません。私の職務を正しく遂行したまでのこと」
  ランサー: 「今日は昨日のホテル爆破について話しに来たぜ」
  GM  : フラン「さて、ホテルの件ですか」
  ランサー: 「単刀直入にいうと、ホテルを爆破したのはセイなんとかのマスターのマフラーって奴だからなにかしてほしい」
  雪緒  : 「えーっと、補足すると名前は名乗ってくれなくて、
         サーヴァントはクラスわからなかったけどこれこれこういう容姿の女の子で…」
  ランサー: マフラーとか自称してる奴、セイウチのサーヴァント。
  GM  : 寒いんでしょうかね、セイウチがマフラーとセットとか。
  ランサー: いやもしかしたら、セイラーかも。
  雪緒  : 案外イレギュラーでセイクリッドとか言われるかもしれないよね。まあ高確率でセイバーだと思うけど。         でも確証はないから言えない。
  ランサー: そういえばサーヴァント連れてるからと言ってマスターとは限らないかも?
  雪緒  : せっちゃんはちゃんとマスターって言ってたよ。
  GM  : フラン「なるほど、それが事実であれば確かに何らかのペナルティを科してしかるべき事例ですね。             此度の件、魔術的な痕跡は一切検出されておりませんので、秘匿という意味では全く問題がございません。             ですが、ビル一つの破壊と、その内部の人を数百人単位で誘拐することは、少々影響が強すぎると言えるでしょう。             既にニュースにも成っておりますし、少なからず現世に影響を与えております」
  ランサー: 「あ、それから自衛隊基地に陣地はってる奴がいるぞ! それはいいのかよー、ぶーぶー」
  GM  : フラン「そちらの件ですが。繰り返すようですが、神秘の秘匿という意味でしたら全く問題になっておりません。             基地の隊員、職員全て、今も全く問題なく通常通りの業務をこなしておりますゆえ」
  ランサー: 「えー?」
  雪緒  : 魔術の世界の倫理は一味違うぜ。         「そう、なんですか…」
  ランサー: 「じゃあ。ホテルのなかにいたやつはどこにいったかわかるか?」
  GM  : フラン「そちらに関しては、聖堂教会のスタッフが現在も調査中になります。             なにせ、行方不明になった方のご家族が捜索依頼を出しております」
  ランサー: 「わかったら教えてくれよー」
  GM  : フラン「それも踏まえて、影響が抑えきれないので、ペナルティという形で対処させて頂きます」
  雪緒  : 『私たちでもできれば調べておきたいね?』
  ランサー: 『まあ、あてにしないで探してみようぜ』
  GM  : 酷い、聖堂教会は優秀()なのに(笑)
  雪緒  : その()は何よ(笑)
  ランサー: じゃあ用事は終わったし、もう行くか。
  雪緒  : 「あ…そうだ、この”小聖杯”って何なんです?」         としおりの当該項目を指そう。
  GM  : フラン「ふむ。そうですね、此度の聖杯戦争は"聖杯"という願いを叶える願望器を求めての戦いです。             ここまではよろしいですか?」
  雪緒  : 黙って頷く。
  ランサー: 「ああ。あたしもそんな説明受けてるぜ」         ふわっと。
  GM  : フラン「小聖杯とは実際に願いを叶える為の器、言うなれば願望器の端末だと思ってくださればよろしいかと。             この小聖杯を奪い合うことが、聖杯戦争の最終的な目標となるでしょう」
  雪緒  : 「なるほど…サラッと”伝統的に心臓”とか書かれてるんですけど、          これも何か、じゃなくて誰か、が小聖杯。ってことになるんですか?」         ひどい業界だよね。
  ランサー: ノーコメント。
  GM  : フラン「そうですね。聖杯は無垢なる願望器、悪意にしろ善意にしろ、何らかの意志の影響を受けると問題になります。             ですので、儀式が終盤となり願望器としての機能が完成し、願いを叶える段階になるまで、             特別な器に保管して「他者の意志」から影響を受けないようにする必要があります」
  ランサー: へー。
  GM  : フラン「その為に選ばれた特別な器として機能している人、             あるいはホムンクルスを利用している場合が多いようですよ」
  雪緒  : 何気なーくはぐらかされたけどまあいいか。
  GM  : HAHAHA、丁寧に説明しているではないですか(笑)
  ランサー: 「今回の小聖杯は誰が所有してるんだ?」         ざくっと。
  GM  : フラン「さぁ。小聖杯を用意したのが御三家の一人であるミュンヒハウゼン男爵であるという事は承知していますが」
  ランサー: 「わからないんじゃとりあいようがねえだろ!」
  雪緒  : 「ふぅん…どんな人なんです?」
  GM  : フラン「何分、此度の聖杯戦争では聖堂教会に挨拶に来てくださったのが貴方達を除けば尾砥のお嬢さんだけですので」
  雪緒  : そういえばちょろいされた外来マスターのところにはしおり郵送されたってことなのかな?(笑)
  GM  : 魔術師教会には事前にしおりが送ってあったのです。
  雪緒  : にゃるほど。
  GM  : つまり、ちょろいされた彼は魔術師教会からの代表! ……でした。         フラン「ですが、おそらく心配には及ばないでしょう。聖杯戦争は問題なく稼働しております。             小聖杯もまた、システムに組み込まれた存在。いずれ自然と出会うことになるかと思われます」
  雪緒  : それ自体がいいか悪いかは別としてね(笑)<問題なく稼働中
  GM  : 運営側からしたら良いに決まってるじゃないですか(笑)
  雪緒  : 世間的には、ねぇ…(笑)
  ランサー: 自然にか…
  GM  : フラン「他になにかございますか?」
  ランサー: なんかあるか? 雪緒。
  雪緒  : もうないかな。         「いえ、ありがとうございました」(深々)
  GM  : フラン「いいえ。教会はいつでも迷える子羊の為に扉を開いております。またおいでください」
  雪緒  : 「はい、失礼します」
  ランサー: 「じゃあな。邪魔したな」
  GM  : では、聖堂教会を後にする、でよろしいですか?
  雪緒  : はーい。
  ランサー: 後にする!
  GM  : ただの告げ口というには少し掛かりましたが、まぁまだ夜の反中でいいでしょう。         このまま尾砥神社へ向かうということで?
  ランサー: うん。急いで行こうか。思ったより時間を食った。
  雪緒  : いればいいね?
  GM  : その辺りは行ってみなければ分かりません。         では、尾砥神社へ移動するということで。

3日目 夜 北部地区/尾砥神社


  GM  : 既にランサーが調べたため分かっていたことですが。         尾砥神社と、それを取り巻く周囲は大規模な陣地となっており、おおよそAランクの結界に覆われております。
  ランサー: うん。
  雪緒  : そういえば霊地にも陣地にも踏み込むのは初めてかな。あ、教会は陣地だったっけ。
  GM  : そうですね、教会は一応Bランクの陣地です。         現在は、上に尾砥神社を見上げる石段の下と思ってください。         適度に舗装された道を昇り、尾砥神社を仰ぎ見る石段まで来ると、         もう一歩踏み出すだけで陣地内となってしまう、そんな位置。
  ランサー: じゃああらかじめ、雪緒に注意しておこう。         「ここから先は霊地だから気を付けな、雪緒」
  雪緒  : 「う、うん」
  ランサー: 「さきにやることを決めておこうぜ」         そういえば何しに来たんだ?(笑)
  雪緒  : 「やることって…いれば挨拶(できれば情報交換)するだけでしょ。陣地破壊とかそういうのはしないからね?」
  GM  : 陣地は爆破するものではない(笑)
  ランサー: 「あと。できれば自衛隊陣地について相談だよな。たぶんキャスターだろうから、協力できるかもな」         共同攻撃的な意味で。
  雪緒  : 「うーん。こっちの情報少ないからそういうことがあったって話だけにしとこうか。          もうちょっと情報揃えてから持ちかけたいよね」
  ランサー: 「なるほど……まあそれもそうか」
  雪緒  : 私だってあれだけの情報で話持ちかけられたら躊躇するよ(笑)
  ランサー: 「じゃあバーサーカーについては?」
  雪緒  : 「あー…どこまで話せばいいか難しいね?」         そういえば真名看破してなかった!
  ランサー: 「勝手にリタイアしたようなものだからな」
  雪緒  : 「…いろいろお尋ねしに来た割にはこっちの持ってきた情報って少なすぎるね?」
  ランサー: 「まあ、そうだな。じゃあ軽い情報交換して、向こうが食い付いてきた話題を詳しく話す感じか?」
  雪緒  : 「うん、そうなるかな」
  ランサー: 「まだ三日目だから仕方ないさ」
  雪緒  : 「まだ、か…けっこう時間経ってるような気もするんだけどなぁ」
  ランサー: あとそれはPCの宿命。
  雪緒  : 「だいたい方針固まったし、行こっか」         これが方針とか脳筋ですね私たち。
  ランサー: 『そういえば雪緒』
  雪緒  : 『ん、何?』
  ランサー: 『自分のことで、何か思い出せたことはあるのか?』         昨日のあれで。
  雪緒  : 『あー…思い出したっていうか、私の記憶らしいものなら夢に見てはいるんだけどね。解説付きで』         解説=マフラーさんのありがたくないお言葉
  GM  : 的確な言葉ではありませんか(笑)
  雪緒  : 『ただ、”自分の記憶”って感じはまだしないかなぁ』
  ランサー: 『ん、そっか。じゃあ雪緒が自分を取り戻すには、もっと頑張らないとな』         気を引き締めていく。
  ランサー: じゃあ階段を上るぞ。
  GM  : はい、では一歩踏み出した時に『境界』を越えたということは雪緒さんにも分かります。         何が変わったというわけでもありませんが、それこそ別の国にでも来たかのような違和感が付きまとう感じです。
  雪緒  : うーん。自己封印は解除しておくか。
  ランサー: もしかしてここって雪緒の育ったところ?
  雪緒  : …ち、違うと思うけどなぁ
  ランサー: 宝物殿に入ろう!
  GM  : 鬼を切った刀が収められているんですね、わかります。
  ランサー: さておき。         「なんだ……? ここはステュクスに片足突っ込んでるのかよ」
  雪緒  : 「三途の川って感じではないと思うけどな」
  GM  : 一歩一歩、石段を上がっていくと、ちょうど中ほどに来た頃あいで声が響きます。         亜弓「――オン!」
  雪緒  : 声かぁ。お姿は?
  GM  : その言魂に反応するように、二人を迎え撃つ形で石段の上部に五方星の魔法陣が起動。         瞬く間に、十二体の異形の鬼が姿を現しました。
  雪緒  : 「(尾砥ちゃんか亜弓さんの式神かな?)」
  ランサー: 『針』を構える!
  GM  : 亜弓「おいおいおいおい。まさか本拠地にノコノコやってくる奴がいるとは思わなかったぞ」
  ランサー: 「雪緒、あたしの後ろにいろ!」         トループの相手はあと2,3日待ってくれって!(笑)
  雪緒  : (笑)
  GM  : カラン、と木靴の音を響かせながら、鬼達の後ろからキツネ耳の女性が姿を表します。
  雪緒  : 「あ、亜弓さーん、久しぶりー!」         そして安定のステータスチェック。
  ランサー: ぴこーん。
  GM  : 亜弓「おお、雪緒じゃないか! 久しぶりだなー、元気だったか?」
  雪緒  : 「うん、なんとかね。こないだはありがとう」
  ランサー: 「あたしはランサー。雪緒のサーヴァントだ」
  雪緒  : 「まあこの時間にここに来るとか不用心って言われても仕方ないけど。          情報交換できればいいかなって思って、今、尾砥ちゃん空いてるかな?」
  ランサー: 「そういうことだ。ここに来るのが一番手っ取り早いと思ったんでな」
  GM  : 亜弓「ふむふむ。確かに確かに、オレとしても面倒なのは無いほうがいいな。            だってさ、どうするマスター? ……ふんふん……えー、いいじゃないか、知らない仲じゃないんだし」
  雪緒  : 「今無理なら連絡先だけ渡すけど?」
  ランサー: っていうか前にあった時番号交換しておけばよかったような。
  雪緒  : あの時はメアドも変更してなかったから使いたくなかったんだよね。
  GM  : 亜弓「いいっていいって。マスターはアレだ、どうせ無理だろうと思って世話焼いた人が、            本当に聖杯戦争に巻き込まれちゃったもんだから自己嫌悪してるだけなんだ」
  ランサー: なるなる。
  GM  : 亜弓「バツが悪くて会わせる顔がないなんて思ってるくせに、敵に姿を見せられない、とか素直じゃないよなー?」
  雪緒  : 「あ、あはは……          (また『アーチャァァァーーーッ!』って叫びそうなことを…)」
  GM  : エスパーですか、貴方は(笑)
  雪緒  : 前例があるじゃないですか(笑)
  ランサー: 「なんだそりゃ。なら最初っから世話焼かなきゃいいじゃねえか」(呆れて)
  雪緒  : でもまあ、なんとなく尾砥ちゃんの気持ちはわかるな。
  GM  : 亜弓「マスターはツンデレだからな。            出来ないだろうと思いつつも、やろうとしてる雪緒に手を貸してやろうと思っちゃったんだろう」
  雪緒  : 「まあ、そういうのがいきなり来られて心構え出来てないのは、なんとなくわかるかな、うん」
  GM  : と、ようやく準備が出来たのでアーチャーのステータスを張っておきましょう。 【クラス】アーチャー 【原典】? 【マスター】尾砥 九重 【真名】? 【性別】女 【身長・体重】170cm・56kg 【属性】混沌・中庸 【容姿】  金髪の頭頂部からキツネのような異形の耳が飛び出した絶世の美女。  人成らざる美貌の持ち主だが、言動は子供のように稚気に溢れている。  好奇心旺盛で、それこそ動物のように興味を逸らすが、母性に溢れる。 【ランクレベル】:10 【ステータス】筋力E− 耐久D− 敏捷C 魔力B 幸運D− 宝具?  HP:34 MP:48 IV:11 基礎攻撃力:1 基礎防御力:2 【クラス別スキル】 単独行動:B 【スキル】 魔術・陰陽術:A   ランサー: 身長高い! 耳こみ?
  雪緒  : おお、奇跡のランク2桁。
  ランサー: あたしより3もたけえ(笑)
  GM  : 奇跡言うなし、ランク7が低いんですよ(笑)
  ランサー: ぶっちゃけこの聖杯戦争って低ランク多くね?
  雪緒  : バーサーカーですらランク9だったからね。
  GM  : PC自ら低くしてくるとは思いませんでしたがね(笑)
  雪緒  : (笑)
  ランサー: アサシン7だしな。キャスターも8、9ぐらいだろ。         まあ知名度補正なんだろうな。アーチャーの場合は。
  雪緒  : そういえば特徴容姿はないんだ?
  GM  : ああ、伝承的にはそこは隠す側なので(笑)         今でこそ開けっぴろげて露出してますが、本来は極力正体がバレないよう気を使う人(?)ですからね。
  ランサー: 「どういう出会いだったんだ」
  雪緒  : 「街中で、賑やかに掛け合いしてた尾砥ちゃんたちが、目の前を通って行ってねー」
  ランサー: 「楽しそうだな」
  雪緒  : 「(色々だだ漏れだったのは言わないでおこう…)」
  ランサー: 「それで、あんたのマスターは出てこないまま話進めていいのか?」
  雪緒  : 「顔を出しづらいなら今の状態でやり取りする、でいいかな?」         はっしまった。手土産買ってくるの忘れてた。
  ランサー: あぶらあげ!
  雪緒  : 今度来るときには忘れないようにしよう。
  ランサー: しかたないな。あたしが食品サンプル作ろうか?
  雪緒  : それじゃ食べらんないでしょう(笑)
  GM  : 亜弓「あー……仕様の無い子だ、拗ねてしまったぞ。まぁ、交渉自体は受ける気になったみたいだが」         やれやれと言いたげな苦笑は、幼げな言動に似合わず、非常に母性に溢れるものでした。         亜弓「このまま話しを聞こう。一応、十二神将は出したままにするが、別に構わんだろう?」
  雪緒  : 「うん。一度にこんだけ出せるってすごいね?」
  GM  : 12体で1トループですけどね!(笑)
  雪緒  : 言うなし(笑)
  GM  : 亜弓「そうだろう、そうだろう! なにせ自慢の息子の、痛たたたたっ、分かった、分かったから、マスター!」         急に頭痛をこらえるような仕草をする以下略。
  雪緒  : 「そういうだだ漏れはやめてあげようよ…」
  GM  : 亜弓「……ふぅ。それで、お前たちは何を求めて来たんだ? 同盟の申し込みとかか?」
  雪緒  : 「うーん。情報交換できればいいかな、って。同盟とかまだ難しいし」         ランク7同盟とか恥ずかしくて言えない…(笑)
  ランサー: 「同盟する理由もまだ薄いしな。そういうのははっきりした目的があった方がいい」         確かにあたしは弱いけど……あたしの作るものは弱くないからな!
  GM  : 亜弓「ふむふむ、いろいろ考えてるんだなぁ。その点、うちのマスターはすがすがしいほど……っと、危ない危ない」         また余計な事を言おうとして、慌てて口を閉じるアーチャー。
  雪緒  : 亜弓さんは口が軽いなぁ。
  ランサー: なんでだろう?
  GM  : 素直なんです(笑)
  雪緒  : 尾砥ちゃんが尾砥ちゃんだからちょうどいいと思うけどね。
  ランサー: とりあえずアフロのことを聞いてみようぜ。それが一番聞きたいことだし。
  雪緒  : 「えっと、先にこっちが質問して大丈夫かな?」
  GM  : 亜弓「いいぞー、どうせマスターが聞きたいのは一個だけだし。お先にどうぞ」
  雪緒  : 「そっか。えーっと…みゅ…ミュンヒハウゼン男爵ってのが参加者にいるけど、          その人…人?のことどれくらい知ってるかな」
  ランサー: 「骨アフロな。骨アフロでバーサーカーのマスター」(情報漏洩)
  雪緒  : いやまあいいけどね(笑)
  GM  : 亜弓「んー……ミュンヒハウゼン男爵は、御三家の一人で小聖杯を用意した人だ、って。            まぁ、マスターは当人には会った事がないみたいだな」
  雪緒  : 「ふんふん。…御三家同士で顔合わせたりしないものなんだ」
  GM  : 亜弓「参加してることは知ってるけど、そもそも御三家同士で繋がりがあるわけじゃないし、            そもそも聖杯戦争の儀式を始めたご先祖は六十年前の人だから、だってさ」
  ランサー: 「えー……」
  GM  : 亜弓「当主なら知ってるかも、だってさ。まぁ、マスターはあくまで当主の娘だからなー」
  ランサー: 「そいつが当主じゃないのか?」
  GM  : 亜弓「おいおい、マスターはまだ13歳なんだぜ。本来ならやんちゃな盛りだ」
  雪緒  : 「そっか。一応こっちから言えるのはさっきランちゃんが言った通り、バーサーカーのマスターで、死徒だってことくらいかな」
  GM  : 亜弓「ふーん、なるほど……お、ふんふん、じゃあこっちも対価として情報を出すな。            えっと、ライダーに会ったことはあるか?」
  雪緒  : 「ライダー?まだないかな」
  GM  : 亜弓「そっか、それじゃあ対価になるかな。ライダーは白い獣に乗ったピンク髪の女な。            マスターは外来の一般枠? で、ナイフ使った妙に強い男だってさ」
  雪緒  : 「へー……ってあー、そいつ!マスターには会った! そっか、ライダーのマスターだったんだ」
  GM  : 亜弓「オレはそのマスター見てないんだよ。ただ、ライダーはピンで行動してるのを見たんだけどな」
  ランサー: 白い獣に乗ったピンク髪……ドラムコー?(笑)
  雪緒  : (爆笑)
  GM  : いやいやいや(笑)
  雪緒  : ピンクちゃん
  ランサー: ピンだけに。
  雪緒  : 「あれめっちゃ危険だよー。マスター単品で不意打ちしてくるとかありえないよー」
  GM  : 亜弓「ライダーもなぁ、昼と夜とで印象が違い過ぎてアレなんだけど、なんかヤバい奴だったぞ」
  ランサー: 「っていうかどういう状況だったんだ、それ」
  雪緒  : 「へぇ、どういうこと?」
  ランサー: 殺人鬼!?
  GM  : 亜弓「今だから言うけど、分断されたのかもな。自然とマスターと離されて、真昼間だってのに襲いかかって来たんだ」
  ランサー: やべーやべー(笑)
  GM  : 亜弓「ライダーなのに魔術がめちゃくちゃ強くて、かと思うと獣だけに戦わせて自分は見学とか、よく判らない奴だった」
  雪緒  : 獣さん…
  ランサー: 「テイマーって感じだな」
  GM  : 亜弓「ただ、なんというか……目がな、ヤバい。アレはまともな奴の目じゃない」
  ランサー: 「そりゃあマスターがまともじゃなかったからじゃねえの?」
  雪緒  : 「…主従ともどもやばいじゃん。あ、そうそう。ライダーのマスターの名前とか知ってる?」
  ランサー: 殺人鬼?
  雪緒  : いや他にいないだろう、ナイフ使いの強い奴が他にいたら嫌すぎるよ(笑)
  GM  : 亜弓「ちょっと待ってな、えー……あ、ダメだ。            マスター、相手が名乗る前に問答無用でぶちかましたらしいから、まったく情報集めてないって」
  雪緒  : 「撃退したの?」
  ランサー: 「どんだけ脳筋だ」
  GM  : 亜弓「マスターはアレで脳筋だからな。売られた喧嘩は言い値で買っちゃうし。            結局、派手にぶちかまそうにも昼だったんで、次は全力でやれる夜に襲うって宣言されたらしいぞ」
  雪緒  : 桐崎さんも大変だな(笑)
  GM  : 善弥さん的には強いマスターが多くて大満足ですけどね(笑)
  雪緒  : わたしゃ強くねぇですよ!?
  GM  : またまた御冗談を。
  雪緒  : あれを防ぐのに魔力+わざわざ解放したんだからね!?
  ランサー: つまりアーチャーを相手にしてたからこっちにこなかったのか。
  GM  : 偶然、獲物を見つけたのでつまみ食いしたら大あたりだったの図。         亜弓「そんな訳だから、ライダー主従には気を付けた方がいいぞ」
  ランサー: 「まあライダー云々は知らなくても気をつけるけどよ」
  雪緒  : 「うん、ありがと」         あ、あと桐崎さんの名前は教えておくよ。わかってると思うけど斬魔武器搭載とか。
  GM  : ああ、意外と致命的な情報が流された(笑)
  雪緒  : そう?(笑)
  GM  : 知っているのと知らないのとでは対応の仕方が変わりますから。
  ランサー: 後は自衛隊のことをかるく話す?
  雪緒  : うん、自衛隊基地のことは軽く触れておこう。
  ランサー: じえいたいきちに、きをつけろ、だれかがしぬ
  GM  : 電報ですか。         まぁ、アレだったらどういう情報を渡すかだけ明示して、かくかくしかじかでもいいですよ(笑)
  雪緒  : 「あとこっちが渡せるのは…自衛隊基地に推定キャスターが陣地ぶち込んでるくらい?」
  ランサー: マフラーのことはとりあえず伏せておくんだな。まあ伝えられるほど情報ないか。         あたしたちの勝手な予想で混乱させたくないしな。
  雪緒  : まあね。
  GM  : 亜弓「えー、あんまり対価で渡せる情報ってないんだけどな。            オレたちはほら、聖杯戦争とは別目的で動いてるみたいなもんだし」
  ランサー: 「え、なんだよ? それ教えてくれよ」
  GM  : 亜弓「そうだなー、って、痛ててててて、分かった、勝手に喋らないってば、マスター!」
  雪緒  : 「まあ、話せるときに話してくれればいいよ、それは(超気になるけど)」
  GM  : 亜弓「えっと、オレたちの目的には、別に聖杯が必要ないんだ。そりゃ、聖杯でも叶えられるんだけどな」
  ランサー: 気になる。っていうかまともに聖杯戦争やる気がない組か。
  雪緒  : 必ずいるよね。
  GM  : 亜弓「まぁ、詳しくはマスターに会った時にでも直接聞いてくれよ。            マスターは雪緒のことを気に掛けてるから、きっと、って痛たたたたた!」
  ランサー: 「あんたのマスターはそうだとしても、あんたもそうなのか?          英霊はなにかしら望みがあるから呼び出されるもんなんだろ?」
  GM  : 亜弓「えー、ああ、それなら問題ないぜ。だって、オレの聖杯戦争へ参加する望みは――            ――今度こそ、最後まで子の傍にいてやりたい、だもの」         浮かべた表情は、先ほどまで涙目で頭を抱えていた人物と同一とは思えない、慈母のような笑みでした。
  雪緒  : 「……」
  ランサー: 「……そっか」
  雪緒  : 「…わかった、何かあったら…余力があればだけど、手を貸すこともあると思う」         なんか、こっちが泣きそうになるな。         「尾砥ちゃん、携帯もってるよね?」
  GM  : 亜弓「あ、オレも持ってるぞ」
  雪緒  : ごーじゃーす。
  GM  : 取り出すスマートフォン。
  ランサー: 「なんで持ってるんだよ!」
  雪緒  : 「え、買ってもらったの?」
  GM  : 亜弓「ほら、雪緒と会った日に街を歩いてて、気になったからねだってねだってねだってねだってねだったら買ってくれた」
  雪緒  : 「…………尾砥ちゃん…(ほろり」
  ランサー: 「どんだけ粘ったんだ」
  雪緒  : 「まあいいか、これ連絡先ね」         とメールアドレス渡すよ。
  GM  : 亜弓「ああ。じゃあ赤外線通信、と、ええと?            マスターが『別に手を借りる事はないだろうけど、問題発生時はセカンドオーナーとして対処する』、だってさ。            意訳すると、困った事が合ったら頼って来い、ってことだな。ツンデレ乙、ってぎゃああああっ!」
  雪緒  : 「亜弓さんも懲りないね」
  GM  : では、連絡先を交換した辺りで、そろそろシーンを切りましょうか。
  雪緒  : はーい
  ランサー: 「っていうかアーチャーでいいんじゃね? なんだよあゆみって」
  雪緒  : 「まだランちゃん呼ぶ前だったからね。亜弓さんって紹介されたの」
  GM  : 亜弓「まー、咄嗟の偽名としてはアレだけどさー、これも一応マスターから貰った名前だからな」         にへへ、と笑うアーチャーは、存外嬉しそうではありました。
  ランサー: 「偽名……か?」
  GM  : 真の名を隠す偽の名、なんだから偽名でいいんです(笑)
  雪緒  : でもランちゃんをランちゃんと呼ぶようになった大元の原因は亜弓さんだからね(笑)         この場合は尾砥ちゃんか。
  GM  : より親密になれたんだから良かったじゃないですか。
  ランサー: じゃあ、有意義な話が出来たところで、終わろうか。
  GM  : はい、次は深夜の時間帯になりますので、行動方針を考えておいてください。         亜弓「それじゃあ、またなー」         と手を振る亜弓に見送られ、夜の時間帯を終了します。