第三次月詠聖杯戦争十三日目 朝〜昼パート1
GM : 前回までのあらすじどうぞ。
クレダ : アダム&イブ死す。 だが、追悼教室を行う間もなく、襲い来るアンジェリカ。 決戦の時はすぐそこまで近づいていた…
セイバー: 今回、第十三夜『決戦、第三菊竹市』。
クレダ : 次回もサービスサービ…って違うよ!(笑) 「でも戦いたくないなぁ。っていうか、ぶっちゃけ死ぬまで戦う意味ないじゃない」
クレダ : 「まあ、手加減攻撃しようと、倒したとたん灰になりそうだけど」
GM : とりあえず書いておいた幕間を出しましょう。
12日目 深夜 北区/路上
教会でセイバーたちと別れたランサーと籐河、そして結衣は一晩を明かす場所を探して街を歩いていた。 結衣はすでに籐河に背負われてウトウトしている。 当初は漫画喫茶にでも入ろうとしていた籐河だが、考えてみればランサーの身元証明(及びカードの作成)などできるわけがない。 かといって結衣を連れている以上、公園で夜を明かすなど論外だし ビジネスホテルに泊まるのは、一昨日の惨事(駅前のホテル大炎上事件)を思えば二の足を踏むところだ。 「あとは民宿でも探すかあ? けどそれってホテルと変わらねえ気もするけどな」 「ユイの体調を考えると……やっぱりトーガの部屋かな」 「けどそれってババアも知ってる場所だぜ?」 「来るというのなら、望むところだよ。どのみち、それくらいは私たちが決着をつけないといけない問題でしょ」 「まあ、そうだけどな……」 今まさに、セイバーとクレダはアサシンたちと死闘を繰り広げているはずだった。 ならばその間、ただ逃げ回っていていいわけがない。自分たちは自分たちの責任を果たすべきだ。 少なくとも籐河とランサーはそういう考え方をする人間だった。 それに実際、赤座法鈴から逃げ切ることはほぼ不可能だった。 彼女は聖杯戦争に関してありとあらゆる裏工作を保有しており、参加者の位置情報は二重に把握していた。 一つは、サーヴァントの位置を把握する固定式の礼装。これは赤風寺とともに現在進行形で灰になっている。 もう一つが、全てのマスターカードの座標をリアルタイムで把握する、法鈴のマスターカードの特殊機能だった。 そんなわけで、道をゆく籐河とランサーの前に、突然に赤座法鈴が姿を現すのも、ごく簡単なことだった。 「出やがったなババア……」 「ま、期待されてるようじゃしな。出てきてやったのじゃ」 「こんなところで何の用……? 戦ったら大騒ぎになるよ」 彼らがいるのは北区の、それなりに車通りの多い歩道だった。 時間帯が時間帯なので人通りは少ないが、近くにコンビニはある。 とはいえ人払いさえかければ短時間なら戦うことはできる。 ただし結衣の存在を考慮しなければ、だ。 「むにゃむにゃ……どうかしたのー? あ、おばあちゃんだー」 「うむお婆ちゃんじゃぞー。無事でなによりじゃな」 「ババア。今度は何を企んでいやがる」 「もちろん企んでおるが、とりあえず結衣は関係ないぞえ。早く病院に戻してやるのじゃ」 「信じると思うか?」 「ほえ? わたしがどうかしたの?」 「ほれこの通り。少なくとも今の結衣がいては聖杯戦争の話も出来んじゃろ」 「……ランサー。結衣のこと、頼めるか?」 「いいけど……トーガは大丈夫なの?」 「ああ。いざとなったら……これがあるからよ」 籐河が握りこんだのは、父親の形見である赤い石。 その石を手に、背負った妹をランサーに預けた。 「結衣」 「ふえ……どうかしたの、おにいちゃん?」 「なあ結衣……俺たちのオヤジのこと、知ってるよな」 「うん。会ったことはないけど、おばーちゃんやお兄ちゃんから聞いてるよー。会ってみたいなー」 「そうか……じゃあ、頼んだ。ランサー」 「うん。籐河も気をつけて」 別れる。 ランサーが角を曲がるまで、結衣はじっと籐河を見送っていた。 何かを察したのか、普段の彼女らしかぬ表情だった。 ……妹を見送ってから、籐河は祖母に向き直る。 「ランサーに預けてよかったのかの。あやつの令呪はわらわが握っておるのじゃが」 「もしそんなことをしたら、俺はあいつを令呪で自害させる」 「外道な真似を企んでおるのう。ここまで連れ添ったサーヴァントに愛着などないのか?」 「好きでやってるわけじゃねえ! お前のせいだ!」 「まあ、今更結衣をどうこうしようとはせんよ。身内じゃしな」 「……なんでオヤジを殺したんだ、ババア」 「ふむ。セイバーのマスターあたりから聞いた話かの」 「答えろ、ババア!」 「殺したというか、なんで死んだのか聞きたいのはこっちじゃ。 愚息がわらわの邪魔をするのはまだいいが、それを命を捨ててまでやり遂げることはないじゃろう。 魔術師というのは家伝だというのに、先達より先に後継者が死ぬとか、計算狂いまくりじゃよ」 「親父を殺したのは不本意だとでも……言いたいのか?」 「籐河。おぬしもわらわの孫ならわかっているじゃろう?」 魔術師、赤座法鈴という人間は 徹底的に、価値観を魔術にしか持たない。 そして魔術師の究極の目的とは、根源への到達である。 その目的の範囲内であるなら、彼女は理解ある保護者ですらある。 実際、結衣にとって赤座法鈴はいいお婆ちゃんなのだ。 逆に籐河は、法鈴のそういうところが嫌で、家を出たのだ。 「まったく。愚息には最後まで振り回されっぱなしじゃよ。 今回も最後に勝手に死なれて、わらわが聖杯戦争を勝ち抜く目はもはや皆無じゃよ」 「それじゃあ……諦める、わけか。いやそんなわけがねえな」 「もちろんじゃ。勝てる手を探し、そこにリスクを踏まえて賭ける。 つまりじゃ、籐河。わらわはお主が聖杯戦争で勝ち抜くことに賭けるぞ」
GM : 読み終わったら感想ください。
クレダ : うわぁ。真っ当な手段でこられた。すごく対応しにくい。 アウトローだけどピカレスクじゃないってツライ このままじゃ「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」に… …いや、倒しても死なない分、まだいいか。
GM : というわけで君たちが死闘してるあいだにランサー組は怠けてました。
クレダ : まあ見てろって言ったのはこちらですし、それはいいんですが…。
13日目 朝 西区/赤風寺跡 大聖杯
クレダ : ま…寝ましょうか。
GM : とりあえず夜が明けたあたりに、教会の隠蔽班と監督役が、赤風寺にやってきます。 相手してから去る? 相手しないで去る?
クレダ : 監視だけはしておきますか。 他の場所ならともかく、聖杯目の前にして放置はちょっと心配ですからね。 まあ、特に怪しい行動をしないならそのまま立ち去ってもいいですけど。
GM : ではクロウの相手をしてもらおうか。 クロウ「おー、ひでえなこりゃ。隕石でも降ってきたのか?」 大穴のあいた空洞の上部から大聖杯を覗き込んで。
クレダ : じゃあ、彼らが来たことにきづきつつも、海外で難民支援とかをやってる自分の会社の人たちとやりとりしてます。
セイバー: 「まぁ似たようなもんであるなー」
クレダ : 「あー、しばらく席あけてすみません。資産運用うまくいってますか? 後でレポートを提出してください。 難民支援のマニュアルと集合智化は進んでます?」
GM : クロウ「いやそれ俺の仕事じゃねえよ!」
クレダ : 「言ったじゃないですか。ノウハウなんてナンセンス、というのも真理ですが、判断材料は必要だと」
GM : クロウ「とりあえず普通選挙させときゃいいいんじゃねえの」
クレダ : 「ええ、よろしくお願いします。それじゃ」 といってスマートフォンをきります。
GM : クロウ「何だ俺に言ってるのかと思ったぜ」
クレダ : 「ああ、お勤めご苦労様です」 実際、スマートフォン使ってるのわからないで“空中に向かって話してる!?”と誤解することってたまにありますよね。 「じゃ、ま、そういうことで」
GM : クロウ「一応聞いておきたいんだが何があった? あと大聖杯がぶっ壊れたら聖杯戦争もおじゃんだからな。マジ気をつけろよ?」
クレダ : 「…いや、私って、何年間も、聖堂教会の戦闘員だけやってたわけじゃないですからね?」
GM : クロウ「俺だって200年も聖杯戦争だけやってたわけじゃねえよ」
クレダ : 「難民支援から、それをやるための基金の運営まで。やることは色々あります。 むしろ、聖堂教会の仕事で2週間も休暇をとるほうが稀ですよ」 それゆえの社会A、ということで。 その分、聖堂教会内の地位はたぶんイマイチ。 (っていうかクロウって200歳なんだ…なのに、どうしてこんなに落ち着きがないの…)
GM : うるさいな(笑) クロウ「けけっ。で、落ちたのはアサシンか。小聖杯はどうなった?」
クレダ : 「確かセイバーが持っていたような・・・」
GM : 言い忘れましたが。小聖杯は文字通り、聖なる器ですね。クレダも一度見たことがある。
クレダ : 本とかでですか? それとも肉眼で? そしてふとセイバーの方を見てみると、小聖杯に卵を入れて 卵カップー とかやっている姿が…(冤罪)
GM : 肉眼で。
クレダ : ははー。どこで見たんでしょうねえぇぇぇ(そしらぬふり)
GM : えーと覚えてるかな。OPで第二の故郷が壊滅した時に、クロウが持っていた。
クレダ : 記憶にございませーん。 すいません。嘘です。 ………すでに猛烈に嫌な予感がし始めてる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか もう遺書を書いておいた方がいいかもしれない… …あ、遺書で思い出した。隠してたフレーバー手榴弾を捨てておきます。
GM : どかーん。
クレダ : ギャーッ!? がしゃーん。 「あああああ聖杯が、聖杯がああああ!? …無事でした」
GM : クロウ「丁重に扱ってくれよな。いやマジで」
クレダ : 小さいほうならともかく大きいほうを壊したら、シャドウゲイト並に即死しかねませんね… いえ、実はやったことないんですけど…シャドウゲイト。 「まあ無事だから後の作業よろしく」
GM : クロウ「へいへい。まあ隠蔽……つーかなんだ。まあ土砂崩れでもあったってことでこのあたり閉鎖しとけばいいか」 というわけでクロウは作業に入ります。
クレダ : しばらく見てて、変なことをしないようなら、あとはセイバーに任せて寝ちゃいます。 「疲れた…、疲れた…、…疲れた…」
セイバー: 「拙も鎧とか無いからそんな大層な事できないんであるがなー」
GM : ここで寝るの? 丘に寝っ転がって?(笑)
クレダ : さすがにアレな気もするけど、正直言って、動く気力がない… ので、木の間にロープ張って、ブルーシートの天幕を2枚つくります。 こうすることで、直射日光の熱が間から抜けて、その下は比較的快適になるはず。 そんでもって寝る。寝る。眠い。正直気が緩んでる。
セイバー: 警戒はしておくのである。
クレダ : 正直、勝てるかどうか微妙な線だったアダムを倒したことで、 まずいと分かっているんだけど気が抜けてしまってます…という演出で眠ります。 どっちにしろ、寝てる間はなにもできないですし。ごめんセイバー、あとはよろしく…
GM : では睡眠ですね。 クロウ「おいおいあんなところで寝てるぞ、あいつ……」 作業の指示を出しながら呆れています。
セイバー: 「余程疲れたのであろうなぁ」 横で座って足ぷらぷらするのである。
GM : 夢でも見る?
クレダ : ううん… ここの夢は、あえて描写しない、ということでもいいのではないでしょうか。 久しぶりにアンジェリカとか、叔父さんとかの夢を見たけれど、起きた時は覚えてない。そういう普通の夢を見た、と。 そういうことにしては。
GM : なるほど。それでは回復処理をしてください。
クレダ : 2d6 (ころころ……) [2,6] = 8 初めてHPが期待値以上に増えましたよ…
セイバー: 13日目になってその台詞って悲しいであるな(笑)
クレダ : ダイス目が悪いのはいつものことです…(こうして和マンチが育成される) そしてMPが回復して24/35。そうやって、少しだけ元気を取り戻してから目が覚めます。
13日目 昼 西区/赤風寺跡 大聖杯
クレダ : 「う〜ん…。…ふわぁ。もうこんな時間か…」
GM : 既に太陽は高く登り、みんみんとセミがなきまくってきます。暑い。
クレダ : 伸びをしてから、マスターカードに手を伸ばします。
GM : メールですね。 監督役からのメール 月詠聖杯戦争12日目 アサシンの脱落を確認しました。 小聖杯はセイバー陣営が所有しています。 大聖杯の破壊はダメ絶対。 ・ 籐河からのメール 昨日はお疲れ様。頑張ったな。 今から会いたいんだがどこがいい? ・ アンジェリカからのメール そろそろ決着をつけようか。 クレダ : 「でも、シンドイのももうすぐ終りかぁ。なんか、ちょっと寂しいな。 えーと、叔父さんからのメールは、と…」
GM : ………・
クレダ : 「………」
セイバー: 「マスター、大丈夫であるか?」
クレダ : 日本では“アハ体験”という言葉があるそうだ。 何かに気づいたとき、そのことは、衝撃とともに、深く記憶にきざまれる。 でも、人が気づくのは、いいことばかりではなくて――― アタマではわかっていても、実感がわかなかったことや。 思い出したくなかった事実を突きつけられたときもまた、そうなのだ。
GM : なおクロウたちや聖堂教会のスタッフは既に引き払っています。
セイバー: あぁ、なら、撤収前のスタッフに、灰を入れる容器を貰っておくのである。 マスターが寝てるうちにであるな。
クレダ : 「……セイバー?」 驚いたハトみたいな呆然とした顔をしてセイバーの方を見ます。
セイバー: 「うむ。拙であるぞ」
クレダ : 「あれ…? あれ? なんだろう…なんで? なんで私、泣いてるの?」 頭と、気持ちのズレに体がついていけず、雷にうたれたような表情を顔にはりつけたまま、涙を流します。
セイバー: 「昨日はいろいろあったであるからなぁ」 ぽんぽん、とマスターの頭を軽く抱いてあげるのである。
クレダ : 「ああ…そうか。昔、何かの本で見た。恋人が死んだとき、泣けなかった。 服屋の前を通って、“あ、あいつの好きそうな服だな”と思ったとき、突然涙が流れてきて歩けなくなった。 それって…こういうことだったんだ。セイバー…せいばあぁぁぁぁ……」 その30分後、私は、セイバーが鎧を着ていないことに感謝することになる。
セイバー: 「うむうむ」 とんとん、と背中を叩いてあげるのである。
クレダ : でも、それまでの間は、 叔父さんの死を悼み、罪悪感に苦しめられる一方で… 傍に、甘えさせてくれる人がいることに、心のどこかで感謝していたのだった。 …そして1時間後、ようやくいつもの調子を取り戻してから、いいます。 「…メールしないと。藤河さんに…日没までの間に、赤座寺に来て、って。でないと夜になるかも」
GM : うっとく?
クレダ : 打ちます。アンジェリカは… 「まてアンジェリカ! なぜ戦わねばならない」 とメール。 「私達は 共に災厄を生き抜いた 仲間だろ なぜ 私をにくむんだ」
GM : 憎んでねえよ(笑)
クレダ : (FE紋章の謎なんて誰も覚えてないよね…) まあ、冗談交じりで「こんな戦いにマジになるなよHAHAHA」みたいなことを言った。と。
GM : じゃ。貴女の何にでもマヨネーズをかけるところがにくい。
クレダ : マヨネーズ!? せめてオリーブオイルと言って!地中海っぽく! 「送信送信」 と、セイバーに抱きつきながらいいます。 「あ、そういえばどうでもいいんだけど、中セイバーの着てる服って洗わなくていいのかな」
セイバー: 「拙の服、普通の服ではないであるからなぁ。ちょちょいとすれば綺麗になるのである」
クレダ : 「それとまったく関係ないけど、女性の頭をぽんぽん叩くと惚れられるってあれ嘘だから」
セイバー: 「ナデポとかいう奴であるな!なんかそんな呪いとか持ってる英霊いそうである!」
クレダ : 「うわ怖…。立派な洗脳ですよね、それ」 冗談を言っていると気がまぎれる。 …そうやって、藤河さんが来るまで時間を潰しましょう。
セイバー: 回復するのである(笑)
クレダ : ひい、ううう、わかりました…回復しますぅ(笑) 仕事するの嫌でする。といいつつ分割思考。
GM : じゃあ回復処理をどうぞ。
セイバー: あ、あと十戒の断片ってこっちの任意で消えるのであるか?
GM : いやアンジェに渡した以上は、アンジェが『負担』してますからね。消えません。 まあどっちみち用済み宝具なんで処理してるんじゃないでしょうか。
クレダ : 対軍回復魔術で、達成値分、セイバーと私を回復させます。 あ、達成値の半分でいいや。かわらないし。 10an5+1an1 (ころころ……) [6,2,4,5,3,5,4,2,6,4]+[2] = 8 それで、いったん私のMPも全部セイバーにあげて、32点回復させます。 10an5+1an1 残りはHPを回復。 (ころころ……×2) = 8 , 9 これで私のHPは18/38、MP0。セイバーは合計、HP9、MP32回復ですね。
セイバー: では、もらったMPで早速鎧作成である。
クレダ : でもって、瞬間魔眼で自分のMPを回復させます。 12an4 (ころころ……) [6,4,2,1,1,5,5,3,1,1,4,5] = 8 行動終わり。
GM : うい。
GM : ではしばらくするとワゴン車がやってきます。
クレダ : 突然目の前で止まったかと思うと、黒服の男達が飛び出してきて私を車の中へ引きずり込み …みたいにならないでしょうね? と疑って、ワゴン車をよく観察します。
GM : いや降りてくるのは籐河とランサーです。
クレダ : 「こんにちは」 なんだ、ちょっと安心しました。
GM : 籐河「……俺の実家がなくなってるな」
セイバー: 『概ねアンジェの所為とも言えるやもしれん』
クレダ : 「彼女の宝具のせいですね。令呪を代償にしていました」 何の警戒感もなくアンジェの情報を渡してしまう私。
GM : 籐河「まあ俺は実家出てたからいいけどよ……結衣の部屋も灰燼じゃねーか」 ランサー「あと一回使えるのかな……相手したくないね」
クレダ : 「うーん…」 確かに勝てるかどうか微妙なんですが… アサシンと違って、例え負けても世界が無くなるわけじゃないし、 まだマシかな、と思ってます。ちょっとだけ。
GM : 籐河「ところで……聞きたいことがあるんだけよ」
クレダ : 「はい?」
GM : 籐河「もしも聖杯を手に入れたら……つまり最後の勝者になったら……クレダはどうするんだ?」
クレダ : 「ぎく。えぇ… いや〜、あははは」
GM : 籐河「もしもなんのプランもないなら……俺に預けてくれないか?」
セイバー: 『んー。それはダメであるな』
GM : 籐河「何も聞かずに断るのかよ!?」
セイバー: 『拙も別に聖杯とかどーでもいいであるが、クロウから聞いた話によると、 なんか世界の外に出るとか理から外れるとかそんなの聞いたである。 トーガはマスターに残った家族であるからなぁ。戦争が終わったら拙も消えるであろうに、 またマスターから家族をどっかに行かすのは拙として見逃せないである』
GM : 籐河「ああ……そのことなら俺も聞いたよ。やっぱ本当だったんだな」
クレダ : わ…私ヤダ。死ぬのヤダーーー、のーーーーーっ、と、心の中で思ってます。
GM : 籐河「けどよ。それって聖杯をとったやつが消えないといけない……つまりババ抜きみたいなものだろ? だったらそれを望んでるやつに押し付けたっていいじゃねえか」
セイバー: 『ふぅむ。つまり、ホーリンであるか?』
GM : 籐河「ああ。文字通りババアだな」
クレダ : 「…なるほど?」
GM : 籐河「あいつは根源へ到達することを目的とする魔術師で、無の魔法使いになったっていい」
クレダ : 「なるほど、なるほど、なるほど…私も藤河さんも今のまま、何の問題もない、と」
GM : 籐河「昨日、ババアからその話を持ちかけられたんだよ。つーか今もその車の中にいる」
クレダ : 「ははぁ、なるほど。それはとても良いお話ですね」
セイバー: では、拙がぶっちゃけていいであるか?(笑)
クレダ : どうぞ。
セイバー: 『だが断るのである!具体的に言うと、まぁ拙にもなんか願いっぽいものができたであるからな。 聖杯はどーでもよろしいのであるが、何か聖杯使った方が便利っぽい? まぁそんな感じであるな。ま、どの道消える身であるし!』
クレダ : 「そうですね。それに、法鈴さんの目的が真に根源への到達か、無の魔法使いになることの影響、 そして大聖杯を使うことのデメリット…この部分の謎が解明されていない以上、 彼女の申し出は受け入れがたいですね」
GM : ワゴンから作務衣の少女……赤座法鈴が顔を出し、大げさにため息をつきます。 法鈴「跡形もないとか、これ保険適応されるんじゃろうな……マジで。 もし適用されなかったら路頭に迷うことになるのじゃぞ、マジで!」
セイバー: 『まぁ、あれであるな、多分ガス爆発…火災保険であるか?』
クレダ : 「いえ、火災保険は無理じゃないかなー、と…地震保険とかならまだ… っていうか魔術師なんだから衣食住くらいなんとかなるでしょ。 それともダンボールハウスに住みます? なら、ノウハウお教えしますけれど」
GM : 法鈴「その魔術師としての基盤を根こそぎ破壊しておいて何を言っておるんじゃ」
クレダ : 「それでも私はやってない」
GM : 法鈴「で。質疑応答が必要だと思って同行してるんじゃがな。というかむしろ監視か」 籐河「ああ、そういや結衣は病院に戻したぜ。クレダにありがとうってよ」
クレダ : 「…そうですか。それは何より」
GM : ランサー「……全部が終わったらお見舞いに行こうか。それまでは近づかないほうがいいね」
クレダ : 「ええ」 監視と言われてもなーーー。 かんっぜん、漁夫の利を得ようとしてるよーにしか見えない。
セイバー: 『まぁ、なんであるな。拙が勝ったら今回諦めて、ランサーが勝ったら思い通りでいいんでないではあるか?』
クレダ : 「まあ…結局、聖杯戦争のルールで決めるのが一番かもしれないですね」
GM : 法鈴「言っておくが、わらわは全額、この孫に賭けておるぞ。令呪も全て渡したしの」 籐河「確認したいんだがセイバーが勝ったら聖杯をどう使うんだ?」
セイバー: 『そうであるなぁ。この世界をほんのちょっと、子供に優しくしたいであるな。 全ての子供が、きちんと大人になる可能性がちゃんとある世界って感じであるか』
GM : 籐河「俺は……結衣と親父の運命を変えたい」
クレダ : 「うっぐ…」
GM : 籐河「っていうか、そもそも元凶の一人はこのババアなんだから…… こいつがいなくなれば、それだけで運命が変わるんじゃねえか?」 法鈴「ひどいいいざまじゃな。まあ結衣を改造したのも、輪堂の死因になったのも、 ついでに聖杯戦争がこの街で行われるのも、わらわのせいといえばそうじゃが」
クレダ : 「でも…。いなくなるっていっても、時間がまきもどるわけではないでしょう?」
GM : 法鈴「正直言ってそのあたりは専門外じゃが『最初からいなかったことになる』らしいの」 ランサー「なんか……それってどうなるんだろう」 籐河「俺と親父は生まれるのか……? いや顔を見たこともない爺さんは消えないから行けるのか……?」 法鈴「ああ、それに関してはじゃな。わらわと輪堂(アンドレ)は血が繋がってないから平気じゃろ。 わらわは後妻だったのじゃ」
セイバー: 『意外?いや納得?解らん事実であるな』
クレダ : 「うーん…意外な事実」
GM : 法鈴「あの馬鹿息子のどこに、わらわの可憐な遺伝的特徴があるというのじゃ」
クレダ : 「でも、それじゃあ、貧乏くじを引くのはどなたです?」
GM : 籐河「俺の案だとババア」>貧乏くじ 法鈴「これがうぃんうぃんというやつじゃな」
クレダ : 「とても…とても興味深いお話でした。OK、と言いたかったですよ。 法鈴さんが、インチキ数学を使って消費者をだます詐欺師のように見えなければね」 統計のマジックにどれだけの人が騙されたか。
GM : 籐河「ああ、コイツがクズなのは俺が保証するぜ。 ただ、どういう種類のクズか、っていうのも嫌って言うほどわかってる。 ……結局根源に到達することにしか興味がないんだよ」
クレダ : 「申し訳ないですけれど、あなたへの信用はまだありませんし、あなたの言い分を許容できるほど、 魔術や聖杯の知識はないですから、対応は慎重にならざるをえません。よって答えはノーです」
GM : 法鈴「ま、そうじゃろうな。わらわもお主に信用されようとは思っておらん。籐河に信用されれば御の字じゃな」 ランサー「信用……してるの? トーガ」 籐河「負の方向の信用ならしてるっちゃあしてる」
クレダ : (どちらかというと、信用“したい”に近いでしょうね。 人間は自分の信じたいものを信じる、とはよく言ったものです。 自分も、妹も、その他の知り合いも、誰も苦しまずにすむ、夢のような選択肢)
GM : まあ合理的って言えばそうですね。
クレダ : (でも…、“そんな選択肢があればいい”という希望を、 “これはそんな選択肢に違いない”という思い込みにすり替えたら。落とし穴に落ちるのは自分) 「負の方向に信用している…のではなく。 それは、すでに、“信用させれている”と言うのですよ…」 もう…戦いは避けられない、ということなのか。
セイバー: 『まーどっちみち、ランサーと戦うのは避けられんであるからなー』 暢気に答えるのである。
クレダ : 「………」
GM : ランサー「私は戦いでの決着は、否定しないよ。どんな時でもね」
セイバー: 『というか、正直、ランサーよ。拙とランサー二人残って、はい終了ー令呪でーとか普通に嫌であろ?』
GM : ランサー「まあね……けど籐河はそんなことはしないって約束してくれたよ」
クレダ : 「フッフッフ…。こうなるのであれば、妹ともども、もっと早く始末しておくべきでしたね。 私の邪魔をするのであればこの都市ごと消滅させて差し上げます。 それが嫌ならせいぜいあがいて私を楽しませてください、アーッハッハッハ」 と、ベタベタの演技をします。
GM : 籐河「……仕方ねえな」>演技
クレダ : (ビシッと指を突きつけ) 「世間知らずで甘えん坊な富裕国のお坊ちゃま… じわじわと嬲り殺しにされて無様に死ぬがいいわ!」(キリッ)
GM : 籐河「恨みっこなしだぜ」 法鈴「ふっふっふ。わらわがこの聖杯戦争に仕込んだ数々のインチキの前にひれ伏すが良いのじゃ」
セイバー: 『そのいんちきを仕込んだであろう本拠が壊滅しているのであるが』
GM : 法鈴「悲しくなるからそういうことを言うんじゃないのじゃ。実際そうなんじゃが」