第三次月詠聖杯戦争六日目 夜パート1

  クレダ : さて、ネイビアと話し合いをしなきゃいけなくなったわけですが         結局ハッタリしか思いつかなかった件。
  GM  : あらすじどうぞ。
  クレダ : FATE、前回までは…         クレダ「菊竹市は3日以内に大災厄に見舞われる…のでは?」         メール『私、クレダは、全マスターに、戦闘の中断を提案します』
  GM  : 「な、なんだってー!」
  クレダ : MMR(笑)         イヴ「ネイビア様を…排除していただきたいのです」
  GM  : 1万ドルで引きうけよう。
  クレダ : セイバー『つまり、ネイビアを同意をもって誘拐してしまえばいいのである!』         クレダ「…それでやりましょう」         そして、最後にビリー君から、会いたいという内容のメールが来た、と。         1万ドルって安くないかなーと。(笑)
  セイバー: さて、では行動である!
  GM  : 夜行動を指定してください。
  クレダ : ビリー君と会います。場所は海水浴場でしたっけ?
  GM  : はい。

6日目 夜 海水浴場


  GM  : 夜の海水浴場です。
  クレダ : 少し引っかからないでもないですが、お誘いとあれば応えるのが芸人の定め…         …ん、芸人?
  GM  : きてすぐわかるのは、既に人払いの結界が張られていることですね。         ちなみに今日は、大量の魚が海水浴場に打ち上げられていて大変だったとか。         人払いのおかげで海水浴場に人気はありません。         ざざーんざざーん。
  クレダ : …まあ、逃げも隠れもしないです。そのまま踏み込みますよ。
  GM  : 砂浜の一角に一人の少年が待っています。
  クレダ : 夜の海は暗い色をしている。空と海と陸の境目もあいまいだ。         夜は色々なものをあいまいにする。
  GM  : 銀髪にカソック姿。ビリー・マクスウェル助祭ですね。ライダーの姿はありません。
  クレダ : 「こんばんは」
  セイバー: 『こんばんはである!』
  クレダ : 「デートのお誘いですか?」         だとしたら、雰囲気は悪くない。
  GM  : ビリー「こんばんは……わざわざすみません、司祭」
  クレダ : 「いえ、こちらこそ」
  GM  : ビリー「昼間のメールについてのお話です」
  クレダ : 相変わらずの黒っぽい色の長スカートの服で向かい合います。         「はい」
  GM  : ビリー「……そこまでわかっているのなら、もういい逃れはできませんね。             ライダーの真名……わかったんですね、司祭」
  クレダ : …それは事故なんだけどなー(目をそらす)
  GM  : 事故のことは忘れろ(笑)         ビリーはクレダがライダーの真名をわかっていると思っているようです。
  クレダ : ま、まあ、さすがにいつまでも知らない振りをするのも、なんか変な感じがしていたし。         ここで明らかにしてしまいましょう。
  GM  : 真名看破判定する?
  クレダ : します。
  GM  : どうぞ。
  クレダ : 社会+で判定。         30an5         (ころころ……) [4,4,2,3,6,5,1,6,3,4,4,3,5,4,2,3,4,3,6,2,6,2,2,6,5,1,3,1,2,5] = 25         待ち時間の間に、天の目にクレダのMPを回復させておきます。達成値の半分、MP回復。         20an5+1an1         (ころころ……) [5,2,1,5,3,1,3,4,1,3,5,3,5,6,5,6,4,4,3,5]+[3] = 18         12an4         (ころころ……) [2,4,1,5,4,3,5,2,5,3,4,6] = 8
  GM  : 達成値は充分です。リアル真名当てしてください。ライダーの正体は!
  セイバー: 実はもう1回BBSでミスで出てるわけであるが(笑)
  GM  : そのことはリプレイになってないからいいんだ(笑)
  クレダ : 正直に言います。正式名称忘れた!(笑)
  GM  : じゃあセイバーでもいいよ、この辺りはメタなので。というか、ぐぐれ(笑)
  クレダ : ウトナピシュティムでしたっけ。
  GM  : ファイナルアンサー?
  クレダ : そ、そうそう。なんだかイースっぽいとか思った記憶があります。
  GM  : だだだだだだだだだだ。
  クレダ : ファイナルアンサー!(このノリ懐かしい)
  GM  : ………正解!
  クレダ : おおー。
  GM  : データが更新されます。 【クラス】 ライダー 【原典】 ギルガメッシュ叙事詩 【マスター】 ビリー・マクスウェル 【真名】 ウトナピシュテム 【性別】 男 【身長・体重】 170cm/50kg 【属性】 秩序・中庸 【イメージ】 賢者 【特技】 ストーキング 船造り 【好きなもの】 無垢な存在 馬鹿 【嫌いなもの】 津波 災害 主神 【外見】  黒いローブを着た青年だが、凄まじい老人にも見える。  ローブの下は謎空間。 ・ ランク 10 偉業/開祖/被呪/知名度 筋力D 耐久D 敏捷E 魔力A 幸運A 宝具A++ HP36 MP60 IV8 基礎攻撃力2 基礎防御力2 ・ スキル 対魔力 C  第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。  大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗 A+  騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。  水上水中である場合+が発動する。 エンリルの加護 A  風と嵐の神、エンリルから加護と呪いを受けている。 高速神言 A  呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。  大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。  現代人には発音できない神代の言葉を、生き証人として習得している。 無窮の英知 A  アトラハシス。  神託から神々の秘密を暴き、生命の秘密すら知った膨大な知恵。  大洪水以前から存在した経験は、この世のあらゆる知識を所有する。 星の開拓者 A  人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。  あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。  地上を洗い流す大洪水から現行の生物を生き残らせた。 文明嫌い A  機械の類を使いたがらない。それによりイベントや判定で不利な修正を受けることがある。  現代文明と現代社会、及び現代魔術を薄汚いものとして忌避している。 破滅願望 B 好色・ロリコン A  好みの異性が相手の場合口説いたりエロい事をしようとしたり殺さずに手に入れようとしたりしてしまう。  それによって不利なイベントが起きたり他者の反応修正がマイナスされたりしてしまう。  12歳以下しか好きになれない恋のシンデレラ。  実のところ年齢ではなく無垢かどうかが焦点であるため、場合によっては20を超えていてもいい。  そういった存在を女神とあがめ、殺されることを望む。  また、手に入れるよりはストーキングして迷惑がられることが好き。 装備・宝具 ? 『終焉の方舟(アトラ・ハーシス)』 種別:白兵装甲乗騎 形態:常時 対象:対城 ランク A++ ダイスボーナス 5an5/10an5/15an5 追加効果  使用時真名判明  勝利条件/28ターン経過  水中適応  災害防御  社会的隠密問題  トループ  複合特性 結界 MP消費 4/9/14 防御力 10  全ての生命を破壊する為に引き起こされた大洪水に耐えた方舟。  60m四方の正立方体(サイコロ形状)の黒い構造物。木造。  魔術的にも物理的にも非常に頑強であり、特に大規模攻撃を減衰する災害防御の特性を持つ。  (防御力を差し引く前のダメージを削減する。対軍は3/4,対城は1/2,対界は1/4になる)  自由自在に潜水が出来る移動要塞であり、水流があるところなら強引に移動が可能。  内部は外観よりも遥かに広く、一種の異界となっている。  大洪水以前の幻想種が飼育されており、防衛装置代わりとなっている。  方舟と大洪水は概念として同一化している為、ライダーが一定時間召喚されていると大洪水が発生し、  其処にある全てのものを押し流してしまう。 ・ 設定 シュメール神話の大洪水を生き抜いた者。不死者。神の如き者。唯一不死となった人間。 シュルッパクの王ジウスドラ(永遠の命)はエンキ神から警告を受け、 神託どうりに作った大きな船にすべての生命の種とあらゆる富を入れた。 そして方舟に乗って7日間の氾濫を凌ぎ、ディルムンの野で神々から不死の命を賜る。 ――詳細が異なるものは多いが、大筋は大差ない。 その名ウトナピシュティムとは(命を見つける者)の意味であり、 ギルガメシュ叙事詩におけるアトラハシス(最高の賢者)とは夢告から神々の秘密を暴いた彼への尊称である。 ここではギルガメッシュに不死について語り、魔法を使い若返りの草のことを教える賢者として登場する。 後代、アトラハシス叙事詩の成立などを経て ギリシャ神話など地中海園から世界中に伝わったこの洪水神話は、最終的に旧約聖書に引き継がれた。   GM  : 以上。一般的にはノアの方舟の方が有名でしょうね。
  セイバー: つまり、このままライダーが召喚されたままだとヤバイ!という事であるな。
  クレダ : …うっそぉ。
  GM  : そうだね。1日4ターンで28ターンだから1週間でこの街は滅びる。
  セイバー: ライダー、召喚されてから今何日目であるか?
  GM  : 大丈夫。そこは聖杯戦争開始時点からカウントだから。
  セイバー: と、いうより、まぁこれがビリーが勝負を急いでいた理由であるか。
  クレダ : 放っておくと菊竹市を巻き添えにするから、ですか。
  GM  : まあ本人が目の前にいるから、それを踏まえたうえで会話を続けましょう。
  セイバー: 『ふぅむ。そういう事であるか』
  GM  : ビリー「ええ……ライダーの真名はウトナピシュテム。ノアの原型となった人物です」
  クレダ : えーっと…予想の斜め上から災厄が飛んできてのーみそが追いついてないです(苦笑)         だからPLはPCより頭悪いと言ってるのに。くっそー。
  GM  : ビリー「その方舟の効果は、聖杯戦争開始1週間で勝利すること……だから彼は戦う気がなかった。             大洪水が全てを押し流すのですから」
  セイバー: まぁ、方舟という時点で洪水が起こるだろうなーとは思っていたのである。         まさか方舟自体が起こすとは思わなかったであるが(笑)
  GM  : 明日が終われば問答無用で道場だったな(笑)
  クレダ : 私は、舞台がこの地方ということで、原発か洪水に関する何かが起こるかなとは思ってましたけど、         それは最後の最後だと思ってました。ふーーー。         いや…ぶっちゃけ、まだ私の立ち位置は、チェックメイトからは程遠いところだったわけですが、         即死しなかったのは、ビリー君からアプローチしてくれたお陰ですね。
  GM  : というかあんなメール出したから、ああばれたんだなと判断したんだよ。
  クレダ : まあ、ばれかけてはいましたよね。
  GM  : ビリー「もしかしたら司祭だけは助かるかもしれません。何故かライダーは、司祭に執着していましたから」
  クレダ : 「その話はやめて・・・」(グッタリ)
  GM  : 私と契約して新世界の女神になろう!
  クレダ : いやじゃー!(笑)
  セイバー: 『ビリー、ビリーはどう思っているのであるか?』
  GM  : ビリー「……僕は聖杯戦争を降りるつもりはありません。降りられない。             だから……後2日内に、この戦争を終わらせる」
  セイバー: 『ビリーの願い、良ければ教えて欲しいのである』
  クレダ : 正直、ちょっと複雑な心境なので、声をかけられず黙ってます。         ビリー君は自分から他人の不幸を望むような人じゃないと思ってるので。
  GM  : ビリー「僕の願いは……僕の罪です」
  セイバー: 『罪であるか?』
  クレダ : 「……罪」
  GM  : ビリー「僕の体質のことは御存じですね?」
  クレダ : 「ええ。被虐霊媒体質、でしたか」
  セイバー: 『それがどのように繋がるのである?』
  GM  : ビリー「はい。霊的な存在の霊障を、真っ先に受けるのが僕が主から与えられた役割です。             けれど……それは霊的な存在だけには限らないんです」
  セイバー: 『つまり、人間とかであるな?』
  GM  : ビリー「はい……人間の心に忍び込んだ魔も、僕にとっては痛みとなるんです。             人の心にとりつき、罪を犯させる悪魔……七つの大罪……             けれど。そんなものが本当にいるんですか?」
  クレダ : 「邪心の無い人間は極めて少ない…か」         と、一人呟きます。
  GM  : ビリー「はい……僕は痛みの中で生きてきました」
  クレダ : 「そっか…」
  セイバー: えーと、此処でそれ(大罪)なら在ったである、と言ったらシリアスぶち壊しであるな(笑)
  クレダ : いや、そこまでぶち壊しってわけでも…(笑)<大罪
  GM  : ビリー「クレダ司祭は僕の会った中で数少ない、痛みを与えない人ですが……             『そんな人が、少なすぎる』」
  クレダ : 「そっか」
  GM  : ビリー「教会の中でさえ、僕には痛みを与える人ばかりで……僕は思ってしまったんです。             『そんな人たちが、みんな消えてしまえばいいのに』             ライダーが呼び出されたのは、そのためでしょうね。             義人のみ生き残る大洪水……まさにそれこそ、僕が望むことですから。             これが僕の欲望であり、罪であり……願いです、司祭」
  クレダ : 「…」         目をつぶって、話をききます。私達しかいない海辺、ささやかな波音だけを背景に。         「…そっか。辛かったんだね。ビリー君」
  セイバー: 『ビリーの願いは、世の中の人から悪い感情を無くしてしまう事であるか』
  クレダ : 少しだけだけど、ビリー君の気持ちはわかる気がする。         酷い目に合わされるばかりだった人間や、純粋すぎる人間は、         人類そのものや、世の中そのものを憎んでしまうことがあるから。
  セイバー: で、あってるであるか?>ビリーの願い
  GM  : ビリー「……世の中が、いい人だけで生まれ変わればいい……僕の願いはそんなことです」
  クレダ : 「そうだね…そうかもしれない。私にも、そういう風に考えてた頃があったよ。          そうすれば、世の中はもっと良くなるんじゃないか、って」
  セイバー: ふーむ。あー、マスター。ちょっとビリーと話をさせて欲しいのである。
  クレダ : うん、わかりました。じゃあ、ちょっと静かにしてるね。
  セイバー: ちょっと拙の存在意義とか設定の所に引っかかったのである。
  GM  : どうぞ。
  セイバー: 『ビリー、ビリー。世の中がいい人だらけなら、誰が【悪い人】になるであるか?』         純粋に疑問という風に聞くのである。
  GM  : ビリー「『悪い人』がいない世界が……僕の望むことです」
  セイバー: 『じゃあ、自分の子供の為に他者を殺そうとする者も、          そうしないと大切な人が死ぬから殺そうとする者も、皆悪くなくなるのであるか?          拙は、ただ一人の姫の、【怖いもの】達を殺す、その為だけに産まれたのである』
  GM  : ビリー「――――どんな理由があれ、人を殺すことは罪です。             だからあなたも……あなたのような人も……消えてなくなる」
  セイバー: 『ビリー、罪であるかないかは、違うのである。ビリー、拙が消えるかどうかも、今はいいのである。ビリー。          ビリーの望みが叶えば、外は【怖くなくなる】のであるか?』          言葉を一度切って。
  GM  : ビリー「さあ……わかりません」
  セイバー: 『姫は、外のいろんなものが【怖い】のである。沢山沢山、【怖い】のである。          もし、その【怖がってるもの】が無くなって、そんな外の世界を見て。          姫は、そんな世界を【怖い】とは、思ってしまわぬであろうか?』
  GM  : ビリー「こんなことを願った時点で、僕は罪人です。罪人は……そんな世界にはいけない」
  セイバー: 『ビリー。拙は、そんな事を聞いてるのでは無いのである。          拙は、姫を外に連れ出したいのである。怖いこともあるのである。辛いこともあるのである。          でも、砂糖菓子みたいに甘くて素敵な事だって、世界にはあるのである』
  GM  : ビリー「セイバー」
  セイバー: 『拙は、何度も何度も、姫の【怖いもの】を殺してきたのである』
  GM  : ビリー「僕は誰かのために大洪水を願うわけじゃないんです。             僕は僕のために、新しい世界を作り、そして死ぬ。これは僕の欲望なんです」
  セイバー: 『ビリーがビリーの為に願うのは、知っているのである。だから、言ったのである。【拙の望み】と。          ビリーの望んだ世界は、姫にとって【怖くない】のであるか。          姫が、踏み出してくれる世界であるのか、それを知りたかったのであるが』
  GM  : ビリー「貴方がその人のことを大事にしているのは分かりますが―――             ―――僕にはそんな人はいない。だから答えようがありません」
  セイバー: 『ビリーは、わからないのであるな』         うーむ、と残念そうに唸って。         あぁ、世界がどういうものかビリーにはわからないから、         答えようがないという意味で『わからない』であるな、と言ったのである(笑)
  GM  : ビリー「ええ、わかりません。そこがどんなところなのか、生まれてずっと汚濁の中にいた僕には想像もつかない」
  クレダ : 苦痛や痛みの無い世界、ですか。         もし、そんな場所があるなら…行ってみたいですね。
  セイバー: 『拙の居た、別の場所にはそんな所もあったのである。          猫に聞いたが、毎日毎日同じ事を繰り返す、超絶な退屈な場所なのだそうである』>痛み苦しみがない世界
  GM  : ビリー「司祭……僕の願いを許容できますか?」         まあセイバーの話は終わったようなのでクレダの話に戻ろうか。
  クレダ : ん…、どうする? 私が喋っても大丈夫?
  セイバー: どうぞである。
  クレダ : わかりました。         「ビリー君…神学校の初等部の教科書で読んだんだけどね。蟻の研究に、こういう話があるんだ。          “蟻は働き者だ”と言われるが、蟻の中には、必ず“仕事をしない蟻達”が存在する。          では、“仕事をする蟻”だけをもってきて、新しい蟻の集団を作ったら、“みんな働く蟻の集団”ができるか?          結果は、“できない”そうだよ。結局、同じくらいの割合で、“仕事をしない蟻”が出てくるのだ、と。          もちろん、これは蟻の話であって、人間とは違う。それに、実は“仕事をしていない蟻”にも、          もしかしたら、他の蟻がいなくなった時のための補欠や、巣の守り手としての存在意義があるのかもしれない。          でも…、ただ、悪そのものを滅すだけで、世の中が良くなるとは思えないかな。          だから、もしかしたら、この世界は終わってるのかもしれない。          こんな風に考えたことは無い? 実は、私達はもうとっくに死んでいて、さ。          前の人生でやった悪いことの罪を、ずっと償わされているのかも、って。          この世界は煉獄なんじゃないか、ってね」
  GM  : ビリー「司祭……」
  セイバー: 英霊達が救われない話なのである、死んでもまたこき使われるのである(笑)
  クレダ : お疲れ様。(苦笑)
  セイバー: あぁ、拙、正規の英霊でもないかもしれないから拙の場合はそういう心配ないのである(笑)
  クレダ : 「私には、その答えは、まだ出せてない。この世界は腐ってる、か。そうかもしれない」
  GM  : ビリー「司祭は聖杯に、何を望むんですか?」
  クレダ : それは、少し考えて…         「何も」         と、短く言います。         「何も望まないよ。あえていうなら、何も望まないのが、私の望み…かな」
  セイバー: 『普通に食事が食べられる身体を望めばいいと拙は思うのである!』
  クレダ : 「ああ…まあ、それくらいの贅沢は許してもらえるかなぁ」         と、セイバーの言葉に苦笑して返します。
  セイバー: 『まぁ、ビリーはこの世界が嫌いかもしれないが、拙は結構好きなのである』
  GM  : ビリー「僕のこの体質は……主が僕に与えた役割だと教えられて生きてきました。             主は間違いなどなされないのだから……             司祭のその体も……そうではないのですか?」
  クレダ : 「私の場合は、その辺の魔術師が適当にやっただけだから、          生まれつきではないけれど…神の思し召しではあるかもね。          まあ、それがあったから、何人かとの友達とも会えたし、          今、生きていられるから、単に運が良かっただけかもしれないけれど」
  GM  : ビリー「そうですか……では。             司祭がそれでいいというのなら……僕達は相容れません。             貴女達を倒します」         じゃきん、と両袖から銃を出します。
  クレダ : 「うん…それでいいと思うよ。君が剣をとっても、それでいい」
  セイバー: 『ビリー。戦うのは別にいいであるが、拙はビリーに言っておきたいことがあるのである。          拙はこの世界が結構好きなのである。拙は物をあんまり良く知らないであるが、          マスターの作るご飯は美味しいし、マスターやビリーみたいな優しい人も多いのである。          拙は、マスターやビリーは痛いのがどういうことか知ってるから、優しいんだと思うのである。          だから、もし姫が外に出てきた時、ビリーやマスターに優しくして欲しいのである。          マスター達なら多分できると思うのである』
  GM  : ビリー「それは……きっと無理です」         ライダー「――――『終焉の方舟(アトラ・ハーシス)』 」         海辺から巨大な方舟が出現します。
  セイバー: 『そうでもないのである。口約束とは案外叶う事だってあると、          拙はこの世界で読んだ本から知ったのである!』          鎧姿になるのである。
  クレダ : 「君は言ったね。“ビリー君の願いを、私は許容できるか?”って。          答えはsi(はい)だよ。でも、それは私だけじゃない。          私も、あなたも、セイバーも、そこのライダーも。          もしかしたら、セイバーの言ってるお姫様も…          この世界はさ。どんな人間も許容されるんだ」
  GM  : ライダー「女神よ。一日ほど早いですが、お迎えにまいりました」         と方舟の上に乗っている。         ライダー「さあ、私と契約して新世界の女神となりましょう」
  クレダ : 「新世界か…」
  GM  : ライダー「私のような不遜も愛してくれるとは、光栄のあまり卒倒しそうです」
  クレダ : 「そんなものは無いよ。洪水が起こっても、人間は残った。          何も新しくなんて、なってない」
  GM  : ライダー「そう―――私の残したものはこの薄汚い世界だけだった。              人類の始祖の一人として。あんなことには、何の意味もなかった。そう思っていましたが。              女神よ。貴女がいるのなら、私はあの時の私の行為を認めましょう」
  クレダ : 「そう? 青いバナナより、腐りかけの方が美味しいって言うじゃない。         「日本には、『白川の清きに魚のすみかねてもとの濁りの田沼こひしき』なんて言葉もあるそうだし。          この世界だって、そう悪くはないよ。このままでいいとは、言わないけどね」         ビリー君は、もうちょっと隠者みたいに山奥で生活して、自分を見つめなおしてみたらどうかな。         今の生活から離れて、自分を客観的に見るのは大切だと思うよ。
  セイバー: 見つめ直す時間も無くこんな事になったからこうなってるのである(笑)
  クレダ : ですよねー。