第一次霞足聖杯戦争 ?????

  GM  : それでは、準備ができましたらリネームの方をお願いします。
  PL1 : 覚悟完了!
  GM  : 慣例に従い、PL2さんはサーヴァントの召喚がなされたら名前を換えるそうです。
  PL1 : はいな(どきどき)
  GM  : さて、それではこれより霞足聖杯戦争、フェイト アナザー・テイルを始めたいと思います。         皆さま、よろしくお願いします。
  PL1 : よろしくおねがいしまーす。
  PL2 : よろしく。
  GM  : では、プロローグに入る前にPL1こと田中雪緒さん。         ちょっと設定的に難しいとは思いますが、簡単な自己紹介をお願いします。
  PL1 : 確かに難しいね。
  PL2 : 記憶喪失だもんな。
  GM  : まぁ、キャラの方向性を固めるためだと思ってください。         名前、性格、あとは記憶喪失という現状についてのメタ視点での意見など、ですね。         実際、ほぼ丸投げされた記憶喪失設定はがっつりシナリオに組み込まれていますので、         雪緒さん本人が記憶に付いて知らないのはもはや仕様です(笑)
  PL1 : (笑)
  GM  : では、急にロールプレイすると口調が安定しないでしょうし、練習がてらどうぞ。

   PL1 ⇒ 田中 雪緒(たなか ゆきお)


  雪緒  : 名前はたぶん田中雪緒、職業推定高校生。         性格はね、うーん…細かいことを気にするけど、時々どうでもよくなっちゃう感じ?         うん、普通の高校生じゃん?きっとそう。         学年はキャラシに書いてないのでGMにぶん投げてるのは内緒だよ。
  PL2 : 学生って実は珍しいな。
  GM  : 月詠の主人公はどちらも無職でしたからね。
  雪緒  : 第一次の主人公は職業あったはずじゃん?         第二次が実は無職だって最近まで知らなかったって中の人言ってたけど。
  PL2 : 探偵だろ(笑)
  GM  : 探偵でしたっけ、自営業といえばいいですがヤクザな職業ですよね(笑)
  PL2 : まあ自由業、時間の自由が取れる職業ではあるな、どっちも。
  GM  : ちなみに、この世界は月詠聖杯戦争の世界と同じようでいて別次元なので、         地図上に月詠市はあるかもしれませんが、あちらで聖杯戦争は行われておりません。
  雪緒  : そんな各地で聖杯戦争が起きてる世界はその…困るね?
  GM  : 原作だって似たような状態じゃないですか、アポクリファ時空というか(笑)
  雪緒  : あ、話戻そっと。容姿は黒髪ポニーテールだって。朝大変だよね。肌を出す服苦手だから、夏でも長袖だよ。
  GM  : ああ、容姿・格好の設定などありましたら、その説明もお願いします。         特に指定しない場合、雪緒さんの服装は学校指定の制服になりますが(笑)
  雪緒  : 夏休みなので私服だからね?
  GM  : タイトルロゴの左端にいる雪緒さんは制服を着ていますが、気にしない方向でいきましょう。         夏場は非常に暑そうな予感がします、そして見事にこちらの舞台は夏、8月1日からスタートします。
  雪緒  : 1日って登校日じゃん?(中の人の記憶では)
  GM  : 霞足市の中高一貫校、伝生学園の登校日は別の日なんでしょう。
  雪緒  : なら仕方ないね。
  GM  : おおよそ、そんな感じでよろしいですか?
  雪緒  : はーい!
  GM  : では、さっそくスタート……の前に伝えておくルールがあります。
  雪緒  : な、なにかな?かな?
  PL2 : なんだ?
  GM  : システム的ですが、マスターのHPは0になるイコール死亡、と言う訳ではありません。         攻撃したキャラが手加減をした、あるいは攻撃に殺意が無かったなどという場合、         極端な話ですが、例え対城宝具をぶち当てても相手は気絶ですみます。
  雪緒  : よく考えるとすごいよね。でもありがたいかな?
  GM  : 逆に、サーヴァントはHPの喪失はイコール消滅ですので、         戦闘続行などの所謂「食いしばり」が無い場合は気を付けてくださいね。
  PL2 : サーヴァントが脱落しないと聖杯戦争は進まないから、そういう裁定なんだ。
  雪緒  : ばんばんマスターばかり死んでもヤだもんね。
  GM  : さて、それを踏まえて、これよりフェイト アナザー・テイルを開催します。
  雪緒  : はーい、あらためてよろしくおねがいしまーす。
  PL2 : よろしくな。それでどこから始まるんだ? マスターシーンからか?

? ??・???


  GM  : ――最初に感じたのは、身体がバラバラになるような衝撃、そして浮遊感。         ――意識が粉々に砕かれたような錯覚と、なにか大切なものが抜け落ちたような、そんな喪失感。         気が付くと、貴方は『夢の中に居る』という自覚のある明晰夢のような、         そんな曖昧で夢心地の状態で目を覚まします。         雪緒さん、貴方はいつの間にか地面に横たわっています、起きて下さい。
  雪緒  : ぱち、と目を開け、普通に朝起きるかのように、体を起こす。
  GM  : 不思議と、身体を起こすことに支障はありませんでした――         ――不思議と? おや、なぜ、そんな事を思ったのでしょうね?         さておき、目を開くと、そこは不思議な――としか表現できない空間でした。         全体的に薄紫色の高級感溢れる絨毯のような、柔らかな感触の床。         どこまでも広がっているような、奥の方は霧が掛かったように霞んで見えない間取り。         明かりが照らされているのにも関わらず、見上げても天井も光源も見当たらない空。         とても現実感を感じられない、不思議な空間。
  雪緒  : きょろきょろと辺りを見回す。うーん、変なとこだよね?         「(どこだろう、ここ。見おぼえないなぁ)」
  GM  : と、周囲を見回せば、そう遠くない場所にソファにゆったりと腰かけた人影と、その傍らに立つ女性の姿。
  PL2 : だれだー!
  GM  : 見るからに仕立ての良い高級そうなスーツと、手には真白い手袋、背筋もピンとして座る姿は紳士的。         そこまで見て取れるにも関わらず、何故かその顔だけが霧が掛かったように見えない、そんな人物。
  PL2 : なんだかドリフターズっぽい。
  GM  : 傍らに立つ女性はそんな人物の従者なのか、メイド服のような衣装を着た銀髪の女性。         見た感じ年上のようにも見えますが、ひょっとしたら同い年くらいかもしれない。         けれど、如何にも従者らしい瀟洒な立ち姿で、自己を主張せず傍らに侍っています。
  雪緒  : 誰だ!でもわからない!また一つ不思議が増えた。
  GM  : ???「――ようこそ、お客人」         そんな声が、人影から発せられます。
  雪緒  : 「え?あっ、えーと私?」         もう一度見まわして、他に誰もいないのを確認して。
  GM  : 白い手袋が、ゆったりと正面を指し示します。         いつのまにか、その場には対面するようなソファと、間を挟むテーブルが。         まだ寝ているのでなければ、間違いなく先ほどまでは存在していなかった物です。         ???「どうぞ、お掛け下さい。立ち話もなんでしょう」         顔も見えないのに、にこやかな表情をしているのが解るような声色。         少なくとも、あからさまに怪しい割に敵意などは感じられません。
  雪緒  : 「は、はいそれでは失礼します」         と、ソファに腰掛ける。思わず正座したくなったがソファで正座はないね!
  GM  : 手を着けば指が沈み、腰掛ければ背後から抱き締めるように絡みつく。         それでいて決して不快ではなく、支えるように、母親が子を包み込むような、         知識が無くとも今座っているソファが超高級品と分かります。
  PL2 : 現実っぽくねえ!
  GM  : コトン、と目の前にカップが差し出されます。         先ほどまで目の前の人物の後ろにいた筈の従者の女性。         それが、いつ用意したのか、いつ回り込んだのかも解らぬうちに、湯気の立つカップを貴方の眼前に配しています。         中身はおそらくは紅茶、それもインスタントでは出せない芳醇な香りから、手順を正しく踏んだ一級品。         従者の女性は、にこりとも表情を動かすことなく、また気づくと定位置――人物の背後へと戻っていました。         湯気を立てたカップだけが、今の一瞬が幻でないと告げています。
  雪緒  : あらゆる意味で今までにない体験をしてるね。
  PL2 : とりあえず何すればいいか戸惑うな。
  GM  : そりゃあもう、こんな体験を何度もしてたらおかしいでしょう(笑)
  PL2 : 自分のことはわかるのか?
  雪緒  : うーん、今はその判断力が少々鈍ってるかもしんない。
  GM  : 意識したなら分かりますが、既に霞がかっていてハッキリしません。         状況が状況なので、まさに夢心地といった感じでしょうか。         アノン「私の名前は、そうですな……アノン。あるいはアノニマスとでもお呼びください。             こちらは、私の助手をしてくれている、カトレア」         カトレア「――カトレアと申します」         優雅に、ただ一礼するだけの姿がいちいち気品溢れるようでした。         メイド服に身を包んではいますが、女給というよりは敏腕秘書のよう。         アノン「さて、まずは――お名前を伺ってもよろしいですかな?」
  雪緒  : 「アノンさんにカトレアさん、ですか。えーっと…」         で、自分の名を告げようとするんだけど…
  GM  : 記憶喪失のままでも、名前だけ思い出しても構いません、どちらも対応可能です(笑)
  雪緒  : 「……?」(首をかしげる)         「(名前…私の名前…やっば、思い出せない?)」
  GM  : アノン「ふむ……どうやら、ここに来る際に記憶を失われたご様子ですな」         そういうアノンの顔は、相変わらず霧が掛かったようで伺えませんでしたが。         なんとなく、微笑んでいるような雰囲気が伝わってきました。
  雪緒  : 「すっごい重要なことをサラッと言われた気がするね? でも……そう、みたいです?」
  GM  : アノン「ここは、夢と現実。精神と物質の境界に位置する場所。時の狭間。現の隔世。             望んでこの場に辿りつく方は稀ですが、貴方のように迷い込む方は珍しくありません」
  PL2 : とりあえず用件を聞いてみたらどうだ?         この場所の用件というか、用途というか。
  雪緒  : アノンさんの言うことが本当なら、気にするだけ無駄だね、今は。
  GM  : アノン「どれ、一つ貴方について覗いてみることに致しましょう。             占いはお好きですかな?」         ふ、とアノンが手をかざすと、テーブルの上に幾枚物カードのような物が出現します。         もはや御馴染の、現実感の感じられない光景です。
  雪緒  : 「占い? うーん…占い自体より、それに振り回される方がどうかな?」         特に思い出すとかではなく、自然と口にする。
  GM  : アノン「なるほど、それもよろしいでしょうな。こうした物は見方次第というもので。             こうして"運命"を手繰り寄せる。その瞬間が私はとても好きでしてな」         指揮するように空中に手をさまよわせると、五枚のカードが十字を描くように貴方の前に並びました。         東西南北、そして中央。         アノン「どれか一枚をお選びください。きっと、貴方に必要な"現在"が写しだされているはずです」
  雪緒  : じゃ、真ん中のカードを指すよ。
  GM  : アノンはそのまま、どうぞご覧下さい、とばかりに貴方を促します。
  雪緒  : ぺらっ。
  GM  : トランプよりも小さい、キャッシュカードサイズのそのカード、表面を見てみると。

   【伝生学園生徒証 高等部2年A組所属 田中 雪緒】

  雪緒  : そ、そういうこと書かれると他のカードが気になるじゃん!(笑)
  GM  : ちなみに、とアノンが指を振ると、残りの四枚のカードも表面を見せ――         ――そのどれもが同じ学生証であることが判明したりします。
  PL2 : 選んだ意味がねえ!(笑)
  GM  : アノン「なにか不都合がございましたでしょうか。紛れも無く貴方の"現在"の情報かと思われますが」         顔は見えませんが、明らかに笑っているのが分かる声色です(笑)
  雪緒  : 「なんで同じのが5枚あるの!?偽造じゃないよね!?」
  GM  : アノン「一種の様式美というものでございますな。             まぁ、ですが記憶を失った貴方にとっては何よりの贈り物かと」         現在の立ち位置を確認する、それは間違いなく記憶を取り戻す第一歩となるでしょう。         と、指さすと、そこには【所在地:霞足市−××−□□ 伝生学園学生寮2201号室】と書かれていました。
  PL2 : 学生寮なのか。
  GM  : そのようです。
  雪緒  : 「…う、うんそうだよ…ですよね。…ありがとうございます」         色々腑に落ちないが素直に受け取りましょう。         で、改めて学生証を見て。         「たなか…ゆきお、かな?」         名前を読み上げる。
  GM  : 表面に映し出された証明写真、それは貴方の記憶にある通りの自身の顔、その筈です。         もっとも、今の自分の顔が本当に記憶の通りなのか、記憶喪失の貴方には判断がつきませんが。
  雪緒  : 「ゆきお…雪緒…」         うん、なんとなくしっくりくる。ほんとに自分の名前って確率、結構高いじゃん?
  GM  : 田中雪緒、そう自己を認識することで、貴方は何かがカチリと嵌まるような、そんな音が聞こえた気がしました。         アノン「おっと。もう時間のようですな。いや、なかなか御持て成しもできませんで申しわけない」
  雪緒  : 「ううん、こっちがなんていうのかな、押しかけちゃったみたいなもんですし?」(多分ね)
  PL2 : ゲームの名前入力と性格設定みたいな感じだったな。
  GM  : アノン「ふむ……本来ですと過度な干渉はよくないのですが、今の状態はフェアとは言い難い」
  雪緒  : 「フェア?」         なんかまずいことでもあるのかな。
  GM  : アノン「ですので、少々【ひいき】をさせて頂くことに致しました。……カトレア」         呼びかけられたカトレアは、先ほどまで無かったはずの『大きなのっぽの古時計』の前に待機していました。         恭しく一礼し、懐から鍵のような形をした螺子巻きを取り出します。         カトレア「如何致しましょう?」         アノン「一巻きで充分でしょうな。それだけ在れば、また初日に死ぬような事はありますまい」
  雪緒  : 「ちょ、ちょっと待ってちょっと待って」
  PL2 : また!? もう道場行ったのか……
  GM  : 頷きと共に鍵を時計に装着し、カチリカチリと一回転。         すると、秒針が高速に、長針がそそくさと、短針がゆっくりと逆回転を始めます。
  雪緒  : 「いまものっそい重要なことをまたサラッと言ったー!?」
  GM  : アノン「さて、私からできるアドバイスですが。まずは足場を固めることから始めるのがよろしいでしょう」         貴方の声を無視するように、アノンは語ります。         アノン「貴方が【深夜】の時間帯にパートナーをお呼びになることは、既に確定事項となっております。             ですが、それまでの時間をどのように使うかは、貴方の自由。裁量に全てがかかっております」
  雪緒  : ここコンティニューの間かよー!?
  GM  : アノン「失われた記憶を取り戻すのもよいでしょう。人とコミュニケーションを取るのもよいでしょう。             しかし、何も成すことなく【深夜】を迎え、襲撃者にやられて再びここに来ることのないよう。             くれぐれもお気をつけください。既に一斉召喚は終了し、貴方は最後の召喚者となるのですから。             ああ、申し遅れましたな。ここは時の狭間。現の隔世。             別の次元では 【道場】 或いは 【教室】 と呼ばれる空間にございます」
  雪緒  : 本当にコンティニューの間だったー!?
  PL2 : 激しくメタ的な空間だった(笑)
  GM  : アノン「では、御機嫌よう。また何れ、お会いする日を楽しみにしておりますよ」         その言葉を最後に、長針と短針が12を指して重なり合い、僅かに進んで朝の六時。         気づくと、貴方は夏の熱気の激しい、8月1日の朝に舞い戻っていました。

0日目 朝 北部地区・洞窟


  PL2 : あれ、朝だ。
  雪緒  : さっきと同じように。ぱち、と目を開けて体を起こす。
  GM  : 朝日が差し込む洞窟内は狭く、また奥行きもそんなにありません。         岩盤むき出しの地面には、誰が用意したのか幾何学模様の魔方陣らしき存在。         また、鎖骨の辺りに浮かんだ、刺青のようにも痣のようにも見える奇妙な文様。         まったく記憶にありませんが、貴方はそれ等がサーヴァント召喚に用いられる物だと直感的に把握できます。         そして、それが【今】ではなく、しかるべき時間帯になれば発動するであろうことも。
  雪緒  : マジでどこだよここ…(笑)
  PL2 : 今のイベントは覚えてるのか? それとも断片的に覚えてるのか?
  GM  : さて、ではまず基本的なことから説明しましょう。         現在、絶賛記憶喪失中の雪緒さんですが、いわゆる意味記憶の方はバッチリ残っています。         物の名前や使い方、歩き方といった基本的なことは身体に染み付いていますから、反射で出来るわけですね。         逆に、エピソード記憶、簡単に言う『思い出』という奴はサッパリです。         現在の状況も、聖杯戦争に参加しようとしている事や、魔術の秘匿といった事柄は覚えています。         ですが、自分がなぜ聖杯戦争に参加しようとしたのか、聖杯に何を願おうとしたのか、そういった事は忘却の彼方です。         というか、自分が魔術師なのか、他のなんなのかすら分かっていません。
  雪緒  : まったくだよ。
  GM  : ただ、単語としての魔術、その他に関わる事象については、意味だけは把握できています。         あと、これはハッキリ言って異常な事態ですが、某【時の狭間】での出来事はなんとなく覚えています。         ですので、理由は不明ながら自分は襲撃者にあって死に戻りしたんだなぁ、という程度は認識していて結構です。         まぁ、PLはその『コンティニュー』が仕様だと知っていますが、PC的には不可解な謎現象なのは確かですね。         なお、「死んでもやり直せるから無茶して情報集めるぜヒャッハー」等と判断することの無いよう、         コンティニューが一定以上蓄積されるとフラグ、それも所謂ところのバッドエンドフラグが立ちます。         気にしすぎてもいけませんが、あまり死に慣れるとバッドエンドが見えてきますので、ご利用は計画的に。
  雪緒  : そう簡単に死にたくないよ!?
  GM  : そんな訳で、このまま【朝】【昼】【夜】を無為に過ごし、【深夜】を迎えると死亡フラグが立っているわけですが。         どう行動するのも雪緒さんの自由です。
  PL2 : しかし不思議な話だな。ゲームみたいだ。
  雪緒  : そうかゲームってこういうものなんだ。
  GM  : 幸い、今回は「襲撃者が来る」と解っているわけですから、迎え撃つのも手といえば手ですしね。         或いは、アノンに言われたように記憶を取り戻すために行動したり、他の参加者の情報を集めたり、         やれる事は多いです。町の地理を把握するために散策するでもいいですしね。         ただ、今日だけは【深夜】にサーヴァント召喚を行うという未来が決定付けられているため、         例え直前までどこに居ても【深夜】には自然とここに戻ってしまいます。         言うなればこれは基点、換えられない絶対運命という奴です。         ……まぁ、前回はその召喚時に襲撃を受けて死亡したわけですが。
  雪緒  : ひどい話だね。
  PL2 : 『7thは召喚中に殺される。Dead End』な感じなんだな。>フラグが立ってる
  GM  : 物凄く的確な例です。
  PL2 : 未来日記はいい作品だぜ!
  GM  : あと、なんとなくですが、町の大よその地図は把握できています。         それによれば、ここは北部に当たる山岳地区、山と森が広がる自然溢れる地区です。         更に言えば、その山の中腹に当たる各所に空いた【洞窟】の一つ、そんな所に貴方は立っていたようです。
  雪緒  : つまり、意味記憶の方に分類されるんだね。
  GM  : 尾砥山自体が霊山なので、その霊地のエネルギーを利用してサーヴァントを召喚しようとしたのでは、         程度の推測は立ちますね。一応、どの地区に何があるか、程度の情報はBBS通りに知っていてかまいません。         また、区間移動に関しては厳密に気にしなくていいです、北部から別地区へ移動しようと、かかる時間は一緒です。         現在地は【北部地区・尾砥山中腹・洞窟内−魔方陣前】といった感じですね。         というわけで、現在は8月1日の【朝】の時間帯ですが、どのように行動しますか?
  PL2 : 装備確認!
  雪緒  : まずどこかに移動する前に自分の状態を確認しないとね?
  GM  : なるほど、それは正しい認識です。
  PL2 : あ、そうそう。あのセリフを言っておいたらどうだ?
  雪緒  : ん?
  PL2 : ここはどこ、私は誰、的な…(笑)
  雪緒  : …もうその時期は過ぎてしまった気がするんだよね?         でも期待にはそれなりに応えよう。
  PL2 : ありがとな!
  雪緒  : 「…そっか、こういう時に言うんだね。私はどこ、ここはだr…じゃない、          『ここはどこ、私は誰?』ってのは。まさにそうじゃん!」
  PL2 : あはは(笑)
  雪緒  : 「……言ってから思うけど、全然嬉しくないね」         ま、独り言いっててもしょうがない。洞窟の外に出てから、持ち物とか確認するよ。
  GM  : では状態ですが、格好は私服ということなので、まぁ雪緒さんの好きな格好をしていてください(笑)         腰元に30cm程の布袋? 錦の巾着袋、10cm程の変な鏡、などがありましたが、まぁ用途はまだ不明です。         ウェストポーチには日傘やら何やらやたら準備がしてあり、チョコ等のジャンクフードも蓄えられているようです。
  雪緒  : ああ、ちょっと幸せの匂いがした。でも我慢我慢。
  GM  : 基本的には、キャラクターシートの装備は全部あるようですね。         ただ、PL的に言うと礼装は古びた小道具にしか見えないので使用法が分かりません。         また、スキルの類も「使えることを覚えていない」為に使用することができません。
  雪緒  : 「(うーん…私って何者なんだろうね。びみょーに謎だよ)」
  GM  : ヒントですが、スキルに関しては誰かが同じようなスキルを使うところをみたり、         スキル内容にそった場面を見たりすると思い出したりするかもしれません。
  雪緒  : なるほど。記憶に関連したものに触れるのが重要ってことだね。
  PL2 : えーと北部の洞窟だと、学園は近いね。
  GM  : ちなみに現在地は森林とも言うべき大自然の中を、小鳥や虫たちがそこかしこで自己主張しています。         パッと見、獣道すらない完全な森林地帯ですが、麓を見下ろせば【伝生学園】の校舎が見えるなど、         そう奥地というわけでもないようです。
  PL2 : じゃあとりあえず学園の、自分の部屋に戻ってみたらどうだ?
  雪緒  : うん、気が合うね。そう思ってたところだよ。
  PL2 : まあ、多分、戻る。
  雪緒  : 合ってるとは思うけど、夢うつつなとこでもらった情報が正しいと確認したいし。
  GM  : では、【朝】の時間は【伝生学園】その【学生寮】ということでよろしいですか?
  雪緒  : はーい。
  GM  : では、ガサガサと木々をかき分け、山道を降って伝生学園を目指すと。
  雪緒  : そして思うんだ…これだけの移動なのに、疲れる!
  GM  : はいはい(笑)
  PL2 : そういうことかよ(笑)
  雪緒  : 私どんだけ体弱いんだよ!?
  GM  : 自己否定まで入りましたか(笑)
  雪緒  : だってそこまで体弱いってとこまで忘れてるよきっと(笑)
  GM  : できるつもりで行動したらめっさ体力がなかったという(笑)
  雪緒  : なんとなく日傘を持ち歩いてる理由を察した(笑)
  PL2 : あはは(笑)