第一次霞足聖杯戦争0日目 夜パート

0日目 夜 北部地区/聖堂教会


  GM  : 聖堂教会があるのは、朝も居た北部地区の尾砥山、その中腹です。
  PL2 : 戻ってきた。
  GM  : 実を言うと、朝いた洞窟から少し上ると教会があったりしました。
  雪緒  : な、なんだってー
  PL2 : はんにんはおまえだ!
  雪緒  : なら、教会に行く前に寮に戻って水浴びして着替えもしておこう。         教会寄った後洞窟直行みたいだし。
  GM  : はい、その教会ですが、実のところ規模はそんなに大きくありません。         まがりなりにも霊山に建っているのですが、どことなく廃れているというか、         正面は小奇麗なんですが、側面に回ると苔生しているというか。
  雪緒  : 人手がないって感じかなぁ
  GM  : ぶっちゃけ、人の来ない山奥なだけあり、手が足りていない感じです。         とはいえ、これでも神の家、誰にでも門戸は開いていますとも。
  雪緒  : うむ。時間考えたら電話番号調べて電話しとけばよかったな…
  GM  : 空も陰ってきていて、その雰囲気はさながら幽霊屋敷のようですが、入りますか?
  雪緒  : と言っててもしゃーないね、ノックするよ。
  GM  : ゴンゴン。
  PL2 : 罠感知と聞き耳と鍵開けは?
  雪緒  : 世界が違う(笑)
  GM  : ???「――ようこそ、お客人」         くぐもった声が、中から響いてきます。
  雪緒  : 入っていいみたいだね。扉を開けて入ろう。         「失礼しまーす…」
  GM  : ぎぎぎ、とちょっと立て付けが悪いような硬さがありましたが、扉は普通に開きました。         教会の内部は、それでも外観と比べればそれなりに小綺麗な空間が広がっています。         白い壁、天井、ステンドグラスは充分に鑑賞に堪えるほど、如何にも教会といった風情です。         と、その中央、十字架が置かれる前面台の所に、小さな人影がありました。
  PL2 : ぜんめんだい。
  GM  : ???「神の家は如何なる者にも門戸を開いております。さぁ、どうぞこちらへ」         声の主は、思いのほか若い……というより、幼い感じがしました。
  雪緒  : なんと。まあ、てこてこと推定神父さんのところまで行きましょう。
  PL2 : 女の子?
  GM  : 女の子、そう言われても仕方がないでしょうが、格好は男の物です。
  PL2 : じゃあ男の子。
  GM  : 非常に、女性的な顔のつくりをしていますが、声の質からすると少年、男の子と呼ぶのが相応しいようです。         恐らくは先の九重と同年代、身長こそ雪緒さんよりやや低い程度ですが、肩幅などはまだティーンという印象です。         灰と黒を混ぜ合わせたような髪質と、うっすら青い瞳は、彼が日本人ではないことを知らしめています。
  PL2 : 英語! あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ。
  GM  : いえ、しっかり日本語を話していますから(笑)
  雪緒  : 英語だったら私わかんなかったよ(笑)         「すみません、お尋ねしたいことがあるんですけど」
  GM  : ???「お聞きしましょう。ですが、どうぞ、お掛け下さい。立ち話もなんでしょう」         言いながら、白い手袋に覆われた手を信徒向けの長椅子へと向けます。
  雪緒  : 勧められたなら座るよ。
  GM  : にこりと微笑みながら、少年もその対面に座ります。         フラン「まずは、お話を伺うまえに自己紹介いたしましょう。私の名前はフラン。             フランシスカ・ザミュエルと申します。フランとでもお呼びください」
  PL2 : あれ? …まあいいか。
  雪緒  : 「は、はい。私は、田中雪緒と申します」
  GM  : 腕を畳んで一礼する様は、まるで演劇の一シーンのようでしたが、酷く彼に似合っていました。         フラン「たなかゆきお様。なるほど、よいお名前ですね。それに何やら縁もある様子」
  雪緒  : 「…縁?」
  GM  : フラン「それでは、お聞き致しましょう。当教会になんの御用でしょう?」         聞こえなかったのか、フランはそう雪緒さんを促します。
  PL2 : しおり、しおり!
  雪緒  : 「えっと。こちらに、”監督さん”がいると聞いたんですが」(少し言いにくそうに)
  GM  : フラン「なるほど。そうですね」
  PL2 : なんだっていい、しおりをもらうチャンスだ!
  GM  : フラン「私が、今回の聖杯戦争の御三家が一角、ザミュエルの一族の当主、監督役のフランシスカです」
  雪緒  : な、なんだってー(棒)
  GM  : どういうことだキバヤシ!?
  雪緒  : 「……え、えぇーっ!?」         もうちょっと大人が監督役なのかと思ってたがいやはやなんとも。まあ尾砥ちゃんも中学生だもんね。
  PL2 : 御三家なのに監督役なの?
  GM  : BBSにも書いてありますが、ザミュエルの一族は監視者の一族、儀式の結果を見届けるのが仕事です。
  PL2 : まあ別に中立守ってくれればいいんだけど。
  GM  : やだなぁ、監督役なんですから中立に決まっているじゃないですか!
  PL2 : そうだね!
  雪緒  : 色々感じるものがあるが気にしないでおこう。
  GM  : フラン「ああ、私の年格好のことを気にしていらっしゃるのでしたら、             それは大いなる誤解と言わざるをえません。こう見えても、成人しているのですよ?」
  雪緒  : お前、ジョン・ブラウン神父かよ!
  GM  : フラン「しかし、私のことなど些細な問題でしょう。それで、この監督役めにどのようなご用件でしょう?」
  雪緒  : 「あ、あはは…すみません」         何か申し訳なくなった。
  PL2 : 参加表明としおりください。
  雪緒  : 「んー…聖杯戦争に参加する人って、しおりでしたっけ?貰うって聞きまして」         しかしマニュアル化とは便利な時代になったね。
  GM  : フラン「はい。こちらがその"しおり"になります」         す、と紙が差し出されます。
   聖杯戦争のしおり            ■■■=■■■■■■■著
       − もくじ −     1.聖杯戦争について     2.勝利条件について     3.小聖杯について     4.サーヴァントについて     5.マスターについて     6.神秘の隠匿について     7.監督役について     8.再契約について
     1.聖杯戦争について   万能の願望機である聖杯を得るために行われる魔術師同士の争奪戦です。   英霊をサーヴァントとして召喚し、兵器として扱うのが最大の特徴です。   聖堂教会から派遣された監督役が中立の立場で監督します。   聖杯は本物の聖遺物ではなく極めて高度で大規模な礼装です。   英霊が脱落するごとに満ちていき、七騎の脱落で万能の願望機として降臨します。   目安としては10日前後ほど続くようです。   聖杯戦争は用量用法を守って行いましょう。
     2.勝利条件について   顕現した聖杯に最初に触れた者が、聖杯を使用する権利を得ることが出来ます。   聖杯に触れる権利は、令呪を所持しているか、サーヴァントであることです。   (現行のマスターであるなら、全ての令呪を使いきっていても令呪所持者とみなします)   ただし万能の願望機といっても、擁する魔力量には限界があるので、大きな願いだと一回で使い切ってしまうでしょう。   (例:根源への到達などは使いきってしまいます。受肉程度なら二騎はいけるようです)   サーヴァントも自ら願いを持って聖杯戦争に参加するので、マスターとサーヴァントの間で聖杯の取り合いになるかもしれません。   その場合は令呪[後述]で抑制も必要となってくるでしょう。   ただし、聖杯に切実な願いを持たないサーヴァントは聖杯戦争をまともにやらない傾向が強いようです。   原則として七騎脱落で聖杯は万能の願望機となりますが、六騎脱落でも無理に起動して小規模な願いなら叶えられるようです。   (ただし霊地での起動は必要)
     3.小聖杯について   聖杯が降臨する物理的な器です。御三家のいずれかが用意します。   脱落した英霊の魂をストックする機能と、根源に通じる機能を持ちます。   小聖杯は霊地でのみ聖杯として起動します。また、所持者に固有の有利をもたらします。   聖杯戦争は小聖杯というフラグと霊地という陣地を奪い合う側面もあります。   小聖杯が破壊された場合、予備の聖遺物に聖杯が降臨します。   (また、降臨寸前や降臨した小聖杯を破壊すると周囲に甚大な被害を及ぼします。絶対にやらないでください)   小聖杯は伝統的に心臓であることが多いようです。   小聖杯に対応するものとして大聖杯があります。   大聖杯は聖杯戦争を開催するシステムであり、霊地からの魔力蓄積、サーヴァントの召喚や維持、聖杯の起動などを司ります。   通常の聖杯戦争を行う範囲内では気にする必要はありませんが   大聖杯が破壊された場合、サーヴァントは維持が不可能となり、聖杯戦争は崩壊します。やらないでください。
     4.サーヴァントについて   英霊の分霊を、機能を限定して召喚し、使い魔として使役するものです。   (分霊とはいえ意識は本人そのままなので敬意を払いましょう)   幽霊の一種ですが実体化することで物理的な影響力を持ちます。   また、召喚時に聖杯から現代の知識と聖杯戦争のルールを与えられているため、行動に支障はありません。   おおよそ戦闘機と同等の戦闘力を持つとされていますが、正直ピンキリです。   ランクを英霊の格として、大体以下のような目安となります。       ランク12:超英雄。規格外の存在。サーヴァントとしてまったく制御できないレベル。             その伝承体系での最高の存在。限りなく神霊に近い。       ランク11:王英雄。サーヴァントとして望みえる最高のレベル。             一大叙事詩の主人公など。王が全てこの格というわけではない。       ランク10:大英雄。かなり強力なサーヴァント。             英雄の中でもかなり有名で、超一流の戦士が多い。それでもやや扱いにくい。       ランク9:並英雄。標準的なサーヴァント。戦力と扱いやすさのバランスが最もいい。       ランク8:小英雄。サーヴァントとしての格はやや落ちる。            一つの逸話しか持たなかったり、変則的な英霊だったりするが制御はしやすい。       ランク7:村英雄。サーヴァントとして最低ランク。            下手をすると亡霊だったりする。聖杯戦争は諦めたほうがいい。   概して強力なサーヴァントほど制御はしにくく、消費は激しくなっていくようです。   また、以下のようなクラスに分類されます。       セイバー:平均して高いステータスを持ち、特に防御力に優れている。            固有スキル:対魔力、騎乗       ランサー:最も高い敏捷度を持ち、堅実な強さを持つ。また魔術もある程度扱える。            固有スキル:対魔力       アーチャー:強力な飛び道具を持ち、スキルで消費魔力を節約してくれる。             固有スキル:対魔力、単独行動       ライダー:多数の宝具を所有している宝具特化型。騎乗状態で真価を発揮する。            固有スキル:対魔力       バーサーカー:狂化することで理性と引き換えに高い戦闘力を持つ。制御と消費が最も難しい。              固有スキル:狂化       アサシン:マスター殺しと隠密活動に特化している。戦闘能力自体は一段落ちる。            固有スキル:気配遮断       キャスター:支援能力に特化している。時間をかけることで戦力を増強することが可能だが、前衛が別に必要。             固有スキル:陣地作成、道具作成       イレギュラー:上記のクラス条件に合わないか、適合クラスがダブってしまったときに割り振られる。              クラス名は場合によって変わる。固有スキルを持たず、多くの場合は弱い。   ただしクラスはあくまで傾向であり、英霊本体の特性のほうが優先されますので非難は受け付けません。   イレギュラー以外の全てのクラスは対等であり、相性はありますが優劣は存在しません。   また、英霊には正英霊と反英霊という分類が存在します。   正英霊は憧憬や信仰を受けて座に至った存在ですが、反英霊は恐怖や憎悪によって座に至った存在です。   反英霊は概して、化け物だとか危険すぎる宝具だとか性格が邪悪だったり、色々危険なので呼ばないようにしましょう。   どちらにしろ英霊は基本的に人間よりも格上の存在なので、取り扱いには細心の注意が必要です。   サーヴァントを召喚する手順は以下の通りです。       1.召喚したい英霊に縁のある触媒を用意する。       2.聖痕(令呪のきざし)を確認する。       3.開催地で魔方陣を描き、召喚の呪文を唱える。   召喚が成功すれば自動的に契約は結ばれます。   呪文は以下の通り。    〜 〜 〜 〜 〜 〜      「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師(任意)       降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。       閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。       繰り返すつどに五度。       ただ、満たされる刻を破却する。       セット       告げる       汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。       聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。       誓いを此処に。       我は常世総ての善と成る者、       我は常世総ての悪を敷く者。       汝三大の言霊を纏う七天、       抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」    〜 〜 〜 〜 〜 〜   サーヴァントは真名から正体や弱点、能力がばれるのを防ぐため、基本的にはクラス名で呼び合います。   場合によっては自分のマスターにすら真名を伏せるサーヴァントもいるほどです。   そのため、敵サーヴァントの真名を探ることは情報戦において非常に重要な要素となります。      英霊四方山話(以下は根拠のないサーヴァントに関する噂です)  ・ランサーは色々不幸な目に遭う。あと馬鹿が多い。  ・アサシンはハサンという一族限定。  ・バーサーカーは召喚呪文をアレンジすることで確実に呼び出せる。  ・キャスターは時間経過と共に強くなっていくため真っ先に潰される。  ・サーヴァント以上の戦闘能力を持つマスターがたいてい参加している。  ・キャスターが最弱、セイバーが最優という説がある。  ・反則をしようとして失敗するとランク7の雑魚英霊が呼ばれてしまう。  ・触媒なしに召喚すると、マスターと最も相性のいい英霊が呼び出される。  ・バーサーカーは言語能力を失う。  ・伝承と性別が異なる英霊がいるらしい。   ・インドは地獄。ケルトは不遇。  ・知名度補正というものがあり、開催地で有名な英霊ほど強力になる。  ・単独行動保持者はマスターを失っても存続できるため簡単に裏切る。  ・セイバーは正英霊確定。あらゆる意味で安定している。  ・英霊は存在自体が破格のため、アサシンを除き隠密行動には向かない。  ・マスターとサーヴァントは互いの過去を夢で見たりする。
     5.マスターについて   令呪を持ち、サーヴァントを従え、聖杯戦争に参加する人間をマスターと呼びます。   (いずれかの条件が抜け落ちても、聖杯戦争に参加する意思がある限りはマスターとして扱います)   マスターはサーヴァントのデータを把握する能力を持つほか、   自然回復しないサーヴァントに魔力を供給する役割を持ちます。   また、マスターはサーヴァントにとって現世の縁でもあるため、   サーヴァントはマスターを失うと急激に劣化し数日で消滅します。   マスターは令呪というサーヴァントに対する絶対命令権を持ちます。   これは契約時に聖杯から三画が与えられ、マスターであることの証でもあります。   ただし三画全てを消費してもマスターとしての能力を失うわけではありません。   令呪はサーヴァントの意思を無視して命令を遂行させることができます。   このとき、短期的な命令ほど効果が強く、長期的な命令ほど効果が弱くなります。   また、サーヴァントとマスターの意思が一致したときには、強力なブースターとして機能します。   聖杯の奪い合いになったとき自害させるのにも必要です。   使用例としては、サーヴァント+1名の瞬間移動、瞬間回復、行動の強化、悪癖の抑制、自害させる等があります。   また令呪ではなく無色の魔力として扱い、マスターの行動を強化(達成値+10)することも可能です。   令呪は基本的に利き手の甲に現れますが、魔術の心得があれば簡単に位置を変えることが可能です。   ただし令呪を使用するときは露出しないといけません。
     6.神秘の隠匿について   大原則として神秘は隠匿されるべきものであり、それは聖杯戦争においても変わりません。   特にサーヴァントの宝具は場合によっては大量破壊兵器であり、余波だけでも深刻な被害をもたらします。   そのため聖杯戦争においては原則的に夜間のみ戦闘を行い、人払いをし、   宝具の使用に際しては細心の注意を払うことを推奨しています。   特に以下のようなことがタブーとされます。      ・神秘の使用に関して多数の目撃者を出す。      ・公権力を攻撃する、戦闘に巻き込む。      ・おおやけの重要建造物を完全に破壊する。      ・一般人を無差別に犠牲にする。      ・監督役及び監督役に保護されたマスターを攻撃する。      ・死徒であること。   ただしこれらのタブーを使用して攻撃された場合、撃退のためタブーを犯すことはやむをえないものとします。   (例:洗脳された大量の一般人に襲われたとき、一般人を殺害して撃退する等)   これらの違反を目撃した場合、速やかに監督役に連絡してください。   証拠映像があればなお結構です。
     7.監督役について   聖堂教会から派遣された、聖杯戦争を監督する聖職者を監督役と呼称します。   監督役は聖杯戦争において中立を保ち、聖杯戦争を無事に終わらせる責務を持ちます。   聖堂教会の人員を動かす権限を持ち、主に以下のような職務を行います。      ・聖杯戦争の過程で発生した神秘の隠匿を行う。      ・脱落したマスターを保護する。      ・タブーを犯した参加者に罰を与える。   参加者に対する罰については、口頭の注意から真名の公開、令呪の没収など状況に応じてさまざまですが   最悪の場合は討伐令を発動することになります。   これは一時的に全参加者の戦闘を禁止し、タブーを犯した参加者を打倒したものに褒賞を与える制度です。   また、監督役は抑止力として水準以上の力量も求められるため、敵に回さないほうがいいですよ。   聖杯戦争からの棄権を望む参加者は、令呪の放棄とサーヴァントの脱落を条件に監督役の保護を受けることが出来ます。   保護を受けた棄権者は聖杯戦争が終了するまで、監督役の管理する家屋で生活することになります。   この状態の棄権者を攻撃することは監督役を攻撃することと同じタブーとなります。   仮にもしも万が一、監督役が聖杯戦争に対して著しい中立違反や職務怠慢を犯していたと判明した場合   監督役の権限を剥奪して、予備の人員に監督役を委任することが可能とします。   予備の人員に関しては状況に即して臨機応変に選定してください。
     8.再契約について   マスターが脱落した場合、令呪は大聖杯に回収されます。   そしてマスターを失ったはぐれサーヴァントが出た場合には、また新たなマスターが発生する可能性があります。   この時、大聖杯は既に回収した令呪を再分配します。   以前マスターであった人物に優先的に令呪が割り振られます。   未使用の令呪と未契約のサーヴァントで再契約を行うことにより、   一度サーヴァントを失ったマスターでも再起する可能性はあります。   なお、大聖杯が回収した令呪が未使用のまま聖杯戦争終了後まで残った場合「預託令呪」として監督役に託されます。
  以上で聖杯戦争のしおりを終わりとします。   皆さんくれぐれも用法容量を守って聖杯戦争を行ってください。

  GM  : ただ、一部の欄は塗りつぶされていますね。
  雪緒  : 他のの使いまわしかよ!
  GM  : いいんですよ、成り立ちからして当然なのです。         ここの聖杯戦争は、別世界の聖杯戦争を観測して、そのやり方を模倣して再現される儀式なのです。         なので、しおりも使い回しです。
  雪緒  : だから第二魔法がなんとかって書いてあったんだ。         「はい、ありがとうございます」(受け取ろう)         しかししおりに書いてある英雄四方山話ってひどいね(笑)
  PL2 : 噂話です。
  GM  : フラン「参加なさるのでしたら、急いだ方がよろしいでしょう。             既に六騎、サーヴァントは召喚されております。つまり、残る枠は後一騎ということになりますね」
  雪緒  : …そうか、別に私が有望なマスターと見られたわけではないな。         単に枠が少ないから排除されただけの線が濃厚になってきたね(笑)         「確かに…時間、ないですね」(ざっとしおりに目を通しながら)
  PL2 : 参加希望者?(笑)
  雪緒  : ないとは言い切れないラインだと思うよ?(笑)
  PL2 : 八騎呼べばいいんじゃないの?(笑)
  GM  : フラン「この聖杯戦争で貴方がどのような行動をとるも貴方の自由。裁量に全てがかかっております。             ですが、一応立場として祈らせて頂きましょう。貴方に、神の御加護がありますように」
  雪緒  : 「あ、いえ…ありがとうございます」
  GM  : チリッ―――神の加護、ブレス……なにか……
  PL2 : 何か思い出しそうだ!      [【神体の加護】及び【神札・守祓】が解放されました。]   GM  : 貴方は、何かの加護を受けている、確かに、神聖な何かの……。         ただ、その存在が何だったのか、何故加護を受けているのか、それは判別が付きません。
  雪緒  : うーん。次々スキルが解放されるのは嬉しいが記憶が一向に戻る兆しがないのがもどかしい。
  PL2 : そうだね。
  雪緒  : そして加護は現状意味がない!すばらしいね!
  GM  : チュートリアルで記憶が戻ったら記憶喪失の意味がないでしょうに(笑)
  雪緒  : ほ、ほら断片的にでも思い出すことってあるじゃん?
  GM  : まだ何も始まっていません、身体が思うように動かせられるようになった程度です。
  雪緒  : そういうことね…
  PL2 : じゃあ教会を出る?
  GM  : ですが、そうだとしても時間は待ってくれません、間もなく【深夜】になろうとしています。         フラン「では、御機嫌よう。また何れ、お会いする日を楽しみにしておりますよ」
  雪緒  : 「はい。…失礼、します」(一礼して、教会を出よう)
  GM  : はい。