第三次月詠聖杯戦争 オープニング01

  GM  : とりあえず最初に幾つか注意事項を伝えておきますね。         まず月詠聖杯戦争に猥雑は一切ありません。
  PL1 : わかりました。
  PL2 : 『おうとも』
  GM  : あとリプレイ化は二次アーチャーさんが自動的にしてくれますが、         リプレイ化に当たって協力したいことがあれば積極的にいってください。         絵を描くとか。
  PL1 : …。すいません。万年美術2だったもので。
  PL2 : じゃあ始めますかな。
  PL1 : それでは、よろしくお願いします。いいセッションにしましょう。
  GM  : よろしくおねがいします。

  GM  : とはいえしばらくPL2さんは出番ないです。
  PL2 : 残念!
  GM  : どれくらい出番ないかというと、         OPが終わってチュートリアルが終わって本編開始してまだ出番がないぐらいです。
  PL1 : ひぃ
  GM  : はい。OPの後にチュートリアルを予定しています。
  PL1 : チュートリアルというと、戦闘の練習ということでしょうか。
  GM  : 色々な意味でのチュートリアルですね。小さな舞台を用意して、聖杯戦争の練習をします。
  PL1 : わかりました(嫌な予感しかしないけど…)
  GM  : さて。OPは本編の十年前になるので、ここで自己紹介してもあまり意味がないですね。
  PL1 : …そうですね。というより、あえて紹介することもあまりないですが。
  GM  : 一応、PL1さんの設定に沿うようなOPを頑張って用意したので、それを進めていきましょう。
  PL1 : ありがとうございます。期待に沿えるよう努力します。         (私のデータは調べつくされているでしょうし)
  GM  : いえぶっちゃけあまり調べてないです。
  PL1 : (がくっ

   PL1 ⇒ クレダ


  GM  : ええと10歳の頃でしたか…
  クレダ : い、いや…いいんですけどね。         10歳というと、小学4〜5年ですから、日本であれば、近づくだけで通報される本物のロリですね。
  クレダ : 大人の半分くらいしか身長も体重もないんじゃないでしょうか。
  GM  : 貴女は10歳まで、故郷で普通に生活していましたが。
  クレダ : はい。
  GM  : 10歳のころに起きた内戦で、何もかも失います。
  クレダ : 「アウアウ」
        ばたり。み、水…
  GM  : 内戦です。
  クレダ : 暴徒「ヒャッハー、難民は消毒だぁー!」
  GM  : それまで普通に暮らしていた人々が、突然殺し合うようなことが、その国のいたるところでおきたのです。
  クレダ : 「あああ、ミッチェルが、ミッチェルが! …うわぁぁぁ!!!」
  GM  : クレダから見れば、それは魔法にしか見えなかったでしょう。
  クレダ : でも、その時の私には、ただ逃げだすことしかできなかったわけで。
  GM  : 実際のところは、様々な理由で発生した、人種の差を原因……いえ障壁……とした、民族浄化でした。
  クレダ : ト○コとか、イ○ラ×ルとか…そんな感じですね。
  GM  : ぶっちゃけボ○ニアです。
  クレダ : うわぁ。クレダじゃなくてクルドじゃないですか…(汗)
  GM  : それ国名(笑)
  クレダ : (ばきゅーん)ぎゅあーーー!(死亡)
  GM  : そんなわけで家族も故郷も失ったクレダは、10歳にして難民として国内を放浪する羽目になったのでした。         それはまさに人の肉を持食べなければ生きていけない極限の放浪です。
  クレダ : 腐った魚のような目で地面を這いずって草を食べたり、泥水をすすったりします。
  GM  : というわけでシーンに入りましょう。
  クレダ : うう、ちくしょう。なんでこんな…ひどいよ。とかなんとか、最初は言っていましたが、そのうち何も考えなくなりました。
  PL2 : 血は貴重な水分だからな…とずるぺちゃ舐めるのですな!
  クレダ : …本気で血を舐めると、おなか壊しますよ。

  GM  : クルダは今、ゴーストタウンとなったような街で暮らしています。         数日前に空き家に住み着いたのが暮らしていると言えればですが。
  クレダ : おびえた小動物のように生ゴミの山の中に潜り込んでいます。         生ゴミは発酵して熱をだすから、あったかいんですよ。うふふ…(ちょっと病んでる)
  GM  : その空き家もまた、人はいません。         持ち主が何らかの理由で放棄してずいぶんたっているのでしょう。銃創が生々しいです。         だから生ごみなどありませんしかわいていますが、とりあえず安全ではあります。
  クレダ : じゃあ、元生ゴミだったものとか、暖かそうなものを集めてきた、ってところでしょうか。
  GM  : 何か異常に大きいけど参考画像を用意しました。
  クレダ : おおー。雰囲気出ますね。
  GM  : とりあえずなんというか。         この国はどこに行っても今すごく物騒なので、クレダは隠れながら生きているわけですね。
  クレダ : 10歳の子供にできることなんてそれくらいですからね。
  GM  : しかしお腹が減るものは減ります。
  クレダ : 「ぐう…」
        このままでは飢え死にしてしまいそうだ。早く何か食べないと…
  GM  : そういう時は窃盗か、死体を探すか、生ごみを探すかですね。
  クレダ : あっさりerona並みの単語が並んでますが、人気の無い時間帯を見計らって、食べ物を探しに行きましょう。
  GM  : クレダが外を見ると……まだ昼なのですが、何故か人気はありません。
  クレダ : ん…おかしいな。と思って、警戒しながら外の様子を伺いましょうか。
  GM  : 外の通りもがらんとし、何かの店先もあけっぱなしのまま人がいません。
  クレダ : 夜まで待つのが賢い人、なのだろうけど、空腹に負けてついつい、外へ出てしまう。
  GM  : じゃあクレダが警戒していると、その店先に子供……と言ってもクレダより何歳か年上ですが、         そんな子が店先をあさっています。
  クレダ : ん…はっ、敵!?(ギラギラ)
  GM  : 「ちっ、食いもんねえな……」
  クレダ : 「シャーッ」
  GM  : 「な、なんだよ!」
  クレダ : 野生動物にとって、縄張りに踏み込むものは敵!
  GM  : 確かに敵ですね。同業者的な意味合いで。         釣り目の勝ち気そうな少女は一瞬ビビりますが、クレダが子供なのをみて逆に威嚇します。
        「おいっ、ここはあたしが先に見つけたんだからな!」
  クレダ : 「うっさい! で て け!」
  GM  : 「おまえこそでてけ!」
  クレダ : 「なにを! やるか!?」
  GM  : 「なんだと、ちびのくせに!」
  クレダ : 「あんたみたいなちんちくりんに言われたくないわ!」
  GM  : ぱっとその子は、近くにあったレンガを拾いあげて威嚇します。
  クレダ : すばやく後ろに下がって距離をとります。
  GM  : とか威嚇し合っていると         ぶろろろろ、と通りを物々しい音と共に車が何台も走ってきます。         トラックの荷台には銃を持った大人。
  クレダ : 「ん…」
  GM  : 兵士「汚物は消毒だー!」
  クレダ : か、隠れる! とりあえず隠れます。
  GM  : 少女も隠れます。
        少女「ち、ちくしょう……」
        と一緒のところに隠れた。
  クレダ : 遊び半分で撃たれたり、人身売買のタネにされるのはゴメン。
  GM  : いや運命確定してるだろ…(笑)
  クレダ : せ、せめてもの抵抗。ということで。
  GM  : 兵士たちは店先で降りて、何かを喋りながらがやがやしています。
  クレダ : 「おまえ、こっちくんなよ!」
        と、小声で言いつつ、ぐいぐいとおす。>少女
  GM  : 少女「お、おまえこそでてけよ!」(小声)
  クレダ : 「わ、バカっ、声が大きい! 気付かれたらどうすんの!」
  GM  : ばん!
  クレダ : ぐっ。
  GM  : 二人の隠れていた何かが荒々しく蹴り倒されます。
  クレダ : ひぃ。
  GM  : その向こうには銃を持った兵士。それもなんというか兵士?という感じ。
        兵士「おい、こんなところに餓鬼二人がいたぞ!」
  クレダ : 「あ、あわわわわ…」
        とりあえず逃げようとして腹を蹴られたり顔をふまれたりします。
  GM  : 兵士「こいつら○○○人か?」
        兵士「まあそうじゃねえの? 収容所に連れて行こうぜ」
        少女「ちくしょう!」
  クレダ : 「ぐっ…げぼっ」(ばたっ)
  GM  : 二人とも殴るけるされて、縛られて、トラックの荷台に放り込まれます。
  クレダ : もう吐くものが無くとも、吐き気はしつこく残る。
        「し…、しぬ…」
  GM  : 兵士たちもトラックの荷台に戻り、何人殺しただとか、         女の人を(猥雑が一切ない)したような雑談をしています。
  クレダ : …うん、ほんとに申し訳ないんだけど、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。シモネタ位なら。         先日は…ほら、自分のPCが薄い本みたいな展開になるのって嫌じゃないですか…
  GM  : いえこれはGMとしてのポリシーなのが一つと。実際は本当にひどい話なのでぼかしてるだけです。
  クレダ : …ええ、まあ。アフリカ紛争地域とかの話は、私も聞いたことがありますが。あれは狂ってますね。
  GM  : というわけでクレダと少女は収容所みたいな施設に連れてこられました。
        (これからどうなるんだろう)
        と、不安におびえてます。ガクガクブルブル。         しかし、逃げる手を考えようにも腹が減って動けない、と。         そういえば一緒に連れてこられた女の子はどうなっただろう。
  GM  : 収容所というのは鉄条網で区切った範囲に、プレハブの粗末な建物を建てたようなところですね。         その広い庭…というか空間に、多数の普段着の人が固まっています。ざっと数百人入る。
        この人たちは先程の街から連れてこられた人たちです。なので人気がなかった。         当然のように兵士?がAK47と火炎放射器でで武装して周囲を固めています。
  クレダ : 「お…むぐ」
        お前のせいだぞ、と言おうとしたんだけど、顔が、試合中のロッキーみたいにはれ上がっていて、まともに喋れない。
  GM  : その人たちの中に少女とクレダは放り込まれます。あ、面倒だな。         少女とクレダはプレハブの中に直接放り込まれます。
        少女「うう……」
  クレダ : 倒れこんで、固い床の上にボロ雑巾のように転がります。
  GM  : プレハブの中はがらんとしていて、なにもないです。
        少女「お、お前のせいだぞ……」
  クレダ : 「ほれはこっちの…」
        がり、と折れた歯がひかっかって言いよどむと。
  GM  : 不利な状況になるの好きだな(笑)
  クレダ : オフサークルでは真性マゾで通ってますから。
  GM  : 転がった状態でののしり合ってると、ぞろぞろと街人たちがプレハブの中に追い立てられてきます。         ただその人たちはみんなスカート装備。つまり女性です。         老若女女。少女からお年寄りまでいろんな年代の人たちです。
  クレダ : ぺっぺ、と歯を吐き出したところで、後から来た人にふまれます。ぎゃあー!
  GM  : いやいや(笑)
  クレダ : 「ち、ちくしょー…」
        とりあえず部屋の隅に追いやられよう。
  GM  : 心配した熟年女性が縄を解いてくれます。少女と一緒に。
  クレダ : おっと。
        「む、むむむ?」
        いや、簡単に信じたりなんかしないぞ。何してくるかわかんないんだから。
  GM  : そしてひそひそと不安そうに話し合っています。
        女性「これからどうなるんだろう……」(ひそひそ)
        女性「私の夫があっちに連れられて……」(ひそひそ)
        とりあえずこのプレハブの中には兵士はいません。
  クレダ : 「むむ…」
        …しばらく警戒はとかないけど、とりあえず、一緒に来た女の子に話しかけてみます。         他の人は年齢的にも話しにくそうだし。
  GM  : 少女「ちっ……そんなの決まってるだろ」
        とクレダにだけいいます。
  クレダ : 「どういうこと?」
  GM  : 少女「殺されるんだよ……」
  クレダ : 「なぜ?」
  GM  : 少女「知らないよ。ただ、あたしが前に住んでた村がそうだったんだ。            いきなりやってきたやつらに一つのところに集められて、男は殺されて、女は殺されるか、慰みものさ…」
  クレダ : 「殺すなら、なんで私達はここに連れてこられたの?」
        …といいつつ、ちょっと同情が。
  GM  : 少女「あ、あたしはその前に逃げてきたからな。            とにかくここからなんとか逃げるっきゃねえ」
  クレダ : 「む……おい、ちょっと」
        と、女の子の脇をつついて。
        「キューセンだ。意味知らないけど。協力しよう。          やりたい放題やられるなんて、冗談じゃない」
        それで、どこに行くのかなんて、そんなアテはなかったけど。
  GM  : 少女「そーだな。お前、名前は?            あたしはオリヴィア=リヴェレンテ」
  クレダ : 「クレドゥリタ…クレダでいいよ」
  GM  : そんな感じで名前を紹介しあって         その時。外で、ぱぱぱぱぱ!と銃声が響きます。
  クレダ : う、わぁ! 反射的に伏せます。
  GM  : そして何かが潰れるような物音。
  クレダ : うっげぇ。
  GM  : それが交互に連続して、しばらくすると、しんと静かになります。
        少女「な、なんだ……?」
        ざわ……ざわ……         女性たちも不安がっています。
  クレダ : (…ヤバイ)
        何かはわからないけど、とにかくヤバイ。         私達の常識を飛び越えた何かが起こってる。そんな気がした。
  GM  : そして扉が、開く。         そこには一人の男がいます。
  クレダ : …とりあえず、服装とか持ち物をかを確認します。
  GM  : 持ちモノなんて何があるんだ?(笑)
  クレダ : いえ、入ってきた男の、ですよ。
  GM  : 目を細めた、30代〜40代と思わしき男。こぎれいなコートを纏い、片手には装丁された本を持っています。         場違い感半端ないです。
  クレダ : と、とにかく隠れようとして、どこにもいけず、オリヴィアの後ろにもぐりこむ感じに。
  GM  : オリヴィアも女性たちの影に隠れる。
        男「あー、どもども」
        そしてその男の後ろは、血の海です。         隙間から見られるだけでも、兵士たちが体中から血を噴出して倒れています。
  クレダ : (うぐっ…)
        死体そのものは見慣れていたけど、その異様な死に方に吐き気を感じます。         …さすがにこの閉鎖空間で吐くと、後が大変なので我慢しますが。
  GM  : 男「さて。見ての通り皆さんに乱暴しようとした連中は俺が皆殺しにしておきました。           で、代わりと言っちゃなんですが。一つ頼みたいことがありましてね……あー、条件はなんだっけ?」
        たたっと、男の方にぽふぽふした白子犬が昇ります。
  クレダ : い…犬? 犬「むすめはお前にはやらん!」とか?
  GM  : 男「ああ、10歳前半までの女の子ね。まあ、俺達が必要としてるのはそういう子だけなんで」
  クレダ : はっ、実は私は1歳サバをよんでいて…(バスバスバスっ)
  GM  : ばさりと、男の前に不可思議なものが現れます。それは白い羽をした鳥。         ですがその大きさは人間大ほどもあります。SANチェックものです。
  クレダ : …とはいえ、常識のある大人ならともかく、         子供だから「人間大の鳥。そういうのもあるのか」という感じじゃないかと。         まあ、引きまくってるのは変わりませんが。
  GM  : 男「ああ、こいつは怪鳥フレスベルグ。俺が契約してる魔獣で、今さっき兵士諸君を皆殺しにしてくれたんだ」
  クレダ : (マジュウ? 東アジアの伝統の菓子だったっけ)
  GM  : 男「で、まーなんだ。魔術ってのは隠匿しなきゃいけないもんでな。見られたからには、死んでくれ」
        怪鳥「KIAAAAAAAA!」
  クレダ : ぶっ!?
  GM  : 怪鳥が羽ばたく!         凄まじい風が吹き荒れます。プレハブの屋根が吹き飛ぶ。
  クレダ : 反射的に片手で顔を覆い、もう片方の手で床に手をつきます。
  GM  : そして一瞬後、ぼたぼたと何かが降ってきます。
  クレダ : 床についた手に、重ねられる大人の手…しかしその先は。
  GM  : それは一瞬で切断された、女性たちの首です。         ぐらりと君たちの周りにいた女性たちが首を失い、バタバタと倒れます。
  クレダ : …一瞬の出来事だった。
  GM  : 残るは背丈の問題で、一定の高さに達しなかった、子供と老人だけです。
        少女「あ、あああ……」
  クレダ : 何がおこってるのか、言葉にする暇もなかった。あっという間ってのはこういうことか。
  GM  : 男「あ、ババアも残っちまったか。まあ似たようなものだし、いいんじゃね」
  クレダ : 「…」
        恐怖のあまり、喉が渇いてくっついて、何も喋れない。
  GM  : 別の男「全然似ていませんからね」
        学者のような男性が、声をかけてきます。         ふちなしメガネをかけ、黄色いジャケットを着た、やはりこぎれいな男です。
  クレダ : なんだこいつ…とにかくヤバイ。何がヤバイって、“何がなんなのか”まったくわかんないってことが一番ヤバイ。
  GM  : 最初の男「いいじゃねえかよ、ネイビア君。あとはまあ、そっちの仕事だぜ。準備はできてるのか?」
  クレダ : 賭けで向かってくことも、逃げることもできやしない。
  GM  : 二番目の男→ネイビア「粗悪な工房ですが仕方ありませんね。幸い、改造のための素材はたっぷりありますし」
  クレダ : そんな時にできることといえば…
  GM  : 二人の男は異常な光景にも関わらず平静な会話を続けています。
  クレダ : 「オリ…ヴィァ」
        …と、手をつなぐくらいしかなかった。無意識的に。…情けなくて泣けてきた。         首がなくなった人間からは、数リットルの血が噴きだす。この小屋には、文字通り血の雨がふったわけだ。
  GM  : オリヴィア「に、逃げるんだよー!」
        いきなり手を掴んだままダッシュ!         オリヴィアはグレダを引っ張って、男たちに背を向けて走り始めます。
  クレダ : じゃあ、血まみれになりながらも、一緒にかけだす。
        「くそっ、くそ…ちくしょう」
  GM  : ではネイビアが肩をすくめ、最初の男が何かをつぶやき         怪鳥フレスベルグが大きく羽ばたく! 真空波が背後から二人を襲う!
  クレダ : ひいい。死にました。
  GM  : ずばあ!
        二人は真空波に全身を刻まれ倒れ伏します。
        オリヴィア「うわああああああ!」
  クレダ : 「…」
        一緒になって叫ぼうと思うんだけど、声が出ない。
  GM  : グレダも、ええとまあすごく重傷だ!         特に左目が深くきり裂かれ、視界が真っ赤に染まり、激痛が走ります。
  クレダ : …喉を割かれたら、声は出ない。ばた、と倒れます。
  PL2 : それは頚動脈がずっぱりいってるので遠からず死ぬ傷では?(笑)
  クレダ : いえ、場所によっては死にません。         自殺目的で首を切って、2時間生きてて生還した人もいるし。         というわけで死にかけです。
  GM  : オリヴィアも足を二本とも切断される重傷。         そんな二人の元に、白い子犬が駆け寄ってきます。
        『――――やあ!』
  クレダ : …まあ、後ろから直線的に喉を切られたら、確実に死んでますけどね!         じゃあ、こう、回転するように周囲から切られたんでしょう。
  GM  : いや目だ、目!(笑)
  クレダ : は、そうだった!(笑)         め、目が! 目がーーー!         と言いつつ、正直に言って、それに返事をする元気もないわけですが。
  GM  : 『ボクの名前は、カルロ。君たちにお願いがあるんだ!
         ボクに改造されて――――魔法少女になってよ!』
  クレダ : うぉぃ!(笑)
  GM  : 子犬はそういってにっこり笑います。
  クレダ : 言葉を言葉として把握できるだけでも奇跡のレベル…きっと、この犬が喋るのも、そういう魔法だったのだろう。
  GM  : ちなみにオリヴィアは赤髪でポニテ。
  クレダ : がっでむ。
  GM  : その問いかけに、クレダはなんて答えたのか。それは謎です。         まあ、どう答えても改造されるし。改造されないと死ぬけど。
  クレダ : ところで私はさやかちゃん枠でいいのですね。
  GM  : そうそう。最後にネイビアさんのコメントをしておこう。
        ネイビア「それにしても民族浄化とは便利ですね。              これならどれだけの人間が消えても不思議ではないですから。存分に人体改造が行えます。              魔術師にとってはバーゲンセールのようなものですね」
  クレダ : じゃあ、言葉…は出ないので、せめて心の中で言わせてもらいましょう。
        (くそったれ…嫌いだ、おまえらなんか)
        (こんなセカイ…なんか―――)
  GM  : そこでクレダの意識と記憶は途切れます。

  GM  : それがクレダの唯一記憶する、幼少期の記憶です。それ以前のことは自分でも定かではありません。
  PL2 : しかし本当に『魔法』少女になるのなら、脅威であるところで。
  クレダ : …。確かに!         せいぜい、魔術少女か、魔法(で作られた)少女、くらいですもんね。
  GM  : では第二オープニングに入りましょうか。
  クレダ : はい。