月詠聖杯戦争 エンディング
エンディング
12/24 月詠市 事務所
GM : ……… ……・・ …… その日 月詠市は雪が降り積もる ホワイトクリスマスでした。 と言ってもまだ昼です。 駿人が事務所にいると、学生二人が押し掛けてきます。 勇太「こんにちはー、探偵さーん!」
駿人 : 「よ。茶菓子は何時もの棚に入ってんぞー。」 煙草を灰皿に押し付けながら、くすりと笑おう。 なんていうか、久々だなぁ。日常シーン。
GM : 千里「今日はクリスマスイブだけど浮気調査はないのー?」 勇太「というか今日も仕事なの? 予定はないの?」 千里「もしかして、仕事もないけど予定もないの?」
駿人 : 「…まぁ、仕事休みだわな。実際。」 (…この時期は、色々変なのでるから祓う方で忙しいし)
GM : 勇太「休みならどっかに遊びにいこっかー?」 千里「クリスマスイブだけど気にしないでいいよ!」
駿人 : 「…いや、むしろ気にするのお前たちのほうじゃないのか?季節的に。」
GM : 勇太「はははー」 千里「あははー」
駿人 : 「…」(じー)
GM : 千里「別に付き合ってるわけじゃないからね?」 勇太「まあ普通に違うからな!」
駿人 : 「…いや、相手居ないのかなぁと。二人とも。」
GM : 千里「探偵さんこそいないじゃなーい!」 勇太「そうだそうだー!」
バサカ : いい振りを…!(笑)
GM : しばらく雑談をすると二人は帰っていくって感じでいい?
駿人 : 「…まぁ、なぁ…」
GM : では二人はしばらく雑談をしたあとに、帰っていきます。
駿人 : 「…さてと。それじゃ、行くとしますかね。」 二人を見送った後時計を一度見て、事務所の戸締りをして外に出ます。
GM : おっと、梶原もねじ込んでおこうぜ!(笑) 外に出てしばらく歩くと、梶原と偶然出会います。 梶原「お、廿楽じゃないか。 クリスマスイブだってのに見回りか?」
駿人 : 「まぁ、そんなとこだな。…むしろ、こういう時のが変なのは多いからなぁ。」 怪奇系なのもそうでないのも。
GM : 梶原「そういうことなら警察に戻った方がいいんじゃないか?」
駿人 : 「まぁ、こっちのが気楽なのさ。…普段はのんびり猫探しとかしてられるし。」
GM : 梶原「それとも恋人の一人でも作るかだな」
駿人 : 「…今日はそういうの多い日なのか?千里の嬢ちゃんたちにも言われたんだが…」 頬をかきながらため息を(注:普通に多い日です)
GM : 梶原「そりゃあそうだろ。クリスマスだぞ。 まあ、おれもそういう相手はいなんだがな。暇なら今夜、一杯やるか?」
駿人 : 「…止めとくよ。流石に今日は休肝日って事で。」 ちなみに、休肺日は毎週日曜です。事務所もお休みです。
GM : 梶原「それじゃ年末にでもな」
駿人 : 「まぁ、あまり遅くならん程度には付き合うわ。」 忘年会には規模が小さいけどね。二人って。
GM : 飲みの約束をして、梶原と別れます。 まあいつものことだな。 というわけで別れる。
駿人 : はい。
バサカ : …そして、駿人はその日の…魔術探偵としての依頼、事件に立ち向かうことになり。 毛皮と藁と髭の男「悪い子はいねーが!悪い子にはお仕置きじゃ!石炭と木の枝の鞭をくれてやる! 獣人の仮面を被った男達「うおおおお、悪い子にお仕置きを!」 聖夜に近所迷惑な雄叫びがこだまする。 それを行っているのは、まるで祭りの仮装のような姿をした男達である。 突如街の通りに表れた彼らを、幸せクリスマス気分の通行人はぎょっとしてみた。 毛皮と藁と髭の男「悪い子とは何じゃ!聖夜を汚すものじゃ!すなわち、神聖なる宗教儀式の夜を、 デートの口実にする腐れカップルどもじゃ!カップル罰すべし、慈悲は無い!」 獣人の仮面を被った男達「うおー!いちゃつくカップルに仕置きじゃー! 慈悲はねえ!見せ付ける奴は許さねえ〜!」 そして直後、そう雄叫びを上げた男達が、次々とカップルを襲撃しだしたことで騒ぎは大混乱へと発展した。 彼らが木の枝の鞭杖や鎖を振ったりするたびに、まるで悪い子にお仕置きする魔術師の技のように、 カップルたちの顔が炭で塗られ、大量の灰が頭からぶちまけられ、 どろんどろんと持ち物が小枝やがらくたへと変わっていく。 ドイツの伝承に語られる、サンタのダークサイドとして悪童にお仕置きをする 「黒いサンタ」クネヒト・ループレヒトとその従者たる獣人クランプス。 それへと変装する道具が年月を経て神秘を帯び、 人をクリスマスへの罪を裁く魔人へと変身させる呪われた仮装道具。 それをたまたま入手した「クリスマスデートを呪うもてない男の集い」の暴走。 …それが、今宵の駿人が解決せねばならぬ事件であった。 駿人 : 「…えーと。」
GM : ノーコメント。
駿人 : 「………こんなことしてっから持てないんだと思うんだがなぁ。」 ぼそっと、手を出す事すら忘れて呟く。
バサカ : こんなだが、人々の荷物を変化させたり、どこからとも無く炭や灰を出すのは明らかに魔術であって
駿人 : そんなレベルで現実逃避するぐらいにはカオスな風景であった。が。
バサカ : いちおう隠匿しなければならん神秘である。 何より、現在進行形で町の治安と市民の幸せに著しい迷惑をかけてることには変わりは無い。 さあ、魔術探偵廿楽駿人、戦いのときだ!(笑)
駿人 : 「………」 人のデートを邪魔するバカを、ほっとくわけにもいかないし… 「失せろ変態トナカイ軍団っ!」 警棒を抜き、クランプスにワイヤーを投げつける。少なくとも、 なるべくカップルを逃がすまでは魔術をおおっぴらには使えんしね。
バサカ : クランプスA「ぬわー!?」 クランプスB「く、何だ貴様ら!我らの正義の裁きを邪魔するか!?」 クネヒト・ループレヒト「カップルの味方か貴様〜!一人身だというのに! むしろ同士となれ、さもなくばお仕置きじゃ!」
駿人 : 「…人が自主的にパトロールしてりゃ、稼ぎ時の大通りでこの騒ぎ… 営業妨害に迷惑行為!そんな裁きは認めて堪るかっ!」
バサカ : 乱入する君に反応するダークサンタ軍団。 クネヒト・ループレヒト「おのれ、俗物め…!者共、こやつらにクリスマスの裁きを下してやれぃ!」 クランプスたち「「「うおおー!」」」
駿人 : …どっちが俗物だコレ。
バサカ : わらわらと君を取り囲むクランプスたち。 …落ち着いて考えると民間人とはいえ、数百年モノの礼装を装備した奴らがこの数。 …ギャグめいてるけど、実際面倒?(笑) 君のポケットにはそれすらも上回る
駿人 : 「…ああもう、裁けなくはないが…数が多いっ!」 元が弱いからどうにかなってる感じかね。警棒と強化魔術だけだと。
バサカ : …いつの頃からか持っていた、そして、どうしても捨てられない愛着と、 奇妙な予感と引っかかりを齎す、宝具の領域にあるものがあるのだが… …その、力を秘めた小さな石が 一瞬、熱くなった気がした、その時。 クランプス「ひゃっはー!炭で『独り身の癖にカップルの味方したアホ』と落書きしてや、うわらばー!?」 クランプスたち「うわーー!?」 ちゅどーん! 不意に、君に踊りかかろうとしていたクランプスが、剣風で吹っ飛ばされた! ヘルヴォール「全く、欧州から流出した遺産をわざわざ追ってはきたが、 こんなくだらない事件になってるなんてね…」 それを行ったのは、鞘込めにされたままだが、強い…君の魔石と互角の魔力を放つ魔剣。 それを持って現れたのは、さっぱりしたシャツとジーンズにブーツの上から軽やかなコートを羽織った男装の、 しかし目の覚めるような美貌と、男装の胸元がきつきつで抑えきれない魅力的なプロポーションをした、 二十代前中盤の美女だ。きりっとした碧眼がバカどもを見据え、アクションに従ってワイルドな金髪を 纏めたポニーテールが翻った。
駿人 : 「おやまぁ。…お嬢さん、もしかしてこれの関係者かい?」
バサカ : クネヒト・ループレヒト「こ、今度はなんだ!綺麗なお姉さん!お前もクリスマスの裁きの邪魔者かー!?」 ヘルヴォール「ヘルヴォール・S・ビャルトマール。個人的に、魔を討つ剣をやっている。 どういう訳か昔から、平穏な町を守りたい、という、約束をしたような義務感があってね。 欧州から流出したそのアーティファクトを、追ってきた、んだが。」 鞘に込めたままの魔剣をビュンとふるって、猛々しくも美々しく名乗る… …その姿に、一瞬、ひどく強く激しい、そして愛おしい既視感を感じる。
駿人 : 「…結果が、このなんていうか残念軍団か。」 …一瞬感じた何かを顔に出さないように、とっさに敵に向き直りながら呟く。 …追い求めていた誰かに似ている彼女に、まだ惹かれすぎないように。(まだ。ここ大事)
バサカ : ヘルヴォール「…、そういう、あんたは?見たところ素人じゃないみたいだけど、 こんなバカ共を律儀にとめようとするなんて、中々面白いじゃないか」
駿人 : 「…廿楽駿人。まぁ、この街の平和を守る探偵さんってとこさね。」 ポケットから魔石を出し、警棒の柄に取り付ける。 「…この時期は、妖怪だの悪霊だのが出やすいからパトロールしてたんだが… この規模はちぃと予測してなかったんでね。加勢にゃ大分感謝するよ。」
バサカ : ヘルヴォール「、駿人。駿人か…。普通の魔術師は、もっと重要な事件にかかりっきりで、 こういう些細だが人の平和に触る件を後回しにしちまうからねえ…」 君の姿を見て。君の名乗りを聞いて。 ヘルヴォールは一瞬、わけもなく酷く懐かしいような、 切ないような…そんな感情を抱いた表情を浮かべますが、その上で、そして、それよりも ヘルヴォール「そういう事を、探偵だからってやってるわけか。『根性は期待できそうだな。』」 そういう君に対する行為で、にっ、と、猛々しいながらも女らしい、戦女神めいた笑みを浮かべます。
駿人 : 「…ハハ…わざわざ海越えてコレ追っかけてくるお嬢さんに言われるたぁね。」 ポケットから煙草を出して、火をつけてくわえるよ。 「…やれやれ…がらにもなく、張り切っちまいそうだわ」
バサカ : ヘルヴォール「『詳細は気力でぶっちぎって』『押し通させてもらう』のが気質でな。 海越えくらいはなんてことないさ、先祖が伝説の海賊だかでね。 おうともよ。こんなところで同好の士(ばかなかま)に出会えるとはね… あたしもなんだか気分がいい。そういうわけでだ。 こいつら相手の戦、折角だから共闘して…『一緒に勝ち抜こうか、』駿人?」 なんだか懐かしく、酷くぴたりと嵌る。 そんな空気と共に、共闘を申し出ます。
駿人 : 「…ああ。それじゃ、行くとするか。ヘルヴォール… 手伝ってくれよっ!『ブレーカー・アンガンチュール』っ!!」 そう叫んで、警棒に炎を纏わせるっ!
バサカ : 「ああ、行こうか、【また】『よろしくな』駿人!行くぜ、『勝滅を与う戦神の腕(テュールフング)』!」 無意識に【また】、と言いながら、魔剣に力を込める! クネヒト・ループレヒト「きっ、貴様ら〜! わしらを無視して初対面の筈なのに仲良し共闘ムードを!許さん、許さんぞ!」 クランプスたち「うおおおおお!」 立ちはだかる黒サンタ軍団だが、二人の再会… そして、二人の再びの共闘の前には、何ほどの事もないだろう。 コレは、彼と彼女が勝ち取った勝利の結果である、平和な時代の御伽噺なのだから。 そう。 これは再開の物語であり。 …その日。二人は運命と再会した。
GM : FIN
GM : お疲れさまでしたー! これにて第一回月詠聖杯戦争を終了します。
バサカ : お疲れ様でした&有難うございました〜! GMとPL1さんに感謝とお礼を!有難うございました!
駿人 : お疲れ様でした…ホント、色々有ったなぁ…
バサカ : 色々面倒なPLですいませんでしたが、楽しかったです、有難うございました!
GM : 感想戦はまた今度やりましょう。
駿人 : GMもPL2さんも、ありがとうございましたっ!(GMにゃしょっちゅう泣かされましたけど)