月詠聖杯戦争5日目 深夜パート1
5日目 12/18(日) 深夜 命泉学園
GM : 深夜行動どうします?
駿人 : まず、アンナは起きるの?
GM : 起こさないと意識を失ったままですね。 命泉学園に戻るか、それとも教会に行くか。
駿人 : 学園に戻りますよ。 …慣れ親しんだ場所の方が、精神的に楽でしょうから。
GM : てくてく。では命泉学園につきました。 礼拝堂にいってアンナを起こす?
駿人 : 起こす前に、バーサーカーと少し話します。 流石にアンナにゃ聞かせれんわ。
駿人 : 「…なぁ。ヘルヴォール。………聖杯戦争って、マスター無しでも進むもんなのか?」
バサカ : 「?…つまり、最終局面においてサーヴァントだけが生き残るような局面か。」 どうなの、GM。与えられた聖杯の知識的に、その場合。
GM : ある。という知識でオーケイです。 マスターをぶち殺す理由付けですね。
バサカ : 「…理屈上はありうる。」 その場合サーヴァントが自分の分の願いと、マスターに託された願いと 両方叶える事は可能なの?
GM : そのあたりは……わからん!
バサカ : ずわっ(笑)
GM : 聖杯の最終局面の知識は不足しています。
バサカ : せめて、その場でどっちか確かめるってことが出来るかどうかも分からない?
駿人 : まぁ、初めての聖杯戦争だしね。
GM : ぶっちゃけ、管理者側……つまり教会とか美樹に(嘘をつかれなければ)聞いた方がいいだろう。
駿人 : 「…その場合、マスターの願いかなうと思うか?はっきり言って。」
バサカ : 「…そこまでは、流石に分からん。 第一回の聖杯戦争なもんだから、聖杯そのものに知識の蓄積が足りてない」 と、顔をしかめて言います。
GM : あ、そういえば管理者側がもう一人いたな。出てきていい?
駿人 : …良いけど…誰?
GM : 学長。
駿人 : 気まずっ!?
GM : では礼拝堂の奥から一人の男があるいてきて、その疑問に答えてくれます。 学長「基本的には、聖杯に触れた者の願いをかなえる……だよ。 叶うかどうかはその時の中身の量次第。そして次の願いは、ジュースが残っているかどうか次第さ」 その男は仕立てのいいスーツに身を包んだ、小太りのデブです。 学長「お初にお目にかかる。命泉学園学長。 そしてアーネンエルベ指揮官の大佐だ。ま……学長か大佐と呼ばれている」
駿人 : 「…いろいろ不安になる話をどうもありがとうございます…」 すっごい深くため息つくぞ。
バサカ : 「…やれやれ。まあ、生憎、オレ本人にはもう関係の無い話だ。 なんとなれば…オレの願いは、もう今夜、叶っちまったんだからな」
GM : 学長「今夜はアンナ中尉を保護してくれたようだね、お礼を言わせてもらうよ」 愛嬌よく笑います。にいっと。
バサカ : 「だが、アタシとしては、見過ごせん。 先に願いをかなえたモンとして…この戦争で願いをかなえたモンとして、だ。 …この戦争を、できる限り真っ当な落としどころに、できれば導きたい。」 それがマスターの願いであり…聖杯戦争を戦ったサーヴァントとしての責任だ、と 逆に言えば、今後はその責任を持って振舞う、と暗に告げて言います。
駿人 : 「…確認しておくが、聖杯戦争で敗北したことについて彼女にペナルティはあるのか?」 警戒するように言うよ。何かあるとしたら見過ごせん。
GM : 学長「もちろん。聖杯の獲得はアーネンエルベの悲願だ。 彼女がそれを果たせなかったのは実に残念だよ」
バサカ : 「…そうか。そんなら。残念ながら第二回の聖杯戦争はねぇな。」 ぎしっ、と嗤って言います。 「この子をオレはセイバーから預かった。で、ある以上 …この子を手にかけようとするなら。アーネンエルベとやらは、オレが滅ぼす。この戦争の間に、だ。 …どうするね?」 こっちの問いに答えな。ノーならまずお前の首を飛ばす。 というような視線で、それに関係するようなことなら、今のうちに言っておけ、という表情です。
GM : 学長「バーサーカー まず……私が、彼女の上官であり、保護者だ。命令を下す権利は私にある。 次に。彼女を罰したところで何か意味があるのか? 戦術、戦略的に?」
駿人 : 「…命令、ねぇ。」
GM : 学長「ましてや銃殺なんてね。まあ、これが命令不服従ならやっていたかもしれないが。 彼女は作戦を果たせなかった。それは現場指揮官としての責任だ。 私には彼女を罰する権利と義務があるし、彼女もそれを望むだろう。 さて。バーサーカー。君は一体、誰から何を守るんだい?」
バサカ : 「戦ったのはオレらだ、勝ったのも、傷ついたのも。お前らに口を挟む道理はねえよ。 生憎、オレは海賊(ヴァイキング)だ。軍隊の命令系統なんざ知ったこっちゃない」
GM : 学長「彼女自身がそう望んだとしても?」
バサカ : 「シグルドから託されたこいつを、まずこいつ自身から守る。 こいつの未熟さと、罪悪感と、生まれてから刷り込まれた色んなしがらみから。 そんでもって、おまえが、ややこしい言動でにおわせた感じで、アンナを害する積りが無いなら、 おまえも守ってやってもいい。こいつの親としての理を優先すんならな。 アーネンエルベとかいう、ヒットレルとかいう王の王国の残党共も、オレの情と理に従うんなら。 まあそれなりに守らんでもないが…」 逆に言えば、そうでなければ貴様らは立ちはだかるなら容赦はせん、と。 「…オレの息子は、大人として独り立ちして、オレの保護を拒んで、一人で行くことを選んだ。 成長して大人になったんなら、大人同士として相手の決断を尊重せにゃあならん。」 悔しくもあり嬉うもあり胸が痛くもあり涙が流れるが。 「…けれど、アンナはまだ大人じゃなかろう。」 故に、保護せねばならん、と 「…それがオレの理だ。あとは、マスター次第だな」 と、マスターに話を振ります。
駿人 : 「…俺としても、自殺幇助なんざ御免だしな…」
GM : 学長「どちらにしろ。アーネンエルベは戦争に敗退した。そして。 負けたのなら撤退しなければいけない。それが軍隊の仕事だ」
駿人 : 「…つまり、ドイツ本国への帰国と?」
GM : 学長「いや、一時避難だよ。祖国に私たちの居場所はないのでね。 兵器……つまり英霊か。それもなしにこの街にとどまるのは百害あっても一理なしだ」
駿人 : 「戦争が終わったら、もう一度この街に来てほしいもんだがね。 ………人気の生徒会長が居なくなれば、きっと泣くのが二人いるから。」
GM : 学長「私達は次の機会を待つとする。なに、もう50年待ったんだからね。 エーベルハルト中尉には伝えておいてくれ。私達はツヴァイス基地で待つとね」
駿人 : 「…了解。起きたら、伝えておくよ。」
バサカ : ふむ…と、男の言葉を聞いた上で。 「矢折れ弾尽きた程度で退くかどうか。」 気絶したままのアンナの頬を撫でる。 「…現場の兵の意見も聞いてみるべきじゃないかとも思うし」
GM : いや君らが引き渡さないんじゃないか(笑)
バサカ : 「…何より、彼女が戦死するか、戦闘中行方不明(MIA)になるかは、彼女次第だろうよ」 と、貴様ら腰抜けが逃げるのはかまわんが、こいつの道はこいつと、 こいつを預かった保護者に選ばせて貰う、と言い放ちます。
駿人 : …ホントに神話時代の英霊かアンタは。>MIA
バサカ : 聖杯の知識で現代語訳したんだよ!(笑)
GM : ないわー(笑)
バサカ : 船から海に落ちて死んだと思ったら 戦士団を抜けてたヨームの戦鬼とか居るんだし!(笑)(ヴィンランド・サガ参照)
GM : 学長「では、良い戦争を」 にい、と笑って学長は去っていって……いい?
駿人 : 「…幸運を。」
GM : 結局、何も聞いてねえ(笑)
バサカ : ちょっと待った(笑) 「…去る前に、だ、おい。」 ちょっと呼び止めます。
GM : 学長「なにかな?」
バサカ : 「おまえらが逃げるにしても、オレらは戦を続けるんだ。 胴元が居なくなっちゃ、賭けのルールも分かりゃしねえ」 何より、だ。アンナが万が一の僥倖を掴む可能性も、まだ無い訳じゃあないんだ
GM : まだやらせるのかよ(笑)
バサカ : …まあ、やるかどうかはアンナ次第だ
GM : 何について聞くの?
バサカ : 「…この戦争のルール上の理を、折角だ、置いていきな。 特別サービスで、もう自分の願いは叶ったサーヴァントと、 町の平和が願いのマスター、それと、あんたらのマスターしかいないところだ。 今のうちにおいていきゃ、他の連中にゃよほどの事で無い限り明かしゃしないよ」 と、持ってる情報全部吐け、と言います。 さもなくばスレイだ、とまでは言わんが(笑)
GM : じゃあまあ、小聖杯について話してやろう。 学長「そうだな……では小聖杯については知っているかな? 聖杯戦争は、聖杯を奪い合う戦争。そして、聖杯は実体のないものだが、小聖杯に宿る。 小聖杯は物体だ。聖杯戦争が最終局面に至ると、聖杯として機能する」
駿人 : 「…姫さんがソレって事か。」 口だけ動かして、小さくぼやきます。
GM : 学長「ちなみに小聖杯の用意は御門家が所有した状態でスタートする。 そして小聖杯が聖杯になるのには場所が必要だ。つまり霊地だな。 霊地と小聖杯。陣取りゲームであり、フラグ戦。それが聖杯戦争だ」
駿人 : 「…霊地以外で小聖杯が充ちたなら、どうなる?」
GM : 学長「いや、霊地でなければ小聖杯は満ちない、といった方が正しいな。 陣地と小聖杯。そのふたつを最終局面で確保している組が勝者となる」
バサカ : 「つまり、条件を満たしても、霊地にいかなきゃ小聖杯は発動しないってことか?」
GM : 学長「そしてこの街の霊地は四つ。御門家屋敷、教会、ここ命泉学園、そして月詠タワーだ」
駿人 : 「…確認、一つ。小聖杯は、人に宿せるものなのか?」
GM : 学長「人に? ああ、まあ不可能ではないかもしれないが、やめた方がいいだろう。 人ではなく聖杯になってしまうからね。 まあ、既に願いが叶ったというのなら、君たちには関係のない話かもしれないが…… しかしバーサーカー。君が現界できるのは聖杯の力だ。猶予はあまりないと思った方がいい」 まあこんなところか?
駿人 : 「…後で、姫さんはいっぺんお仕置きせんとな。」 ひっそりとそんな事を思う駿人でした。
バサカ : 「…構わねえさ。好きに己の理を通すにゃ、残りは充分に長い」 後は、駿人への恩返しに、できるだけいい終わりを作るだけさ…と、嗤います。
GM : では今度こそ、学長は去っていきます。 これから撤退準備でしょう。
GM : さて、深夜行動のうちにやっておくことはある? なければこう……成長するための振りとかしておいた方がいいんじゃないかな(笑)
バサカ : ちょ(笑) …そ、そこはあれだ、次回までに考えるって事じゃダメか?(笑)
GM : 次回かよ(笑)
駿人 : …成長するためのふり、かー。 ………小さな位牌出して、そっと手を合わせる。 何人が犠牲者だったかは分からない。 けれど、確実にアイツに殺されたと分かる…自分が助けられなかった一人の為に。 敵を取ったと伝えるように。 ………あ、一応個室でやりますからねっ!?(人が居たらやれんわ。色んな意味で)
GM : とりあえず……月詠聖杯戦争は中盤戦を越えて、これから佳境に入っていきます。
バサカ : うん
GM : 一気に消えたしね。
バサカ : 流石にこんだけいっぺんに消えたからな(笑) あ、できれば消えた連中のデータは公開しといてくれへんか?
GM : うい。まあキャスターだね?
バサカ : シグルドも。あと、ライダーも。
GM : あいつはほとんど公開してたろ(笑)
バサカ : 一応最後まで(笑)
GM : まあ宝具データは追加しておこう。
駿人 : …そういや、フェイク一体分多く入ってんだよね。(サーヴァント一体分余る?)
バサカ : …というかそもそもアヴェンジャーの段階で、1体多いし(笑)
GM : それどころか2体多くなった(笑)
幕間 12/18(日) 19:12 月詠市上空 「それで。どうするのだ? マスター」 「勿論。全力で狩り出しにかかるわよ。初めての勝ち戦よ。よかったわねー、アヴェンジャー」 「ふむ? てっきりランサーか、あるいはアーチャーにでも任せるのかと思ったが」 「それができない理由があるのよ。聞きたい?」 「あまり興味はないが一応聞いておこう」 「一つ、管理者として暴走する死徒はほうっておけない。一つ、バーサーカーから疑われているっぽい」 「まあ、アサシンとアーチャーの襲撃を許したのはたしかだからな」 「それからこれが一番大きな理由なんだけど。キャスターの礼装。あれがまだ生きてるわ」 「ふむ? 奪って使用するということか?」 「近いけど違うわ。貴方の礼装なら私が用意できるけど、他の陣営まで強化されるわけには行かないってことよ」 「差を広げられる要素は可能な限り排除しておきたいということか」 「そうよ。礼装を装備できる数には限度がある。ありったけ装備したとして……まあ貴方は並のサーヴァントね」 「否定はしない。しかし二つ疑問だ」 「どうぞ」 「一つ。つまりこれが競争なら、他の組に対して機先を制することはできるのか?」 「それは大丈夫。キャスターが倒れた今、この町で一番情報収集が得意なのは私だから」 「二つ目。セイバーが倒しきれなかった相手を、補足したとして己達で倒せるのか?」 「それが問題なのよね。ま、やるだけやって駄目なら援軍を待ちましょう」 「ところで体調のほうは大丈夫か?」 「……ちょっと、きっついかもね。援護は期待しないで」 "[美樹探索判定 15an5=[3,3,6,4,2,5,3,4,1,2,1,2,2,1,6] = 13 " " リアン抵抗 8an4+10an5 = [6,4,5,5,1,6,5,5]+[1,4,5,5,5,3,2,2,6,5] = 11" 12/18(日) 19:20 月詠市 丘陵 ・ ……ゆるさない。 ぜったいにゆるさない。 お母さんを殺したやつは みんな、殺して、ぐちゃぐちゃにしてやる。 また また、お母さんを殺すなんて ああ、それは、僕のものだったのに! こんなことなら、もっと早く、食べてしまうんだった。 そうすれば、お母さんとずっと一緒にいられたのに。 僕のお母さんを……あああああ! 殺してやる。 あいつはどこだ。 お母さんを、殺した、二人。 片方の、男のほうは、殺した。 もう片方の、女のほうは、どこだ。 ああ、そういえば、お母さんが言っていた気がする。 さーヴぁんとをうしなったますたーは、きょうかいにほごされる、んだって。 そうか。 またあいつらだ。 あいつらが、お母さんをいじめたんだ。 また、また、また、また! みんな、殺してやる。 教会に向かって、走る。 じゃらじゃらと鎖が音を立てる。 ごうごうと、夜の風が耳を撫ぜる。 それから なにかが、後ろから、追ってくる。 青くて、燃えていて、空を飛ぶリヤカー。その上に、男と女が一人ずつ。 男のほうからは何か変なものが生えている。 だけど、関係ない。 みんな殺す。 それだけだ。 ・ 「いいいいい、いたっ!」 「こちらも補足した」 アヴェンジャーと美樹が、リアンを肉眼で発見したのは、探索を開始してからわずか十分後である。 月詠ハイアットホテルの上空から小鳥を模した百匹前後の式神を放ち、円錐状に探索範囲を拡大。 温泉街から丘陵の教会に向かって、尋常でない勢いで疾走する小柄な人影を感知した。 ピンクのふりふりドレスに、引きずる鎖。リアン=カードに間違いない。 即座に美樹はアヴェンジャーに指示し、飛行乗騎を急降下かつ最大加速させた。 そして追いつくことに成功。 たしかに、自慢するだけの手際ではあった。 青火車の縁にしがみついて、急降下の揺れにがたがた震えていなければ、もっと格好もついただろう。 「あああああ、あれ使いなさい、あれも! 新しく作った防御礼装!」 「む、わかった。起動!」 アヴェンジャーの服のすそから、五色のパーツが躍り出て矛の形状を取る。 『偽神五兵(ゴッドフォースU)』。五つの形状を持つ万能武具礼装である。 左手には骨を削りだしたようなぎざぎざの槍、『渇骨(タウティ)』が握られる。 更に、アヴェンジャーの腰から3本の尻尾が生え、猫の耳が髪から飛び出した。 美樹がアヴェンジャーのために作成した、最後の礼装『猫又装劇(コスプレキャット)』である。 余分に三つの命をストックし、知覚力を劇的に上昇させるという非常に有効な常時防御礼装であるが 外装がふざけているとしか思えないのは美樹の趣味であり、 アヴェンジャーは幸か不幸かその点に突っ込むような知識はなかった。 今のアヴェンジャーは、炎の戦車に乗り、民族服に猫耳と猫尻尾3を生やし、 両手に槍と矛を持っているという、わけがわからない格好だった。 真名看破判定にペナルティが来るレベルである。 さておき
[第一ターン リアン:アヴェンジャー+美樹 IV:アヴェンジャー19,美樹9,リアン5 アヴェンジャー:偽神五兵起動、火車起動 MP-10 リアン:滑車手枷起動、裁縫乙女起動 MP-10]
「ふうっ!」 アヴェンジャーが足裏から魔力を通し、乗騎を一気に加速させる。 美樹の作成した『青火車』は、使用者の意図を読み取って、 騎乗スキルがなくても手足を扱うように機動するという、素人にも優しい構造をしている。 今も、炎をふかして加速をしながら、攻撃可能なバランスを自動で保っていた。 といっても、サーヴァントにとって攻撃可能というだけで、生粋の魔術師である美樹にはとんでもない揺れには違いない。 青火車はリアンに追いつき、追い越し――――ざまに、アヴェンジャーは引っ掛けるようにして両手の槍矛を叩き込んだ。 どごんっ!とまるきり交通事故のような衝撃とともに吹き飛ぶリアン。 [アヴェンジャー行動:リアンを攻撃 28an5=27ANG5 = [1,3,3,6,2,4,4,6,5,6,2,3,1,5,4,2,6,5,4,2,4,6,5,1,2,6,3] = 21 リアン回避 32ANG5-5 = [4,1,6,6,3,3,5,4,4,1,3,2,1,4,6,5,6,4,6,3,2,4,5,6,2,1,4,1,3,4,6,5]-5 = 20 命中 ダメージ1+26−21=6] 「っ!」 リアンは血飛沫を撒き散らしながら吹き飛び、脇の林に突っ込んだ。 効いている。通っている。 キャスターの加護を失ったとはいえ、並の英霊を上回る駒として扱われてきたリアン=カードに一撃を加えた つまり、ついにアヴェンジャーは、サーヴァントとして聖杯戦争に参加するスタートラインに立ったことを示している。 今まで公式最弱だとかマスター以下だとか散々言われてきた彼がである。 聖杯戦争にとっては小さな一撃だが、アヴェンジャーにとっては偉大な一撃だった。 「じゃま、するなあああ!」 とはいえ、そんな事情はキレまくっているリアンには全く関係ない。 というか、相手が何者であるかすら、既に彼には関係なかった。 雑木林から爆弾が炸裂したようにリアンが飛び出す。 フリフリドレスには既に血の一滴もついてはいない。貫通はしたが、復元呪詛によって一瞬で完治していた。 [リアン行動:瞬間強化 復元呪詛 15an5= [2,5,4,2,5,4,2,5,6,2,5,4,2,6,5] = 13 7点回復 2消費] さらに、めきめきとすさまじい音を立てて。彼が引きずる鎖に繋がれて、3mほどの木が引っこ抜かれる。 近くにあるものすべてに食いつく、滑車手枷の効果である。 そしてもちろん、彼の死徒としての規格外の怪力がなせる業でもある。 それを更に、魔術回路による強化が後押しする。 リアンの咆哮とともに木が振り回され、巨大なフレイルとなって、 空中に離脱しようとするアヴェンジャーと美樹に叩き付けられた。 破滅的な打撃。 [リアン攻撃:対軍攻撃 32an5-8=[1,1,4,5,2,1,6,1,6,3,1,6,1,5,5,5,4,5,6,5,3,2,2,3,1,1,5,5,2,2,2,1]-8 = 20 アヴェンジャー防御" 36an5=36ANG5 = [3,1,5,4,6,4,2,5,2,6,6,2,6,4,5,5,4,5,6,2,2,3,3,1,4,6,5,6,2,2,2,2,4,5,2,1] = 29 美樹をカバー 36an5+3=36ANG5+3 = [4,1,6,6,6,1,5,4,6,1,6,6,6,1,1,2,1,5,4,4,3,1,2,2,6,2,5,5,6,5,5,4,5,5,2,2]+3 = 30 カウンター発動 ダメージ9+26−21=14 ダメージ10+26−21=15] 「あうぐっ!?」 だが数秒後、地面に叩き付けられたのはリアンの方だった。 いったい何が起こったのか、スローモーションで見てみよう。 即席のフレイルが大きく孤を描いて青火車を襲ったとき、 アヴェンジャーの持つ偽神五兵が変形し、人間大の歯車となった。 猫耳装劇が、背後から迫る巨大な質量のベクトルを完全に観測し 更に青火車の制御に直結し、急降下しざまに鎖を絡みとり 偽神五兵が猛回転によって鎖を引き寄せ 自分の運動エネルギーでそのまま引っこ抜かれたリアンは、 実に10mもの距離を飛び、地面に叩き付けられたのだ。 その間わずか二秒。 何が起こったのか、リアン自身にも理解不能だっただろう。 もちろんアヴェンジャーに可能なワザマエではない。これは偽神五兵に仕込まれた、半自動的な機能だった。 「ハヤトプログラム、起動確認! 他礼装との同期もうまく取れてるわね……ごほごほっ」 「そのネーミングは何なんだ? バーサーカーのマスターが何か関係あるのか?」 「駿人さんの動きからパクった、もといトレースして組み込んだのよ。 ホントは拘束までしたかったんだけど容量がねー」 「しかしなんというか。これでは己というよりも礼装で戦っているようなものだな」 「実際そうでしょ? 本来のあんたの力なんて、今のやり取りの20%ぐらいだし。ぐしゃっとミンチになってるわよ」 「否定はしないが……」 のんびり会話できているのは、リアンが起き上がるまでの間である。 戦闘が再開すれば、急加速急減速でおそらく御門美樹は確実にゲロインと化す。 (ゲロイン=ゲロを吐くヒロインのこと) 既にほとんどバーサーカールートに入っているのだとしても、二周目以降のために失点は少なくしておきたかった。 なにしろ腹黒の上に二十代中盤という年齢的にもかなりあれなところである。むしろ挽回しておきたかった。 まあメタ的な話はさておき。 「うあああああああー!!」 絶叫とともにリアン=カード再起動。 二本の鎖が大蛇のようにのたうち、電柱に噛み付き、引っこ抜き、持ち上げた。 ばちばちと千切れた電線が放電し、丘陵一帯が停電に見舞われる。 どうやら、殴って足りなかったのならもっと思い切り殴ればいいじゃないという結論に達したらしい。 ルール的には攻撃専念。 元々人気が少なく、魔術で人払いをしたとはいえ、迷惑な話である。 「相手はどうやらやる気だな。どうする、あれを使えば先にトドメをさせると思うが」 「そうね。これ以上暴れられるのもなんだし、さっさと……ちょっと待って、なんか来た!」 「新手か?」 「いや、新手というか……新手だけど」 美樹が驚愕したのも無理はない。 電柱を振り回して荒れ狂うリアンに向かって、真っ暗な夜道を近づいていくのは 月詠聖杯戦争の監督役、ヴァレンタイン=トリファ神父だったのだから。
[第2ターン トリファ:リアン:アヴェンジャー+美樹 アヴェンジャー:MP-2 リアン:HP-29 MP-10 攻撃専念]
「しーんぷ! ちょ、トリファしーんぷ! あなた何やってるのよー!」 「気分転換に散歩に出たら、迷える子羊、いえ仔獅子がきたようなので出迎えに来ました」 リアンを挟み、魔術でトリファとの通話を確保する美樹。 即座に退避勧告を出すが、神父はのんびりとずれた答えを返すだけだった。 最大の問題は、アヴェンジャーたちから見て射線上にトリファ神父が位置することだった。 ここで偽神五兵の最大砲形態をぶっ放したら、まともに巻き込みかねない。 いや巻き込まなくても、対城礼装による大破壊の現場を監督役の目の前で押さえられるのはまずい。 しかし放っておいたら即死である。 ただでさえ月詠ハイアットホテルが半壊した事件の後始末があるのだ。というか何故ここにいる。 しかも監督役代理がアーチャーのマスターになったりしたら、いろんな意味で破滅である。 じゃあ、やっぱり撃っちゃえ♪ 巻き込んだら令呪を使おう、と美樹が指示しようとしたとき トリファ神父は、リアンをじっと見つめ、聖書を開いた。 語る。 「死徒、リアン=カード。貴方の望みは何ですか?」 「……!」 [トリファ行動:懺悔式典解放 魔眼 8an4+10an5=8ANG4+10ANG5 = [3,2,4,6,5,1,2,1]+[5,5,1,6,2,3,1,6,4,5] = 14 ラック振りたし 2ANG4+2ANG5 = [1,2]+[2,6] = 3 合計17 リアン抵抗 8an4+10an5=8ANG4+10ANG5 = [3,5,4,4,4,4,5,6]+[2,1,2,4,2,5,5,2,2,6] = 14] 突然 振り回されていた電柱がすっぽ抜け、枯れた水田に突き立った。ずっどん。 リアンはだらりと両腕を下げ、呆然としている。 何かの精神的干渉を受けているのは明らかだった。 死徒と神父の問答。 「ぼ、くは……」 「はい」 ぼくは、おなかがへっていて、まいにちからからで だから、たべることがだいすきで、どんなものでもだいすきで おかあさんがいちばんすきで だから、おかあさんもたべてしまって すごくすごくおいしかったけど でもそれは すごく、いけないことなんじゃないかって だからぼくは ああ、ぼくは おなかいっぱいに、なりたかったんだ 「暴食の罪に苦しむものよ。貴方に、救いがあるよう。私は心から祈ります」 「ぼ、くは……」 「もしも貴方がよろしければ」 対話はそこまでだった。 トリファの影から飛び出した、小柄な影が腕を振り、リアンの首と四肢を叩き落したのだ。 もっと詳しく言うのなら 小柄な影が両腕を黒衣から露出する――――その下腕からは羽毛が生えている。 両腕を交差するように振る――――羽毛が散り、風に乗って渦を巻く 羽毛の渦がリアンに触れ――――軽い羽毛が一切の抵抗を無視して、リアンの体に食い込み 切り取り線に沿うように、その五体をばらばらにした。 ――――『妄想翼線(ザ・バーニャ)』 [アサシン行動 :奇襲判定 23an5=23ANG5 = [5,1,5,2,4,5,4,2,1,1,3,3,5,1,1,6,2,6,4,2,2,3,3] = 21 リアン対抗 15an5=15ANG5 = [4,4,4,3,5,3,4,1,5,4,6,3,3,4,4] = 14 アサシン宝具 43an5+7= [1,6,2,5,3,1,1,1,2,3,5,4,6,4,3,4,2,6,5,1,6,4,6,4,4,1,6,5,1,5,4,6,3,5,6,3,2,3,3,4,5,5,1]+7 = 42 リアン防御 37an5=[2,6,2,1,1,1,5,4,6,3,4,1,6,2,6,2,6,5,3,1,1,3,4,5,6,2,3,6,1,4,2,2,3,1,1,3,1] = 30 ダメージ12+8=20 必殺効果発動。ラック枯渇のため覆せず。即死] 「おかあ……さん……」 それでも、驚くべきことに、リアンにはまだ意識があった。 おそらくあと、数瞬だろうが。死徒の生命力ってすごい。 首だけになってなお、涙を流す少年。 トリファ神父はひざまずき、聖句を呟き、片手でリアンの目を閉ざした。 『土は土に、灰は灰に、塵は塵に』
――――リアン=カード。死亡
「Amen――――ひどいことをしますね、アサシン」 「なにをいっている? ころせといったのはおまえだろう」 「ちょっと監督役! それどういうことか説明――」 「危ない!」 青火車から乗り出し、トリファを問い詰めようとした美樹だが 直後に横合いから、乗騎に白色の熱線が直撃した。 アーチャーの狙撃である。 熱線は自動で盾に変形した偽神五兵と尻尾を貫き、アヴェンジャーの右腕に火傷を残した。 以前の彼なら半死に陥っていただろう。防御力自体も大幅に増加していた。 ついでに、美樹はその衝撃で盛大に舌を噛んだ。 [アーチャー狙撃 23an5+8 = 23ANG5+8 = [4,1,5,6,6,2,5,6,6,2,2,2,5,5,3,3,4,3,4,3,3,4,2]+8 = 27] アヴェンジャー対抗 36an5-5= 36ANG5-5 = [1,5,2,1,3,2,3,4,2,5,3,4,6,4,6,4,4,3,5,5,5,2,4,6,6,2,2,2,2,3,3,5,6,5,3,6]-5 = 25 ダメージ2+25−22=5] 「くっ! ここまでだ、マスター! 時間切れだ!」 「へー、へー! へっしょふへいそーはいひゅうひてはいひ!(え、えー! 結局、礼装回収してないし!)」 「下手をすれば挟み撃ちになるぞ。己はそこまで強力なサーヴァントか? わきまえろ!」 「ふっ……ひはははいはへ(くっ……仕方ないわね)」 カッコ内は念話です。 ともあれアヴェンジャー組の乗騎は、青い炎を吹き上げて上空に離脱した。 ランサー組の到着を待つという手もあったが、それまで持つかどうかは非常に怪しい。 逆にランサー組へ撤退指示の使い魔を出しておく。 リアンを倒した以上、目論見の半分は達成できている。同盟への義理も立つだろう。 もっと大きな問題が出てきてしまったわけだが。 そして 死徒が滅び、一組が去り、明かりを失った暗い夜の路上で 「さて。どういうことか、説明してもらおか。ヴァレンタイン=トリファ」 「こんばんは、ニコラス神父。貴方も彼のために祈ってもらえないでしょうか」 神父と神父が相対した。
GM : 学長は去って、あ、ちなみに美樹達が戻ってくるのは明日の朝です。 疾風『くえー。おかえりなさいませ』(ぱたぱた) と式神がやってきます。いまさら。
バサカ : 「そう言えばお前も生き残ってたんだよな。なんだかんだ言って」
GM : 疾風『ところでご主人様から連絡があるのですが。 良い話題と悪い話題どちらがいいですか?』
駿人 : 「…悪い話題から頼むよ。」
GM : 疾風『それでは良い話題〜。 死徒はぶち殺し確定したそうです。 悪い話題は帰ってきてから話すそうです』 かしこ。
駿人 : 「…聞いた意味何処よそれ。」
バサカ : 「…そうかい。」 戦果ではあるんだけれど、あまり嬉しい顔は出来ないなーって表情。 やっぱり、息子の事は解決したとは言え、子供は好きだから、ほら。子供の姿をしたアレを殺したとなると、さ。