第三次月詠聖杯戦争三日目 朝パート

3日目 朝


  GM  : 死闘の後の港に日が昇り始めます。         というわけで朝行動を指定してください。
  クレダ : ところで、戦闘中に行動を消費して真名看破判定を行ったと思うんですが…
  GM  : はい。
  クレダ : あれはどうなったんでしょう?
  GM  : ではここでリアルで真名を当ててみてください。         それが正解なら真名看破判定は成功となります。っていうか、あのときしておくべきだったんですが。
  クレダ : 正直に言いますが、私は英雄とか神話の知識はサッパリ無いです。
  GM  : また、失敗しても再判定は必要ありません。         リアル当てに成功すれば、真名が判明したものとみなします。>ただし一行動は消費する
  クレダ : 了解。
  GM  : ではリアル当てどうぞ。
  クレダ : せいぜい、有名ゲームにでてくる怪物くらいですからね…         ただ、それでも、海の怪物というと数は少ないですよね。
  セイバー: まぁ、キングの小説にもなってるあれが候補であるが、正直それだと神霊なのである。
  クレダ : うーん。言ってもいいですか?>セイバー
  セイバー: マスターに任せるであるが、拙の背後霊との相談は必要であるか?知識とかそういう面で。
  GM  : 背後霊と相談はしていいよ(笑)
  クレダ : できれば欲しいです。いや、本気で神話知識とかまったくないので。         超有名なギリシャ神話ですら名前しかほとんどしらないというザマなので。
  GM  : ギリシャで有名な海の怪物っていえば、まあいるけどね。
  クレダ : インド神話とかになると聞いたこともないの世界。         正直セイバーが不思議の国のアリス由来で救われました(苦笑)
  GM  : おいらは全く知らなかったけどな…(笑)         というわけでファイナルアンサーをどうぞ。
  セイバー: 背後霊「候補としてはダゴン、クラーケン、スキュラとかがあるね。             ダゴンは神霊、クラーケンは海の魔物で宝具名にもなってた、スキュラはギリシャ神話から」
  クレダ : なるほど。ゲーム知識由来で出て来る海の怪物で知っているとなると、         他には…リヴァイアサンとクトゥルフ、トリトンくらいでしょうか。
  セイバー: 背後霊「まぁどれも該当としては反英雄。他はー、海・水の魔物で触手持ちだと             やっぱメジャーはその辺り。ただ、クトゥルー系が範疇に入ると選択肢が広がる」
  GM  : 一言だけいい? クトゥルフ、はない。分類じゃなく個体としてね?(笑)
  クレダ : (笑)
  セイバー: 奉仕種族系もであるか?
  クレダ : d20なら…(笑)
  GM  : それは有り得ます。         寝坊した揚句に漁船に撃退された奴は有り得ないってことです。
  クレダ : ともあれ、クラーケンは宝具名ででているから除外するとして、         シーン中の「悪魔」というヒントからすると、リヴァイアサンが有力だと思うんですが。
  セイバー: そうなるとディープワン(深きもの)とかが範疇に入るのである。クトゥルフの眷属であるな。
  クレダ : クトゥルフの眷属は、「魔物を体内に飼っている」という条件にイマイチ会わないですし。
  セイバー: 一応、ダゴンも悪魔扱いされる事はあるのである。         しかも、これだとクトゥルフにも当て嵌まるのである。ただ、神霊であるが。
  見学者 : 原作アンリ・マユの例もあるので、そのものずばり神霊ではない可能性も微レ存。
  セイバー: まぁ、候補としてリヴァイアサン、ダゴン、スキュラ辺りが有力だとは思うのである。
  クレダ : ダゴンは強すぎる…あとスキュラは犬首じゃありませんでしたっけ(笑)
  GM  : ショットガンで殺せるんじゃなかったっけ?(笑)
  セイバー: リヴァイアサンも大概であるぞ?(笑)
  クレダ : げ、ゲームのリヴァイアサンはそこまで強くないですよ。         まあ、あとでもチャンスはありそうですし、とりあえずリバイアタンでFAしたいんですが。
  GM  : ファイナルアンサー?
  クレダ : なんかこの台詞も懐かしいですが…ファイナルアンサーです。
  GM  : ………         正解! ぱらっぱぱらぱー、正直スキュラだろ、あれは……
  見学者 : (GMが言うなし)(笑)
  GM  : というわけでモンスターの真名が判明しました。リヴァイアサンです。
  セイバー: おお。キリストが三日見続けて気を失った怪物であるな(笑)
  クレダ : 正直に言いますが、スキュラ=RPGとかの雑魚モンスター くらいの知識しかなかった!         ので、英霊として出るという感覚がなかった!(笑)
  GM  : 意外とあれには複雑ないわれがあるんですよ。元は天使だったり。
  クレダ : へーーー。
  GM  : というわけで判明したデータを流しましょう。 【クラス】 モンスター 【原典】 旧約聖書 【マスター】 クロウ・メルヴェール 【真名】 リヴァイアサン 【性別】 女 【身長・体重】 140cm/可変 【属性】 混沌・中庸 【イメージ】 イカ娘 【特技】 海水浴 嫉妬 【好きなもの】 海 えび 友達 【嫌いなもの】 陸 自分より優れるもの全て  【外見】  青い触手のような髪を持つ少女。ひれのついた帽子をかぶり、白いワンピースを身に着けている。  語尾は〜ゲソ、〜イカ。 ・ ランク 9 怪物/神起源/被呪 筋力A+ 耐久A+ 敏捷D 魔力A 幸運C 宝具B+ HP58 MP54 IV9 基礎攻撃力5 基礎防御力5 ・ スキル 無辜の怪物 A  リヴァイアサン。  信仰によるイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。  能力・姿が変貌してしまう。 ・ 背教者・異 B  嫉妬をつかさどる悪魔。  特に女性に取り憑き、それを祓うのは非常に難しい。 動物使役 A  生き物から好かれ、心を通わせる天性の才能。  水際での行動全般に水棲生物の支援を受けることが出来る。  モンスターは水棲生物の王である。 カリスマ A  大軍団を指揮する天性の才能。  Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる(まあ人間ではないのだが)  ただし対象は水棲生物に限る。  地獄の海軍大提督(名誉職) 神性 D  神霊適性を持つが、ほとんど退化してしまっている。  英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。  元来はエジプトの守護神であったとされる。 騎乗 A  騎乗の才能。幻獣・神獣ランクを除く全ての海産物を自在に操れる。 嫉妬 A  嫉妬深い。陸上生物全般に敵愾心を抱いている。ただし同じ怪物は除く。 弱点/姦計 B  なぜか知識が非常に偏っており、物凄くだまされやすい。 過信 C  海の王としての誇りに満ちている。 狭量/環境破壊 B  愚かなる人類よ、このモンスターがその腐った性根を侵略してやるでゲソ! ・ 装備・宝具 『自己封印・神の食卓(レヴィアタン)』 ・ 『海魔(クラーケン)』 種別:白兵装甲乗騎 対象:対軍 対人:常時 ランク A ダイスボーナス 3an5 追加効果  絶対防御/神性以外  威光の力  攻撃回数増加 1  BS付与/肉体的  スキル相当/水中適応  攻撃力 0 防御力 10 モンスターが体内で飼育しているさまざまな水棲の魔獣。 肌をすり抜けて出てきて、武器及び乗騎として活用される。通常はイカの触手を使用して打撃や拘束を行う。 更に口からスミを吐くことも。なお全て食用に耐える。 またモンスター自身の特性として、非常に頑丈な皮膚をしており、物理的な攻撃を受け付けない。 ただし神への供物という役割を持つため、その防御力は神性を持つ相手には効果がなくなってしまう。 ・ 設定 旧約聖書で、海中に住む巨大な怪物として記述されている。 神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られたベヒモスと二頭一対を成すとされている。 ベヒモスが最高の生物と記されるに対し、リヴァイアサンは最強の生物と記され、 その硬い鱗と巨大さから、いかなる武器も通用しない。 世界の終末には、ベヒモスと共に、食べ物として供されることになっている。 リヴァイアサンはその巨大さゆえ海を泳ぐときには波が逆巻くほどで、 口から炎を、鼻から煙を吹く。口には鋭く巨大な歯が生えている。 体には全体に強固な鎧をおもわせる鱗があり、この鱗であらゆる武器を跳ね返してしまう。 その性質は凶暴そのもので冷酷無情。 本来はつがいで存在していたが、あまりにも危険なために繁殖せぬよう、 雄は殺されてしまい雌だけしかいない。その代わり、残った雌は不死身にされている。 また、ベヒモスを雄とし、対に当たるリヴァイアサンを雌とする考えもある。 その姿は、伝統的には巨大な魚(クジラ)やワニなどの水陸両生の爬虫類で描かれるが、 後世には海蛇や(それに近い形での)竜などといった形でも描かれている。 『イザヤ書』に登場する海の怪物ラハブと同一視されることもあり、この場合、カナン伝説と同じ起源を持つ。 同時にバビロニア神話に登場するティアマトとの類似性が挙げられる。 ここから後世、リヴァイアサンを悪魔とする見識も登場した。 悪魔としては、本来のものと同じく、海または水を司る者で外観も怪物とする。 その一方で、一般的に想起されるような悪魔の外観を持つ場合もある。 元のリヴァイアサンが何物の攻撃も通さない様に、悪魔としてのリヴァイアサンは、 どんな悪魔祓いも通用しないとされている。 リヴァイアサンは大嘘つきで、人にとりつくこともでき、それを追い払うのは非常に難しいとされた。 特に女性にとりつこうとする。悪魔学では、水から生まれた悪魔とされる。 コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』に拠れば地獄の海軍大提督を務めており、また、 悪魔の9階級においてはサタン、ベルゼブブに次ぐ第三位の地位を持つ強大な魔神とされる。 七つの大罪では、嫉妬を司る悪魔とされている。   GM  : 以上です。TS枠ではありません。実は。
  クレダ : TS枠?
  GM  : 伝説でいう男の英霊が、実は女の子だった!的な話です…(笑)
  見学者 : (設定のところに雌しか残ってないと書いてありますね)
  セイバー: 元から雌であるからな。
  クレダ : 設定が細かいですね。勉強になります。
  見学者 : (そしてリプレイにする際には引用元を記しましょう)(笑)
  GM  : 引用はWikiです!
  セイバー: というか、ちらっと見たがWiki丸写しである(笑)
  クレダ : (笑)         それよりも、リヴァイアサンがランク9。ランク9…ランクHじゃないかと。
  見学者 : ランクとはなんだったのか。
  GM  : それはね。旧約聖書系列はもっと化物がいるからですよ…(笑)
  クレダ : ひゃっはー、旧約聖書はほんと地獄だぜ!
  見学者 : 最強の生物ぇ...
  GM  : それに信仰薄そうですしね。まあメデューサと同じならこんなものかな、と。
  クレダ : 旧約聖書は、開いて5行で挫折しました。よめませぬー。
  見学者 : (しかしルール的にレビヤタンと第二次アーチャーが同ランクなのが切ないです)
  GM  : 宝具が一つ謎のままですが。         まあ『そういう宝具を持っている』というのは予想がつくでしょうから、名前だけ載せておきました。
  クレダ : はい。スレッドがのびるのびる。
  GM  : あと筋力と耐久の+は、水際か水中で発動します。
  クレダ : それで港というわけですか。
  GM  : まあすがすがしい程の水際特化キャラですね…(笑)
  クレダ : でないとべヒモスが可哀そうな子に…
  GM  : 特性上、セイバーが天敵です。というか竜と竜殺しだし。
  セイバー: まぁ、あれであるな、『やめてよね、モンスターが拙に〜』というヤツであるな(笑)
  クレダ : ひい、げ、外道!(笑)
  GM  : さてモンスターの分析はこれくらいにして、朝行動に行きましょうか。
  セイバー: 朝の行動であるな。
  GM  : まずメールから。
  クレダ : まあ、私は寝るしかないわけですが。<朝
  GM  : 寝るなら、セイバーの夢イベントとこっちの夢イベント、どっちがいい?
  セイバー: いや、交互という話ではなかったであるか?(笑)
  クレダ : 交互がいいと思います。場合によって変えるのはいいと思いますが。         あ、夢イベントって、寝てから起こるんですよね?
  セイバー: うむ。まぁ、メールから見るであるか?
  クレダ : 夢イベントが始まる前に数行だけ演出させて欲しいのでお願いします!
  GM  : どうぞ。
  セイバー: あ、あとMP3点減ってるので寝る前に供給お願いするのである(笑)
  クレダ : 了解ー。
  GM  : あ、場所は?
  クレダ : 隠れ家(廃屋)に戻る…かな。

3日目 朝 北区/廃屋


  クレダ : じゃあ、傍目で見てわかるくらい機嫌悪そーにしながら帰ってきます。         「あーもー…なんでこうなにもかにもうまくいかないの」         足音をどすどすとか言わせてる。で、そのまま毛布を掛けて横になります。         「眠い、寝る! セイバー、あとよろしく!!」
  セイバー: 『ご機嫌斜めであるなー、マスター。まぁ、任されたのである』         ちなみに兎の着ぐるみに戻っているのである。
  クレダ : で、横になった数秒後にがばっと起き上がるわけです。         そして、無言で荷物をあさりはじめたかと思うと、調理用具を引っ張り出してきて料理を始めます。         ポトフとか、すぐできる簡単なものだけ作って、よーやく寝る。と。
  セイバー: 『おぉう?もしかして拙の朝ごはんであるか?感謝するのである!』         やっほーいである!
  クレダ : 「……」(セイバーをじっと見ます)
  セイバー: 鼻唄歌いながらポトフをよそっているのである。
  クレダ : (というか、料理以外大して役になってない気がする)         まあ、その料理が、鍋一つ分とかあって、ものすごい大変なわけですが…。         アンドレ叔父さんは、何作っても、おおうめーうめーしか言わずに食べそうだし、         私の食事は紙パックくらいですむから。         (しっかしよく食うなあ)
  セイバー: あ、ちなみに簡単な料理でも何でも、拙はマスターの手料理は美味しそう(?)に食べるのである。
  クレダ : 「(小声で)……羨ましくなんかないですから」         と呟いて、背中を向けて、寝ます。
  セイバー: うむ、メール確認はまた後ほどであるか?
  クレダ : 演出的には、重要事項じゃなかったら、朝…いえ昼おきてからでお願いします。
  GM  : いいですよ。では夢イベントを選択してください。         1.セイバーに関わること 2.自分の過去に関わること
  クレダ : 選択肢1…! 選択肢1…!
  GM  : ぴこーん。じゃあセイバー、あとは任せた!
  セイバー: 解ったのである。
  クレダ : (笑)
  セイバー: じゃ、マスターさんは今、森の中に居るよ。         3m先くらいにテーブルにティーセット。あと椅子には一人の人物が座ってるね。         ???「おや?おやおやおやおや、全くヤマネと兎が来ないと             お茶会は始められないというのに、兎でもヤマネでもないのが来たね」
  クレダ : わ、私もいるの?
  セイバー: その人物は鼻の先まで山高帽を深く被って、顔は口元しか露出してないし、ぶっかぶかの服で袖を振り回してるよ。
  クレダ : ゆ、油断してた! 「ゴロゴロできる〜」と思ってた、騙された!
  セイバー: ???「まぁいいまぁいい、そこのお嬢さん、どうだい君がお茶会に参加していかないかい。             だって体積で見れば君でヤマネと兎二人ぶんだ!」         くるくるくるくる椅子の上で回ってそう言うね。
  クレダ : 「ええと…私はクレダといいます。すみませんが、あなたは?」         姿は子供に戻ってそうですね。
  セイバー: ううん、今の姿。
  クレダ : ん。OK。
  セイバー: ???「私かい?私のことかい?そうだねぇ君の好きに呼べばいいし             私は名前で呼ばれることなんて1回たりともあったことがないのさ」
  クレダ : 「…体重のことはほうって置いて」         これでも痩せてる方!
  セイバー: ???「おやおやそれは失礼失敬、さぁお茶を淹れよう。砂糖は何杯?ミルクは何滴?」
  GM  : アリスインワンダーランド的な。
  セイバー: ???「あぁそうだそうだ、君が何で此処に来たのか聞くべきだったね。             いや解ってるお茶会に出る為だろう?どうだい当たってるだろう」
  クレダ : 「ああうん、その…すみませんけど、お茶はダメで…」         吐き気がして飲めないかも。
  GM  : お茶もダメなの?
  クレダ : 頑張ればいけるのだろうけど、あえてチャレンジするのもちょっと。
  セイバー: ???「お茶会に来てお茶も飲まないなんてなんとまぁ呆れたお嬢さんだ!             まるで足し算と引き算と割り算を掛け算したような行為だね!」
  クレダ : 「むぐ…」         よくわからないけれど、馬鹿にされた気がした。         「…どうしてもというのなら頂きます」         戻しても文句言わないでくださいね、と心の中で呟いて。
  セイバー: ???「うんうんそうだ、お茶会に来たんだから飲むといい。さぁ、砂糖は何杯?ミルクは何滴?」
  クレダ : (…これもある意味、自分への言い訳よね)         「砂糖は、うーん…2さじで。ミルクは少なめに」
  セイバー: ???「よーしよし、それじゃあお茶会の始まりだ!             あぁそうだ、お茶を飲んだら猫を探してみるといい。             もしかしたら君の知りたいかもしれない事を知ってるかもしれないし知らないかもしれない」
  クレダ : 「猫…? どんな猫ですか?」
  セイバー: ???「見れば解るよ。一目で解るさ!さぁ、お茶を飲み干して!」         まぁ、夢の中だからか、すっと飲み干せるよ。
  クレダ : じゃあ、少しためらってから、飲みます。ごくごく。…。お茶が飲める!         こんなにすばらしいことがこの世にあっただろうか(何
  セイバー: ???「やぁ良い飲みっぷり!じゃあ次のお茶を淹れよう。砂糖は何杯?ミルクは何滴?             そしてお茶を飲み干したら猫を探してみるといい!」         帽子を深く被りすぎて口元しか出てない顔がけらけら笑うよ。
  クレダ : 「砂糖3つと、ミルク大めでお願いします」         と言って、周囲を見回してみます。         (わかる…と言われても。猫…?)
  セイバー: ん、じゃあ君のすぐ横に、猫耳のフードを被って、猫のデフォルメマスクをつけて、         猫の肉球グローブを両手両足につけた人がいる。
  クレダ : 「………へ、変態だーーーー!」
  セイバー: 目元はマスクで隠れてるけど、見えてる口元がにたにた笑っているね。         あ、背丈は100cmくらいかな。猫。
  クレダ : 私が150cm代だから…肘くらいの高さでしょうか。         「なんですか。あなた誰ですか?」
  セイバー: 猫?「さぁ誰だろう?            君は俺の名前を知らないし、だけど俺は君の名前を知っている。だけど教えてあげない」
  クレダ : 「ええー。意地悪な。まあ、自分の名前くらい知ってるからいいですけど」
  セイバー: 猫?「名前なんて意義はあるけど意味は無いものだ。            俺は君の知りたい事を知ってるかもしれないし、やっぱり知らないかもしれない」
  クレダ : 「さっきの人も言ってましたけれど、“私の知りたい事”ってどういうことなんです?」
  セイバー: 猫?「さぁ、それは君にしか解らないし、俺にも解るかもしれない。            だって俺は聞いていないからね。つまり存在も証明も不確かなものさ。            其処にあるかもしれないしないかもしれない、死んでるかもしれないし生きてるかもしれない」         いつの間にか、帽子を被った人もお茶のテーブルも消え去って、森の中の切り株に座ってるよ。
  クレダ : 夢っぽい。
  セイバー: 猫?「あぁでもそうだね、今君の所にはあの塊が居たね。            優しく愚直でどうしようもないあの塊が居たね。いや居ないのかな?居るとも言えるし居ないとも言える」
  クレダ : 「セイバーのことですか? セイバーはちゃんといるじゃないですか。          別に証明なんてしなくても、ちゃんといますよ」
  セイバー: 猫?「君がもしあの塊を知りたいのなら、立って歩いて右から三歩。            知らなくていいなら座りっぱなしで待つといい。俺はどっちでもいいけどね」
  クレダ : (そう、証明なんて…)         と思いつつ、立って歩き出します。
  セイバー: 猫はにゃーと言ってみせて、その身体が消えていくよ。         残ったのは首から上だけ。顔は宙に浮かびながら、くるくる喉を鳴らしたよ。
  クレダ : (証明なんて別に…)
  セイバー: 猫?「知りたいんだね。なら見るといい、聞くといい。あの塊の事なら俺は知っているからね」         風景が切り替わって。
  クレダ : アンドレ叔父さんのお世話をするのも、紛争地域でボランティアをするのも…ただの博愛精神じゃなくて。
  セイバー: 猫「   『あぁ、姫が泣いている』                一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く。              『あぁ、姫が慟哭(ない)ている』                 一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く。              騎士の周りには桃色の林と赤い小沢。騎士はまるでイチゴジャムを被ってまっかっか。姫を脅かすあれそれを。                 一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く。              『あぁ、姫が泣いている。外は怖いと泣いている』              騎士は姫を守るもので、姫がその硝目(がらめ)から、光水滴(みつみてき)を流すの止めるもの。              言われるがまま乞われるがまま騎士はいつでも炎張(ほのおば)る。                 一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く。              『あぁ、今日も彼らは寄ってくる。おぞろおぞろしい鳴声と地響きを立てて、何を言っても這いずり寄る』              騎士の相手は言葉も通じぬ怪物ばかり。手に持つねれたる剣を揮い奮いて振るい抜く。              さくさくさくり!焼き菓子を頬張るように、さくりさくりと積み上がる。                 一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く。              あぁ。いつしか林は桃色と灰色のはげ山に。赤い小沢はどす黒い河に。騎士はまっかで変わらない」         目の前には酷い風景。死体の山と血液の河、酷い腐臭。
  クレダ : (…吐きそう)
  セイバー: 猫「さぁ、これが俺の知ってる事だ。お気に召したかな?ご希望にそえたかな?どっちでも構わないけどね」
  クレダ : 忘れていた感覚を思い出してきた。
  セイバー: にたにた、にたにた猫は笑っている。
  クレダ : 「…あれがセイバーだっていうんですか? ………そんな。」
  セイバー: 猫「塊かもしれないしそうでないかもしれない。別の誰かかもしれないしもしかしたら俺かもしれない。           言っただろう?覚えてないのかい?           名前なんて意義はあっても意味は無いのさ」
  クレダ : 「やっぱりあなた、意地悪です」
  セイバー: 夢から覚めたのである。
  クレダ : (はっ…)「ひ…ひどい夢を見た」         けれど…よく考えてみたら、「サーヴァントを令呪で従える」というのは一種の強制労働だし、         従順なサーヴァントは兵器みたいなものなのかも。道具というか。
  GM  : では昼になってますね。