月詠聖杯戦争3日目 深夜パート2
GM : さてと。それじゃ最後に……増援! こんな戦闘いつまでもやってられっかー!(笑)
駿人 : やっぱ来たか不意打ちアサシンっ!
GM : いや人違いです。
駿人 : へ? メイド隊+リアン:ランサ+エリック+駿人+バサカ:海賊/フサイン+ライダ(距離)神父+アチャ GM : ずしゃりと、アーケードの端から、二人が姿を現します。 聖句をはこう 地はあなたのためにのろわれ、 あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。 地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、 あなたは野の草を食べるであろう。 あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、 あなたは土から取られたのだから。 あなたは、ちりだから、ちりに帰る。 GM : 神父「ワイの前で、死人が元気に跳ねまわるとは、いい度胸しとるやないか」 タバコをくわえて、紺色のカソックを着た神父が歩いてきます。
バサカ : 「…フン、遅刻していたアーチャ―チームか。」
GM : その右手には赤い聖痕が刻まれ、その左手は、黒い鋼です。 彼がカソックの前を開くと、しゅばっとカソックが赤く染まります。 神父「やれ。アーチャー。死徒と異端、諸共焼き尽くせ」 ニコラウスが傍らの存在にそう命令します。 傍らの存在。 それは男でしょう。 全身から陽炎のようなものが噴き上がり 姿ははっきりしません。
バサカ : 何だあ!?
駿人 : 概念英霊の類じゃないとは思うけど…
GM : ですが、黒い肌に白い髪。鎧にマントを纏った男……だと思われます。 ちなみに黒い陽炎ではなく、黄色、またはちゃんとした陽炎です。
バサカ : 「…また、えらくけったいなアーチャ―だな。」(目をこすり)
GM : ああ。こいつもステータス隠匿してるね(笑)
バサカ : …鎧の形がこう、東洋風、西洋風、ってのは分かります?
GM : いやわからんね(笑)
バサカ : くうっ!(笑)
GM : 特に鎧は輪郭がはっきりしない。
駿人 : 「…どっちにしろ…襲ってくるなら敵だ。しかし、ステータス見えやしねぇ…」
バサカ : 「アサシンじゃあるまいに…!にしても、大人しく死徒とだけ戦って帰る気じゃあなさそうだな!」
GM : アーチャーと呼ばれた男は アーチャー「よかろう」 とだけ答え、朱塗りの強弓を顕現させます。 そしてその朱塗りの弓が、ぼうっ!と燃え上がります。 ライダー「なんだあ?」 フサイン「アーアーアー。何やら嫌な予感が……」
駿人 : 「…認めたくはないが、今だけは同感だよフサイン・タリブ!」 防御用意っ!
GM : ぎりぎりとアーチャーが何もない弓を引き絞ると、そこに炎が収束していきます。 そう、この弓は。矢ではなく、炎を打ち出す。
駿人 : …手抜きで撃ってくれれば…
バサカ : 「っ…!(ゾ!)」 変身した今、いかなる窮地でも怖れも苦痛も戦意と戦いと嗜虐の快楽に変化される身だ。 だがその状態すら貫くほどの、寒気めいた嫌な予感がする…!
GM : ランサー「こいつは……やばい!?」 アーチャー「滅せよ……梵天(ブラフマー)
覇軍(ストラ)!!」
どっ! 次の瞬間、炎が極限まで膨れ上がり、 コロニーレーザーのように直径10m以上にまで膨れ上がってぶっ放されます。 対軍宝具! いや、対軍魔剣!
駿人 : オイこらここ市街地ぃぃぃっ!
GM : 今日が月詠アーケード最後の日だ(笑)
駿人 : 何しようが最後の日かよっ!?
バサカ : 「やばい、これは、A+〜EX級は…!?」
GM : というわけで全体攻撃です。 41an5+8 (ころころ……) [6,2,6,2,1,2,5,2,2,3,2,3,1,2,2,1,4,4,2,3,3,4,2,4,1,5,1,3,2,6,6,4,6,3,3,4,4,2,5,3,1]+8 = 44 諸々+魔力放出(炎)で、44!
駿人 : …駄目だ、ダイス数からして無理っ!
バサカ : あばーーーっ!?
バサカ : ま、マスターどうする!
駿人 : あの。令呪、切る?
バサカ : 令呪までは切らなくても大丈夫だが…えっと現状MPが、15点消費して、残りが24か。 20点MP使えば、20dはダイスを増やせるから、 55dは触れるから、アタシはこれ受けても何とかなるが …他の連中は皆纏めて吹っ飛ぶんじゃないか?(汗)
GM : さてと……ライダー組はあれだな。海賊が消滅して済むのかな?(笑)
バサカ : きったねえ!盾にするのか!?(笑)
GM : 当たり前だろ(笑) メイドもまだ残ってて良かった、ホントに良かった(笑)
バサカ : ええと、20を10、10にすれば、マスター、こっちは、40AN5で2回振るか、 50AN5で1回、30AN5で2回振るか出来る。後は30dでだ、カバーするなら。 MP消費すればもっと振れるが、それはあ、ダメージ受けてるのとそう変わらんから、 こっちのチームの生き残りだけを考えるんなら、何とかはなる。
駿人 : …MP、全部もってっても構いませんよ。こんなの相手すんなら。
バサカ : ランサーチームをどうするかだ。 向こうに頑張ってもらうか、向こうの面倒も見るか、だ。
GM : ランサーチームか…… ここは彼等も切り札を切ろう。
駿人 : …宝具ぶっぱでカウンター?
GM : あ、あれ投げたらマジで相殺できるか?(笑) アーケードはあとかたもなくなるだろうが(笑)
駿人 : ちょ、待てぇっ!?
GM : いや冗談だ(笑)
バサカ : ふむ…向こうは何とかなりそうだな。で、マスター、こっちだが。 要するに、通常モードで耐えしのぶか、3回の切り札の一枚をここで斬るか、だな。
GM : 戦争通じて3回だもんな。
駿人 : …通常モードでしのげる勝算は?
バサカ : まあ、11点+相手の攻撃力のダメージを2回受ける。アタシのHPが60だから。 でもって、装甲が20だから、何とかはなるだろう。 恐らく、相手の攻撃力は、10〜15だろうから、MP吐き尽くす気でいけば、 12点くらいで何とかなるだろう。HPダメージ12点くらいで。
駿人 : …でも、問題が一つ。
バサカ : これは、マスター庇う事を計算に入れた上での数値だからな
駿人 : 多分、次ターンも撃ってきますよね。あの修羅神父。
GM : いや、この戦闘は、ここまでです。
駿人 : そうなの?
GM : アーチャーのせいで場がめちゃくちゃになって終了、ということになります。 アーケード……つまり地下で、これをぶっ放したんだもんな(笑)
駿人 : …なるほど…じゃあ、切り札は残す方向で。
バサカ : 「っ!マスターーーッ!」 ザ!と、一瞬でマスターの前まで移動し! 「ぅおおおおおおおおおああああああああああああああああああっ!!!!!!!」 MPを全開!全身から無数の黒い炎に覆われた刃をジャキジャキジャキ!と生やし! どんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどん!!!ミサイルのように剣を連射して 攻撃に対してぶつけて少しでも相殺する! 40an5 自分防御判定 (ころころ……) [2,3,1,5,5,4,6,6,2,2,6,4,2,2,3,4,4,5,5,2,1,5,6,2,2,2,3,3,4,6,5,1,2,3,6,2,1,5,2,5] = 34 40an5+2 マスターカバー判定、反応修正込み! (ころころ……) [1,1,5,5,1,4,4,2,3,4,4,6,6,3,1,2,2,5,6,6,2,3,2,2,6,5,3,2,3,1,2,3,1,3,4,4,1,5,1,2]+2 = 37 差分10と7!防護点は20!
GM : エリック「ランサー!」 同じようにエリックもランサーの前に立ち、銀の鞘から剣を抜きます。 20an5+21 エリック本人防御 (ころころ……) [2,6,2,3,6,1,6,1,1,6,3,1,2,5,2,2,4,5,2,4]+21 = 37 20an5+21+3 (ころころ……) [5,5,1,2,2,1,4,6,5,4,6,2,2,5,1,4,4,6,6,2]+21+3 = 40 庇った分。
駿人 : どんだけだエリック!?
バサカ : ずわああ!?(笑)
GM : その演出はあとでやろう(笑) ダメージ固定値は、25だ!
バサカ : ぶーーーーっっ!?
GM : インドは地獄だな(笑)
駿人 : ちょ、まぁぁぁぁっ!?
バサカ : よ、予想を上回ってきやがった…さすがインド!
GM : 修羅の国みたいなもんだな(笑)
バサカ : ええと、だとするとアタシは…15+12で、27点か! 半分近くもってかれたが…まだだ!問題はエリックだ! 生きてるのかおい、幾らなんでも、固定25て!?
GM : エリックは……32と29か。 防護点は22になる。17点とおって……大丈夫!
バサカ : 生きてるぅうううっ!(笑)
GM : いやきついけど、すごくきついけどね。
バサカ : すげえぜエリック! 君ちょっと主人公っぽいぞ!(笑)
GM : そらあおいらが用意した主人公キャラだからな、凛ポジというか(笑)
バサカ : そーなのかー!(笑) ともあれ、今回はこのデータ処理で終わって、演出だな。
バサカ : まさかインドが出て来るとはな…(笑)
GM : アーチャーの正体は絶対に言うなよ(笑) おそろしいことにこれが最強宝具じゃねえというな……(笑)
バサカ : てっきり神父だからキリスト教圏の奴使ってくるかなと思ったのに!(笑)
駿人 : …いや、ブラフマーストラってほぼ名前ですよね?
バサカ : いや、ブラフマスートラ使える英霊って、インドだと、3人は少なくともいるから
GM : ブラフマーストラだけじゃ、特定はできないな(笑)
バサカ : 前にも言ったろ、あれは、向こうじゃ「ありふれた武器」だって!(爆笑)
駿人 : アレ個人武器じゃないのかっ!?(てっきり、「ブラフマーの武器だからブラフマーストラ」だと思ってた)
GM : インドは地獄だな(笑)
バサカ : うん、ブラフマーの知恵で造られた武器ではあるけど ブラフマー本人と、ブラフマー本人の教えを受けた何人かの仙人が それぞれ作ってひいきの英雄や弟子に渡したりして、ばらまいてるんだ(笑)
GM : 正確には。ブラフマーの武器を使える魔術だからな。 ルール的には武術解放/対軍にあたる。
バサカ : ああ、厳密にはスキルでも…
駿人 : …インド危険地帯。
バサカ : …本当に恐ろしすぎる(汗)
駿人 : …情報、姫さんに渡しておこう。 コロニーレーザーぶっ放す英霊がいたと。
GM : これで八騎揃ったな。
バサカ : うむ…まさかインドとは思わなかったがな! まあ、向こう(相結)にも出してるんだけどな、インド!
GM : じゃあいいじゃん(笑)
GM : 梵天覇軍(ブラフマーストラ)! 巨大な熱線が放たれたその時 バーサーカーとエリックはそれぞれ相棒の前に立ちはだかったんでしたね。 そしてエリックは白銀の鞘を持つ剣を手に叫びます。 エリック「争いだ、食らい尽くせ!」 ばんっ! 真名解放によって白銀の鞘が弾け飛び、その中身が熱線に叩きつけられます。 それは禍々しく、真紅の刀身を持った、巨大な剣です。
バサカ : 「うぉああああああああああああああああああっ!!!(何だ、アレは!??)」 剣を乱射し弾幕で壁を作り、それでも足りずに自分の体を盾にしてマスターを庇いながらも、 視界に入ったその異色の剣に目をむきます。
GM : その剣はエリックの体を一瞬で浸食し、咆哮します。 そう、バーサーカーのティルフィングによく似ているでしょう。 それは明らかに宝具です。
バサカ : 何!?
GM : というか真名開放するので正体はすぐわかる。 エリック「終結無き狂刃(ダインスレフ)』ううううう!!!」 ご、かっ!
バサカ : (テュールフングが共鳴してる、あれは…!? ダインスレイフ!?噂には聞いたが、あのダインスレイフか!!?)
GM : この日、月詠アーケード街は消滅しました。 シーンカット!
GM : 整理しよう。 まず、あの一撃でアーケードは消滅し 各陣営は戦闘続行が不可能になったと判断し、その場を離れました。
バサカ : うん。で、キャスターチームとライダーチームがあわてて逃げるのは分かるんだが アーチャーチームはどうしたんだ?
GM : すぐに警察消防がその場にかけてつけてくるでしょう。 アーチャーチームもどうやら撤退したようです。
バサカ : そのまま逃げる奴らの後ろ背中に二発三発と打ち込んでくるとかではなく 一発ぶっぱなしてすぐ逃げたの?
GM : 逃げたというか、追えなかった、という方が正しいかな。
バサカ : …事が大きくなりすぎて、か
GM : バーサーカー組が残るなら戦えるけど、どうする?
バサカ : まあ要するに、ぶっ放した爆発で消防とか人が来るから撃つだけ撃って逃げた、って所か。 …案外、あいつ自身、自分のサーヴァントの火力がここまでとは思ってなかったんだろうか(笑)
GM : 一応、本当に一応、魔術の隠匿は考慮してるというか(笑) ま、さておき。
バサカ : 流石にこの段階でアーチャーとやりあうのは厳しいだろ。 自分のHPとマスターのMPで、フルパワーの切り札をまだ2発撃てるが 相手もあのクラスの攻撃をまだ撃てるだろうし、加えてアレ以上の切り札を持ってるっぽいからな。
GM : まあ離脱して自分の事務所に戻るということでいい?
駿人 : あいさー
GM : では3日目行動終了ということで
駿人 : あ、帰る前にMPありったけ渡して帰ります。
GM : あ、そうそう。どれだけ消耗したか計算しようか。 戦闘終了と1日終了で10MPは確実だ。
バサカ : ええと、アタシは残りHP34、残りMP4まで消耗してた。MPほぼゼロ、HPほぼ半分。 で、マスター側が消耗した分を引いた分のマスターのMPを受け取る形かな。 それと、マスター、ランサーチーム結局どうするの?
GM : うーん。とりあえず連絡が取れないということにしておこう。 ランサーチームを更に追うとなると朝行動に割り込むということで。
バサカ : まあ、戦術核クラスの攻撃だからな…流石に合流は出来なかった、か
幕間 12/17(土) 3:40 月詠川河川敷 「アーアアー。キャスターとお見受けしますが、よろしいでしょうか」 「ほほう。気付いておったか」 月詠アーケードの大炎上から約一時間後。 明りの一つもない暗い河川敷で、キャスター組とライダー組は落ちあっていた。 正確には、撤退するライダー組をキャスターが魔術で補足し、リアンと合流して追跡したというのが正しい。 現在この街で、キャスターの情報収集能力に対抗できる存在はほとんどいない。 (アサシンは辛うじて気配遮断で逃れられる可能性がある) ただしライダー組の方もそれは予期していたため、河川敷まで移動したのだった。 例え戦闘になったとしても、この地形は彼等に有利に働く。 彼我の距離が20mほどの地点になったところで、キャスターは照明をとりだした。 周囲が赤く照らされる。 照らし出されたのは、深紅のドレスを纏った少女と、インバネスコートの少年。 そして黒髭の海賊とパンクファッションの魔術師である。 もちろん、この場のほぼ全員が視力を強化or元から夜目は効く。 キャスターが照明をとりだしたのは、単に雰囲気作りである。 ちなみに彼女のとりだした照明とは、真っ赤に光る焼きごてだった。無駄に悪趣味だ。 「ねえねえおかーさん。この人たち食べていいの?」 「うむ。それを今から決めるのでの。少し待て」 「イヤーアー。微笑ましい主従関係ではないですか、ライダー」 「どこがだ」 女子供には甘いライダーをもってしても擁護しきれない。 目の前のキャスターとそのマスターは、聖杯戦争の主従としてははっきりと異常だった。 主導権は握ってるのはキャスターだし、マスターはそれに従うだけ。 ライダーのマスター、フサインも交渉の相手とみなしているのはキャスターである。 これではまるで主従が逆である。 ライダーも相当、勝手気ままなサーヴァントではあるが。一応はフサインに従っている。 略奪行為を援護してくれるから、というのもあるが。なにより令呪の存在である。 令呪。サーヴァントに対する、3回までの絶対命令権。 これを使えばライダーを容易く自害させることもできる。さすがに慎重にならざるを得なかった。 しかしキャスターとそのマスターは……どちらがサーヴァントかわかったものではなかった。 「さてと。まずは礼をしておこうかのう。先程はまあ、一応助けられたからの」 「イヤーイヤー。そう言われるとこちらも危険を冒した甲斐がありますね」 「全くだぜ。仕事(略奪)も済んであとはねぐらに帰るだけだったのによ」 「へー、そうなんだ。ありがとー、おじちゃんたち!」 にっこりとほほ笑んでお礼をするリアン。可愛い。 「ところで気付いていますか? キャスター=サン。どうやら貴女は目の仇にされているようですね」 「うむ。あの、わらわとキャラが若干被っておる神父のことは分かっていたのじゃがな」 「どこがだ。赤いだけじゃねえか」 「ランサーとバーサーカーにまでロックオンされるとはのう。 この街ではまだ18人しか浚ってないのに、度量のせまい連中じゃ」 「アーアー。全くです。崇高な趣味とはいつの世も、世間からは疎まれ弾圧されるものです」 「ほう。おぬし、わらわの趣味に理解を示すか? 手を組むための追従ではあるまいな?」 「イイエー。これは心からの称賛ですよ。 私も多少、人体の加工に心得は有りますが。あれほど保存状態良く動くのはなかなか」 「ほほう。見る目があるの。血を抜いた後になにも入れないと、 あっという間にからからになるのでな。そこをわらわも苦心したのじゃが……」 謎の話題で盛り上がるキャスターとフサイン。心の底から楽しそうである。 が。その話題の中身とは言えば、人間の血をどう抜くか、どう臓器を移植するか、加工するか、 殺さずに生かすか、苦痛を与えるか、という吐き気を催すものだ。 横で聞いているライダーは胸糞悪そうにウイスキーを飲み リアンはよくわからない様子でニコニコとしている。 血なまぐさい趣味の話はじつに30分以上も続いた。 「アーアー。楽しい話題ですっかり忘れていましたが。 どうでしょうかキャスター=サン。私達と同盟を組みませんか?」 「ほほう? まあ同好の志は嬉しいが、それとこれとは話が別じゃぞ? まあこっちとしては願ったりじゃが、そちらには何かメリットがあるかの?」 「エーエー。実はこちらもバーサーカーには狙われていましてね。利害の一致ですよ」 「全く。あの化物女、しつこいったらありゃしねえぜ」 「ふむ」 キャスターが考え込む。 実のところ、毎晩のように娘を浚って楽しく虐殺しているキャスターだが『精神汚染はしていない』 つまり、素でやっているのだ。 よって戦術的な思考を行うことは可能であるし、彼女は大貴族としての教養も備えている。 ただ単に最優先目標が、乙女を集めて愉快に血を浴びることに固定されているだけである。 目の前の相手を信用できるかどうか。 それについては間違いなく信用できないと断言できる。なにしろ混沌・悪同士である。 しかし利害が一致しているのは事実だし。フサイン個人はかなり乗り気なようである。 それに、うまくいけばいろいろ面倒事も省ける。 「ではこうしないかえ? わらわ達はお主らに戦力を提供する。 その代わり、わらわ達の代わりに獲物を狩ってきてくれんかの?」 「アーアー。なにか人種の指定は有るでしょうか」 「処女! わからなければ20以下の女を毎日最低一人、できれば二人。もう一人はえり好みしないそうじゃ」 「うんっ。僕、好き嫌いしないよー。偉いでしょ」 「その代わり、そうじゃなあ。今サーヴァント呼び出してるんじゃが、それをお主たちに貸してやるのじゃ」 「イエア! それは素晴らしいですね。それではこれにて混沌・悪同盟成立ということで」 「おいおい、ちょっと待てよ。女子供を毎晩浚ってこいだ? 冗談じゃねえぞ」 纏まりそうな話に、水を差したのはライダーである。 エドワード=ティーチ。黒髭と呼ばれ恐れられた、海賊の代名詞。 逆らうものは皆殺し、部下殺しも頻繁にやったこの男だが、女子供にだけは優しかったという。 彼のマスター、フサインが行う人体パーツ収集も相当、理解できなかったが。それでも男を狙うだけなら受け入れられた。 しかし毎晩のように女子供をさらって献上しろ、というのは海賊の矜持にもとる。 浚ってきた女を自分で抱くならともかくだ! ライダーの剣呑な空気に、キャスターが首を傾げる。それでも混沌・悪か? 反英雄か?という感じだった。 ちなみに。意外なことかもしれないが、黒髭には正純の英霊として信仰を受けた側面もある。 十数年後なら、海賊漫画の影響を受けてもっとパワーアップしていたかもしれない。 「ふむ。フサインよ、なにやらぬしのサーヴァントは条件に不満そうじゃな?」 「イエイエー。お気遣いなく、すぐ解決しますから」 そしてフサインは一切迷わなかった。 右手の令呪を掲げて即座に 「令呪を以って命じます。この同盟に実際同意してください、ライダー=サン」 「ぐっ!?」 フサインの右手にある、翼のような令呪の一角が光を伴って消え、膨大な魔力でライダーを束縛する。 強制命令としての令呪の効き具合には、一つの目安として長期か短期かの問題がある。 戦時同盟の期間は、バーサーカーとアーチャー、ランサーを排除するまで。おそらく3、4日。 それがスキル、嵐の航海者(に含まれる軍略)で分かっているからこそ、その命令は劇的な効果を発揮した。 ライダーの心の中にある、キャスター組に対する嫌悪感が抑えつけられる。 それさえなければ、この同盟が極めて有効であることは、ライダーにも分かっていた。 令呪の使い方としてはお手本のように有効だ。 ただし当然、ライダーからフサインにかけての信頼度は下がる。 「ちっ……仕方ねえな。わかった、わかったよ」 「アーアー。理解が得られたようでなによりです」 「無理矢理理解させた風にしか見えないがのう。 それではお互い了承が取れたということで。混沌・悪同盟の結成じゃな」 「? おかーさん、どうなったの?」 「あれじゃ。このおじちゃんたちはしばらく味方じゃからの。食べちゃだめじゃぞ」 「うんわかったー」 「ったく……この埋め合わせはしてもらうからな、マスター。金でな!」 「アーアー。もちろんですよ。敵は多いが味方も多い、結構なことですね」 こうして 月詠聖杯戦争最悪の同盟、混沌悪同盟は成立した。 嫌われ者同士同盟とも言う。
バサカ : ライダー…苦労してんなあ(汗)
GM : それでは3日目終了ということで。
バサカ : まさかあの髭達磨に同情する羽目になるとは。…最悪のタッグだが(汗)
GM : 混沌悪同盟、結成!
バサカ : やっべーな、およそ数だけでいえば極めてたちわるいぞ。 ライダーが集めた兵をキャスターが支援するとかやられると相当面倒だわ。
GM : まあ予想してた展開だろ?(笑)
バサカ : うむ(笑)
PC1 : しかしアーチャー…隠匿不可レベルでやらかしましたしねー
GM : ああ。あれはもうどうあがいても無理だね(笑)
PC1 : いや、無理というか無茶か。 試算した結果、隠匿値86(遠い目
GM : 次の日の月詠ニュースは 12月17日 ・昨夜7時ごろ、住宅街の銀行に刃物を持った多数の強盗が押し入り、 現金を強奪しました。幸い、職員に怪我は有りませんでした。 ・昨夜未明、月詠アーケード街で大きな爆発が起こり、 大規模な火災が発生しました。火災は朝方に鎮火しました。 多数の店舗が破損、延焼し、火傷等で多数の軽傷者が出ました。 現在重傷者は確認されていません。 また、爆心地ではばらばらになった死体が確認されており、身元確認を急いでいます。 警察では事故の原因を調べるとともに、事件性を確認しています。 月詠アーケード街は期間無制限で封鎖されることになりました。これまでのご愛顧ありがとうございました。 GM : こんな感じ。
PC1 : …一般人まで被害出たんか。(要注意勢力にアーチャー追加されるな。多分。)
GM : まあ地下であれだしな…(笑) ばらばらになった死体っていうのはメイド隊の事です。
PC1 : いや、やけど。
GM : 勿論普通に火災で被害は出てますよ。人的にも。 多分次の日に監督役から呼び出されてしかられるでしょう。 でもまあ同じ教会関係者だからな…
PC2 : あのやろーは囲んで警棒で叩かねばならん
GM : ニンスレ(笑)
PC2 : チームの色分け的には ・セイバーチーム=正々堂々戦う ・ランサーチーム=キャスターを現状優先する等悪いチームを狙う ・アーチャ―チーム=MINAGOROSI ・ライダーチーム=ヒャッハー ・バーサーカーチーム=ライダーを現状優先する等悪いチームを狙う ・アサシンチーム=横殴り狙い。未だにマスターの正体が不明なのが気になる。 ・キャスターチーム=吸血だー! ・アヴェンジャーチーム=正面きって戦えないので引きこもり
GM : ライダー手抜きすぎるだろ(笑)
PC2 : だから、中期的な戦略としては、 ランサー・バーサーカー・アヴェンジャーの三チーム同盟 (理想を言えばセイバーも引っ張り込みたいが難しいかも。 しかし、状況次第での協力は出来なくもない筈)を組み キャスター、ライダー、アーチャ―のチームをそれぞれ 包囲撃滅していく手で行くのがよろしかろうと存ずる。 ただ、今回の一件で、キャスターチームとライダーチームが 同盟を組む可能性も出てきたのが、今後の思案のしどころじゃね。 同盟を組まれた場合「キャスター+ライダー」と「アーチャ―」どっちが手ごわいか、 どっちを優先すべきかと言う所を考えねばなる巻いて。
GM : アーチャーが予想以上にあれだったからな(笑)
PC2 : ついでに言うとマスターが想像以上に見境ない(笑) あの様子だともう、サーヴァント全てを「蘇った者、つうかアンデッド」と認識して排除にかかってるだろ。
PC1 : …というか、バーサーカー陣営以外がバーサークし過ぎでしょ。この聖杯戦争。
GM : まあバーサーカー多いな(笑)
PC2 : 正直もうセイバーチームにも「アーチャ―チームはキ印だ」と伝えて、 アレは優先して撃破すべきと言っておきたい。幸い、接触の予定もあるわけだしな。 というか、それこそ、現状単独で動く事がほぼ確定(あの様子ではよそと組む気はあるまい)な アーチャ―チームはセイバーチームにとっては願っても無い「一騎打ちの出来る相手」だろうから セイバーチームにアーチャ―チームとの対決を促してみるのもありかもしれん。
PC1 : むしろ、接触したら思いっきり愚痴りそうだわ。駿人。 …心労とか気にせず愚痴れそうなマスターだし (姫さん:こっちが気後れ エリック:…愚痴ったら、エリック君胃を痛めそう "【クラス】セイバー " "【原典】北欧神話 " 【マスター】アンナ=エーベルハルト "【真名】シグルド " "【性別】男 " "【身長・体重】179cm,84kg " "【属性】混沌・中庸 " "【イメージカラー】鋼鉄 " 【特技】無鉄砲 "【好きなもの】前進制圧 シンプル " "【嫌いなもの】騙されること 謀略 運命 " "ランク 11 知名度 王族 最高位 怪物退治 死後崇拝 " "筋力A 耐久A 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具A++" "HP62 MP34/42 IV16 基礎攻撃力5 基礎防御力5" "スキル " "対魔力 A+" 竜の血を浴びて対魔力がさらに強化され、A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。 "騎乗:B " 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 "黄金律 A+" アンドヴァリの指輪により得たスキル。 金銭で困ることは少ないが、反面、不運を呼び寄せる。 動物使役 D 竜の血を浴びたことにより得た異能。 鳥獣たちの言葉を理解することができる。 "竜殺し A" 竜種に対する攻撃にランク分ボーナスを得る。 悪竜ファブニールを屠った代表的な竜殺し。 "炎避けの加護:A " 炎に対して高い抵抗力を持つ。ブリュンヒルデのいる、炎に囲まれた山を難なく突破した。 "無窮の武錬:A 20FP " ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。 勇猛:A 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 指輪の呪い:A アンドヴァリの指輪による呪い。 本人のラック判定に対してAランクのペナルティを与える。 豪快:B 細かい事を考えず、直接行動・直接対決で物事を解決しようとする。 弱点:姦計 B 「卑劣な」軍略、奇襲、トラップに対する判定をスキルレベル点達成値マイナスする。 また、姦計に属する魔術は対魔力の影響を受けない。 "装備・宝具 " "『魔竜の呪血(ジークフリード)』 " "種別:物理防具 形態:常時 分類:対人 " "ランク:A ダイスボーナス:2 " 追加効果:絶対防御、無効化条件 "MP消費:3 防御力:10 " " 魔竜ファーヴニルの血を全身に浴びた事で得た不死身の概念。 " " Aランク以下の物理攻撃を受け付けず、それが宝具であってもAランク以下であれば大半のダメージを無効化する。 " " セイバーの身体にダメージを与えるには、Aランクを超える攻撃でなければならない。 " " 唯一、肩甲骨の間にある一点だけはこの宝具の影響を受けておらず、その場所のみが弱点となっている。 " ? "装備・礼装 " "『アンドヴァリの指輪』 " "種別:結界 形態:維持 分類:対人 " "ランク:A ダイスボーナス:5 MP消費:5" 追加効果: " 自己封印/黄金律 勇気の力 財産点消費" 悪竜ファブニールが所持していた黄金の指輪。 手にしたものに富をもたらすが、破滅の呪いがかかっている。 呪いは手にしたものに由来し伝染するため、黄金を手放しても呪いが解かれることはない。 英霊通常装備 『鎧』 "種別:物理防具 形態:常時 ランク:A " "MP消費:5 防御力:5 " 外見 鋼鉄のハーフプレートに赤いマントをまとった青年。背中には大剣。 指には黄金の指輪がはめられている。 "設定 " "北欧神話における英雄中の英雄。 " "オーディンの子孫とされるシグムントの息子で、父の形見である太陽剣グラムを片手に数々の戦功を挙げる。 " "悪竜ファフニールを倒してその血を浴びることで不死身の肉体を手に入れ、 " "同時にニーベルング族の黄金と財宝を手に入れるが、その中の一つ、アンドヴァリの指輪によって呪われた宿命を背負う。 " "ブルグント族の姫と結婚してネーデルランドの王となるが、かっての恋人である戦乙女ブリュンヒルドとの痴情のもつれの結果、 " "彼女の放った刺客に弱点である肩甲骨の間を衝かれて暗殺される。 " "その死後、彼の遺産を巡って、血を血で洗うが如き復讐劇が起こった。 "
【クラス】 ランサー 【原典】 ? 【マスター】 エリック=プラチナ 【真名】 ? 【性別】 女 【身長・体重】 167cm,54kg 【属性】 秩序・中庸 【イメージカラー】 緑 【特技】 カッとなってついやっちゃったんだ 反省 ランク 9 筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運E- 宝具? HP50 MP24/32 IV16 基礎攻撃力:4 基礎防御力:4 スキル 対魔力 C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗 C 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、 野獣ランクの獣は乗りこなせない。 単独行動 B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 騎士としての生涯を、ほとんど放浪に費やした。 蛮勇 A 後先を省みない攻撃性。 同ランクの勇猛効果に加え、格闘ダメージを向上させるが、視野が狭まり冷静さ・大局的な判断力がダウンする。 人呼んで野蛮の○○○○。 ? 直情 C 短気 B カッとなるとついやってしまう性格。後で後悔する。 我慢しなければいけない状況になった時、ランク判定を行い、ランク以上の結果が出なければ短絡的な行動を取ってしまう。 騎士道精神 C 正々堂々戦う、敵を恐れない、好敵手を尊ぶ、貴婦人を大切にする、といった徳目に忠実な為その徳目に縛られる。 融通を聞かせるためには悪癖と同じ方法での判定が必要。 騎士として不遇を囲ったが故に、騎士道を実践することに強い憧れがある。 ? 装備・宝具 ? ? 英霊通常装備 『無銘剣』 種別:白兵武器 ランク:B 消費MP:4 攻撃力:4 ランサーが元々所持していた剣。 普段は槍を使わず、この剣と災厄の剣の二刀流で戦う。 『鎧』 種別:対物防具 ランク:B 消費MP:4 防御力:4 外見 茶髪を肩まで伸ばしたはすっぱなねーちゃん。 兜のない緑鎧と黒いマント、双剣を装備している。