第三次月詠聖杯戦争七日目 朝パート

6日目 朝


  GM  : では夢イベントの時間です。         順番的にはセイバーですね。どうぞ。
  セイバー: む、そうであったか。マスター、こちらで良いであるか?
  クレダ : 問題ありません。
  セイバー: では。
  セイバー: マスターさん、マスターさんはまた草原に居るよ。
  クレダ : 何気なく空を見上げます。         「…ふう」
  セイバー: 猫「さて。今日は何処に行くか決めたのか?           何処だとしても、俺には関係ないかもしれないがね」         横には猫が顔だけ浮いてるよ。
  クレダ : 「これであなたと会うのも3回目ですね」
  セイバー: 猫「さぁ?本当にそうなのか?           もしかしたらこれが初めてかもしれないし、いやもう何度も会ってるかもしれない」
  クレダ : 「あの、セイバーのように?」
  セイバー: 猫「ことがらはいつも不確定さ。ゆらいでいる。           一つに決めようなんて無理なこと。無駄かどうかは知らないけどね」
  クレダ : 「確かに、私は彼…いいえ、彼女に、どこかで会ったことがあるような気がするんですよね。          うーん。でも、会ったことはないかな」
  セイバー: 猫「君がそう思うならそうなのだろう。           俺は答えを出さないし、俺が知ってるかどうかも解らない」         猫はにたにた笑うよ。
  クレダ : 「なんていえばいいんでしょうね」
  セイバー: 猫「きっとなんていえばいいかどうかなんて、解る奴なんてそれほど居やしないのさ。           解る奴が居たら言葉なんてものはもっと簡単で明瞭でもっとコショウの聞いてないステーキみたいになっている」
  クレダ : 「ロマンチストですね。世界は不思議に満ちてる…とか」
  セイバー: 猫「さて?これは浪漫なのかな?           一つ俺に言える事は、確定しているものなんて世の中にそんなに在りはしないってことさ」
  クレダ : 「本のページをめくる時、先を知らないほうが楽しめるじゃないですか」
  セイバー: 猫「だが知ってる物語を読み返す楽しさも有る。結局どんなことでも『そういう事』さ。           観測はしないと解らず、しても人によって別の結果が出る。改めて観測してまた別の結果が出るかもしれない。           そんな不確かなものだ。俺のようにね」
  クレダ : 「それは、観測の仕方が人それぞれだからでは?」
  セイバー: 猫「同じ観測になることなんてあるのかい?」         にたり、にたり。
  クレダ : 「100%とは言わないまでも、似ることはありますよ。          ところで、私の観測では、セイバーはまだ私に言っていないことがあるように思うのですが」         あのロリロリした姿のこととか。
  セイバー: 猫「ほう。さてそれは俺に言って意味や意義がある事かな?」
  クレダ : 「トライ&エラー、ですよ。          価値は、後からついてくればラッキー、くらいなものです」
  セイバー: 猫「卵の前で言うべき事であると思うがね。言葉に意味を込めるのがあれの仕事だ」
  クレダ : 「そう?」
  セイバー: 猫「俺は何を言われても肯定しないし、否定もしないのさ」
  クレダ : 「あまり変な話をして、頭の中をスクランブルさせなければいいけれど」         それじゃあ、再びタマゴを探して歩き出します。
  セイバー: じゃあ、また塀の上に座る卵が見えてきたよ。
  クレダ : 「こんにちは。それともおはよう? あいさつの意味ってなんでしょうね」
  セイバー: 卵「おはようの時間であっているとも!挨拶とは会話の切欠、始まり、そしてサラダだ。           さて、それでわしに何の用だね?」
  クレダ : 「かくかくしかじか」         マジックスペル。
  セイバー: 卵「ほう、あの塊が君に言っていないことがあると?はて、あの塊が何を言っていないというのかな?」
  クレダ : う、嘘だー! 伝わるなんてそんな・・・うぼあー         「たとえば…あの、鎧の中身とか?」
  セイバー: 卵「それは君が見たのではないのかね?」
  クレダ : 「ええ、見ました。そして、感じたんです。“この姿には、意味がある”と」
  セイバー: 卵「ではいったい何が不思議というのか?           あの塊は嘘は何も言っていないし、聞かれた事もあの塊が可能な限り答えているとも」
  クレダ : …今思っている推測を口に出していいか、悩んでいるんですが。
  セイバー: 言わないと、何も始まらないよ。マスターさん。
  クレダ : どう…なんでしょうね。先読み発言は避けるべき?
  セイバー: 卵「ほう、ほう。意味がある?君は、あの塊をどう定義するのか決めたのか?」
  クレダ : 「そうですね…。いうなれば、私が頭で、セイバーが体…とか」
  セイバー: 卵「随分と動き難そうな身体に、随分と大きい頭だ!頭身的にも異常がある」
  クレダ : 「目指せ一心同体。          …頭も、体も。自由にはならないものです。          普段、頭は“体を操作している”なんて思い込んでいるけれど。          風邪を引いたとき。足をくじいたとき。          自分が、どれほど体に拠っていたかがわかるでしょう?          頭と体は、主従関係じゃないと思います…が、悪い関係でもないのでは」
  セイバー: 卵「ふぅむ。そうか、そうか。           君はあの塊を、自分にあって自然なものと、されど自由にならぬものだと定義するわけだ」
  クレダ : 「そうですね、その通りです」         あって自然、というといいすぎかもしれないけれど。
  セイバー: 卵「そうか、そうか。あの塊は一切合財、あの塊の姫の為にあると知っても、君はそう定義するわけだな?」
  クレダ : 「姫…ね。その、姫という言葉の本当の意味は知らないけれど。          やっぱり同じことを言うんじゃないか、っていう気がします」
  セイバー: 卵「そうか。そうか」         卵はポケットからパイプを取り出すよ。         卵「君の定義は解った。さて、それで。聞きたい事はあるかね?」
  クレダ : 「その、姫、というのは…          特定の誰かですか? それとも、不特定多数の人物ですか?」
  セイバー: 卵「あの塊の全てであり、姫はあの塊の全てを持っている。姫が居なければあの塊は存在せず、           特定の『誰か』とも言えるし、不特定多数の『何か』とも言える。ただ、それを表す名前はたった一つだとも」
  クレダ : 「名前…?」
  セイバー: 卵「しかし、その名前を言うことはわしは許されていない。それは聞いても答えられないことだとも」
  クレダ : 「またまたぁ。そんなこと言って、本当は知らないんじゃないですかぁ?」         ウザイムーヴ。
  セイバー: 卵「ほう、知らない?知らないか。たしかにそうと言えるかもしれない。           彼女は酷く不安定なのだ。まるで押し寄せられる波のように」
  クレダ : 「私みたいに?」
  セイバー: 卵「君は君だ。まるで違う。似通う部分はあるかもしれないが。           しかし、似通っているからこそあの塊が呼ばれたかもしれない。似通うからこそあの塊が傍に居るかもしれないな」
  クレダ : (よかったー。正直、あなたは病んでいるとか言われたらどうしようかと)         「日本のことわざで言うところの、“類は友を呼ぶ”?」
  セイバー: 卵「まるで違うとも。あの塊に、類なんてものは存在しないとも。存在するとしても、到底友とは呼べぬだろう。           あの塊はそういう存在だったのだ。君が定義するまでは」
  クレダ : 「姫、ただ一人のための騎士…だった?」(過去形?)
  セイバー: 卵「騎士?騎士と言ったかね?           詩でそう呼ばれることを除いて、猫や私や帽子があの塊を騎士と呼んだ事が、一度でもあったかね?」
  クレダ : 「ない…かな」
  セイバー: 卵「そうだろう。そして、それが答えだ。あれは騎士ではない。まさに塊なのだ」
  クレダ : 「じゃ、ハリネズミの針、とか言ったほうがよかった?」
  セイバー: 卵「実に近い。なんとも惜しい。塩水と海水くらいの似通った言葉だ」
  クレダ : 「セイバーは…セイバー(守り手)という言葉の意味は。          私にとっては、卵の殻のように思えます。あなたの顔のように」
  セイバー: 卵「ふむ、外れてしまったな。あれは、守るなんてものじゃない。           あの塊が、自分の意向や意思を別として、『自分には守る力がある』だなんて言ったかね?」
  クレダ : 「いいえ。確か、恐ろしいものを殺すのが仕事…とかなんとか、そんなことを言っていたような」
  セイバー: 卵「そうだ。あれは、塊なのだ。『怖いもの』を一切合財殺すことの塊なのだ。           『怖いものが無くなればいい』、『怖いものは近寄らなければいい』、『そんなもの』の『塊』なのだ。           サーヴァントと言ったかね?あの塊は、あの枠に嵌らせられた。           『だから』ああして喋り、動き、思う事ができるのだ。あの塊は自動的であり、           ただ姫が『怖い』と思ったものを問答無用で殺す、それだけの塊であったのだ。           あの塊が何を思うかは別として」
  クレダ : 「…今のところ、どうもそうには見えないのですが。          仮に、生まれがあなたの言う通りだったとしても…ちょっと想像がつかないです」         食事を食べまくったりする姿が頭に浮かぶ。
  セイバー: 卵「そうだろうとも。わし達はあれを塊としか呼ばない。           塊としか言いようがない。何故ならそういう存在であったからだ」
  クレダ : 「私にとっては、最初からセイバーなんですけれどね」
  セイバー: 卵「そこだ。塊は塊だ。何を思おうが、塊だ。しかし君があの塊を呼び出し、定義した。           『こういう存在である』と定義した。意識無意識問わず、定義したのだ」
  クレダ : (そんなハイレベルなことをしたつもりはないんですけど…)
  セイバー: 卵「そして君は此処ではっきりとあの塊を言葉に出して定義した。           つまり、此処にわし達が定義するあの塊と、君が定義したあの存在が揃ったのだ。           さて。それはそれとして。あの塊の望みは聞いたかね?いいや、聞いた筈だな。           君はその望みに対してどうするのかね?」
  クレダ : 「のぞ…望み? “夕飯作ってくれ”とか?」
  セイバー: 卵「聞いていなかったのかね?その場に居たというのに?」
  クレダ : はっ…そうか、わかった。私がイケメンイケメンイケメンと唱えたらセイバーはイケメンになるということか。         よしやろう。
  セイバー: ならないんじゃないかな?マスターさんが望んでも。
  クレダ : 「えーと…ビリー君を助けたいとか?」
  セイバー: 卵「その前だとも。あの塊は、あの少年に対し言ったとも」         マスターさんは、思い出せないかな?
  クレダ : 成長させるためにいる、うんぬん、という台詞ですか?
  セイバー: 卵「思い出したようだ。そうだとも。           あの塊の望みは姫が自分の足で、外を歩けるようになる事だとも。           しかしあの塊は他ならぬ『怖いもの』を殺す為に存在するのだ。           あの塊は、自分が役立たずになり、不必要になり、姫から消える事を望むのだとも」
  クレダ : 「ああ、うん…悪いけど、その台詞は聞きたくありませんでしたよ。          当事者すぎるから。なんですか、それ。なんなんですか。          自分が消えるのが前提ですか? 目標ですか?          気に入らないです。ええ、気に入りません」
  セイバー: マスターさんは消させたくないの?
  クレダ : ボランティアや、救貧活動や。まあ警察や医療だって似たようなもので。         不幸な人がいなければ、そもそも必要ない職業、っていうのはわかります。         そういう人たちが、背負わなきゃいけない人がいない世界。それは確かにすばらしいのかもしれないです。         でも、あなた。         「警察官なんてゴミだ」なんていう警官を尊敬できますか?         「医者や看護師なんてみんな自己中」とかいう人のお世話になりたいですか?         私は嫌ですね。         みっともないです。
  セイバー: 卵「あれが消えないという事は、あの姫がいつまでも外を怖がり、           いつまでも歩き出せず、いつまでもあの塊が殺し続けるという事だとしてもかね?」
  クレダ : 「消える消えないの話じゃないですよ。          それは、結果として、あなたが言っていることが正しいのはわかります。          でも…、そう、私が思っていることを一言で言うなら、グダグダ言わず、やるべきことをやる。          そういう人であって欲しい…厳密に言うと、人じゃないですが。」
  セイバー: 卵「正しい?正しいか?勘違いしてはいけない。           私が言った事は、あの塊の望みは、ただあの塊の望みである事だとも。           それ以外では無いのだ。あの塊のやることは、『此処』では殺戮のみだとも。           姫がもし外に出たいと望むなら、何故あんな塊が存在しているのか?           そう、違うのだ。正しいのではない。あの塊は『間違っている』のだ。己の存在理由を、           生誕理由を否定しようとしているのだ。これを『間違っている』と言わずに何と言うのかね?           外が怖いから外を殺すものが、外は怖くないと、歩けるものだと証明しようなどと、           決定的に間が抜けて違っているとは思わんかね?」
  クレダ : 「うーん…確かに」
  セイバー: 卵「だからこそ、あの塊にとって君は鍵なのだ。あの塊があの塊以外として存在するかどうかの。           あの塊を此処での塊にしたままにしておくか、それとも全く別の役立たずにするか、君にかかっているのだとも。           何故なら、君は定義したのだから」
  クレダ : 「なんだか…気がつかないうちに、変に重い責任を引っ張ることになってしまったみたいですね」
  セイバー: 卵「何処がだね?あの塊が、どうやってあの塊以外になるかなんて、具体的には誰も何も知らないのだ」
  クレダ : 定義がそこまで重要視されるとは思ってませんでしたよ。         「それはつまりアレですか? 失敗して当然、みたいなことですか?」
  セイバー: 卵「君が定義したのは、極々ほんの小さな些細なものに過ぎない。           わし達が『あの塊』と呼んでいるのがその証拠だとも」
  クレダ : (さすが英霊)
  セイバー: 卵「あの塊があの塊でなくなるという事は、あの塊の姫が外に自分で歩き出そうとする事だ。           外が怖いからあんな塊まで作ったものが、そうすることだとも。あの剣を見ただろう。           あんなものを向けるものを、怖がらないことが、そんなものに向って歩き出す事が君にはできるかね?」
  クレダ : 「無理。…でも、私達の次の世代や、その次の世代はどうでしょうね?          原始時代の人間にできなくても、今の私達にできることはたくさんあるはずですよ。          私は…あまり人を信じませんけど、人類の進歩は信じることにしてますから」
  セイバー: 卵「わしは到底無理だと考えるがね。           しかし、あの塊にとって、君は酷くささやかで細く不確かな、しかし初めての光明だ」
  クレダ : 「あなたが千年生きてきたというなら、あなたの言葉を信じます。          でも、千年分の歴史書を読んだだけなら、自分の言葉を疑いません。今のところは」
  セイバー: 卵「そうか、そうか。さぁ、わしの仕事は終りだ。さっさと行きたまえ」
  クレダ : 「ごきげんよう」
  セイバー: 卵から離れるよ。マスターさん。
  クレダ : 「うう…また言いたい放題言ってしまった。私のキャラじゃないのに。          むしゃくしゃしてやった いまでは反省していない」
  セイバー: じゃあ、マスターさんは何処に行くのかな?それとも、夢から醒めるのかな?
  クレダ : じゃあ、こうしましょう。         「はっ…そうだ、こんなことをしている場合じゃなかった。          菊竹市が洪水でピンチ。なんとか対策を立てておかないと。          これは夢だ、夢をさますには…          @高いところから飛び降りる。          A線路に飛びこむ。          B敵にやられる。          ………全部いやじゃー!」         とかやってるといつの間にか目が覚めてる、と。
  セイバー: マスターさんは、夢から醒めたいのかな?
  クレダ : 醒める醒める。夢から醒めた夢。
  セイバー: 解ったよ。それじゃあね。
  セイバー: 夢から醒めたのである。         いやー、長くかかったであるな!(笑)
  クレダ : 長かったですね…(苦笑)
  クレダ : いや、正直、自分でも一部、何言ってるかわかりませんでした(ばたり)         100%ノリ。
  セイバー: 拙に聞きたい事があるなら起きた後問いかけてみればいいのである、頑張って答えるのである(笑)
  クレダ : 「…セイバー!」
  セイバー: 『うむ?起きたであるか、マスター。どうしたであるか?』
  クレダ : 「かぎカッコのついてない呟きにまで返事をするのは仕様ですか」
  セイバー: 『?何を言っているのであるか?』         # 仕様です。極めて重大な。(背後霊より)
  クレダ : 「いやほらジャバウォックが、ついにARMS殺しを…」         背後霊(爆笑)
  セイバー: # まぁ、これは背後霊から答えないとわからないことですし。
  クレダ : 「…ごめん、マンガの話です。寝ぼけてました」
  セイバー: 『ふーむ?』         # まぁ、あれですね。ちゃんと「」ない部分で返事してるのは、ちゃんと意味が有ります。いじょ。
  クレダ : 「マンガと言えば…、セイバーの真名ってジャバウォックの騎士でしたよね」
  セイバー: 『正確には、【ジャバウォッキーに出てくる男(騎士)】であるな』
  クレダ : 「じゃ、アリスに会いました?」
  セイバー: 『無いのである』
  クレダ : 「いや、不思議の国のアリスも、時代によって挿絵描きが変わって、色々違うらしくて。          もし会ったことがあったら面白いのになー、って」
  セイバー: 『んー。そうであるなぁ。多分、会う事は無いであるよ。会えたらいいな、とは思うのである』
  クレダ : 「それはその、会うころには消えてるから?」
  セイバー: 『うむ。そんな所であると思うのである。実際には、なってみないと解らないであるが』
  クレダ : 「なんていうか、あなたって本当、イマジナリーコンパニオンみたいですよね…          まあ、なんでもいいけど」         イマジナリーコンパニオン:幼児期に存在する、空想上の友達etc のこと。
  セイバー: 『ふぅむ。想像上であるか。まぁ、たしかにそんなものであるかもしれないのである。ちょっと違うかもしれないのであるが。          ただ、拙はお話した事や一緒に遊んだ事はないであるな。そういうものではないのである』
  クレダ : 「なんだ、つまんないですね…」
  セイバー: 『うむ。ただ、殺す為に拙は在ったのであるからして』
  クレダ : 「過去は過去、未来は未来ですよ。          まあ、一度犯罪に手を染めたら二度目もやる、とはいうけれど、それはそれ、これはこれ」         アバウトアバウト。
  セイバー: 『うむ。難しい事は解らないから、其処はマスターにお任せなのである』
  クレダ : そ…そんなんでいいんですかぁ? 本当にいいんですかぁ? 後悔しませんね?         ウザイムーブ2
  セイバー: 背後霊は別としても、拙はガチである(笑)