第二次月詠聖杯戦争1日目 朝パート1
PL2 : そういえば、こう、トレーラーというか、ハンドアウトというか、前説みたいな文とか無いもんでしょうか(笑)
GM : ええ? わかった。 前略 汝聖杯を望むなら最強を証明せよ。 ってことだな。
PL2 : 略しすぎだ(ビシッ)
頼子 : 前略やべえ(笑)
GM : まあ次回までに用意してきます。 とりあえずあらすじどうぞ!
頼子 : 朝倉頼子は魔術使いである! 集団自殺事件の犯人は姉ではなかった!(頼子視点) それは置いておいて、姉から聖杯戦争で決着をつけようという手紙をもらった。 何の決着だ。
GM : 決着をつけよう 姉
頼子 : 何のだ! 何の!
GM : 頼子は不思議なカードをもらった。カードというかプレートか。
PL2 : マスターカード(?)を手に入れた、ちゃーらっちゃらー。
頼子 : ということで、直接聞き出すために、そして、トバルカインとは何なのかを探るためにも、戻ってくるのだった。
GM : というわけで、一年ぶりに頼子は月詠市にもどってきたのだった。
PL2 : 長い家出だったな。
頼子 : 家族なんて居ないんだがな。
GM : いや姉がいるだろ。
頼子 : 姉がいた! お姉ちゃんがいた!
GM : 季節は冬。さっそく幕間を入れよう!
12/13(月) 21:00 市民公園
さあ、この御門和布の物語を始めよう。 「うううううう。くそっ、くそっ。寒いし暗いし風が強いし最悪だ。くそっ、くそっ」 ……まあ、物語の始まりとしては少しシケていることは認めよう。 真冬の屋外、それも深夜に作業をしないといけないなんて、 僕のようなノーブルな人種にはまったく似合わない重労働だ。 片方の手で常にカイロをもみつづけ、もう片方の手だけで作業を続ける。そして時々入れ替える。 まったく。どうしてこんな時期なんだ。せめて夏なら、もっと快適に召喚が出来ただろうに。 召喚、そう召喚。僕がこれからしようとしているのは、まぎれもない魔術。それも大魔術の類だった。 チョークで、地面に幾何学状の魔法陣を描いていく。地面に置いたハイパワー懐中電灯だけが頼りだ。 正確さが命だ。かといって、あまり時間をかけ過ぎると体温が低下し過ぎて、正確な図柄が書けなくなる。 幸い、図形は全て僕の頭の中に入っている。何度も練習をしたからな。 「くそっ。御爺様だって、屋敷の工房を使わせてくれたっていいだろうに……」 もちろん、そんなことが許されるわけがない。 御門家は先祖代々の魔術師の名門だ。その屋敷は高度な工房として成り立っている。 この公園は霊地だけれど、儀式をするなら工房の方が落ち着いてできるに決まっている。 それじゃあどうして僕がこんな屋外、深夜に寒さに凍えているのかというと 僕は御爺様に魔術を正式に教わったわけではないからだ。 「だからなんだっていうんだ。僕の魔術は完璧だ。完璧のはずなんだ」 それを今から証明する。 書き上がった図形の上に、石や置物などの象徴物を配置していく。この時方角と時間はとても大事だ。 それが終わると、僕は改めて全体をチェックし、遺漏がないことを確認した。 そして信じる。 この魔法陣は完璧で、そして完璧に作動すると。 こうした信仰とも言える集中力こそが、魔術師の本来のはずだ。 決して、派手に炎を発射することが全てじゃない。別に羨んでるわけじゃない。 僕は完成した魔法陣をまえに、詠唱を開始した。 「――――告げる」 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師 土御門清明。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」 びゅうびゅうと風が吹き始める。 公園に吹いていた寒風が、魔法陣を中心に渦巻き始める。 魔力の手ごたえを感じ取れない僕にもわかる、明らかな魔術の兆候に、僕は思わず快哉を上げた。 「やった、やったぞ。やっぱり僕の遁甲術は正しかったんだ!」 魔力がない僕にも扱える魔術として、僕が選択した奇門遁甲術式。 これは御門家の魔術である陰陽術の元になった風水術の一種だ。 風水の特徴は、地脈と地形を陣地的に操作して魔術的効果を発揮させること。 それは基本的に大規模な天候や災害を引き起こす、気の長い魔術だが。 逆に言うと術者本人の魔力はほとんど考慮されない。 つまり僕のような人間にもあつかえる魔術だということだ。 僕のやっていることはその縮小版。積木を使って家のミニチュアを作るようなものだ。 と、おっととと。詠唱の途中に余計な言葉を挟んでしまったな。 「―――――八門」 「――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」 僕が行おうとしているのはサーヴァントの召喚。 御門家がこの月詠市で行う、聖杯戦争という大儀礼。 もちろん、それに勝つのは御門家でなきゃいけない。 そして僕にはそれが出来るはずだ。 英霊という、人間をはるかに超越した使い魔を使役する、一流の魔術師でなければ勝ち抜けない過酷な戦争。 逆にいうなら、それに勝ち抜きさえすれば、僕は超一流の魔術師だと周囲に認められるということだ。 「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者」 「汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 じっ!と 凄まじい光がその場に溢れ、僕は思わず両目を覆った。 うお、まぶしっ! チョークと石で造った魔法陣が高熱を発し、地面に焼きつく。 「いてっ!」 同時、右手の甲に焼けつくような痛みが走った。 目をこすりながら、まず右手を確認する。 そこには、盾と楽器を組み合わせたような印が刻まれていた。 令呪だ。 聖杯戦争を戦い、英霊を従え、聖杯を掴むことが許された証。 今ここから僕の聖杯戦争が始まったんだ。 「問おう。君がボクのマスターかい?」 そして僕ではない、誰かの声。 この深夜の公園に、僕以外の人間は誰にもいなかった。 一瞬前までは。 それが誰なのか、論理的帰結にしたがえば一つだった。 英霊! 人間を遥かに超越した、聖杯戦争における最大の存在。 僕はかすむ目で、必死に目の前の存在を確認しようとする。 「ああそうだ。僕がお前のマスターだ。お前のクラスはなんだ?」 火力に特化したアーチャー。 多彩な宝具を持つライダー。 最強の瞬発力を持つバーサーカー。 桁違いの支援能力を持つキャスター。 驚異的な暗殺能力を持つアサシン。 人外の突進速度を持つランサー。 そしてあらゆる点で優れたセイバー。 さあ、僕の手札はなんだ! 伝手がなくて触媒の類は用意できなかったけど それがどんなクラスでも勝ち抜くための戦略は既に完成しているぞ! 魔力回路なんて関係ない。僕が一流の魔術師だと証明するんだ。 「サーヴァント・ドラムコー。聖杯の求めに応じ、ここに参上したよ」 …………え?
一日目 12/14(火) 9:15 市街地
「だから自分の真名がわからないってどういうことだよ!」 「どうもこうも言ったとおりだよ。Who am I? ここは誰、ボクは何処、貴方はわかめ? ってやつさ」 「最後は何だよ! というか、記憶喪失のサーヴァントなんて聞いたことないぞ!」 「良かったじゃない、マスター。人類初の快挙だよ!」 「うがああああああ!」 「まあ、普通に考えたら。なにか召喚手順に問題があったんじゃないの? うっかり時間を間違えたとか」 「そんなわけないだろ、僕の召喚は完璧だったんだからな! そんな間抜けな奴と一緒にするな!」 ……はずだ。僕自身に魔力がないという些細な問題を除けば。 それとも方位が微妙にずれていたんだろうか。いや、陣図がゆがんでいたのかもしれない。 さすがに、学校のチョークと、川原で拾ってきた石と、100円の置物で召喚したのがまずかったんだろうか。 でも僕にちゃんとした触媒を用意する伝なんてないし…… 今更悩むぐらいなら、完璧だったと信じたほうがマシだ。 いや、もしかしたら、こいつが嘘をついているのかもしれない。 召喚の儀式を行った翌日、僕は私服姿の美少女――――に見える何かを連れて、町を歩いていた。 ちなみにこの服はどうしてもというので僕が買ってやったものだ。 勿論デートといいたいところだけど、女にモテモテの僕でも、こいつを口説く気にはなれない。 いくら馬鹿で間抜けに見えても、こいつは英霊。並の魔術師にはとても扱えない危険物なんだから。 ……の、はずなんだが。本当にそうなんだろうか?という気もする。 小柄な背丈、つやつやの髪、愛くるしい笑顔。 舞台の上で子役かアイドルをやっていてもおかしくない外見で、 正体を知らなければ僕も口説いていたかもしれない。いや僕はロリコンじゃないからそれはないか。 霊感がまるでない僕から見ても、規格外の存在とは思えない。 七騎士のどれでもない、ドラムコーというイレギュラークラスなのが影響しているかもしれない。 実際、目を閉じてこいつをイメージすると、ステータスが浮かび上がってくるんだが…… 【クラス】:ドラムコー 【真名】不明 【属性】混沌・善 筋力D 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運A+ 宝具? ……幸運特化というか、これ、実はすごく弱くないか? なんとなく、この辺で正義の味方と噂の女子高生と殴り合っても負けそうな気がする。はは、いやまさか。 それに、こいつはきっと宝具(とやら)がものすごく強いタイプに違いない。 って、自分の真名がわからないんじゃ宝具もろくに使えないじゃないか! 「だいたいなんだよ、ドラムコーって! 鼓笛兵かよ! 戦わないじゃないか!」 「ほら僕って平和主義者だから。ラブアンドピース」 「イレギュラークラスならもっと強そうなクラスになれよ! 復讐者とか!」 「それはもっと弱くなるんじゃないかな、なんとなくだけど」 「とにかく! お前はライダーだ。ライダーってこれから呼ぶからな、いいな!」 「え、別にいいけど。なんでライダー?」 「そりゃあ……」 三騎士という風のステータスじゃないし、アサシンやキャスターじゃ詐称する意味がない。 バーサーカーにはとても見えない。 その点ライダーなら、宝具さえ出さなければばれることはないだろう。 どうだ、僕の完璧な計算は! しかし実際、ドラムコーってどんな英霊が該当するんだ? 文字通り打楽器に関する逸話を持つ英霊じゃあ相当少なそうだが、楽器全般でいいなら一気に広がる。 大物で言うならオルフェウスとかか。 くそっ。こいつ本当に記憶喪失なのか? 黙っているだけなんじゃないだろうな? 問答無用で口を割らせる手段はある。令呪だ。 (昨日のうちに、令呪の位置は右の二の腕に移動しておいた。隠しやすく使いやすい、ナイスなチョイスだ) マスターの証であり、サーヴァントに対する三度の絶対命令権。それが令呪だ。 令呪を使って命令すれば、さすがに問答無用で吐かせることができるだろう。 けど、もしも本当に記憶を失っていたら、ただでさえ貴重な令呪を完全に無駄打ちすることになる。 くそっ、何で僕がこんなことで悩まないといけないんだ。 「ねえねえ、それよりマスターって学生なんでしょ? 僕学校に行ってみたいな」 「はあ? お前何言ってるんだよ。もう戦争は始まってるんだから、そんな場合じゃないだろ」 「え。もう始まってるの?」 「いや、わからないけどさ。そう思ってた方がいいだろ」 そのほうがカッコいいっぽいし。 実際、今聖杯戦争がどうなってるのか、僕はさっぱりつかめていなかった。 場合によってはそっちのほうが大問題だ。 情報というのはどんな戦場でも最重要の要素なんだからな。 いくら僕が天才的な戦術家でも、情報がなければ何もわからない。 まあ、僕がサーヴァントを呼び出せたということは、ほとんど始まる直前か、既に始まっているかのどっちかだろう。 順序としては監督役のところに行くらしいけど、今回の監督役ってどうなってるんだ……? 御爺様なら確実に知っているだろうけど、僕には無断で聖杯戦争に参加しているという弱みがある。 今、下手に屋敷に戻ると。最悪サーヴァントと令呪を奪われてしまうだろう。 けれど僕が戦果さえ挙げれば。そう、たとえば既に一騎のサーヴァントを撃破した後なら、 御爺様だって僕に御門家の未来を託すに違いない。 ……あれ? そうすると僕は一騎撃破するまで御門家の屋敷に戻れないのか……? ま、まあいいや、うん。僕ほどの魔術師ならすぐさ。 「ねーねー、それで学校行こうよ」 「馬鹿っ、行くわけないだろ。命泉学園はアーネンエルベっていう結社の本拠地なんだからな。 御三家の一つなんだから、聖杯戦争に参加してるに決まってる」 「へー、そうなんだ。でもさ、それならむしろ今のうちに偵察しておいたほうが良くない? いつか攻め込むかもしれないんだし」 「まあそれも一理あるけど……いややっぱりだめだ。敵の本拠地に攻め込むなんて下策もいいところだ。 僕はそんなことをしないで勝つんだから、必要ないね」 「ちえー」 口を尖らせるドラムコー。こいつ絶対、学校に行きたかっただけだな…… だいたい学校に行きたいという気持ちが、僕にはさっぱりわからない。 あんなのは低俗な人間が集まるだけのところだ。 故に独学で全てを学べる僕が行く必要はない。 決していじめられているわけじゃない。 待てよ? 今の僕は無力な存在じゃない。 今まで僕をいじめてきた連中に復讐してやるのもいいかもしれないな。 いや決していじめられてきたわけじゃないけど。 「ようしド、じゃなかったライダー! いまから言う奴等を半殺しにしてくるんだ。全殺しでもかまわないぞ!」 「何言っているんだい和布。君はバカなのかい? 戦争が始まってるって言うならまじめにやってくれよ」 「死ね! 僕に盾になって死ね! というか何呼び捨てにしてるんだ!」 「えー、こうフィーリング? ほら友情の証ということで、HAHAHA!」 とりあえずドラムコーの頭を一発殴っておいた。 くそっ、なんて時代だ。
頼子 : わかめだ(笑)
GM : 和布ストーリーです。 意外かもしれませんがわかめは魔術を使えます。 魔力Eだけど。
PL2 : ものごっつ意外だ。
頼子 : 凄い意外だ。
GM : 魔力Eだけどこっくりさんはできる、的な。
頼子 : だが見直した。
PL2 : 呼び出しスルーして悪かったと思うくらい?
頼子 : 2度めだな。御門家の召喚がかわいそうになったの(笑)
GM : 御門家は呪われてるのかもしれない(笑)
PL2 : 御門家、呪われてるんじゃないか?(笑)
GM : というわけでそんな幕間でした。
PL2 : これはアレじゃないか、呪文の途中に「やったぜヒャッホー」とか混ぜたから。
GM : 原因は不明です。 単純に、クラスをまた先取りされたせいかもしれません。
頼子 : 御門家毎回そんなんじゃねえか(笑) まあ、わかめは見直した。地獄に来るだけの能力はあったんだな。
PL2 : ああ、まさか自力でサーヴァント召喚まで持って行くとは、ワカメと侮った。
GM : インコは飼ってるけどな。
頼子 : インコ飼ってんだな!(笑)
GM : というわけで、現在月詠市では、状況がよくわからないわかめがうろうろしています。 そのうちエンカウントするでしょう。
頼子 : 調度良かった。エンカウントしよう。頑張って。 きっと私に復讐してくれるに違いない。
GM : 当然調子に乗ってる。
頼子 : 私が来ないと不味いな。逆に。
GM : では本編を開始するか!
頼子 : よし! よろしくお願いします!
GM : よろしくおねがいします。
PL2 : よろしくお願いする。
GM : まず家に行く?
頼子 : そうだな。まず家だ。罠があればあの手紙の意図が分かる。なくても分かる。
GM : 一年前に飛び出した実家。
頼子 : 後なんとなくサングラスと帽子をつけておく。
PL2 : サングラスと帽子をかぶった孫の手でコメカミを掻く不審者。
GM : ごりごり。
GM : では一年前に飛び出した実家。 私有地につき立ち入り禁止の札が掛かっています。
頼子 : 「私有地、ということは私は入っていいわけだ」
GM : 一年前より家は荒れ果てて草とかがぼうぼうです。
頼子 : こめかみを孫の手でぐりぐりする。
GM : 誰かが住んでいる気配はありません。
頼子 : 罠と敵対対象に気をつけよう。結界爆破でどかんは、もう嫌だ(笑)
GM : じゃあ判定してみな(笑)
頼子 : あ、装填魔具には、防御防御防御回復人払い、としておく。
GM : わかった。
頼子 : 探査魔術でいいよね。
GM : ああ。
頼子 : 直感は?
GM : この場合は気配察知の方が有効。直感は防御的なものだし。
頼子 : 銀目に光らせて見よう。ぴかっ!
GM : 武術は有効?
頼子 : 武術って?
GM : 武術は働いてるの? 普段。
頼子 : いや、働いてない。礼装は常時だからな。
GM : わかった。
頼子 : 本当は継続にすりゃよかったんだけど、後の祭りだ!
PL2 : よくあることだ。
GM : 判定どうぞ。
頼子 : うむ。魔眼発動! 10an5+5an5+5an5 (ころころ……) [6,6,6,6,4,5,6,3,1,1]+[5,1,5,2,3]+[4,2,1,3,6] = 14 達成値14っていうか出目悪っ!?
PL2 : 凄い6が並んでるな(笑)
GM : 大丈夫だ。なにもない。 この家はただの荒れ果てた民家です。
頼子 : 魔眼を戻す。 「本拠に戻ることは想定済みのはず。 ということは、姉は本当に決着を付けるために私を呼んだ、ということか」
GM : その代わり
頼子 : おお?
GM : じわじわ、右手の甲にあざが浮かんできます。
頼子 : 「痒っ」(ぽりぽり)
GM : お呼びがかかってる状態。
頼子 : 「お姉ちゃんが呼んでいる? いやいや、しかし、タイミングが良すぎる」 こめかみを孫の手でぐりぐり。
PL2 : な、なんと、ワカメと御揃いに。
頼子 : 「……あいつを探すかぁ」 わかめを探そう。
GM : おっと。では、ここから時間経過を処理していこうか。
頼子 : おお。チュートリアルでやったあれだな。
1日目 朝 丘/朝倉家
頼子 : 朝倉家の中を懐かしみつつ、わかめを探して接触する。
GM : そういえば朝倉家の場所を指定していなかった。エリア、丘で。
PL2 : む、そういえば、令呪(?)が浮かんだわけだが、マスターカードに変化とかは無いわけか?
頼子 : マスターカード、ああ、カードか。
PL2 : あれは確か説明書も兼ねている筈だろう。
GM : そうですね。
頼子 : カードを見るとなんか書いてあるのか?
PL2 : まきますか? まきませんか?
GM : マスターカードを見ると、何かの図形と呪文が書かれています。 素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師 なんとかかんとか とか。
頼子 : 私は分かるのか? それを見て。
GM : わかるだろう。
頼子 : PLにはさっぱり分からないが(笑)
GM : 『何か』の降霊呪文ですね。
PL2 : 仮にも魔術Aなんだし、召喚の魔法陣だと推測は立つ筈だ。「ナニ」かは不明でもな。
GM : ちなみに頼子の祖はトリトメギスになります。
頼子 : 「召喚術式? 戦争、代理戦争か?」
GM : さておき。ではぶつぶつ言いながら街に出るってことで?
頼子 : わかめを探して街へ繰り出そう。
GM : いやワカメを探すのか。
頼子 : いや、街に出る必要薄いな。探索魔術使うなら。
GM : 使う? あと、頼子はこの街に、トバルカインと、アナスタシアという死徒が入っていることも掴んでいます。
頼子 : トバルカイン? マジで? ボス、来てるのか。
GM : 来てます。
PL2 : アナスタシアとは?
頼子 : 氷の妖精。
PL2 : Hか。
頼子 : 嘘ついた。
GM : 別にそれでいいけど(笑)
頼子 : 雪の妖精。 ロシアの貴族で闇社会の伝説的大物らしい。
PL2 : ほう。
頼子 : えー、ドリフターズのあのひと。名前完全一緒。
GM : 適当だな(笑) まあ、リプレイに乗せるために説明文を乗せよう。
頼子 : 持ってるけど頼む!
PL2 : こっちはない、頼もう。 アナスタシア=ニコラエナ ロシア在住の貴族であり、死徒。ロシア闇社会の伝説的な大物。 死徒としてはかなり高位。白翼公の系譜。 雪の妖精がそのまま成長して魔女になったような女性。 普段は屋敷にこもっているが、トバルカインからの連絡で何十年かぶりに外出してきた。 お付きの騎士などもいるが、今回は同行していない。 プロニート。 ・ GM : 以上。
PL2 : なんか、最後に要らん一言が(笑)
頼子 : 一文追加されてる。 そして性格に関してが省かれてる。
GM : 性格については考えてみたらこのさわりの情報で触れるほどではなかった。
頼子 : そうか! トバルカイン 魔術師にして死徒。どちらにしても大物。死徒としては二十七祖に匹敵する。 表の名前はゾディア=キューブリック。推定年齢200歳程度。 元々は、魂を加工する珍しい魔術師だったが、歪な形でそれを実現している。 死徒だが血液ではなく魂そのものをすする。死徒の変種。 生まれついて邪悪なことが大好きで、さまざまな悲劇を引き起こしている。 月詠聖杯を作り出した魔術師の一人。 GM : ついでにトバルカインについて。
PL2 : 200歳程度で二十七祖に匹敵するとか、才能豊かだな。
GM : それだけキチガイとも言う。
頼子 : キチガイ2人が街に来てるってだけで、私が動くに値する。 友を見捨てられるほど、私は非情には、まだなれないし、なるつもりもない。
PL2 : さっちんは血を吸われて死んだ直後に死徒化した異常者だが、 普通はゾンビから初めて長い時間かけて死徒化するもんなんだが(笑)
GM : たまに魔術でいきなり死徒になるのもいます。
PL2 : ああ、確かに。
GM : 少なくともトバルカインはそのパターンでしょう。
頼子 : なるほろ。
PL2 : 魔術師が、寿命とか気にせず研究を続けるために自分で死徒化するパターンか。
GM : 年齢はアナスタシアの方が上だったりするんですが、魔術師としてはトバルカインの方が上ですね。
頼子 : まだ私は16年しか生きてないぞ(笑) くそぅ、年期の違いは如何ともし難いな。あと4年あったら正面衝突して勝つものを。
GM : もう成長限界なんじゃね?(笑)
頼子 : まだ魔術も魔力もEXになってないだろう!(笑)
GM : 普通いかねえよ(笑)
PL2 : 普通にEXまで行くつもりだったのか、図々しいな(笑)
頼子 : 図々しくて何が悪い。
GM : ランク5のくせに(笑)
PL2 : Aの時点で既に天才といっていいレベルだと知ってくれ(笑)
頼子 : 新世界の神になる!(笑) とかく、まずはわかめを探そう。
GM : あ、さっきの年齢は〜というのは アナスタシアの方がトバルカインより年上だけど、アナスタシアよりトバルカインの方が格上、という意味です。 20年前も魔力Aの御門美樹は天才という触れ込みだったし、他に魔力Aのマスターはいなかったしな。
頼子 : まあ、そうだな。
GM : ともあれ
頼子 : ただ単に、頼子が人間で居られないだけかもしれないが、ともかく、
GM : 家から移動ね。あてもなく
頼子 : わかめを探す。
GM : 街に出る?
頼子 : わかめを探すのは、探査魔術とかでいいのか? そういえば。
GM : うむ。わかめも対抗するが
頼子 : あてどなく探しても見つけられそうだと云えばそうなんだが、死徒が来ている以上、早く見つけておきたい。
PL2 : 魔術で探査して、それから同ターン内にそこに移動、とか出来たはずだ。
頼子 : では、探査魔術を使おう。 そして見つけられたならば、そこへ移動する。
GM : 数字によっては対抗できなくなる可能性が高い。 ま、探査魔術で相手の対抗を討ち破れば場所を掴めるわけだ。
頼子 : なるほど。ではわかめを探す!
GM : 多分この街で頼子に対抗できる存在はそうそういないだろうな。
頼子 : いや、少なくとも3人はいるだろう。 トバルカイン、アナスタシア、お姉ちゃん。
GM : ノーコメント。
PL2 : 姉評価が高いな。
頼子 : お姉ちゃんはお姉ちゃんだから。
GM : これだからな(笑)
頼子 : とかく、わかめ探知! 10an5+5an5 (ころころ……) [2,1,6,6,3,5,3,4,1,1]+[3,4,4,3,6] = 12 まぁー酷く悪いわけじゃないはずだ。
GM : ああ、対抗不能領域です(笑) わかめは、住宅街をうろうろしている!
頼子 : 手のひらのかさぶたには、でかい絆創膏でもはっておく。 ではウロウロしてるわかめの場所まで移動しよう。つまり住宅街へゴーだ。
PL2 : 住宅街……学園や御門家がある辺りだな。
頼子 : 「名前、何だったかな。あの、わかめみたいな、わかめ。わかめ。わかめ」 こめかみをぐりぐりしながら、向かおう。