ぱらーぱぱらぱらー


  PL2 : 素猫『月詠教室、はっじまっるよー』
  GM  : アンナ「というわけで先生役のアンナ=エーベルハルトと」         トバルカイン「GM代理のトバルカインだ」
  PL2 : 素猫『もう、なんていうか。なんていうかな六日目だったね』
  GM  : アンナ「では六日目の総括ですが……GM代理としていうべきことがあるのではないのですか?」         トバルカイン「そうだね。それでは『受肉したサーヴァント』という存在について講義しようか」         アンナ「事前にあれだけ執拗に調査して、何故そのことがわからなかったのですの?」
  PL2 : 素猫『人間とは違う組成、とは言っていたけどね。逆に人間だと断定もしていたよね』
  GM  : トバルカイン「何故、というなら。君たちにその知識がなかったから、としか言いようがないだろうね。                では端的に聞こう。英霊とは何であるか?」         アンナ「信仰や契約によって座に至った英雄ですわ」
  PL2 : 素猫『逸話によっては架空の人物が存在を得ることもあるね』
  GM  : トバルカイン「では、仮に今回のアーチャーが受肉した場合。分類は何かね?                彼は生前、一体どう分類されるべき種族だった?」
  PL2 : 素猫『ふぅん。そうだね、その場合は『人間』と分類されることになるだろうね』
  GM  : トバルカイン「では、バーサーカーが受肉した場合は何になるか」         アンナ「まあそれは、死徒ですわね。吸血鬼でもいいですが」         トバルカイン「そういうことだ。彼女は、半神でも怪物でもない。                英霊としては人間であり、受肉の結果として人間としか分類できなかったのだよ。                ただしヒントは出ていた。パスの存在、サーヴァント並の魔力、霊的な耐久力などだね」
  PL2 : 素猫『てっきり聖杯としての機能が残っているのかと思っていたよ。            パスは大聖杯、魔力はランサー、耐久力は対魔力ってね』
  GM  : トバルカイン「いや、君たちも調査結果が判明した時に疑問に思っただろう? 唯野マリは一体何者かと。                しかしそこで思考停止をしてしまった。起こしてから調べればいいとね」         アンナ「けれど状況的には、責められませんわね。             けれど受肉した割には令呪の影響を受けていましたし。             人間なのかサーヴァントなのかどっちですの?」         トバルカイン「どちらも、としか言いようがない。                原作のギルガメッシュも、死亡によって聖杯に取り込まれていたしね」
  PL2 : 素猫『人造英雄であるユノちゃんみたいな存在なのかな。人間であり英霊でもある、みたいな』
  GM  : トバルカイン「いや、上友ユノは現代の英雄であって英霊ではないよ。                ただし彼女も、そのあたりは曖昧だ。魔力供給がなくとも生存でき、霊体化もできない」
  PL2 : 素猫『それもだけど、現代の英雄っていう評価もある意味凄いね』
  GM  : アンナ「まあ、いわゆる埋葬機関さんという方々レベルってことですわね」         トバルカイン「では受肉したサーヴァントについてはこの程度にして、本編のまとめに戻ろうか。                大きな出来事としてはやはり手術と、上友ユノの自殺だろうね」
  PL2 : 素猫『ユノちゃんは自分の決めた勝利条件を貫いたんだね。ある意味、あの瞬間は勝者と言えた』
  GM  : アンナ「ですがそんなのは……悲しすぎます。自殺は罪ですのよ?」
  PL2 : 素猫『彼女には関係ないけど、十字教徒では絶対してはいけない罪だね』
  GM  : トバルカイン「上友ユノは人を殺すために作りだされた兵器だ。そんな倫理は関係ないのだろう。                それにどちらにしろ彼女はもうすぐ死ぬことだしね」
  PL2 : 素猫『残り短い寿命を、自分の大切な者の為に使い切る。それだけ聞くと美談だけど、ね』
  GM  : アンナ「まあ、その場にいなかった私がどうこう言えた筋合もありませんわね。             ああ、それから忘れかけていましたけど。朝方にマリさんと頼子さんで決闘をしましたわね。             お互いに道を譲れず、ああなったわけですが……」         トバルカイン「なかなか面白い見せものだったね」
  PL2 : 素猫『どうしてああなってしまったんだろうね』
  GM  : トバルカイン「あそこで唯野マリが勝っていれば、聖杯を抜き取られることもなかったのだろうね。                少なくとも朝倉頼子の絶望はもう少し先に延びたわけだ。                いやしかし一つだけ言っておこう。                GM代理として、こういうことを言うのは興ざめかもしれないが、君たちは今のところ、いい線を行っている。                地雷を踏んで足が吹き飛ばされたかもしれないが、まあそれだけだ。即死はしていないのだからね」
  PL2 : 素猫『致命的なミスはしていない、まだ蜘蛛の糸は繋がったままというところかな』
  GM  : トバルカイン「無論リソースをつぎ込み過ぎた感はある。                聖杯を抜き取ると決めた時点で、この展開はほぼ決まっていたからね」         アンナ「言いたくありませんが、和布さんから令呪を移譲してもらってあれですからね……」
  PL2 : 素猫『カズフサは切れていいと思うんだ』
  GM  : アンナ「でも言ってなかったですわね?」         トバルカイン「空気を読んだ、ということだろうね。海産物らしくもない」
  PL2 : 素猫『エアーリード機能とか、そんなオプション付いてたんだね』
  GM  : トバルカイン「これまで我儘を言っていた男が急に素直になる―――これを世間では死亡フラグというらしいね」         アンナ「やめなさい」
  PL2 : 素猫『今までスポットの当たっていなかったキャラが活躍するのも、判りやすい死亡フラグだよね』
  GM  : アンナ「だからやめなさいって」