第三次月詠聖杯戦争一日目 朝パート1

  GM  : じゃあ始めましょうか?
  クレダ : ひゃはぁ、異教徒は消毒だーーー!
  GM  : それでは、第三次月詠聖杯戦争、やっと本編開始です!
  クレダ : わーい。
  GM  : PCは、PL1さん演じる、クレダ!         PL2さん演じる、セイバー!
  セイバー: だが、拙の出番はまだ先なのであろう?(笑)
  クレダ : (笑)
  GM  : 二次アーチャー演じる、ジェバンニ!
  アーチャ: 私の出番は更にないわ(笑)
  クレダ : 一晩でやってくれる仕事に定評がある(笑)<ジェバンニ
  GM  : そしておいらが運営するGMでお送りします。
  クレダ : よろしくお願いしますー。
  セイバー: よろしく

   クレダ=リヴェレンテ


  GM  : では早速出番があるクレダの自己紹介をお願いします。
  クレダ : はう!? ふ、不意打ち。
  GM  : 不意打ちでもなんでもない。
  クレダ : えーと、では簡単に。私の名前はクレダ=リヴェレンテ。         聖堂教会所属の育て親、アンドレ神父の下で、シスターみたいなことをしてます。         姓はイタリア語ですが、幼い頃にどこかの国の内戦で家族も生活基盤も全部なくして、         正体不明の魔術師の実験台(たぶん)を経て、今の立場に落ち着きました。         アンドレ叔父さん大好きですが、聖堂教会のバイオレンスなやり方はあんまり好きじゃないですし、         暇な時はボランティアばかりしてるので、割と話せる方だと思います。         マスターの能力的には、分割思考と魔眼を使って複数回行動をする支援型です。
  セイバー: まーマスターが狂信者であるとか、話が面白くならんであるからな(笑)>あんまり好きじゃない
  クレダ : 確かに(笑)         ただし、能力の副作用なのか、過去のトラウマなのか、24時間ひどい吐き気に悩まされてたりします。
  GM  : でも聖堂教会は狂信者の集まりという説もある。
  クレダ : ひっ、ぶ、ブラック企業。やめたい。
  GM  : なぜはいった(笑)
  クレダ : なんで叔父さんはこんなところにいるの!         「一緒に逃げよう!」と言いたくなるレベル。         まあ本音を言うと、最初は叔父さんの力になりたいとゆーだけのつもりだったので、         聖堂教会がどうとかあまり考えてなかったんだと思います。
  GM  : いや大丈夫ですよ多分。
  セイバー: まぁ、比較的まともな信者もいるであろう。
  クレダ : それに、体を好き勝手に改造してくれた魔術師にも、         スパイみたいなことやらされてたっぽいし(データ面からの推測)。
  GM  : ヒーラーだったんじゃないの?(笑)
  クレダ : …そうかも。
  GM  : さておき、それでは本編を開始しましょう。オープニングです。
  GM  : 季節は夏。
  クレダ : 「最近普通に暑いねー」(手で仰ぎます。ぱたぱた)
  GM  : 最近普通に暑いねといいながら仕事していたある日、クレダはアンドレに呼ばれます。         第八秘跡課の事務室です。
  クレダ : 「おっと、仕事仕事」         と言って神父のところに行きますよ。
  GM  : アンドレ「あーカソックじゃなくアロハシャツで仕事できねえかな」         だらーっとしてる。最近バチカンでも節電ブーム。
  クレダ : 「じゃあ枢機卿とかに要望出してください」
  GM  : アンドレ「信仰心で何とかしろってよ」
  クレダ : 「ちゃんと言ってるあたりさすがですね」
  GM  : アンドレ「まあそれはそれとしてしばらく極東出張な」
  クレダ : 「…えっと? すいません、具体的にどこに、どういった目的で出張すればいいんですか?」
  GM  : アンドレ「えーと資料資料……あれどこいったっけ」         散らかった机の上をごそごそ。
  クレダ : 「あー、もう(魔眼の透視能力を使って、資料を取り出します)はい、これ」         (ほんとにしょうがないんだから…)
  GM  : アンドレ「おう、これこれ」
  クレダ : 「日本ですか?」         たまたま衛星放送でやっていた、日本のアニメを一つ、思い出します。その名前は“ヘタリア”。
  GM  : アンドレ「ああ。聖杯戦争だ。まあ詳しくはこの資料を見ろ」         と、聖杯戦争のしおりを渡します。
  クレダ : (…あれ、ケンカ売られてるの? と思いましたけど。ユーモアですよ…ね?)
  GM  : ユーモアです(笑)
  クレダ : だ、だよね! あははー
  GM  : このしおりは保存してある?
  クレダ : 前に貰ったテキストブックですか。保存してありマス。
  GM  : はい。じゃああれの『聖杯戦争のしおり』部分を参照です。       : アンドレ「まあ資料は移動中に読んでおけ。向こうにつくのに2日ぐらいはかかるからな」
  クレダ : 「…それは、大丈夫ですけど。この、願いが何でも叶うって…なんなんですか?」         さすがにうさんくさすぎて、目をひそめますよ。
  GM  : アンドレ「まあ実際うさんくせえよなあ。              ま、俺達のやることはそれが無事に終わるように監督することだ。本物かどうかは関係ねえ。              実際、本物の聖杯ってわけでもないみたいだしな」
  クレダ : 「なるほど」         俺“たち”というからには、ひさしぶりに二人で旅行だー。みたいに、思わず軽く考えます。
  セイバー: おや、マスターは監督役なのであるか?
  クレダ : どうもそのようですね。今のところは。
  GM  : アンドレ「つーわけで出発は明日。二週間ぐらいの予定で荷物詰めておいてくれ。              どうせ魔術師同士の争いごとだ。一般人の被害は防がねえとな」
  クレダ : 「わかりました。ところで叔父さん、日本語話せましたっけ?」
  GM  : アンドレ「あ、言ってなかったか? 俺日本人だから」         日系人といった方がいいか。国籍バチカンだし。
  クレダ : 「あれ? そうでしたっけ。…じゃあ、私は簡単な辞書だけ持っていきますね」         (今回は通訳の仕事は無しかー。まあ、楽でいいけど、ちょっと寂しい気も…)
  GM  : アンドレ「あと向こうには一人もう詰めてるから、三人で仕事ってことになるな」
  クレダ : 「はい」         と言いつつ、スマートフォンを出して、飛行機の手配とか、色々やってます。         普通の魔術師とかは、機械はあまり使わないそうですけど、私は使いますよ。でないと飛行機とか不便すぎるし。
  GM  : というわけでOP終了です。         このあと飛行機で成田に飛び、そのあと新幹線、そして夜行列車で現地に向かうことになりますね。
  クレダ : 一応質問なんですが、もう一人の同行者って、私の知ってる人ですか?
  GM  : いえ同行はしません。もう向こうにいってるんで、旅はアンドレと二人です。         ではここでいったん切りましょう。
  クレダ : はい。まあ、いいです。会えばわかりますから。
  GM  : ここで幕間を挟みます。
"

0日目  深夜 赤風字境内

"
「――――告げる」  東海の地方都市である菊竹市。その西区。  小高い丘の上にある赤風寺という寺の境内で、今怪しげな儀式が行われていた。  境内の板張りの上には密教様式の魔法陣が描かれ、その前に一人の男があぐらをかいている。  男の年のころは二十代前半。服装は白の半袖シャツにズボン。  大柄で、髪の毛はぼさぼさで、目つきが悪く、言ってしまえば魔術師らしくない男だった。 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には空海。   降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」  陣の中央には何かの石片が設置されている。  これこそ、彼の祖母が東欧から調達してきた召喚のための触媒だった。  そう。彼がこれから行おうとしているのは、聖杯戦争における最強の駒。サーヴァントの召喚だった。 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。   繰り返すつどに五度。   ただ、満たされる刻を破却する」  ただし彼の詠唱はやや覚束ない。  男――――赤座籐河は、そもそもからしてまっとうな魔術師とはいえなかった。  確かに赤座家は、この土地に根を下ろす魔術師の一族である。  確かに彼は赤座家の長男であり、現状唯一の跡取り候補である。  確かに彼は幼少のころから赤座の魔術――密教系の結界術――を学んできた。  しかし彼は魔術師ではない。  正当な魔術師の証である魔術刻印はないし、魔術の修行も十代半ばで放り出した。  そもそも彼の精神性が魔術師ではない。  まっとうに高校に通い、大学を出て、一人暮らしをし、職についている。  魔術などというものに関わるのも十年ぶりである。 「――――告げる。   汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。   聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」  なのになぜ、こんなことをしているのか。  それは彼自身が一番苦々しく思っていることだった。  理由はいろいろあった。  しかしこれは彼が自分で望んだことである。  あとはせめて、召喚がうまくいくことを祈るだけだった。 「誓いを此処に。  我は常世総ての善と成る者、  我は常世総ての悪を敷く者」  境内に充満する魔力が高まっていく。  三流の魔術師見習いでしかない彼にとって、扱ったこともない膨大な魔力。  それは爆弾が間近で点滅しているのにも等しい。  汗を拭う。召喚の呪文はもう少しだ。 「汝三大の言霊を纏う七天、  抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」  稲妻が迸る。  魔法陣が床に焼け焦げを刻む。  煙が舞い上がった。  彼の右手に痛みが走る。それは、数日前から浮かび上がっていた聖痕が、はっきりと形になった瞬間だった。  思わず、籐河はあぐらを解いて飛び退った。ありていにいうとビビった。  境内の戸口から、からかうような声が飛んでくる。それは彼の祖母だった。 「にょっほっほ、そんなにビビらんでも召喚はうまくいったようじゃぞ。まあ初めてにしては上出来じゃな、籐河」 「うるっせえくそババア! ……成功、か?」 「うむ。魔力を肌で感じてみるがいい、この気配は間違いなく英霊じゃろう」  言われてみれば、確かに。魔法陣の上に、先程までなかった人影がある。  籐河は魔力を肌で感じる―――のではなく、近くにあった座布団を拾ってバタバタと仰いで煙を散らした。  現代では見慣れない鎧。物々しい長柄の武器。だがサーヴァントに対する知識は、一応ある。  彼がなにより意外だったのは 「……女?」 「―――聖杯の招きに応じ。サーヴァント・ランサー……参上したよ」  鎧を着て、物々しい長柄の武器を手にしているのが、小柄な女だったことである。  なにやら憮然とした様子で、彼女が口を開く。 「問うよ……貴方が私の、マスターなの?」 「お、おう。赤座籐河だ。よろしくな」  こうして。三流魔術師赤座籐河の聖杯戦争ははじまった。
  GM  : 読み終ったら進めます。
  クレダ : 主人公ですねー。わーかわいー(棒読み)
  GM  : 可愛いですね。セイバーここまでで何か感想ありますか?
  セイバー: 何か誰がモチーフか一発でわかりそうなランサーである(笑)
  GM  : 気のせいです。もっと茶々入れしていいんだよ!         というわけで本編を開始しましょう。
  クレダ : はい。

1日目 朝 夜行列車


  GM  : がたんごとん……         がたんごとん……         朝。クレダは夜行列車の寝台で目覚めるところから始まります。上の段。         なおアンドレは下の段。         アンドレ「ぐーがー…」
  クレダ : じゃあ、私は青白い顔をして目を覚まします。
  GM  : 頭痛ですね。
  クレダ : いいえ…         (うう…、…気持ち悪い…)         飛行機の機内食、のこすの悪いからって食べなきゃ。こんなことにはならなかったのに。         (…吐きそう)
  GM  : なぜ?(笑)
  クレダ : いや、いつも気分が悪いといえば悪いのだが、固形食を口にすると、さらに酷くなるのが吐き気ってもので。
  GM  : なるほど。
  クレダ : だって、あれ、残したら全部捨てちゃうでしょ? もったいないですよ。
  GM  : じゃあさっさとはいてきたら?
  クレダ : 来る途中でも散々吐いたんです、きっと。…まあ、せっかく目が覚めたんですし、ちょっと散歩しましょうか。         夜の車窓から眺める異国。雰囲気があって素敵ですね。
  GM  : つっても車内ですがね。         そうするとふとクレダは自分の右手の甲にあざが浮かび上がってるのに気付きます。
  クレダ : 目をこすりつつ、…って、アレ?
  GM  : 何かの模様のようなあざです。
  セイバー: か、監督役として来たのに何故か令呪が浮かんできた、何を言ってるかわからねーと思うが(ry
  クレダ : (…なんだろう、こ…れ)         と、ふと何かに気付いて、あわてて聖杯戦争のしおりを開きなおします。         「え…は? ちょ…」
  GM  : しおり。
  クレダ : 「…ええと、令、令呪…これか」         月明かりの下、ノートの文字を指で追います。 サーヴァントを召喚する手順は以下の通りです。  1.召喚したい英霊に縁のある触媒を用意する。  2.聖痕(令呪のきざし)を確認する。  3.開催地で魔方陣を描き、召喚の呪文を唱える。 召喚が成功すれば自動的に契約は結ばれます。   GM  : まあこの項目か。
  クレダ : 「…私が…聖杯戦争に?」         これも神の思し召し、だとでもいうのだろうか。
  GM  : アンドレを起こす?
  クレダ : (…主よ、見守りたまえ)         先に待ち受ける苦難を想像して、反射的に、十字をきります。         それから、アンドレ叔父さんを起こしますよ。         さすがに黙っていられることでもないですし。
  GM  : 十字を切るクレダの背後で朝日が昇っていきます。ぴーかー。
  クレダ : …太陽が目にまぶしい。
  GM  : アンドレ「ん……もう朝か……とりあえずワイン」
  クレダ : 「太りますよ。最近は特に飲みすぎですよ。          先月だけで3kgは増えてるんですから、ちょっと控えてください。          …それと叔父さん、ちょっといいですか? これ…なんですけれど」         と言って、手のあざを見せましょう。
  GM  : アンドレ「ん……おお、聖痕か? 奇跡調査局にでも連絡するか?              それが認定されりゃあお前も聖人ってことになるぜ。まあ魔術がらみだったら殺されるが」         HAHAHA、とりあえずベッドを出て顔を洗います。
  クレダ : 「茶化さないでください。…どういうことです?          令呪というのは、聖痕のように、誰彼構わず振ってくるものなのですか?」         …一応、いつものクセでタオルを放ってあげます。いえ、ちゃんと手渡しますけどね。
  GM  : アンドレ「ふうー……ま、あれだな。実際例は少ないが。              基本的に聖痕……令呪の兆しってのは優先度があるらしい。              まず聖杯戦争を主導する御三家。次に聖杯戦争に参加する意欲のある魔術師。              それでも足りなきゃ余りもんだ。だからまあ、お前のそれは余りもんってことじゃね?              それか聖杯になんか望むものでもあったか?」
  クレダ : 「私は…望むものなんか」         と言って、言いよどみます。最初、聖杯戦争について知った時は、         “自分の望みをなんでも叶えられる”だなんて、ずいぶん都合が良くて…         …そして、畏れ多いことだと思っていた。でも、いざ、自分の願いが叶うかも、と思うと…。         「…ない、です…よ?」         目が泳いでいるのが自分でもわかった。
  GM  : アンドレ「ま、いいさ」         と気楽にいいます。         アンドレ「それは単なる資格で、義務じゃない。              サーヴァントを召喚しなきゃ、そのうち他の奴に資格がいくだろうよ。              それでもよびたきゃ、その時は好きにすりゃいいさ」
  クレダ : 「…ほんとに適当ですね」
  GM  : アンドレ「適当適当。俺はこう見えて適当に生きてきたんでな」         単にPL2さんの出番がなくなるだけです。
  セイバー: ひでー(笑)
  クレダ : その時は、私の冒険もここでエンド! ということになるんでしょうね(苦笑)         GMGM、一応確認なんですけど、自分からサーヴァントを召喚しに行く方向でまとめたほうがいいですか?
  GM  : まあこの1日目が終わるまでに決めておいてくれればいいですよ。
  クレダ : じゃあ、とりあえず今は迷っておきます。