第二次月詠聖杯戦争4日目 夜パート4

  GM  : ここから、ターン終わりから、次のターンの頭までに幾つかイベントが起きるけど
  頼子  : え、まだイベントあるの? やばい。セイバー組が来る。
  アーチャ: 今攻撃されると死ねるぞ、冗談抜きで。
  GM  : じゃあいくぞ!         まず、街の方から、3人のあれがやってきます。         ざざざざっ!
  アーチャ: 三人の狂信者だな、わかってる。
  頼子  : 本当にきたー!
  GM  : 昼間にそういう話をしただろ(笑)
  頼子  : 良かった。アーチャーが聖職者で本当に良かった。
  アーチャ: 異端者認定されてるが(笑)
  頼子  : あっれえー(笑)
  GM  : アナスタシア「うっ、セイバー組ですわ」         しかしセイバー達3人は、軽くお互いに見合わせると、君たちを迂回していきます。
  頼子  : 「ええー。ええええええーーー」
  GM  : るーぷ。ざざざざ。
  アーチャ: 死徒を前に迂回、だと?
  頼子  : 「あの聖職者共、死徒を無視ったぞ」
  GM  : そして白姫女学院の方に。
  頼子  : 「アナスタシア、どんだけスルーされたら気が済むんだ。ちょっと哀れになってきた」
  アーチャ: 「眼中にないのか、哀れだな」
  GM  : アナスタシア「代行者にまで!?」         レベッカはちょっと行きかけた……やっぱりレベッカだけでも行こうか?(笑)
  頼子  : レベッカ、お前が来るとややこしいけど、来てくれると嬉しい(笑)
  GM  : まあ今夜の予定はバーサーカーだったんでな。
  頼子  : バーサーカー組かぁ。バーサーカー組、びっくりするほど狙われてるぞ。今回。
  アーチャ: 目移りせずに当初の目標を叩きに行ったか。
  頼子  : ライダーにも狙われてるし、セイバーにも狙われてるし、一応ドラムコーにも。
  GM  : いや、やっぱりレベッカだけ戻ろうか(笑)
  頼子  : レベッカ、お前、優しいな(笑)
  アーチャ: 単独行動するなよ、シスター(笑)
  GM  : レベッカ「やっぱり魔術師を前にして、逃げることなどできない!」         と頼子に向かってくる。
  頼子  : 何が優しいって、アナスタシアを無視しないところが優しいなっていうか、お前、私狙いか?(笑)
  アーチャ: 狙われてるのはマスターらしいぞ。結局、アナスタシアは無視か。
  GM  : アナスタシア「この期に及んで!?」         アサシン「あいつらなにがしたいんだ?」
  頼子  : 「何度も言うが私を魔術師と呼ぶな。あの屑共と一緒にするとは、反吐が出る」         ぺっ、と血痰を吐き捨てて。         「今は血反吐しか出ないが」     アーチャー/頼子+和布:(アサシン)/アナスタシア:レベッカ   GM  : でも体勢的には、アナスタシアを挟む形になる。
  アーチャ: 「そもそも、死徒を前にして尚、魔術師しか眼中にないというのもどうなんだ」
  GM  : レベッカ「わかっている。まあ、もちろん、死徒を優先するとも」
  頼子  : 「アナスタシア、良かったな。無視されていなかったぞ」
  アーチャ: 「おめでとう、アナスタシア。安心して死ね」
  GM  : アナスタシア「おざなり感がものすごいのですが」         レベッカ「だがそのあとはお前だ。朝倉頼子!」         ずらりと刀を抜きます。
  頼子  : 「まぁ……魔術使いも、異端は異端か」
  アーチャ: 「歪んだ宗教家である私も、彼女から見れば異端そのものだしな。致し方あるまい」
  GM  : アサシン「へえ、髪は金色だが、サムライか、こいつは。見えてやがるな、俺が」
  頼子  : え、マジで?
  GM  : 見切り持ちだから見えてる。
  アーチャ: 見切りか。
  頼子  : 礼装を捨てれば私にも見えるようになるんだな。
  GM  : 「子に接吻せよ。恐らくは彼は怒りを放ち、汝ら途に滅びん。その怒りは速やかに燃ゆベければ。          全て彼により頼む者は幸いなり」         ぼうっ!とレベッカの身体が炎そのものになります。
  アーチャ: 灼眼化したか。
  GM  : アナスタシア「相性が悪いっ!」         アサシン「さて結構ピンチだが、どうする、姫さん」         これが1ターン目の終わりにおこったことです。         2ターン目の頭! 白姫女学院の方から何かが飛んできます。
  アーチャ: ナニカ?
  頼子  : 何か?
  GM  : まあ、具体的には。翼の生えた馬に引かれた戦車的な。
  アーチャ: ドラムコーの宝具か。いや、違う、ライダーか?
  GM  : いや鷹と合体したうまか?
  頼子  : うん? これドラムコーじゃないか?
  GM  : まあドラムコーだよ!
  アーチャ: 問題はマリが一緒かどうか、だが。
  GM  : マリが荷台に乗っています。
  頼子  : いよっしゃぁー!
  アーチャ: よし、あとは逃げるだけだ。
  頼子  : いや違うわ。今気づいたわ。ユノが。学園に行った。
  アーチャ: あ。
  GM  : マリ「あっ……頼子ー!」         いきなり飛び降りた。
  アーチャ: おぃい。
  GM  : ひゅううう。
  頼子  : 「馬鹿、来るな馬鹿」
  GM  : ドラムコー「ええええええ!」
  アーチャ: ドラムコーも驚愕する唐突っぷりだ(笑)
  頼子  : 「なんで来るんだ馬鹿。着地どうするんだ」
  GM  : 8an4+5an5 六店接地受け身!         (ころころ……) [6,5,1,6,6,2,1,3]+[1,6,4,3,3] = 8         出目悪かった(笑)
  頼子  : いや、まあ、悪いな(笑)
  アーチャ: ぐしゃっ(笑)
  頼子  : ぐしゃってならんよう、一応血の網で受け止めよう。
  GM  : まあ下が雪だったから的なロシア的発想。
  頼子  : それ死ぬだろう(笑)
  アーチャ: 流石はロシア。
  GM  : アサシン「姫さん、空から女の子が!」
  アーチャ: アサシンぇ...
  GM  : アナスタシア「下が雪だからパラシュートはいらない。ロシア的発想ですわね」
  頼子  : 「ノリいいなぁアサシン」
  GM  : マリ「頼子!」
  アーチャ: 「ともあれ、場が混沌化してきたな」
  頼子  : 「マリ、なんで来たの? 馬鹿なの? 死ぬの?」
  GM  : 頭から血を流してマリが頼子に迫る。
  アーチャ: それは落下した時の傷か、それとも最初から傷付いていたのか?
  GM  : 落下した時の傷です。         マリ「頼子、ユノを助けて!」
  頼子  : 「ほら、もう、頭怪我して、はぁ? ユノ? なんで? 何があった?」
  GM  : マリ「ユノがまだ校庭に残ってるの!」
  頼子  : 「ユノが? 1人で? 不味いなそれは。マリ、和布を連れて帰れ」
  アーチャ: 「……そういえば、報告が遅れたが」         と、ポツリと。         「ライダーのマスターを撃破した際、ユノがライダーのマスターになった。          そして、マリの救助に向かっていたな」
  頼子  : 「はぁ? アーチャー、お前、はぁ?」
  アーチャ: 「うむ。報告が遅れてすまん。正直、私も焦っていたようだ」
  GM  : 何があったのか、ここで説明するには時間が足りなさすぎます。         が、幕間なら一瞬で済む。
  頼子  : 一瞬で済む! なんて素晴らしい!
  GM  : というわけで幕間だー!
  頼子  : だ!

 4日目 12/16(金) 夜 白姫女学院/音楽準備室


「いやあ参ったね。色々予想外だったけど、さすがいまどきの女子高生は一味違うんだね」 「ドラムコー……それより怪我は大丈夫? 手当てしようか?」 「大丈夫大丈夫。ちょっと触っただけで半分持っていかれただけだから」 「大ピンチだよっ!?」  あれから  廊下を逃げ出したマリとドラムコーは、使われていない音楽準備室に逃げ込んでいた。  派手に損傷したドラムコーだが、サーヴァントなので血の痕が残っていたりはしない。  一応、マリから魔力供給で傷を回復する。しかしそれでマリの魔力はほとんど空になってしまった。  ちなみに和布との念話通信は、ドラムコーは着信拒否したまますっかり忘れ去っていた。 「さてどうしようか、マリ。逃げるだけなら、令呪を切れば確実にできるけど」 「……」 「この状況じゃ逃げても仕方ないんじゃないかな?」 「できない! 頼子にあんな書置き残していっちゃったし……  それに、一日でも長く弥夢先輩を止めないと、もっと犠牲が増える!」 「OK。それじゃ次はどうやって倒すか決めようか。あの親衛隊にブラックルナが使えればいいんだけど、  防御専念しないと倒されちゃうんだよね。もう一人壁がいれば」 「じゃあ、あたしが防ぐから、その間にドラムコーが!」 「いやいやいやー。率直にいうと死ぬから、それ」 「……元々これはあたしの意地で始めたことなんだし、それくらいは仕方ないと思ってる。  ほら、あたしが死んでも御門がいるから」 「男と女にはすごい価値の差があるんだよ。とにかくそれは却下します、ボクの騎士道的に」  益体もない会話を続けるマリとドラムコー。  だが同時に、はっと  槍を取り、腰をあげ、音楽室準備室の扉を見た。  隠しようもない狂気が、周囲一帯を覆ったのだ。  直後、扉が壁ごと吹き飛び  赤い外套の怪物が、その姿を現した。 「さあ  鉄火を以って闘争を始めたものよ。  殺し 打ち倒し 朽ち果てさせるために来たものよ。  殺されに 打ち倒されに 朽ち果たされるために来たものよ。  自らの弱いカードに全てを賭けたな。  さあ、闘争の契約を果たすぞ!」 「全力でお断りします! 『聖者の月輪(ホイール・オブ・ザ・ムーン)』!」  音楽室をぶちぬいて、ヒポグリフに牽かれた戦車が廊下に飛び出した。  御者台にはドラムコー、荷台にはマリ。  そして廊下を破壊しながら、無数の蝙蝠や狼に姿を変えながら追いすがる、バーサーカー。  それはもはや英霊ですらなく、一つの嵐のようだった。 「■■■■■■■■■――!」 「ごめん勝ち目あるとか言ったけどあれは無理かも!」 「えええっ、今更っ!?」  逃走判定  ドラムコー 6an3+15an5 MP5消費してダイス加算 6ANG3+15ANG5 = [2,4,2,5,1,4]+[2,4,2,6,4,4,4,5,5,2,3,3,1,6,4] = 16  バーサーカー 8an4+11an5  8ANG4+11ANG5 = [1,2,4,3,5,1,2,6]+[3,2,1,5,2,2,4,3,6,1,2] = 16  だが  振りきれない。  廊下を疾走する戦車と、赤い怪物の速度はほぼ拮抗していた。  それでいて、両者の質量は軽自動車と大型トラックほども違う。  少しでも気を抜けば轢きつぶされるだろう。  だが、その時。 「我はただ一人、呂布なり!」  横合いから飛び込んできたランサーが、バーサーカーに思い切り槍をたたき付け、横の教室に吹き飛ばした。  教室の壁が紙くずの様に破れ、椅子がピンのように跳ね飛ばされる。  同程度以上の質量がなければとてもできない芸当である。  GRRRRRRRRR  半壊した教室の中で、ばさばさと蝙蝠が舞い散り、赤い外套の紳士が湧きあがる。  味方であるはずの槍兵から攻撃された。そのことに対して一切の戸惑いも誰何もない。  なぜならそのものはバーサーカー。  狂乱とともに、目の前の一切を粉砕する。それ以上でもそれ以下でもありはしない。 「一度こういうものと戦ってみたかったのだ。一手指南願おうか、怪物よ!」 「いいだろう。では教育してやろう。本当の英霊の闘争というものを」  ――――――――――――― 「どういうつもりかしら、クロード」 「俺の指示ではない。ランサーが勝手にやっていることだ」 「どうかしら。貴方は唯野さんの実の兄。彼女を助ける理由は十分にあるのではないの?」 「無い。聖杯は、あの御方に捧げるものだ。それ以上の価値もそれ以下の価値も無い」 「それなら、あの子の心臓を抉り出してこれるかしら」 「他愛ない。やれというのなら、すぐにやって見せるが」 「――――いいわね。実の兄妹で殺しあう。そういうのは嫌いじゃないわ」 「好きだの嫌いだので行動するからブレがでる。Z.Mのようになりたくなければ、もう少し論理的に行動するのだな」 「懐かしい名前を聞いたわね。あれと一緒にされるのは心外だけど、そもそも怪物というのは好き勝手にふるまうものよ」 「これ以上無意味な会話をするつもりはない。聖杯は我等の陣営にあるべきだ」 「では行きましょうか。どうやら唯野さんには助けもこないようだし、あの程度の英霊ならばお釣りがくるわ」  ――――――――――― 「ど、どういうことあれ、仲間割れ!?」  戦車の荷台にしがみつきながら、マリは後方で始まったサーヴァント同士の規格外の戦闘に目を白黒させた。  見る見るうちに戦場となった教室は遠ざかっていくが、凄まじいぶつかり合いの衝撃音は、それでも余裕で聞こえてくる。  この時点まで、マリもドラムコーもランサーと遭遇したことはなかった。  なのでランサーの行動が基本的に『呂布だから』で片付けられるものであるとは知らない。  しかしわかることもある。 「なんだっていい! ランサーがここにいるってことは(外に逃げる)チャンスだよ!」 「あっ、そっか。(先輩を倒す)チャンスだね!」  両者の意志の疎通は上手く出来ていなかったが、結果的には問題なかった。  逃げる前に向こうから襲ってきたからである。  ヒポグリフの進路を変更し、戦車ごと窓を突き破って校庭に躍り出たドラムコーに向かって  更に上空から、鋭い爪をもつ何かが降ってきた。  逃走判定 ドラムコー 6an3+10an5 6ANG3+10ANG5 = [3,1,1,3,6,1]+[6,2,6,2,6,4,1,2,5,5] = 12  逃走阻止 クロード 19ANG5 = [2,2,6,6,3,6,3,1,5,2,2,3,6,4,5,2,6,4,4] = 14 「あぶないっ!」 「わあっ!」  とっさにマリがヒポグリフの手綱を引っ張る。  大きく軌道を変え、地面に不時着した戦車の上空を、黒い影と獣臭が通過した。  ヒポグリフが怯えたように嘶きをあげ、校庭を落ち着きなく蹴る。翼が完全に閉じていた。  制空力で勝てる気がしない!いや仮にもお前ら幻獣だろうに。  GRRRRRRRR……  唸り声と共に校庭に降り立ったのは、ドラムコーの乗騎と同じ合成獣。前足に鳥翼が生えた黒虎だった。  マリたちを挟むようにその反対側から、校舎から飛び出したイエーガーが次々と飛び出して隊列を組む。その数十六体。  最後に、朝倉弥夢がゆっくりと一階から歩いてでてきた。 「ただで逃げられると思っていたの? せめて令呪を切るぐらいの可愛げは持ちなさい」 「弥夢先輩……!」 「いやあボクもね、ははっ。そうしたかったんだけど……  ところでマドモアゼル、このおっかないタイガーは貴女のペットですか?」 「いいえ、同格よ。挨拶ぐらいしなさい」 『――――悪しき血族、五本指の一人。『魔獣使い』クロード・クライゲル』 「シャベッタアアアアアア!」 「あ……兄貴!? 兄貴なの!?」  翼虎が発したややくぐもった声に、マリが驚愕の声を上げた。  これが彼の礼装、『幻獣変成/為虎添翼(ビーストライド・ウイングタイガー)』  文字通り、合成獣にその姿を変える礼装である。トラトラの実、タイプキマイラ。  獣の俊敏性と感覚による純粋な白兵戦が、五本指としてのクロードのもう一つの得意分野だった。  その戦闘能力は以下略。  マリが、切羽詰まった声をあげる。  彼女は認めないかもしれないが、マリが今夜ここまで無茶をするのは、彼に会いたかったからかもしれない。 「兄貴! どうして兄貴はこんなことしてるの!? ゾディアおじさんに無理強いされてるの!? 答えて、兄貴!」 『――――お前は何を言っている。俺も、お前も、あの御方に拾われ、育てられたのだろう。その恩を忘れたのか』 「え……」 『マリ。お前は元々トバルカイン様のものだ。拒否権など、あると思っていたか』  すとん、と  マリの中から何かが抜けた。  茫然自失。  自分の命の危険さえ、すうっと遠くなっていった。  ドラムコーが「マリいー! 令呪ー! 令呪使って――!」と叫んでるのも耳に入らない。残念だったな!  だがその時、救いの手が文字通り虚空から現れた。  水冷直列4気筒1300CCの唸りと共に、青白いバイクに騎乗したライダーとユノがその場に乱入してきたのだ。  言うまでもなく、廃工場から令呪で直行してきたのである。 「ライダー! マリちゃんを逃がして、邪魔する奴は殺して!」 「良いだろう、奏者よ。だがお前はどうするのだ」 「ユノは、朝倉弥夢を、殺す!」  戦闘開始  朝倉弥夢/イエーガー:ユノ/ドラムコー+マリ/ライダー:クロード  IV:イエーガー18 ライダー18 クロード16 ユノ16 ドラムコー14 マリ13 弥夢4   一瞬で乱戦が形成された。  ライダーはクロードが制空権を握っていると即断し、バイクに乗ったまま突っかけ  ユノはバイクから飛び降り、朝倉弥夢とイエーガーに相対した。  それでも朝倉弥夢は余裕綽々だった。サーヴァント二騎を前にマスター二人。  聖杯戦争の常識で言うのなら絶望的な状況だが、彼女は自分の手足に絶対の自信を持っていた。 「私を殺すというのなら、まずこの死人の群れを越えてきなさい。『人形兵団(マリオネットイエーガー)』!」  ザザザザザザッ!!!  時計の精密さと完璧なコンビネーションでイエーガーがユノに迫る。  ユノは着地と同時、足を踏ん張り腰を落とし、大気を吸気し、右腕のギプスを捨て、踊るように構えを取った。  彼女の体の各所に入ったセーフティが解除される。  短い詠唱。    「その心は■を払う■の剣     地に■■を 天に■を取り戻そう     私はそう ■■ために生まれてきた     絢爛舞踏(■■■■・■■■)」 イエーガーがユノに攻撃 24an5+5an5+4an4 24ANG5+5ANG5+4ANG4 = [4,3,4,3,(中略),2,6,4,3] = 27   ユノ防御 35an5+2an4+2an3 35ANG5+2ANG4+2ANG3 = [2,4,6,3,(中略),5,4,6,2] = 30   ユノがMPを支払いカウンター成立   3差分。27ダメージ。  ユノの動きが人間を辞めた。  イエーガー達が血飛沫と共に弾け飛び、その中を両手に二本の剣を手にしたユノが、踊るように一回転する。  原因はユノが発揮した圧倒的なまでの速度である。  イエーガー自身もほとんど人間の限界領域の速度で機動していたが、それが停止している程のスピードだった。  座っている人間を思いきりぶん殴ったようなものである。  魔眼と陣地の支援を受け、一個大隊に匹敵する攻撃力を持つイエーガー達が、一撃で半壊していた。  思わず、朝倉弥夢は魔眼使いでありながら自分の目を疑ってしまった。 「マジ? 貴女本当に人間なの?」 「ははははは。余の奏者はなかなか大したものではないか」 「サーヴァント並とかいうレベルじゃないよ! ボクだったら今ので死んでる!」 「ユノは人間じゃないよ。兵器だから」  ユノの周囲の大気がたわむ。大気と大地のマナを大きく呼吸し、  圧倒的な威圧感を放つ様は、まるで英霊そのもののようだった。  左手には宝剣獏耶、そして右手に握るのは彼女自身の宝具である■■■■■■。  人造英雄。  第一次月詠戦争の戦訓を元に(サーヴァントと殴り合えるマスターがいなかったのが敗因)  アーネンエルベが開発した、人造英雄(なら作っちゃえばいい!)。  そのスペックは、さまざまなものを犠牲にし、まさにサーヴァントを打倒しうるレベルにまで高められている。  当然だろう。彼女はそのために生まれてきた。 「いいものを見せてもらった。余も張り切らねばな!」 『GRっ!』  ライダーがクロードに攻撃 26an5+7-3 26ANG5+4 = [1,3,2,6,6,3,2,2,6,5,1,5,3,6,3,1,2,6,4,1,1,4,1,5,5,6]+7 = 24  クロード防御 27an5 27ANG5 = [1,1,6,5,5,5,3,1,3,3,4,6,4,2,4,5,4,4,3,6,2,2,4,4,5,4,6] = 23  1差分。17ダメージ  ライダーが黒虎にバイクをつっかけ、すれ違いざまに剣を振るう。  空中に飛び上がって回避しようとするクロードだったが、かわしきれずに血飛沫をあげた。  深手だ。ほとんど致命傷に近いが、それでも動きは鈍らない。  ユノのことさえ見逃していたマリが、思わず悲鳴をあげた。 「兄貴っ!」 「なんだっていい、逃げるチャンスだよ!」  まさに千載一遇のチャンスだった。  ユノが難攻不落に思えたイエーガーを真正面から圧倒し、ライダーが制空権を握る黒虎を叩きのめした。  しかしこの均衡は、敵方二人のサーヴァントであるバーサーカーとランサーが  殴り合いをしているという馬鹿な状況のおかげでもある。  そしてマリが令呪を使って逃げてくれないのなら、逆のドラムコーが  無理矢理マリを逃がしたところで文句を言われる筋合いはない。  戦車の御者台に乗ったドラムコーが急いで手綱を叩くと、  さっきまで怯えきっていたヒポグリフはダッシュで駆けだし離陸した。  見る見るうちに校庭が遠ざかっていく。  ドラムコー、ライダーとユノを置いて離脱。自動成功。 「待って、兄貴、ユノッ……!」  こうして  唯野マリにとっての、今夜の無謀は終了した。
  GM  : マリとドラムコーの愉快な珍道中その二。
  頼子  : 呂奉先ー!(笑)
  GM  : ランサーだから。
  アーチャ: シャベッタアアア!
  頼子  : なんていうか、こう、頼子の身内は碌な境遇の奴がいないな。
  GM  : 女子高生だから。
  頼子  : どう頑張っても幸せになれそうにない奴らばっかりじゃないか。         マリだけが頑張れば幸せになれそうだ。っていうか、ユノがやばい。         私より強いんじゃないか。
  GM  : いや瞬間達成値は頼子の方が上だから互角ぐらいじゃないかね。         50も出せねえよ。
  アーチャ: とはいえ、どっちも人間じゃないな。
  頼子  : 私は改造人間で、ユノは人造人間だからな。
  アーチャ: 正直、今のHPMPであの集団に乱入とか、命がいくつあっても足りんのだが。
  頼子  : また私だけで行くのか?(笑)
  アーチャ: いや、トループを呼べば防御面で隙はなくなる。
  GM  : というわけで幕間終了! 詳しくは語れないけど概要だけなら分かる。         まあつまり
  頼子  : つまり。
  GM  : ユノがランサー組とバーサーカー組みに囲まれてる的な。ライダーと一緒に。
  頼子  : ライダーが居るだけで凄い安心感があるけど、ライダー、ユノを守る気、多分無いよな。
  アーチャ: 要素だけ抜き出すと絶対絶命だな。
  GM  : そしてマリはユノを助けに行こうと勝手なことを言っている。         助けに行こう!
  アーチャ: そして、今思い出したんだが、その乱戦状態の所にセイバー組が突入したんだったな。
  GM  : そうだよ。
  アーチャ: もう、言いたくないが、混沌としか言いようがないな。
  頼子  : 「マリ、お前は和布を助けてやってくれ」
  GM  : マリ「ああっ、この彫像、良く見たら御門だ!」
  アーチャ: 哀れ、カズフサ(笑)
  頼子  : 「帰ってゆっくり溶かすんだ」
  GM  : マリ「ドラムコー、戻ってきて!」
  頼子  : 「私はユノを迎えに行く」
  GM  : レベッカ「よくわからないけど、聖杯がここにあるなら、やることは一つね」         頼子が一人で行くのか?(笑)
  頼子  : 私1人で行くの? マジで? 4度目だぞ単独行動(笑)
  アーチャ: 私も行くに決まっているだろうが(笑)
  GM  : まあ落ち着いて考えよう。セイバー組に任せてもいいんだよ?         あるいはユノが自分で切り抜けられる可能性もある。というかユノ自身が頼子並だからな。
  頼子  : ああ、まあ、それ、ありっちゃありなんだが、私、それほどニコラウス神父に期待してないんだよ。
  アーチャ: そもそも、ユノはセイバー組にも勝ちこむだろう、マリを狙っていると知っているんだから。
  頼子  : ニコラウス神父はライダーを殺そうとしてもおかしくないからな。
  アーチャ: ああ、ライダー、キリスト教徒にとっては悪魔そのものだからな(笑)
  頼子  : あと、頼子的には、お姉ちゃん最強だから。     ドラムコー→アーチャー/頼子+和布+マリ:(アサシン)/アナスタシア:レベッカ   GM  : では行動方針を述べよ!
  アーチャ: GM、確認なんだが。
  GM  : なんだい?
  アーチャ: 今から学院の方へ突っ込んでいっても、シーンは夜だな?
  GM  : 残念ながらね。夜はまだこれからだ!
  アーチャ: 深夜に変わられる方が困る、我が宝具は継続だからシーンが変わると消えてしまうからな。
  頼子  : おお? なんぞなんぞ。
  GM  : あれでアナスタシアとレベッカを足止めして白姫女学院に行くわけか?
  アーチャ: そういうことだ。
  GM  : そしてマリとドラムコーは和布をつんで帰ると。         マリとドラムコーと和布。すごい組み合わせだ(笑)
  アーチャ: そこは前提条件だ、足手まといがいると逃げることも適わん。
  GM  : まあ、アーチャーの宝具なら可能だろう! ただしある程度消耗するものとするからね。
  アーチャ: まー、流石にな、そこは仕方ない。
  頼子  : マリと和布はちゃんと逃げられるんだな?
  GM  : 横やりが入らなければ大丈夫だろう。キャスターに襲われるとか。
  アーチャ: いつものことだが、何でこの場にほとんどのサーヴァントが集まってるんだ(笑)         穴熊してるキャスター以外全員いるぞ(笑)
  頼子  : キャスターが事ここにいたって動くとは考えづらい。
  アーチャ: 御門家に逃げ帰れば、少なくとも結界がある。
  GM  : というわけで方針決定したな! 演出と宣言をしてくれ! まあ判定はいらないだろう。         ドラムコー「マリ、いきなり落ちるなんて何を考えてるのさ! 理性とかあるの!?」
  アーチャ: 「お前が言うな」
  GM  : きゅおーん。とドラムコーが戦車で旋回してやってきます。
  アーチャ: 「とはいえ、丁度いい。ドラムコー、マリとカズフサを連れて拠点へ帰れ。私とマスターはユノを救助に行く」
  GM  : マリ「あっ、これ積んで、これ、御門!」         ドラムコー「え、冷凍わかめ? うわあまた愉快な姿になったね、和布」
  アーチャ: 冷凍ワカメとか、言い得て妙な。
  頼子  : 「半分はお前のせいだよドラムコー」
  GM  : マリ「頼子っ……ユノと、兄……ううん。ユノを御願いっ!」
  頼子  : 「……任せろ」
  GM  : アサシン「つーかさあ。そう簡単に通すと思ってんのか?」
  アーチャ: 「マスター。こと此処に至っては、私を形成する存在としての宝具を解放するしかない」         アサシンを無視して、マスターに話かける。
  頼子  : 「まだあったのか宝具」
  アーチャ: 「それを使えば、ここの抑えと、現場の混沌とした状態からの脱出も可能だろう」
  頼子  : 「なら使ってくれ」
  アーチャ: 「問題があるとすれば、ユノが素直に引くかどうかだ。あとライダーも。そこは説得するしかないが」
  頼子  : 「行って考えるしかない。そもそも行けなきゃ挑戦することも出来ない」
  アーチャ: 「今から考えておいてくれ。ユノが何を思って行動しているのか。うわべだけの言葉では、彼女は引くまい」         言いつつ、猟銃をマントの中にしまう。         「さて……では、ここは通してもらおうか。ああ、悪いが答えは聞いていない」
  GM  : レベッカ「何をする気?」         アナスタシア「何やらまた私の影が薄くなりそうな…・」
  アーチャ: 「なに。私が、なぜ信仰による救いを信じきれなくなったか。それを見せるだけだ」
  頼子  : 「???」
  アーチャ: 「主なるわたしは悪人のことを怒っており、地に住む者にわたしの御霊を与えるのを控えている。          わたしは激しく怒って誓い、地の面に戦争があるように定めた。          そこで、悪人は悪人を殺し、恐怖がすべての人に及ぶであろう。          また、聖徒たちもほとんど逃れられない。それにもかかわらず、主なるわたしは彼らとともにおり。          また、天から、父のもとに降って来て、消すことのできない火で悪人を焼き尽くそう。          見よ、これはまだではあるが、やがて起こる」         マントの下から瘴気が溢れ出し、同時に周囲に獣臭が蔓延する。         そこにあるのは死の香り、暴力と破壊と混乱をもたらすもの。         にじみ出る悪意と憎悪に押し出されるように、それは爆発する。         「蘇れ、我が従僕。貪り喰らえ――」         「《破滅を咆ぶ魔獣(アン・ベート・ドゥ・ジェヴォーダン)》」         飛び出してきたのは、臓物を思わせる赤黒い毛皮を持ったナニか。         津波のように飛び出したそれは、一匹一匹が凶悪な牙を持つ獣の群れ。         小さいモノは犬程度、大きいモノは子牛ほどもある、純然たる暴力の塊。         無数、と呼ぶにもおこがましい数の魔獣の群れが、その場に顕現する。
  GM  : ごごごごごごごご         アサシン「なんだあこりゃあ!」         アナスタシア「使い魔……いえ、魔獣! アーチャー、あなたは魔獣使いですわね!」
  アーチャ: 「これは私が育ててきた、神罰の地上代行の為の道具。餌となるのは、罪人の肉そのものだ」
  GM  : レベッカ「神罰だと!? こんなものを以って、それを名乗るのか、貴様!」         マリ「わ……な、なにこれ」
  アーチャ: ガチガチと、歪んだ牙を打ち鳴らす獣の群れ。         その姿は、餌を求めて飢えを訴えるかのようだ。
  GM  : ドラムコー「じゃあ帰りますね、ボクたち」
  頼子  : 「ああ、帰ってくれ。あとは私に……いや、私達に任せろ」
  GM  : レベッカ「許さん――――貴様は私の敵だ!」         と、炎を伝った刀を魔獣とアーチャーに構える。     ドラムコー+和布+マリ/アーチャー+頼子:魔獣:(アサシン)/アナスタシア:レベッカ   アーチャ: 「我が獣(ベート)たちよ。半数はこの場にて奴らを抑えよ。残りは私に続け、次の狩り場へ向かうぞ」         いきり立つレベッカを無視し、私はマスターを促す。
  GM  : 半分に分けるのかよ(笑)
  アーチャ: もともと、そういう宝具だ(笑)         トループランクを8まで上げたトループを4ずつの群れにするのが前提だ。         のでランク4のデータしか作ってないしな。
  GM  : まあいい。では戦闘終了!
  頼子  : 「分かった」
  GM  : 離脱成功します。
  頼子  : では、白姫女学院へ向かおう。
  GM  : シーンカットしたいところだが、しない。         麓では魔獣と吸血鬼と代行者が乱戦状態。         白姫女学院への道のりは、わんわん大行進状態。
  アーチャ: シーンカットされると、せっかく呼び出した獣(ベート)が消えてしまうだろう(笑)
  GM  : ドラムコー達は無事に離脱しました。
  頼子  : よかった。何事も無く戻れればいいが。