第二次月詠聖杯戦争 前日譚02

  GM  : PL1さん、フェイト進めない?
  PL1 : ああ。いいよ。うん。やれる。
  GM  : PL2さんにも役を割り振ろう。わかめの妖精。
  PL2 : 和布をやれと?(笑)
  PL1 : なんだそれは(笑)
  GM  : 別名ナレーション。
  PL2 : 御門和布(みかど・わかめ)
  GM  : 和布(かずふさ)         人の外見的特徴をバカにしてはいけません。
  PL2 : そのつもりで名前を付けたGMの台詞じゃないな(笑)
  GM  : まあPL2さんも参加者なんで適当に突っ込み入れてください。
  PL2 : 了解しました。         どうせ脱線するだろうから、ツッコミに回ります。
  GM  : おいらとPL1さんが延々の同じ会話をしていたら切断するとか。
  PL2 : よく判ってるじゃありませんか(笑)         で、どういったシーンから始めるんですか?
  GM  : 前回の幕間から一年後。そして聖杯戦争が始まる一年前。
  頼子  : おおお。
  GM  : この街で同時自殺事件が発生しました。
  頼子  : うげえー。
  GM  : 犠牲者は、朝倉家2人、親類八人、学生三十人、教師五人。
  頼子  : 朝倉家って2人しかいなかったのか。
  GM  : へらした。 
  頼子  : いや、親類いた。10人なら十二分だな。
  GM  : 月詠市の至るところで同時に発生した、白昼堂々の         まあ、手段は色々だったんですが。集団自殺。
  PL2 : 毒電波でも受信したんでしょうか。
  GM  : トラウマになった人も大勢いたそうです。         特に朝のHRで自分の喉に包丁をつきとおした先生のクラスの生徒とか。
  頼子  : そりゃそうだ。
  GM  : その全ての犠牲者に共通した、一人の人間が         当時高校二年生だった朝倉弥夢。         彼女は事件と同時に姿を消しました。
  頼子  : んんん?
  PL2 : つまり、姉失踪、ということか。
  頼子  : お姉ちゃんが、消えた?
  GM  : 姉失踪。まあ人知れず自殺したのかもしれないが。
  頼子  : そういえばお姉ちゃんの能力って知ってるのか? 私は。
  GM  : 君と同じヘルメス式の魔術を習っていたのは知っている。
  頼子  : うむ。それくらいか。         分からん。姉を探そう。まずは。
  PL2 : まぁ、仲良く「私の能力は〜」なんて話すような間柄には見えなかったし。
  頼子  : まあ、そうだな。
  GM  : というわけで頼子も旅に出ることにしたそうですが         それを止められる幕間です。
  頼子  : いきなりだな!(笑)         分かった。いや、待て。なんで旅にでるんだ?
  GM  : それもそうだな。
  頼子  : 凄い普通に返事したが、おかしい。         普通に考えれば、人知れず自殺したか、失踪したかは全く分からない。         だからこの街での調査が必要になる。
  GM  : とりあえず、事件から一週間ほどたちましたが         頼子の魔術の腕を駆使しても、この街から姉は見つかりません。
  頼子  : で、1週間ほど調査をしたわけか。
  GM  : というところから始めよう! あ、学校で。放課後。
  頼子  : 私の魔術能力で見つからないならば、お姉ちゃんは、まず間違いなくこの街を出ている。         痕跡もないのが不安だが。
  GM  : まあ姉の友人みんな死んでるから、痕跡っていえばありまくりなんだが。
  頼子  : なんだ。そうだったのか。         全然関係ない人が死んだのかと思った。
  PL2 : 痕跡が残っていないのが痕跡というか(笑)
  GM  : 全ての犠牲者に繋がりがあるのが、姉なんだよ(笑)         頼子はここ最近警察通いでした。
  頼子  : うん。
  GM  : 家に帰っても誰もいません。         というようなところから開始しようか。         場所はどこがいい?
  頼子  : じゃあ、家?
  GM  : じゃあ家に友達が押し掛けてくる。
  頼子  : ダイニングでこめかみをぐりぐりして、考え事してる。         フォークでぐりぐり。
  GM  : カップヌードルか。血が出る。
  PL2 : 荒行か。
  GM  : 痒すぎて血が出るまで掻いてしまう状態。
  PL2 : 麻薬中毒を疑う描写ですが(笑)
  頼子  : 頭痛を紛らわせるために、別の痛みを与えてるんだ。
  GM  : じゃあ頼子がフォークでこめかみから血を流していると         ぴんぽんぴんぽんー         ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんー         とチャイムが鳴ります。
  PL2 : さながら18連打の如く。
  頼子  : 考え事に集中したいので、無視している。ごりごり。
  GM  : ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんー!         「チェストー!」(がっしゃーん)
  頼子  : 「自殺者が……だとすると……恨み……姉の失踪……いや……          全員は……方法は問題ではない……失踪が逃亡だとすれば……」(ぶつぶつ)
  GM  : マリ「頼子ー! プリント届けに来たよー!」
  頼子  : 「可能性は……動機が………………あーーーーーー」         しかたがないので出る。フォークを持ったまま出る。
  GM  : ではボロボロになった玄関のところに         唯野マリと、上友ユノが鞄を下げて待っています。
  頼子  : 「ありがとう。そこに置いといてくれ」
  GM  : マリ「って、血! が出てるじゃん!」
  頼子  : 「あ? あーーー」
  GM  : マリ「どこの出入りだあ!」
  頼子  : 「そうだ。今日は左だった」         と言って、右手に持ち替える。
  GM  : ユノ「頼子ちゃん、どうしたの? その怪我」
  頼子  : 「あ? あーーー、なんでもない」
  GM  : マリ「なんでもないならまず手当て! おじゃましまーす」
  頼子  : 「あー、いや、えー」
  GM  : ユノ「お邪魔します」         入ってきます。
  頼子  : と言いつつ、積極的に止めるわけでもなく通す。
  GM  : 適当に治療タイムをしながら会話です。
  PL2 : 押し切られてるなぁ。
  GM  : マリ「とりあえず、フォークは食事に使うものだからな?」
  頼子  : 「じゃあ食べなきゃならないな」
  GM  : マリ「右手に持つんだからな、こうやって」
  頼子  : 「ああ、そうか。右手か」         と言って、左手に持ち替える。そしてまたこめかみをグリグリ。
  GM  : マリ「というか今は食事じゃない!」
  頼子  : 「あ? あーーー、そうだった。今は考え事をする時間だな。          まだ寝るには早いからな」
  PL2 : なんというか頼子、変人というか、狂人度が上がった気が(笑)
  GM  : ユノ「頼子ちゃん、大丈夫?」
  頼子  : 「あ、あー」
  GM  : ユノ「ご飯ちゃんと食べてる?」
  頼子  : 「大丈夫だ。カロリーは取ってるぞ」
  GM  : マリ「カロリーって何だっけ。フリーザの仲間?」
  PL2 : 伝説のスーパーサイヤ人の方が語感が近い。
  頼子  : 「大丈夫かどうかの質問には、正直に答えよう。全く大丈夫ではない」
  GM  : ユノ「そうなんだ。そうだよね」
  頼子  : 「ここで私が大丈夫だなどと答えてそれを真に受ける人間は頭がおかしいと言える」
  GM  : ユノ「お掃除するね。してないみたいだから」
  頼子  : 「あ?          いや、掃除はやめてくれ、痕跡が消える」
  GM  : ユノ「じゃあ、していい部屋を教えて」
  頼子  : 「どこもしなくていい」
  GM  : ユノ「どうして?」
  頼子  : フォークを台所に投げる。         「あー」
  GM  : マリ「まあ、あんなことがあったからね……わからないよ!」
  頼子  : 「あーーー、頭がいたい」
  GM  : マリ「病院だよっ!」
  頼子  : 「いや、そうだな。掃除はしなくていい。とにかく。          いつもの偏頭痛だ。気にするな。気にしても気にしないでくれ」         こめかみの傷口をぐりぐりしようとして、やめる。
  GM  : マリ「気にするに決まってるよ! ええーとええーとどうしよう」
  頼子  : 「落ち着け。深呼吸だ」
  GM  : ユノ「痛み止め、飲む? 生理痛用だけど」         半分がやさしさでできている奴です。あれはまじに聞きます。
  頼子  : 「要らない。大丈夫だ」         そもそも魔術能力の代償として得た、精神的な物だから、頭痛薬の効きはそれほど良くない。         「頭痛が痛いは、別に日本語としておかしくないよな」
  GM  : マリ「とりあえずユノ、この家からフォークと刃物を持ってっちゃえ!」
  PL2 : もはや精神病患者の扱いですね。
  頼子  : 「私はどうやってご飯を食べればいいんだ」
  GM  : マリ「日本人はお箸です」
  頼子  : 「なるほど」
  GM  : 二人の立場になってみれば         集団自殺事件の後、友達宅を訪ねたら。友達がフォークで頭をぐしぐししていた。         これは自殺を疑う。
  頼子  : しかも家族は全員死んでるしな。姉もいない。
  PL2 : さもあらん。
  GM  : マリ「とりあえず頼子……病院いこっか?」
  頼子  : 「いや、いや、病院はいい。          明日自分で行く。今日は家でゆっくりするよ。心配させて悪かった」
  GM  : マリ「ほんと?」
  頼子  : 「本当だとも」         嘘だけど。
  GM  : ユノ「それじゃあ、明日迎えに来るから」
  頼子  : 迎えに来る前に家を出よう。調査をしなくては。         と頼子は考えておいた。
  GM  : ユノ「それでいい?」
  頼子  : 「ああ」
  GM  : ユノ「嘘だっ!」         今のセリフなし。
  頼子  : マリかと思った(笑)
  PL2 : 背後で木々が揺れる描写が(笑)
  GM  : つい言っちゃっただけです(笑)
  頼子  : まあ、嘘だからそれでいいんだけどな。
  PL2 : 私の中でユノはハルヒの『佐々木』イメージだったんだが(笑)
  GM  : いやいやレナキャラではない(笑)
  頼子  : 「まぁ、なんだ。こういう状況だったから、少し疲れてたんだ。来てくれて助かった。          ありがとう」
  GM  : レナ「頼子ちゃん。もしよかったらだけど。私と一緒に暮さない?」
  頼子  : おい。おい。名前変わってるぞ。
  PL2 : なんという(笑)
  GM  : はっ! いまのなしなし(笑)
  頼子  : 嘘だって言うぞそれ(笑)
  PL2 : おもちかえりー。
  GM  : 嘘だっ!         ユノ「頼子ちゃん。もしよかったらだけど。私と一緒に暮さない?」
  頼子  : 「ユノと?」         ユノって一人暮らしだったなぁ。         「悪くない提案だ。とてもいい提案だ」
  GM  : ユノ「私も施設を出て、一人暮らししているから」
  頼子  : 「でもやめておこう」
  GM  : マリ「あ、それならあたしの家でもいいじゃん! 一人暮らしだよ!」
  頼子  : 「一人暮らしだったのか」
  PL2 : というか、全員一人ぐらしかい。
  GM  : まあ、頼子も一人暮らしになったしな。         マリ「うん。だから一緒に住もうよ?」
  頼子  : 「だがマリはもっとお断りだな!」
  GM  : マリ「嘘だっ!」
  頼子  : 「酷く騒々しそうじゃないか」
  GM  : マリ「そんなことないよー。あ、じゃあユノとあたしの家交互に泊るとかさ」
  頼子  : 「いやいや、先程のはジョークだが、一緒に暮らす気は、しばらくはないよ。          この家に愛着があるからな。しばらくしたら、綺麗に掃除するつもりだ。          それが終わったら考えよう」         全部嘘だ。
  GM  : ユノ「でも、お姉さんはもういないんだよ?」
  頼子  : 「お姉ちゃんか。かー。          あー、あーーー、頭が痛い」         こめかみの傷口をグリグリする。
  GM  : マリ「だ、大丈夫だよ、きっとどこかに旅に出ただけだって!            待ってればきっと戻ってくるよ!」
  頼子  : 「多分そうだ……逃げたのか……それとも……いやありえない……とすると……          あー、まあ、そうだな」         思考を切り上げる。
  GM  : ユノ「でも」
  頼子  : 「でも?」
  GM  : ユノ「ううん、なんでもない」         笑います。
  頼子  : 「何か心当たりがあるなら言ってくれ。通常の、なんでもない、心証でもいい」
  GM  : ユノ「なんでもいいの?」
  頼子  : 「ああ」         ゆったりと身を乗り出して、聞く体勢に。
  GM  : マリ「頼子のお姉ちゃんかー。すっごく綺麗で人気者だったよなー。            あたしたちの二つ上だったけど、伝説だったよ」
  頼子  : 「そうだな。伝説だった」
  GM  : マリ「あたしは向かい合って話す機会はなかったけど、憧れちゃうね」
  頼子  : 「憧れの的」
  PL2 : 果たして本当に良い意味で伝説だったのか(笑)
  GM  : マリ「高校ではどうだったのかな。白姫学園だよね」
  頼子  : どうだったんだ? 調査は、した、と思う。
  GM  : まあ、毎日靴箱にラブレターが大量に入ってるとか?(笑)
  頼子  : なるほど。         「そうだな。ラブレターをよく貰っていたぞ」
  GM  : 頼子の社会はDか。         まあ、いじめられていたなんて話は聞いたことがない。         でも姉とあんまりそういう話もしてもいないね。
  頼子  : D-だから、社会的調査能力はかわいそうなレベルだな。だから、さわりしか分からん。         と言っても、一般人の聞き込み程度はできるか。
  GM  : というか一年前の時点で、ぞろぞろ取り巻きを連れてたし。
  頼子  : そうなんだ。         恨まれたりしていたんだろうか。         嫉妬は、有りそうではあるが。
  GM  : 当時高校一年生の朝倉弥夢だった。
  頼子  : うむ。
  GM  : ユノ「私はあの人、気に入らなかったな。嫌いだったかも」
  頼子  : 「嫌い?」         意外だという表情をする。
  GM  : マリ「ゆのー!?」
  頼子  : 「いい。続けてくれ。正直な話のほうがありがたい。とても」         続きを促す。
  GM  : ユノ「近づきたくなかっただけだから、そんな確たる感情を持っていたわけじゃないの。            なんていうか、できすぎで」
  頼子  : 「できすぎ」         椅子の背もたれに体重を預けて、ゆったりと聞く。
  GM  : ユノ「誰からも好かれて、勉強もできて、すごい美人で、悪い噂もほとんど聞かなくて。まるで超人。            私も猫を被ってるところがあるから、同族嫌悪かもしれないけどね」
  頼子  : 「お姉ちゃんは完璧だった」
  GM  : ユノ「完璧な人間なんてありえないよ」
  頼子  : 「そうだな……通常はそうだな……」         こめかみをぐりぐりする。
  GM  : マリ「つまりどういうことだってばさ!」
  PL2 : 本当にきみ(マリ)は馬鹿だなぁ(笑)
  GM  : マリ「っていうか、あーもー、頼子の尊敬してるお姉ちゃんなんだからそれでいいじゃん!」
  頼子  : 「うん? あー? えー?          あー、あたまがいたい」         こめかみをぐりぐりする。
  GM  : マリ「病院だよっ!」
  頼子  : 「だから明日行くと」
  PL2 : そろそろ会話がループしてきたな(笑)
  頼子  : 「まあ、ユノ、忌憚のない意見を有難う。来てくれて助かった。          頭も痛いし、今日はご飯を食べて寝るよ。明日病院へ行って薬を貰えば、少しは落ち着くだろう」
  GM  : ユノ「学校はいつごろからこれそう?」
  頼子  : 「次からは行けると思う。心配させて悪かった」
  GM  : ユノ「来週からだね。じゃあ先生にもそう伝えておくね」
  頼子  : 「ありがとう」
  GM  : ユノ「いろいろいったけど、きっとおねえさん、帰ってくるとおもうよ」
  頼子  : 「多分そうだと私も思うよ」
  GM  : ユノ「だって頼子ちゃんがいるんだもの」
  頼子  : 「私?」
  GM  : マリ「姉妹の絆だね!」
  頼子  : 「……」
  GM  : マリ「そうだ、夏休みになったらみんなでお姉さんを探しに行こう!」
  頼子  : 「どこへ?」
  GM  : マリ「軽井沢とか!」
  頼子  : 「遊びに行きたいだけじゃないか」         苦笑する。
  GM  : ユノ「涼しそうだね」
  頼子  : 「ま、そろそろ帰らないと遅くなるぞ。2人とも」         と、立ち上がって、帰るよう促す。
  GM  : マリ「あっ、そうだね」
  頼子  : 「私もそろそろご飯を食べて寝たい」
  GM  : マリ「それじゃあ、また明日! 病院だからねっ!」
  頼子  : 「分かった分かった」
  GM  : 二人はちらちら降りむきながら帰っていきます。
  頼子  : 笑顔で送り出そう。         完全にいなくなったら、また台所に戻って、フォークを取る。
  GM  : やっぱりフォークは没収すべきだったな(笑)
  頼子  : 「帰ってくるかどうかは重要じゃない……何故いなくなったのか……考えなければ……          あー、あたまがいたい」         椅子にぐったりと座って、フォークでこめかみをぐりぐりしながら、また思考に沈む。
  GM  : このままでは旅に出そうにないな(笑)         ちなみにどんな思考?
  頼子  : 自殺者全員が姉の関係者だとすると、可能性は2つ。         姉が殺したか、姉以外が殺したか、だ。         姉が殺した場合は、動機。姉以外が殺した場合は、犯人が重要だ。         どちらにしても調査が必要だから、結社に戻る必要があると考えているけど、         問題はこの街での調査を終了していいのかどうかだ。
  GM  : では刺客第二弾が来ます。
  頼子  : 刺客?
  GM  : わかめ。         御門家として文句を言いに来た感じ。         わかめ「おい朝倉、いるんだろう!」(ばんばん)
  PL2 : 没落した魔術家系の癖にフットワーク軽いな(笑)
  頼子  : 無視する。         「問題は……そうか……被害者を探るべきか……ここだな……」
  GM  : わかめ「お前の姉、なんてことしてくれたんだ! 大変だったんだぞ、僕は何もしてないけど」
  PL2 : おっと、情報源だ。
  頼子  : 「あー?」         出よう。
  GM  : わかめ「少しでも詫びの気持ちがあるのなら、僕に土下座して……お、やっと出てきたか」         和布です。学生服。
  頼子  : 「中に入れ」         こめかみをフォークでグリグリしながら。
  GM  : 「ああ、邪魔してやる」         奇行にビビりながら入ってきます。
  頼子  : 入ったら、玄関の扉を魔術で封じる。家自体を完全封鎖する。
  GM  : はええな(笑)
  PL2 : ザ・監禁。
  頼子  : 「台所でゆっくり話をしよう」         なんの動作もなく魔術を行使して、わかめを呼ぶ。
  GM  : まあそんなことには全く気付かず和布はついてきます。
  頼子  : 椅子をすすめる。
  GM  : 「いっておくけど僕はお茶なら玉露、紅茶ならセカンドフラッシュ、          コーヒーならキリマンジャロしか飲まないからな」         座ります。
  頼子  : 「水以外おいてない」         と言いつつ、蛇口をひねる。         「飲みたいなら飲め」
  GM  : 「貧乏人にも限度があるだろ!」         もちろん飲まない。
  頼子  : じゃあ止める。         そしてわかめと対面の席に座る。         「何をしに来たんだったか……忘れてしまった」
  GM  : 「まあそういうわけで。少しでもお詫びの気持ちがあるなら、          土下座して僕に魔術を教える権利をくれてやってもいいと思ってな」
  頼子  : 「なんのことか、1から順に話せ」         背もたれにぐったりとしながら、こめかみをグリグリフォークでえぐる。
  GM  : 「だから。僕に魔術を教える権利を……」
  頼子  : 「もっと前だ。もっともっと前だ」
  GM  : 「それが一番大事なことじゃないか」
  頼子  : 「私のお姉ちゃんがなんだって?」
  GM  : 「だからお前の姉があんなことをしたから…」
  頼子  : 「目をえぐれ。魔術を習得したいなら。それが一番簡単だ」
  GM  : 「嘘つけ!?」
  頼子  : 「真偽は無意味だから置いておけ。それで、私のお姉ちゃんが何をしたって?」
  GM  : 「お前あの事件を知らないのか? 仕方ないな、特別に僕が教えてやるよ。          人呼んで、月詠市集団自殺事件だ」         とまあ既知情報を。
  頼子  : 「そこまでだったら私がお前に魔術を習得させてやる」
  GM  : 「マジで?!」
  頼子  : フォークを目につきつけて。         「えぐる方でな」
  GM  : 「いやそれ魔術関係ないだろ絶対!」
  頼子  : 「真偽は無意味だ。続けろ」         ごりごりと、またこめかみをえぐる。
  GM  : 「この上なく重要だと思うんだが……          とにかくそれはお前の姉が起こしたんだから、御門家が大変だったんだよ」
  頼子  : 「何故お姉ちゃんがしたと分かる?」
  GM  : 「他に誰がいるんだよ」
  頼子  : 「他の誰かかもしれないだろう。          そもそもどうやってそれをお姉ちゃんができる?」
  GM  : 「いやそれは……魔術だろ?」
  頼子  : 「それだけか?」
  GM  : 「魔術で自殺させたんだろ。ノートに名前をかくとか」
  頼子  : 「ヘルメス魔術様式はそういう物じゃない、が、そこはいい。          それだけでお姉ちゃんを犯人だと断じたのか?」
  GM  : 当時デスノートは未発表です。
  頼子  : 「他に理由はないのか? 理由なく疑っているのか?          それとも失踪したからか? 犯人から逃げたとは考えないのか?          もしくは遺体が見つかっていないだけとは考えないのか?」
  GM  : わかめ「いや……だから、お前の家と御門家の間でそんな話があったんだよ」
  頼子  : 「ほう、どんな話だ」
  GM  : わかめ「僕も立ち聞きしただけだからよく知らないけど」
  頼子  : 「私の家は、もう全員いないからな。その内容を言え」
  GM  : わかめ「お前の姉がこんなことをやったなら、戦争では手伝ってもらうって」
  頼子  : 「御門家は疑うに足る何かを得ているのか?」
  GM  : わかめ「あと、相手はお前の家の人間じゃなく、どっかの魔術師だったと思う」
  頼子  : 「あー」         結社か?
  GM  : わかめ「というか確定事項で話が進んでた」
  頼子  : 「御門家か……」
  GM  : わかめ「というわけでお前の姉が犯人なら、お前は僕に手を貸す義務があるわけだ!」
  頼子  : 「完全に犯人と決まったわけではないだろう」
  GM  : わかめ「あのなあ。30人以上の自殺だぞ? 魔術以外のどんな方法があるんだよ。よくしらないけど」
  頼子  : 「お前の家でも出来るんじゃないのか」
  GM  : わかめ「お前僕を疑うのかよ!」
  頼子  : 「お前は出来るのか。じゃあお前が犯人か」
  GM  : わかめ「信じられない奴だな。こういうやつが報復起訴とをかをするんだ」
  頼子  : 「魔術能力を誇示したくて、動機もあるな。魔術隠匿を考えた悪くない殺害方法だ」
  GM  : わかめ「違う、僕は魔術を使えない! 犯人じゃない!             だいたい。そんなに人を殺せるのなら、お前に習う必要はないだろ」
  頼子  : 「ほう。御門家に魔術師はいないのか」
  GM  : わかめ「御爺様は魔術師だけど、最近めったに外に出ないから、違うと思う」
  頼子  : 「つまり、私か、姉ということか。外部犯の可能性は完全には消えていない。          しかし魔術能力なぞ、早々あるわけでもない、だから近くにいるものを疑う。          しかし確定情報として扱われているならば、お前の家は、何か掴んでいるはずだな……          内部に入る必要が出てきたな」
  GM  : わかめ「お前何言ってるの?」
  頼子  : 「お前に魔術を教えてやるかもしれない、ということだ」
  GM  : わかめ「ほんとうか!? じゃあまず土下座しろ!             僕は名門御門家の跡取りだからな。僕に魔術を教えるのは名誉なことだからな」
  頼子  : 「何故名門なのに魔術能力がないんだ」
  GM  : 「そ、それは……どうでもいいだろ!」
  頼子  : この段階から旅に出たほうがいいんだよな? 結社からの出奔はいつがいいんだ?
  GM  : 今でいいんじゃないの。         そもそも結社に連絡つかないし。朝倉家みんな死んじゃって。
  頼子  : そうか。じゃあ暫くは結社に対しても死んだことにしておいたほうが無難だな。         1年ほど姿を消そう。深く静かに潜れ、だ。         どちらにしても、今すぐ御門家に取り入ろうとも、無理がある。
  GM  : PL2さんからコメントどうぞ。
  PL2 : 結社関連は全てGMの望むままに。
  頼子  : だが、まあ、聞くべきことを聞いておこう。         「戦争について心当たりはあるか」
  GM  : 「お前、月詠市で戦争といったら……聖杯戦争に決まってるだろう」
  頼子  : 「聖杯戦争? 全く私は度し難いほど無知だな」
  GM  : 「ああ。月詠聖杯戦争だ。これを聞いたからには巻き込まれではいられないからな」
  頼子  : 「ああ、そうだな。まあ私は巻き込まれ型の恩恵を受けていないから、問題ないが」
  GM  : 「けど巻き込まれがた主人公で行くという当初の方針のはいいのかよ?」
  頼子  : メタ会話。         っていうか、わかめ、お前、知ってるのかよ(笑)         知らないと思って聞いたのに(笑)
  GM  : 和布はしってるんだよ、原作的に(笑)
  頼子  : じゃあ、今は聞かないでおこう。
  GM  : 質問はなかったことにされた。
  PL2 : ワカメは犠牲になったのだ(笑)
  GM  : まあわかめは犠牲になるけどな、確かに。
  頼子  : 本当は聞くべきだが、今はそれはどうでもいいことだ。         姉を自身で追う方向で行こう。
  GM  : わかめ「それで、まずなにからやるんだ?」
  頼子  : 「土下座する気はないが、明日の深夜に来い。やるべきことを教えてやる」         フォークを台所に放る。
  GM  : 「へえ、わかったよ。少しは期待しておいてやるさ」         上機嫌でわかめは帰っていきます。
  頼子  : 帰っていったのを見たら、荷造りを開始しよう。
  GM  : 開始しました。
  頼子  : ここにいると、御門家の戦争に巻き込まれることは必至だ。         そうすれば、姉を探すことは不可能となる。         となると、結社からも姿をくらませなければならない。         だから、今日、ここで、朝倉頼子は消えるのだ。
  GM  : 荷づくり終了しました。もう夜です。
  頼子  : できうる限り、この家を掃除していく。コレは痕跡を消す、という意味で行うものだ。
  GM  : 火を放つ?
  頼子  : ハガレンみたいだな(笑)         だがこの家は残していく。         火を放てば自主的に失踪したようにしか見えないからだ。         なにもしないでおく。証拠だけ消しておく。
  GM  : ちなみに荷物はなに?
  頼子  : 着替えとかぐらい。         あと、フォークを一本。台所から回収していく。
  PL2 : 拘りでもあるのか(笑)
  頼子  : なんでも良かったけど、探すのが面倒だったんだ。         必要な物はもうなんにもない。実際には身一つでも問題ないのだ。魔術さえあれば。         街を出る。時間をかけると見つかる可能性も高い。
  GM  : 家を出てからはバス?
  頼子  : 暫くは歩きで、人目につかなくなったら、魔術で少し距離を飛ばす。         その後公共機関を使おう。魔術使用の痕跡は十二分に消しておく。
  GM  : いや意味がない問いだったな。
  頼子  : まあ、移動手段が何だったのかとかは、確かに意味が無いな。         どうせもう見つからないのだ。朝倉頼子は。
  GM  : いや、家を出たところで門柱の影から声がかかるから。
  頼子  : おお?
  GM  : ユノ「どこに行くの?」
  頼子  : 「あ?」
  GM  : 傘を持った上友ユノ。
  頼子  : 「あー? あーーー、これは困った。          先に、何故ここに? と聞いておこう」
  GM  : ユノ「なんとなく、気になったから」
  頼子  : 「びっくりするほどタイミングがいいな」
  GM  : ユノ「そうでもないよ。頼子ちゃんはどこに行くの?」
  頼子  : 「どんな答えがほしい? 望みの答えをやろう。どの答えも嘘っぱちだ。          非常に心苦しいことだが、答える気はないということだ」
  GM  : ユノ「この家にはもう戻ってこないの?」
  頼子  : 「家は戻るためにある。と言いたいが、正直に言えば分からない」
  GM  : ユノ「それも嘘なんだね」
  頼子  : 「いやいや、これは本当だとも。先行き不透明、という意味だ」
  GM  : 嘘つくって予告しておいて(笑)
  頼子  : 「私の意志は関係ない。だから嘘をついてもつかなくてもいい。          だからこの答えの真偽は無意味だ」
  GM  : ユノ「お姉さんは死んだよ」
  頼子  : 「ユノも嘘吐きになるのか? 良くないぞ。それは。私みたいになるぞ。          ユノはいい子なんだから、真っ当な人生を歩める立ち位置にいる。          そのまま歩んだほうがいいぞ」
  GM  : ユノ「私は元々嘘つきなんだから大丈夫だよ」
  頼子  : 「そうか? じゃあ嘘のつき方を選ぶべきだ、と言ったほうがいいな。          どちらにしろその真偽も、やはり無意味だ。箱は開けるためにある。          だから出かけるわけだ」
  GM  : ユノ「そんなことが、私やマリちゃんよりも価値があるの?」
  頼子  : 「ユノとマリより価値のあるものか。いやいや、違うな。違う」
  GM  : ユノ「なにが違うの?」
  頼子  : 「この考え方が違う。価値をつけるものではない。そしてまた、選ぶものでもない。          ユノやマリを蔑ろにしているわけではない、と、言うのは少し安っぽいが。          まぁ、私は今、ユノと話せてよかったと思ってるぞ。          友人と会話するのは、やはりいい。負担が軽くなる」
  GM  : 「すごくいやそうな顔したのに」
  頼子  : 「それは最初だけだとも。面倒な事になると少し思った。          だが友人と面倒を起こすのは、いいものだ。今はそう思う。          だが、そろそろ行かねばならないな」
  GM  : ユノ「頼子ちゃん」
  頼子  : 「なんだ?」
  GM  : ユノ「もしも頼子ちゃんがいない間に、お姉さんが帰ってきて。            私がお姉さんと会ったのなら。            私は彼女を殺すよ」
  頼子  : 「殺せ」
  GM  : ユノ「……殺していいの?」
  頼子  : 「何故この返答ができるかといえば、そんな事はありえないからだ。          私の方が先に見つける。だが、もしもそのようなことがあるなら。          ユノがお姉ちゃんを殺せることを祈ろう」
  GM  : ユノ「きっと彼女はこの街に戻ってくるよ。            だって、頼子ちゃんだけを殺さなかったんだから」
  頼子  : 「なら、私がどこにいたって同じだ。お姉ちゃんは完璧なんだから。          ではさらばだ。また会おう」
  GM  : ユノ「待って」
  頼子  : 「ん?」
  GM  : ユノ「これ、あげる」         孫の手。         ユノ「フォークじゃなくてそれ使って」
  頼子  : 「優しい贈り物だ。ありがとう。          では今度こそおさらばだ。また会おう」         と言って、今度こそ行く。
  GM  : ユノ「あと一年」
  頼子  : もう振り返らない。         何を言っても振り返ったりはしない。
  GM  : ユノ「マリちゃんと、頼子ちゃんと、一緒に過ごしたかったのに。            恨むからね、頼子ちゃん」
  頼子  : おお、怖い怖い。         だがもう決めたのだ。だからもう振り返る必要はない。
  GM  : ぬるいよ(笑)
  頼子  : ぬるいのか!         いや、何がぬるいのか分からんがな!
  GM  : ユノ自身の口調も、からかうような真剣さです。         つまり声は笑ってるけど根は真剣。
  頼子  : なるほど。
  GM  : まあそんなわけで         朝倉頼子は街を出て失踪したんでした。
  頼子  : 朝倉頼子、失踪!         to be continued.
  GM  : PL2さんは感想をどうぞ。
  PL2 : 一般人の友人とはなんだったのか。
  GM  : マリのことをバカにするのか?(笑)         あ、一般人の友人手もしかして和布のことか?(笑)
  PL2 : ワカメのどこが友人か(笑)
  頼子  : わかめは好きなんだがなぁー。PLが(笑)
  GM  : というか別にユノはまだ普通じゃないか。         殺す云々は『だから家にいた方がいいよ』という流れに持っていくための振りだったんだよ(笑)
  PL2 : どこの世界に人の生き死にを振りにする一般人がいるか(笑)
  頼子  : いや、ユノは私に合わせたんだと思うがな(笑)         頭フォークでえぐるような人間に対してどのレベルで言えば止まるかなんて分からないだろう。         だが私は正気だからな。
  PL2 : 良くも悪くも頼子の友人か。
  GM  : 唯野マリは?
  PL2 : 唯野英子と同じ臭いがする。
  頼子  : それ、凄い、やばい気がするぞ。         小聖杯入ってるレベル。
  GM  : いや名字思いつかなかったんだ。そのイメージは忘れてくれ。         偽者語の、でっかい方の妹みたいなイメージで。
  頼子  : 私は読んでないし見てないんだよな。         なんか格闘系っぽいこ?
  GM  : うむ。
  頼子  : なるほろ。だからぽにてか。